ボルボXC40 PluginHybridのカンファレンスの感想

ボルボからプジョーへ乗り換えてからというもの、輸入車を客観的に見れるようになった気がします。

 

ボルボという企業のクルマへの取り組み方に共感を覚え、ボルボという企業の販売方法に反発した。メーカーは自分の思う通りにはなるはずがなく、いくら惚れたクルマであっても、どうにもならない側面があるのだと思い知ったことは記憶に新しい。

 

それでもプジョーが安い割に素晴らしいから、ついつい高額になっていくボルボには注目してしまう。無駄にあがくのは辞めにして、準プレミアムに戻って安全なクルマを買いやすく提供しなよって。プジョーみたいに安くて楽しいクルマを、ボルボだって作れるはずだよって。

 

そんな私は、いつまでもボルボに執着していてはいけないなと思うのだけれども。あ、今回はボルボ残念だなっていう記事です。先に言ったからね(^^;)

 

 

今回のカンファレンス、XC40の追加モデルだとは言うものの、ボルボとしては勝負となるプラグイン・ハイブリッドの登場だ。勝負となる、とついたのは、90シリーズや60シリーズのような、とりあえず設定しましたというプラグイン・ハイブリッドとは別物だから。

 

日本でも世界でも大人気のXC40。電動化へ向かうと宣言していたボルボにとって、電動化フルラインナップをうたうために必要なピースの、最後のひとかけらがXC40 TwinEngineだったはず。

 

だからこそ、このカンファレンスを注目していたのだけれど、少し違うところへ興味が移ってしまったのは私だけだろうか。

 

出典:VOLVO CAR JAPAN (Youtube.com)

 

XC40について語るのは、ボルボ・カー・ジャパン暫定社長リチャード・スナイダーズ氏。つい先日、プジョーのe-208のカンファレンスを見たばかりだったかもしれないが、英語で語る新社長に肩透かしを食らってしまうのは仕方がない。

 

映像もパッとしたものではないが、コロナの影響で収益が悪化した中でのカンファレンスだ。豪華な方が気持ち悪い。そんな中での発表だから、ユーザーも販売店も、所有(販売)できる喜びを分かち合うようなプレゼンに期待していたのではあるのだが・・・

 

リチャード・スナイダーズ社長の言葉を借りる。

 

「本日このクルマの発表には、新型車の発表という趣旨だけではなく、もう一つ大きな意味が込められています。ボルボ全モデルにプラグインハイブリッドがされたということです。」

 

2017年に宣言したとされる「全モデル電動化を達成する最初のプレミアムブランドになる」という約束を達成した、と誇らしげに言っていた。

 

2020年中の全車種 48 V ハイブリッド化、そして2021年には、XC40 BEV が日本で発売されるという。

 

まってました!という人はいるだろう。XC40が欲しくて、しかし買おうかどうか決めかねている人にとっては、48Vマイルドハイブリッドを搭載する「B4 AWD」や「B5 AWD」さえも魅力的なプロダクトになるはずだ。

 

さらに、V60 への「B4」エンジン搭載もほのめかしている。価格が発表されないとわからないが、モアパワーを必要としない人にとっても、従来モデルへの「B4」搭載は嬉しいニュースに違いない。

 

Momentum用のホワイトルーフも安くなった。全体的に売りやすい体制が整った感じがする。今ボルボを狙っている人、スマボで乗り換えを繰り返すつもりの人には間違いなく朗報と言えるだろう。

 

出典:VOLVO CAR JAPAN (Youtube.com)

 

しかし、冒頭に言ったとおり、所有できる喜びを分かち合うようなプレゼンではない。

 

48V ハイブリッドは、日本で言うところの「マイルドハイブリッド」でしかない。ボルボとしては「ハイブリッド」だと言うけれども、トヨタやレクサスを知っている人にとってはどうだっていい分類のエンジン技術だ。

 

手の届きそうなプラグイン・ハイブリッド。だが、プラグイン・ハイブリッドに乗ることのメリットは希薄であり、通勤を充電した電気だけで走れるよという、ありふれたものしか出てこない。

 

電動化によるメリットは沢山ある。ところが、ライフスタイルが思い浮かばないのだ・・・釈然としない。

 

たぶん、ボルボの言う通り「約束を守る」事に主眼が置かれているからだろう。私達ボルボは以前宣言したとおり、電動化を達成しました、と言いたいのだ。

 

しかし、自称プレミアムメーカーと言っているが、BMWやメルセデスに比べれば車種の少ないボルボであれば、当然達成も容易なはず。そしてもし本当に全モデルを電動化したのであれば、ボトムラインで用意している「T2」や「T3」はどういうのだろうか。(※日本未導入エンジンです)

 

プジョー208のカンファレンスでは、スポーティなイメージのプジョーというブランドを大事にしつつ、EVは高額なもの、エンジンは安いものという概念を取り払い、お客様がパワーソースをチョイスすることを目標とした、という。お客様に選択権のあるカンファレンスは、今はEVでなくてもいい人、今すぐEVに乗りたい人、どちらへもメッセージを送ることができる。

 

ボルボは安全性能やCO2排出削減を前面に出してきたメーカーだ。先日も中国の生産拠点の自然エネルギー化達成と発信していた。ならば、電動化モデルの導入でCO2はこれくらい削減される、だからボルボを選ぶべき、くらいの事は言ってほしかったなーと思う。

 

誇れる技術は沢山あるのに上手く伝えられない。昔のボルボに戻ったようだけど、ここは戻らなくてもよかったんじゃないかなー・・・

 

出典:VOLVO CAR JAPAN (Youtube.com)

 

というところで、カンファレンスの感想は終わり。

 

期待していただけに、少しがっかりしたというのが私のおおよその感想です。元ボルボファンとしては、もう少し工夫すればよかったんじゃないかなーという勝手な親心で見てしまいました。

 

しかし、どうやら販売面では期待できそう。V60 B4 はきっと魅力的なプロダクトになるはず。XC40のホワイトルーフ値下げも英断。もう値上げだけのボルボ・カー・ジャパンではないな。そういう感想も持てましたよ(^^)。

 

あとは、V40 レベルのクルマを出すかどうか。楽しみに待ちたいところですね。

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