たまにはこんなボルボ話 C40 2021年説の裏を読む

ボルボの情報として、Automotiveより2つのモデルの名前が上がった。

ラグジュアリーSUVのXC100は前から出ていた情報だが、今回注目なのは、コンパクトのC40だ。CMAプラットフォームを使った、最新のボルボコンパクトがC40?にわかに信じられない情報だが、Automotiveの有料コンテンツでの発信だけに、気になるところだ。

 

小型ボルボは迷いに迷っている

「C」はキワモノ

Cという記号で思い出すのは、C30とC70。

C30は4人乗りの3ドア。V40の基となったモデルで、高出力エンジンモデルはホットハッチと言えるもの。

C70は、C30と同じP1プラットフォームを使った、オープンカーだった。電動ハードトップを閉めると優雅なクーペになる。つまり、ボルボの中でもキワモノの位置付けになるのが、Cであった。

 

Vでもない、Sでもない。C40は実用とはかけ離れた車になる可能性があるわけだ。

XC20やV20を差し置いて、C40は現れるのだろうか?

朝焼け

C40はデザインチームが否定する

まず、現れない方面で考察してみよう。

C40はクロスオーバークーペと言われているが、否定派として一番に思うのは、ボルボのデザインチームが否定していたことだろう。

ボルボのデザイン責任者であるロビン・ペイジ、マクシミリアン・ミッソーニ、トーマス・インゲンラートの3人は、AUTOCARのインタビューでクーペSUVを否定している。

ボルボでは、サルーン、エステートと実用的なSUVという現在のモデルラインナップを忠実に守り続けるということであり、ファストバッククーペスタイルのSUVといった、スポーティな新しいボディスタイルの導入は否定している。

「ドライビング性能を磨き上げたスポーティなホットモデルというのは、ボルボブランドの中核に存在するものではありません」とインゲンラースは話す。

AUTOCAR

ボルボのプロダクトの中で、デザインチームの持つ力は強いものだろう。現行の全てのボルボは、優秀なデザインによって顧客を引き寄せているからだ。

セーフティに気を遣う顧客がディーラーへ足を運んだ時、ボルボの卓越したデザインは驚きと感動をあたえ、ファンの獲得を揺るぎないものにしている。

 

デザインチームが否定している以上、C40やクロスオーバークーペの開発は難しいように思われる。

 

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本当に欲しいのはコンパクト

また、V40の後継車を作る必要に迫られていることも、C40を遠のかせる理由のひとつだ。

 

ボルボとしてはV40の後継車は、一応XC40を選べるようにしてある。同じ40シリーズであって、SUVを2つ作る必要は無いと言える。もしもクーペスタイルSUVとしてC40が出た場合、似たようなサイズ感で顧客を奪い合う可能性が出てくる。

 

また、コンパクトを持っていないボルボとしては、フォルクスワーゲン・ポロやT-Cross、プジョー208やAudi Q2のような、コンパクトカーを作ることは台数を稼ぐためにも必要なことだ。

CMAプラットフォームの性能を存分に発揮するのであれば、XC40より一回り小さい、XC20やV20と言われているスモールカーを作るほうが、商売の上では理に叶うのだ。

 

ボルボとしても、V40の後継車は2021年には発売したい。その次は2023年の、XC100やXC90を控えている。8年サイクルでフルモデルチェンジを実施するボルボだが、SPA2プラットフォームの最初のモデルになる2023年のSUVには、じっくりと力を入れておきたいところだろう。

ボルボV40で紅葉ドライブ 女神湖駐車場にて

予言されたクロスオーバー・クーペ

では、肯定するほうを考えてみよう。

 

C40はそもそも、クーペスタイルクロスオーバーとしてボルボの販売担当責任者から発せられていた。V40の販売鈍化は、セダンやワゴンのクルマとしての終焉を意味している、としていた。

今後はコンパクトなSUVがボトムラインを固める。そのような流れの中で、わざわざコンパクトセダンやワゴンを作る必要は無いと考えたのかもしれない。

実際、T-Crossもそうだし、ダイハツの新型小型SUV「ロッキー」も人気をあつめている。トヨタのC-HRもしかり、だ。

 

特にボルボは安全性に妥協しないメーカーだ。さまざまな仕組みを入れる上でも、コンパクトカーにこそSUVと考えるのは、スペースの面から言っても理解できる。

 

C40のお披露目はボトムラインの決定につながる

ただ、もしC40が実現することになると、ボルボは40シリーズが最下限になるという事を確定させる事態になる。

 

ボルボのクルマは先程も話したとおり、8年周期でフルモデルチェンジを果たす。現在のモデルラインナップは、XC40、S60、V60、XC60、S90、V90、XC90だ。すでに7モデルが存在している。

ここにもうひとつ、C40を加えると、合計8つだ。1年に1車種の新型車を投入する計画を考えた場合、C40を追加したらこれ以上はラインナップを増やすことができなくなる。

 

例えばXC100であれば、XC90と入れ替わりでラインナップに加えることはできる。しかしC40は、XC40と入れ替わるわけではない。V40との入れ替わりにあたるのだ。

つまり、20シリーズを入れる余裕はなくなってしまう。

ボルボV40で紅葉ドライブ 原村は空が広い!

2021年には何かがある!

ボルボとしては、コンパクトで台数を稼ぐのではなく、利益の出やすい中〜大型車で食べていこうと考えているのかもしれない。そうなれば、40シリーズをボトムラインにするのは問題ない。

XC40 Rechargeの為にバッテリーの配置を最適化した。上モノを手の込んだモノに仕込めば、電動化にも拍車がかかるし、開発費も抑えることができる。一石二鳥である。

リークの時期も気になる。ボルボは春前に情報を小出しにするようで、コンパクトを求めている人にライバル車を買わないように、牽制しているのかもしれない。

 

ポールスター2と、そのワゴンボディをボルボとして出してくれれば良いだけ、と思うのは、私だけではないだろう。各メーカーがEVを出す体制が整った今、テスラキラーなんていう名目は必要ないはずだ。

 

とにかく、2021年には何かしらの新型ボルボが出るらしい。期待してお披露目を待っていよう。

 

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