【娘ちゃんの自動車選び】第三章 FIT BlackStyle 「これ、イイかも」

信州中古車ショーで、フィットクロスターが良いと言い放った娘ちゃん。理由はわからないが、インスピレーションでピンと来たなら仕方がない。とりあえずお金の工面は考えるとして、フィットが買えるか嫁さまと相談します。

 

スポンサーリンク

車を買う楽しみと苦労を知ってもらおう

FITクロスター in 信州カーディーラー中古車フェア2024
フィットクロスター。娘ちゃんイチオシのフィヨルドミスト。もしもこのカラーを選んだら、我が家の車は3台とも青系統になってしまいます(笑)

 

中古車サイトで見てみると、またこれが球数がない。甲府(山梨県)まで行けば一台あるが、80,000km走行かつサイドのモールに傷があり、補修したとしてもハイブリッドバッテリーが心配になる。しかも、販売店の保証は「毎月5,000円の分割払いプランだけ」とくれば、ランニングを抑えたい私達にはめっぽう合わない条件になる。

 

嫁さま   やっぱり新車なのかなー。

まこまち  長野は雪道だし、4WD必須だよ。

嫁さま   安全装備はついていなきゃだね。

まこまち  フィットでハイブリッドならHOMEで良くない?

 

ホンダの e:HEV はドライバビリティの高いハイブリッドとして私自身が高評価。ウェブサイトを見てみれば、しっかりと4WDも選べます。娘ちゃんの欲しいと言ったFIT CROSSTAR(以降 クロスター)は、SUVテイストの専用バンパーが、なんとも可愛らしい。選ぶ理由はわからなくもない。

 

嫁さま   クロスターは確かに良いよ。唯一無二だし…中古でも高いしリセール良いのかも?

まこまち  そうだね…中古で買って高速道路で止まりでましたら困るだろうし、メンテ費がかからない新車で検討するか…

嫁さま   良いと思うものが良いし。これだけ高ければ装備に不満は出ないでしょう?

 

クロスターの4WDは、300万円くらいか。セリカの最高グレードを230万円で買っていた時代が懐かしい…兎にも角にも、フィット・クロスターを新車で買う、がひとつの目標になった私たち夫婦ですが、

 

まこまち  車を買うという楽しさと苦労は、しっかり味わってもらおう。

 

という私の考えで、試乗を重ねて苦労の末にフィットを手に入れる私の案を嫁さまも了承。嫁さまの発案で、ある一定額までは親が負担し、残りを子供に貸し付ける事にした。その方が、自分で選ぶ感もでるし、愛着もわくでしょう。

 

娘ちゃんの車選び フィット ブラックスタイル

クロスターに惚れ込む娘ちゃん

ホンダe フロントマスク
ホンダeを試乗させてくれたホンダディーラーへ向かいます。ホンダeもフィットも、乗り心地は少し硬めだ。

 

先ずはホンダでフィットに触れてみようという事で、神奈川県から移住した際に点検のお世話になりだしたホンダディーラーに向かいます。点検だけでお世話になるより、車を1台くらい買っておきたい、というのは、私の密かな想いです。ホンダeにも乗せてくれたしね。

 

セールス氏 まこまちさん、試乗ありがとうございます。今日は特別仕様車「BlackStyle」を用意してあります!

 

あ、そうか。クロスターを見たいって言ってなかったか…

 

まこまち  セールスさん、ありがとうございます。実は、娘はフィットのクロスターが良いなと言っておりまして。

セールス氏 そうでしたか…今ちょうどクロスターの試乗車がなくて。点検でお預かりしているあの車が、クロスターです。

 

と、見せてくれたのは娘ちゃんが推している「フィヨルドミスト」のボディーカラー。しかし、天井が黒くない。

 

セールス氏 どちらも選べるんですよ。

まこまち  なるほど。ちなみに、ルーフレールも標準装備?

セールス氏 あちらは確かオプションだったかと。

 

とは言え、ルーフレール無しではファッション性がガタ落ちになる。付けてもらうつもりで、娘ちゃんの方に目をやると、「やっぱり可愛いなあ」。あちゃー、惚れ込んでる(笑)

 

ところが、車選びが初めての娘ちゃんは、この後「新車選び」の洗礼を受けることになる!

 

フィット ブラックスタイル登場

ホンダフィット・ブラックスタイル 全身
曇り空にも映える、ホンダフィット ブラックスタイル

 

HONDA FIT HOME 特別仕様車 BlackStyle。オラオラ系を卒業したホンダが放つ小型車フィットに、ピリッとした精進さを付け加えたドレスアップ仕様。ブラックのフロントロアースカート、サイドシルガーニッシュ、テールゲートスポイラーがおごられ、スタイリッシュに仕上がっていた。

 

足周りが黒く加飾される為、ボディの厚さが薄く見え、スポーティな味わいになるのが決めて。けれども、それはクロスターも同じ。しかし、赤色との相性はバッチリだ。

 

ホンダフィット・ブラックスタイル FITエンブレム

ホンダフィット・ブラックスタイル リアシート

ホンダフィット・ブラックスタイル カップホルダー

 

まこまち  どう?カタログで見るのと印象違うでしょう。

娘ちゃん  うん…なんか、これ良いかも。

まこまち  え!?クロスターよりも良い?

娘ちゃん  色が良いのかな。V50に似ているよね。

 

娘ちゃんは盛んに、フィットはボルボV50に似ていると言う。随分思い入れがあるんだなと感じつつ、早速試乗に挑むことにした。セールス氏は、「お二人で行ってきてください。」ふむう、ならば自由に走ってみよう。

 

視界の良さはフィットの美点

ホンダフィット Aピラーの視界
Aピラーのサブピラーを前側に配置する事で、広い視界を確保するフィット。ただし、サイドミラー部は死角が多い。

 

助手席に座っていても、視界が広く感じるフィット。Aピラーを分ける事で視覚的な広さと、フロントガラスの奥行き感によって安定感を感じやすい。初心者にはちょうど良い車かも。

 

娘ちゃん  シビックと同じような雰囲気だね。

まこまち  ホンダのハイブリッドは、エンジンで充電してモーターで走るんよ。シビックもフィットも、パワーこそ違うけれど同じだね。

娘ちゃん  アクセルを踏んだ時のすいーって感じが素敵だ。

まこまち  ほぼEVだからアクセルレスポンス良いでしょ。教習車にはハイブリッドは無かった?

娘ちゃん  気にしていなかった…

まこまち  …うん、きっと無かったんだよ。

 

ホンダフィット・ブラックスタイル リアタイヤ
ダンロップのエナセーブを履く、フィットブラックスタイル(AWD)。硬めの乗り心地の原因のひとつは、低燃費タイヤかも?

 

AWDモデルはサスペンションが、ド・ディオン になる。ちょっと足周りが硬めだなあと感じつつ、シートがふっかりと柔らかめだから、意外と身体は楽だった。運転席と助手席とは、シートのサイズが違うように感じるが…気のせいかな?

 

小型車も豪華さ勝負の時代!?

ホンダフィット・ブラックスタイル フロントシート
私まこまちの主張は、インテリアはいつも目にするところだから、重要視せよ!である。フィットHOMEのシートは、なかなかオシャレ。

 

インテリアの質感は思ったよりも良く、手に触れるところが合成表皮なので汚れの心配も少なそう。寄りかかるところはフワッとした素材感で、クッション性に秀でつつしっかりとボディを支える。ただし「フィットのシート骨格はオデッセイと一緒」は昔話のようで、思ったよりも窮屈感あり。

 

リアシートは広い!リアシートの形状は良く、フロントシートよりも良いと感じるくらい。リアシートに座った方が幸せかもしれない。でも、友達との旅行に借り出されそうで、ちょっと怖い。ついでに言うと、後方からぶつかられた時のクラッシャブルゾーンが少ないのは心配。まあ、それは軽自動車にも言えるのだけれども…

 

ソフトパッドがあしらわれたダッシュボードは単調でつまらないが、クラスを考えれば仕方がない。けれども、当たった時に痛くないのは好印象。

 

ホンダフィット・ブラックスタイル インストルメントパネル

 

エアコンの操作やハザードランプ用のスイッチも押しやすく、練習で運転させるシビックとの親和性も高い。クロスターよりも安いブラックスタイルを気に入ってくれれば、お財布にも優しくて皆んなハッピーかもしれないなあ。

 

あ、ドリンクホルダー周辺のような、何かを当てる可能性の高いところをピアノブラックで加飾するのはNGでしょ。買ったらすぐに、スマホ守るくんで保護しないとね。

 

安全装備てんこ盛りのブラックスタイル

ホンダフィット・ブラックスタイル ディスプレイオーディオ
タブレットを置いたようなデザインの、ナビ画面。ただし、この画面は後々トラブルの一つになる。

 

ディーラーに帰ってきて、セールス氏からセールスポイントを伺う。マルチビューモニターは車体の前後左右のカメラを使い、車庫入れが楽だという。

 

まこまち  ホンダさんは HONDA SENSING がありますもんね。運転支援はバッチリでしょう。

セールス氏 ありがとうございます!

まこまち  バックモニターやブラインドスポットインフォメーションは、もちろん付いてるでしょ?

セールス氏 つけてお見積もり致します!

まこまち  それじゃあ、ブラックスタイルとクロスターのハイブリッドで見積もりをお願いします!

セールス氏 承知しました!

 

娘の為の交渉タイム フィット第1回目

ホンダフィット・ブラックスタイル ホンダエンブレム

 

このセールスさんは、挨拶と返事がとても良い。この元気さに上乗せして、値引きも上乗せしてくれないかな〜なんて考えていると、あっという間に見積もりを作って持ってきてくれた。

 

セールス氏 まこまちさん。すいません、クロスターのルーフレールは、マイナーチェンジで標準になっていました。

まこまち  ほほう。まあ、車体価格に入っているなら、それも良いよね。

セールス氏 ありがとうございます!

 

商品知識は…まあ、オプションとか多すぎるもんねと思いつつ、見積書を見ると、クロスターとブラックスタイルとの差は15万円ほど。これなら、どちらを選んでも良いなあ…

 

まこまち  セールスさん、ところでお値引きはどれくらい入ります?

セールス氏 本社の締め付けが強くて、あまり値引きできないんですよ。

まこまち  まあ、こんな時代ですしね。でもこの後、日産に行ってノートを見てこようと思うんです。総支払額は知っておきたい。

セールス氏 うーん…

まこまち  色々車を見て回ろうと思うんですが、これは娘の社会勉強も兼ねているんですよ。沢山の車から、輸入車から乗り換えた私のようにホンダの車が良いと理解させたい。それに、県外から来て笑顔で向かい入れてくれたセールスさんから買いたいのが正直なところなんです。

セールス氏 ありがとうございます。とりあえず私から出せるのは…

 

結果は、端数を切った9万円引き。ま、車を買っていないディーラーだし、オプションほとんどつけていないなら、まずはこんなもんですよね。

 

しかし、給料で9万円を稼ぐのは大変な事。値引き交渉でもぎ取れるものは、しっかりともぎ取らないと。

 

では、娘ちゃんと私から感想を一言!

 

フィット ブラックスタイル試乗の印象

ホンダフィット・ブラックスタイル サイドビュー
フィットブラックスタイルは、なかなか格好良いぞ!

 

娘ちゃん  視界が良いから走りやすいと感じました。パパのシビックは教習車よりも幅が広いのに、視界が広くて走りやすかった。だから、視界の良さは大事にしたいです。ハイブリッドは運転がしやすくて、気に入りました。ブラックスタイルは外観は結構好きで、クロスターと悩みそう。パパはシートやインテリアが良いって言ってますが、私はインテリアは拘らないかな。乗り心地はよくわからないや。今まで後部座席ばかりだったし。

 

ピアノブラックには傷が入るとパパがいつも泣いているので、あまり無い方が良いな。

 

まこまち  娘ちゃんの運転は、ボディが短いという印象からなのか、交差点での曲がり方がスムーズでした。車幅も掴みやすいのか、シビックの時のように車線のどちらかに寄ることもなく、娘ちゃんにもあっているのかも。ガソリン車のようにエンジンブレーキを気にせず、アクセルとフットブレーキだけで速度のコントロールができるハイブリッド車は、運転に集中できて初心者向きなのかもしれませんね。

 

フィットの乗り心地は、可もなく不可もなく。ホンダらしいキビキビした乗り心地と言えますが、HOMEという家族向けのグレードベースとすれば、ちょっと硬いんじゃないかな。試乗車の走行距離は結構走っていたので、足周りの慣らしは終わっているはず。タイヤ交換で柔らかさを出すのがアリかも。

 

…という事で、次は嫁さまと息子くんも連れて、日産ディーラーに向かいます。

 


購入予測

ホンダ フィットブラックスタイル 50%

ホンダ フィットクロスター 40%

マツダ CX-3 9%

マツダ2 1%