【オフ・リズム】濃あるワゴンは色気を隠す(PASSAT Alltruck 運転編)

「輸入白ワゴンクラスタ 関東京浜支部」でのオフ会の模様をお送りします。今回は2話目。前回、刺激的すぎて涙の渇くGOLF R Variantの横乗りレポートをお送りしたが、今回もかなり濃いめ。

 

それは、PASSAT Alltruck(以下、パサートオールトラック)をダブルで味わうという、二種類のチョコレートを一気に口の中にいれるような経験だ。はぐれメタルに毒針で3体連続パスっと行けたようなレアさでもある。お分かりいただけるかな?

 

まずはmasterさんのパサートオールトラックを、同じパサートオールトラック乗りの10maxさんが運転席へ、私とでぃーたさんはリアシートに乗り込んだ。あとで私も運転させていただきます(*^_^*)。

 

ちなみに、オフ会第一回目は次のリンクからすすめます。

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輸入白ワゴンクラスタ

 

エステートの良さを噛みしめる

 

まこまち うお!広い!

 

第一印象はこれである。シートも大振り、リアシート・ファーストを思わせる乗り心地。個タクのクラウンの上の上。ちょうどリア左に乗ったものだから、社長になった気がしたり。テヘヘ!

 

スムーズに走り出すパサートオールトラックは、ゴルフRに比べれば少し大きく揺れていた。10maxさんはお構いなしにアクセルを踏み込む。高速道路の少しの凹みは、少し雑にバウンドした。

 

しかし、それ以上のことにはならない。すぐに車体は落ち着きを取り戻す。

 

10max タイヤが違うと、乗り味もずいぶん変わりますね。

master 少しいじってますから、その影響かもしれませんね。

 

フロントに座った2人のパサート乗りは、ドライブモードの設定を変えながら、パサート談義に花を咲かす。

 

パサートから見る前景
首都高速はストレート・急カーブ・アップダウンが沢山。速度をあげなくても楽しめる。パサートはアナログ時計がなかなかイカす(*^_^*)

 

10maxさん(呼び名 てんさん。このオフで決めた。)はブロガーである。ブログ「旅恋車【リョコウシャ】」を読むと、かなりのパパ感のある人だ。高い文才のおかげで、私は歳上の印象を受けていたが、実はまったくの同年代。むしろ私よりも1歳年下、見た目や元気さは私よりも5歳は若い、とても元気な方だった。まこまち様と呼ぶが良い(о´∀`о)

 

masterさん(呼び名 マスターさん。)は、話の引き出しがたくさんある人。もともとクルマに精通していると感じていたが、レパートリーがとても多い。そして、私を Peugeot 308SW へ誘った人間のひとり。「フランス車は致命的な故障は起こさないですよ。」の一言で、私をエロクルマへ引きずり込んだ。ご本人はとっても真面目そうなのに!(*^_^*)

 

アクセルワークで加減速を繰り返し、パサートオールトラックの魅力をグイグイ体感させる10maxさん。車高があがって高速道路は苦手そうな外観だけど、なにせブレない、砕けない。サスペンションが仕事をする。リアシートから見るサイドビューはまったく上下に動かない。

 

10max M1のMacBookProをですね・・・

master カメラやレンズもつきつめると・・・

でぃーた 昔、PC-98をね・・・

まこまち すべて揃えると財布の中身が・・・

 

笑い声の絶えない車内。大人4人がしっかり座れて、普通に会話のできる世界。

 

大きな高級ミニバンに乗ったことがある。無理に大きく、無駄にサルーンに仕立てたそれは、前、中、後ろに空間的な余裕はあるけれど、話し声が届かない。吸音材の機能かもしれないが、ファミリーカーの笑顔のタイミングが席によってずれることに、私は違和感しか感じなかった。

 

エステートはどうだろう。大人が集まったとしても窮屈ではなく、乗り心地にも違和感がない。楽しい会話で皆が同じ世界にいれる、見えない性能が魅力なのだ。これが再確認が出来たこと、白ワゴンクラスタ・オフの意味は大きい。

 

(もちろん、ミニバンは多人数乗車で一気に魅力が増すのだが。)

 

パサートオールトラックのコックピット
先にお伝えしておきますが、パサートオールトラックの写真をあまり撮っていませんでした(汗)つまり、それだけ愉しくお喋りをしていた、ということになるのです!(笑)

 

パサートオールトラックを運転します!

 

さて、濃厚なリアシートの次は、濃厚なコックピットだ。2台のワーゲンは素晴らしかった。このままではワーゲン・グループの思う壺だが、プジョー乗りの私がチョイチョイと批評しようじゃありませんか。

 

10maxさんのパサオに乗り込む。ステアリングの高さに違和感を覚えるが、シートの高さでぴたりと収まる。久しぶりに掴む大きなリングは新鮮だ。

 

駐車場を出発。お・・・これはなかなか、車体の大きさからは想像できない、小回り性能はみとめよう。

 

アクセルをジワリと踏み込む。少し反応が緩いかな?ストロークが多い気がする?

 

パサートのコックピット
アナログメーターがドライバーのやる気を盛り上げる。水平基調のパサートは、車両感覚がつかみやすい。思ったよりも大きく感じないのは美点です。

 

2.0L TDI エンジンは、400Nmの大トルクをはじき出す強心臓だ。期待するのは、グイグイと低回転でボディを押し出す強さだった・・・だが、どうも少し違う感じだ。首都高では実力が見えにくい。

 

Peugeot 308SW の 1.5L ディーゼルは、キビキビとトルクを出すタイプ。VOLVO V40 D4 の 2.0L ディーゼルもトルクの立ち上がりは良い方で、背中を押し出す大トルクが印象的だった。

 

ところがパサートオールトラックはどうも違う。こいつはトルクが立ち上がらない。

 

10max 2000 rpm を超えたあたりからが良いんですよ!

 

意外とエロいぞパサオ君!

 

私の戸惑いを悟ったのか、10maxさんが声をかける。シフトを下げて強引に回転数をあげてみる。7速デュアルクラッチは電光石火でシフトチェンジ、回転数は一気にあがった。私はアクセルを踏みこむが・・・その時、ボディとエンジンが一体になった感じがした。

 

左足とエンジンと、トランスミッションとタイヤとが、すべてつながった感覚だ。あとは思いのままである。アクセルワークで速度を自由に加減速し、左右へのカーブも感覚で曲がっていけるようになる。遊べるクルマに変貌してしまった・・・!

 

レインボーブリッヂ

フォルクスワーゲン 2.0L TDIディーゼルエンジン エンジン性能曲線
このエンジン性能曲線は、monogress の独自研究資料です。

つまりコイツは、高回転側にトルクのピークを持ってきたユニットなのだ。ジワジワと勿体ぶってアクセルを踏まないのはNGで、しっかり踏み込んで前に進めとクルマが言っているようだ。ボディが重いのもあるだろう、2000 rpm 以下ではサルーンに徹する、本気にならないアスリート。なかなか気難しいやつじゃないか。

 

速度の乗った重いボディは面白い。首都高にあるような急な下り坂は、砲弾のような感覚におちいる。滞空時間が長いというのか、空に投げ出されるような、なんだかとても気持ちがいい。大きいボデイを手の中でコントロールする、男の子の大好きなDNAが、うずく、溢れる、血が騒ぐ!

 

先程まではリアシートでリラックスしていたのに、エクステリアもインテリアも大人びているのに、コックピットでは遊べるという相反性・・・なるほど、パサートオールトラックは遊びのクルマだったのか。旨い、あざとい、エロいぞぉぉ!

 

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ドイツ人の色気 ごちそうさまでした

4MOTIONのエンブレム
今回のオフ、私以外は2リッターエンジンで、四輪駆動。高い限界性能をもつ車たちでした。FFだってがんばるもん!

 

でぃーたさんのGOLF R Variantに乗った時、ワーゲンにも色気の美学が存在すると認識した。今、パサートオールトラックを体感して、私は確信することができた。いやはや、これは完全にドイツ人だ。

 

それは「性能に徹底的にこだわる堅物」であり、「その性能を見せびらかさない美学」である(私の印象ですけどね!)。ゴルフRはエンブレムを見なければRだと気づかないし、クルマに疎い人なら走るクルマかどうかさえ解らない。パサートオールトラックもしかり、今やモールのついているクルマは数多く存在し、コイツもそこへ景色として、あざとく溶け込んでしまうのだ。

 

きっとこれらが、ドイツ人のエロさの美学。私はそのように決めつける。

 

だが、フランス人にはフランス人の美学がある。ここからは反撃だ。存分に Peugeot 308SW を味わっていただこうじゃないか。

 

私の Peugeot 308SW のステアリング、master さんが握る時が来た。さあ、フランス沼にはまるがいい! つづく!