クルマを良いと感じる要素は、一つだけではありません。走ること、曲がること、居心地が良いことなど、色々な性能と自分の求めるベクトルとがあった時、そのクルマを愛することができると私は考えています。
ことエステートやワゴンと言われるクルマは、普通の車と比べても求められる要素が多いと感じます。ええ、自分がワゴン乗りだからそう言うのですけどね(笑)
でも、クルマの基本的な形であるセダンやハッチバックに比べると、次元の高いまとまりを求められるのは間違いないでしょう?
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私がワゴンに求める性能は、走りの良さ、乗り心地の良さ、スタイルの良さ、楽しさ、そして細かい利便性。これを高い次元でまとめあげているのが、今の愛車 Peugeot 308SW です。
走りの良さとは、快速性能だけではなくエンジンのフィーリングとか、曲がるときの素直さとか。人はスペックに目が行くけど、130ps/300Nmというエンジン性能は、私にとってはちょうど良い。きっとプジョーもそう思ったに違いありません。
日本の高速道路は、実感としては250Nmもあれば不満のない速度で走ることができる。けれども、急に加速したくなる時にはモアパワーが欲しくなる。クルマを抜く時とか、危険を回避する時とかに、このモアパワーがあると助かるんだ。
何度か経験のある、高速道路で危険なモノを避ける操作、ブレーキング、適切な舵取り、スッと前に抜ける操作。この時は、シフトダウンさえももどかしい。粘り気のあるトルクの得られるエンジンは、こんな荒い操作も簡単に対応ができるから嬉しいですよね。
もちろん、ガソリンターボもハイブリッドもEVも、同じ性能を持つクルマは多いです。今は性能の良いエンジンがあって、良い世の中になったと感じます。けれども、同じ性能があったところで、高速道路を25km/Lで走れるクルマは、あまりないんじゃないかな?
VOLVO V50 に積まれていた直列5気筒のフィーリングも良かったけれど、燃費 10km/L に届かないのは、ちょっとつらかった(^ ^;)
乗り心地については、過去に沢山語っているから今更だけど、時速100km/h付近での安定した乗り心地は最高だし、一般道での柔らかなセッティングも気持ちいい。乗る人に優しい。これもプジョーのアイデンティティ。
楽しさも、パノラマガラスサンルーフがあるから乗る人全てが移動中の景色という非日常も楽しめる。せっかくクルマに乗るんだもの。映像では味わえない楽しさを体験したいじゃない。
そしてラゲッジルームの使い勝手。私は特に、次の二つについてワゴンに求めていたりする。
ひとつは、ハッチの利便性。
車長のあるワゴンだとわかっていても、日頃の買い物で長さにウンザリすると愛着が減ってしまう。わざわざクルマを前に出して荷物を載せるとか、スマートじゃないのは嫌だよね。
Peugeot 308SW も Peugeot 508SW も、ヒンジの取り付け位置が上手く調整されていて、ハッチゲートを開ける時に後ろに張り出す量が少ない。ほとんどの駐車場で問題なく荷物を載せられるのは、本当に嬉しいセッティングです。
そして、利便性を優先したハッチデザインにも関わらず、クルマ全体のフォルムを犠牲にせず、伸びやかな雰囲気を出しているのも評価ポイント。
もうひとつは、椅子として使えるかどうか。
空気が綺麗であったり、都会では味わえない気持ちの良い場所に着いた時、窓を開放して休憩するのも良いけれど、ワゴンならハッチを開けてラゲッジルームに座りたい。
寝転んでしまっても良い(笑)
これはハッチを開けた時のラゲッジルームの高さのデザインが効いてきます。ワゴンならではの性能で、セダンやハッチバックのように下にえぐれたトランクを持つと、できない事。
ラゲッジルームから足を出して、外の気持ちのいい空気を味わいながら、お茶を飲んだりオニギリを食べたりできる。世界を簡単にレジャーに変える。これができるからワゴンはたまりません。
ラゲッジルームの大きさだとか、ホイールベースの長さだとか、スペックが参考になる事は沢山ある。けれども、わからないことも沢山あります。
ディーラーでクルマを選ぶ時、ピカピカの車であることで、ついつい沢山触らずに契約してしまう方も多いことでしょう。でも、できるだけ沢山触れてほしいし、自分の車のライフスタイルに当てこんで、しっかり評価をして欲しい。
そして、それらの情報を補完するのが、メディアであったりブログであったりするのです。私も小さな力ながら、皆さんのプジョーライフ、ワゴンライフをサポートしたいと思っています。
良い買い物をして、いつまでも愛せるように。monogress の願いも、そこにありますから。