ドライブとカップラーメンの話である。走行性能だのシートの触り心地だのを言う記事ではない。今回はあくまで、ドライブ・アンド・カップラーメン。D&C。もちろん、ドライブの話だから後半には絶景写真が貼り付いていますよ。
ドライブの目的とは、クルマを走らせ移動を楽しむ事である。プラスで自分の趣味が混ざれば、尚のこと楽しいものになる。ドライブ・アンド・バーベキュー、ドライブ・アンド・コーヒー、ドライブ・アンド・サイクリング。クルマとセットで行う何かは、人生を楽しく過ごすエッセンス。
私は身体を動かすのが苦手だから(笑)、ドライブには食事をあわせたい。その観点で見るのならば、バーベキューは準備が大変。お金もかかる。それも含めて楽しむ”オートキャンプ”は大好きだが、もう少しフリーに食事場所を選びたいなら、大きな鉄板は仇となる。
ここは文明の利器に頼るのが一番だ。
そう、カップラーメンである。
お湯を入れれば3分でできあがる、しかもディスカウントストアで買えば100円で手に入る。そして旨い。たぶん私の料理よりも、腕がたつ(?)。
さらに、ドライブは楽しいけれども疲労もある。カップラーメンなら、お湯を入れて待つだけだ。懐かしき20代のように、限界を知らない身体はもはや私に存在しない。いかに愉しく、いかに楽(らく)に過ごすかが、ここらかの我が人生のキーである。
私はクルマで大自然のある場所へ行くのが大好きだが、森の中で食べる食事は、家で食べる時の2倍増しに美味しく感じる。森の香りと食事の美味しさの相乗効果。やはり人間は、もともと森の人(オラウータン)なのだろう、とシミジミ感じてしまうのである。
前置きが長くて恐縮だが、このD&C(ドライブ・アンド・カップラーメン)を久しぶりに堪能してきた。ゴールデン・ウイークは2年連続の自粛状態。県外に出ずに、三密を防いで愉しむレジャーと言えば、今はキャンプが人気らしい。だからオートキャンプ場を申し込もうにも、すでに予約はいっぱいだった。
ならば、キャンプ場よりも空いているところに行こうじゃないか。空いている時間に行こうじゃないか。家内に「森の中でご馳走を食べよう。」と地元のスーパーで買っておいたカップ・ラーメン。喜ぶ素直な家内に惚れ直し、ラゲッジにお湯を積み込んで、私達家族は箱根方面へとクルマを進めた。
- 5時 自宅出発
- 6時 乙女駐車場到着
- 6時15分 カップラーメンにお湯を投入
- 6時20分 カップラーメン食事開始
- 7時 乙女駐車場出発
- 7時30分 箱根スカイラインで写真撮影
- 8時30分 箱根出発

御殿場インターチェンジを降り、一路箱根方面へ。そこへ、お気に入りのビュー・スポットがある。乙女駐車場だ。
(厳密に言えば御殿場市・・・つまり、静岡県である・・・神奈川県民としては、乙女峠は箱根と静岡の県境であり、箱根は神奈川県の名所であり、箱根へ行くには神奈川県からは御殿場インター経由が早い=ECOなものだから・・・少しの愚行を許していただきたい・・・ゴニョゴニョ)
ここは富士山の見える絶景スポットの1つなのだが、御殿場インターチェンジを降りてすぐのところにあるからなのか、「知る人ぞ知る」場所になっている。高速道路を降りた後、標高を上げずに到着する印象だから、絶景ポイントはもっと上にある、と思ってしまうのかもしれない。実際には御殿場まで登ってきている時点で、相当な標高にいるんだけどね。
とにかく、おかげで私達は見事に三密を防ぎながら、美しい富士山を見ながらのカップ・ラーメン・タイム(えっと・・・CRT!)を堪能することができたのだ!

森の中で食べる、カップラーメン(欧風チーズカレー味)は最高だ。化学調味料で丹念に調整された異国の味。某カレー屋で200円超えのトッピングになる、まろやかチーズ・フレーバーはプチ贅沢を再現する。肉でない肉(謎肉)は環境にも配慮されていて優越感に浸れるのも嬉しいポイント。
ポットのお湯であるがゆえ、麺に少しばかりの芯は残るが、絶景がオカズなら些細なこと。そして、喜ぶ家族の笑顔も旨味のエッセンス。幸せは、なにも高級料理だけではないのである。
様々なフレーバーを突っ込んで、都会では味わえない、美味しさの倍化されたカップラーメン。
(*´∀`)=3 おいしかった〜〜〜
ところで乙女峠駐車場は、火気厳禁である。公共の施設は、おおよそ火気厳禁の場合が多い。今回は水筒に熱湯を入れてのカップ・ラーメン・タイムだったが、通常3分で出来上がりのところ、標高の高さ、朝の寒さを加味して5分ほど放置した。いやぁ、5月だというのに気温一桁とか、流石である。


さて、食事も終わりキレイな空気を体いっぱいに流し込んだあとは、箱根スカイラインをドライブして帰ることにする。公共の場であるにも関わらず暴走する輩を横目に、ノンビリクルマを流した後、絶景ポイントで止まって写真をパチリ。
思わずニンマリ(^^)
クルマって、景色と一緒に撮ることで相乗効果を生み出すよね。絶景ポイントまで自分たちを運んでくれた、自慢の愛車。クルマの中での笑い声。そこまでの旅路の記憶も合わせて、フォトフレーム一枚に収まる。ビデオでなくとも、記憶に残せる幸せは、1枚の写真の中にあるんじゃないかな。

娘は高校生になり、学校が楽しいそうだ。勉強を友達と教え合うのが自分の夢と言っていた彼女にとって、ある程度の偏差値のある高校は上手くマッチしたようだ。メガネを外してコンタクトレンズにしたり、ストレートパーマをかけたりとオシャレに余念がないが、どんどんキレイになる娘を見ていると、出会った頃の家内を思い出す。(少しノロケた・・!)
息子は中学2年生になり、相変わらず寡黙であるが、胸に秘めるなにかがあるように見えてくる。身長は私を超えたようだ。顔つきは家内に似ているから、自分の若い頃と重ねてみたりはしないけれど、男の子の将来が気になってしまうのは親としては当然だろう。今年は進路を決める年だ。どこまでサポートできるか、悩みはつきない。
家内はここに来て、サイクリングに興味を持ったらしい。ブロンプトンという自転車が欲しいのだと、クルマや鉄道で遠方へ出向いて、サイクリングで回りたいのだと言い出した。私はすぐに”ブログのネタ”になるかな、なんて思うけれど、身体を動かす趣味であれば、私も参戦すべきだろう。

カフェの夢を現実のものとするために、考えることは沢山ある。悩みの多い人生の休憩に、D&Cで心の栄養を充電する。そんなメリハリをつけながら、あと3年を予定する都会生活を充実して過ごしたい。
しかし・・・小さい頃から富士山ばかりを絶景と捉えているせいで、兎にも角にも富士山である。コロナの蔓延が落ち着いたら、ぜひ全国の絶景ポイントを回りたい。沢山の場所で、沢山の絶景を眺めながら、沢山の人が生活を営んでいる。それを知らずに人生を終えるなんて。死んでも死にきれないとは、こういうことも指すだろうね。