輸入車に乗りたい!と思う人の中で、エステート、ワゴンが欲しいと思う人はどれほどいるだろう。
ステーションワゴンの人気は今、下火である。各社続々と魅力的なコンパクトカーやSUVを開発/販売しているけれど、ステーションワゴンは日本車では皆無。輸入車に頼る他ない状況である。
しかし考え方を変えてみれば、「ステーションワゴンに乗る=輸入車に乗る」という図式が成立するわけで、脱日本車をキメたい人には万歳方程式だったりする。むしろ、輸入車の魅力ってワゴンなんじゃないのかと、酒を呑んでくだを巻くオジサン世代にはもってこいだと言えなくもない。
そこで私まこまちは今ここに、「#輸入ワゴンクラスタ」を宣言する!
輸入ステーションワゴンに乗ろう
才色兼備なステーション・ワゴン
ステーションワゴンとは、地面スレスレに座ることの楽しさ。あらゆる景色が新鮮に見え、ほどよいスピード感が気持ちいい。
ステーションワゴンとは、コントローラブル(走破性)とコンフォータブル(快適)を両立し、あらゆる走行ルートでジェントルを満喫する。
ステーションワゴンとは、キレの良い低重心フォーム、イラストのように伸びやかに描かれるルーフライン、少ない抑揚でも躍動感を演出し、密かに周囲にかっこよさをアピールする。
ステーションワゴンとは、かたやキャンプやアウトドア、かたや冠婚葬祭など、フォーマルやアウトドアでも場の空気を悪くしない才色兼備の持ち主である。
SNSでつながろう「#輸入ワゴンクラスタ」
つまり、ステーションワゴンという形状は実にグラマーかつスタイリッシュで、アクティブな遊びのお供に大活躍しつつ、大人のマナーも兼ね備える万能ギアなのである。そして、この大変便利でオシャレなツールを持つ人たちをつなげようというのが、「輸入ワゴンクラスタ」というキーワードだ。
SNS(まあ、Twitterだけど)で、輸入ステーションワゴンクラスタとタグをつけて発信して、お友達を増やしちゃおうという企みだ。集客?そうとも言えるけど、SNSで繋がってみんなの使い方を見てみたい、プジョーやボルボだけでなく、沢山のステーションワゴンライフの日常を見たいわけ。
ところで、「クラスタ」という言葉は今、どれくらいの人に「集まり」という意味で通ずるだろうか。
私はついつい、ハードディスクドライブのセクタをまとめたものという意味を思い出してしまう。もちろん使い方は同じで「集まり」なのだが、20年前はクラスタなんて、(きっと)記憶デバイスにしか使われていなかった。
現代では、SNS上で繋がる為のキーワードとなっている。「お絵かきクラスタ」とか「写真クラスタ」とか。ところが、少なくともツイッターには「輸入ステーションワゴンクラスタ」は存在しないのである!
このキーワードが世界に広がれば、SNS上で「輸入ワゴンクラスタ」とキーワード検索をするだけで、各々自慢のオサレワゴンを拝む事ができるようになるのだ。これほど素晴らしいことはありません!
ボルボ V60 CrossCountry。ボルボは車高の高いモデルも用意する。
日本で買える輸入ステーションワゴン
さて、少しだけ話を戻すとして、あなたは輸入車に乗りたい人?それとも、ステーションワゴンに乗りたい人?
ステーションワゴンは今や輸入車でしか選べないとは最初に言った言葉だが、2020年7月現在、日本で販売されているワゴン車は以下の表のとおりである。
メーカー | 車種 |
---|---|
メルセデス | CLA Shooting Brake
C-Class E-Class |
BMW | 3 Series
5 Series M340i |
Audi | A4 Avant
S4 Avant RS 4 Avant A6 Avant |
VW | Golf Variant
Passat Variant |
MINI | クラブマン |
ルノー | メガーヌツアラー |
プジョー | 308SW
508SW |
ボルボ | V60
V90 |
トヨタ | カローラ |
マツダ | マツダ6 |
スバル | レヴォーグ |
ホンダ | ジェイド
シャトル |
一時期、セダンは売れないなんて言われていたけど、今はワゴンが売れない時代。その情勢を反映してか、国産ステーションワゴンは壊滅状態。
しかし、輸入車にはかっこよくて爽快でたくましいモデルが数々あるぞ!
メルセデスベンツ CLA Shooting Brake。もはやクーペ。リアに向かって窓が小さくなっていくスタイルは、今後ひとつのジャンルを作っていくのか、流行で終わるのか。
泣く子も黙るBMW スポーツワゴン(ツーリング)。FRらしいスタイルが、やっぱりかっこいいよね。
走りたい人におすすめの 4 CONTROL 搭載。フランス車は日本にもドイツにもない色気がある。
なぜステーションワゴンを選ぶべきなのか
素敵なオトナの価値観は
さて、輸入ステーションワゴンについて、少し語っておこうと思う。
輸入車といえば、日本ではメルセデスベンツやBMWが花形だから、セダンの印象が強いだろう。
高級車といえばセダンだし、例えばそれは日本でも、クラウンだとかスカイラインだとか代表的なセダンが存在する。
過去の価値観かもしれないけれど、高級セダンは誰でも一度は憧れる、成功の証。クルマ自らがアスファルトの上でネクタイしめて敬礼をする、ラフに乗ろうがキリッとしようが、主人をたてる、これがセダンなのである。
しかし、それはあまりにも独りよがりだ。車選びの価値観の中で、自分というものを大事にしすぎている。大人であるのなら、自分だけという考え方は捨てるべきだ。
荷物を積んで、家族を乗せて、好きなところへ走って行く。沢山遊んで、お土産も思い出も沢山持ち帰る。SUVよりも大きなラゲッジルームを活用して、大きなモノの買い物にもつきあったり、送迎などもすすんでこなす。あくまで主軸は、MyFamily。
セダン譲りの快適走行で父親の良いところを見せる・・・ここだけ少し、自分の我を入れてみたりできる。
こんな贅沢は、ステーションワゴンでしか味わえない!
許された人への特別なもの
ただ、こんなにも素晴らしい世界が広がっているにもかかわらず、ステーションワゴンは下火である。
私は思う。
世の中の人々は、クルマを使った遊びを忘れてしまったのではないか。
乱立するSUVを見て、快適そうであるだとか、視界が良いだとか、ならば次はSUVとか考える人が増えてしまったのではないか。(SUVが悪いわけではないけどね)
流行りのクルマだとか、失敗したくない人とか、自分の意思でしっかり選べない人が、ブームの過ぎたステーションワゴンから遠ざかったとも言えなくもない。
ステーションワゴンは、レジャーにも冠婚葬祭にも使える万能ツールで、そこを貧相という人もいるだろう。だからこそ、日本では廃れてしまったのだが、中〜高価格帯の輸入ステーションワゴンはまだ、生きている。
それは、生活に余裕を持ち、優雅さと楽しさを持つことを許された特定の人だけに与えられた、特別なものとなったから。
さあ、輸入ステーションワゴンを買って、家族を大事に、優雅に暮らす生活をはじめよう。そしてSNSで繋がろうじゃありませんか!
あとがき
そしてそして、輸入ステーションワゴンのエントリー価格帯として手軽に楽しめる、Peugeot 308SW の情報は、本ブログ monogress で大公開中である!
2020年現在、輸入開始され6年がたつが、ラテンを思わせる逸品デザインは今でも最前線で戦える実力を持つ。
このクルマが、314万円〜というスペシャルプライスだ。輸入ステーションワゴン入門用としても、ナイスチョイスと言えるだろう。
この可愛いクルマを、ブログともども、よろしくおねがいします(^^)