久しぶりに、ボルボ話かもよ。
結構楽しみにしていた7月の4連休。私は初日は仕事だったので3連休だが、合間を縫ってドライブにでかけようかと思っていた。
ところが、ニュースを見ればコロナの感染者が東京で300人越えとか言うじゃない。そのまま見ていたら、障害者施設の犯人の話に、安楽死。東京オリンピックの開会1年前セレモニーは、もちろん頑張って欲しいけれど白血病を克服しつつある水泳選手。
心にズシズシ来るよ!横須賀だよ!っと地元ネタを叫びたくなるくらい、重たい情報が心を駆け抜けた。ドライブに行くのも、なんだか気が引けてしまうのでした。
明るい話題をボルボから?
だから、せめてブログは明るい話題で行きたいわけだけれど「本を読んだらその口調になってしまう病」の持ち主である私は、なんとなく暗い暗〜い情報を発信しそうで、戦々恐々なのである。
そこで何か読者様にびっくりニュースは無いものかと探してみましたところ、ちょっと興味深いボルボ情報をみつけまして。そちらがこれ。
MY2021 S60/V60 には B3 エンジンが搭載される?
S60/V60 B3 デビュー予定
海外の話ではありますが、ボルボのプレスリリースによりますと、2021年モデルのS60/V60には、「B3」エンジンが搭載される模様。日本への導入はわかりませんが、3年目の新エンジン搭載の意味するところとは?
MY2019 → MY2020 ときて、MY2021での小パワーエンジンの搭載は、テコ入れ用に計画されていたものだとは思います。ただ、日本への導入数の少なさだとかを思うに、世界でどれほど売れているのだろう?やっぱりバカ売れなのかな!?などと想像しておりましたが、やはりボトム層への販売を余儀なくされるのかもしれません。
生産数こそ少ないながら、世界ではプレミアムカーと認知されつつあるボルボ。テコ入れなんて必要なのか?
販売層を増やしたいか
とはいっても、世界には所得格差があり、安いエンジンを載せて売りたい地域もあるわけです。メルセデス・ベンツが日本モデルに「受注生産モデル」として安いグレードを用意するように、ボルボでも店舗に来てもらうための作戦が必要なのかも。
さらに、人気はあるにせよXC40に比べれば大人しい人気ぶりでは、ラインが休んでしまうことになりかねない。なにせ、V60のラインでXC40が作れるわけではないからね。ならば、売りやすいグレードも作っておいても良いでしょう。
そもそも、前のモデルのV60だってT4グレードがあったんだし、400万円前半でそこそこ買いやすいクルマだったし、もともとそういう安いグレードは存在して、それを日本で売らないようにしていただけ。ボルボとしては、世界戦略で何か変わったわけではないのだろうね。
出典:Volvo Press Release
ディチューンされて不思議なB3エンジン
一方、エンジンをよく見てみると、不思議なこともあります。
項目 | 数値 |
---|---|
型式 | B420T3 |
排気量 | 1969cc |
出力 | 163ps / 4800rpm |
トルク | 265Nm / 1680 rpm 〜 3900 rpm |
モーター | 10 kW / 40Nm |
トランスミッション | AWF8G45 |
ひとつは排気量。V40に搭載されていた「T3」エンジンは、1.5リッター4気筒エンジンでした。今回V60に乗ることになる「B3」エンジンは、排気量2リッター。163ps / 265Nm は2リッターエンジンとしては控えめ。かなり加給しないタイプ。
1.5リッターで160psを出していた時は、ターボの存在意義はよ〜くわかっていた。今回は2リッターだから、ほんのちょっとしか加給しない。加給いらないんじゃない?完全フラットトルクは扱いやすいけどさ。
そして、マイルドハイブリッド機構も、トランスミッションもB4、B5と同じものを使います。とっても中途半端。こいつは一体、どんなグレードに発展するのだろう?
まこまちの想像的販売戦略
豪華な装備をより安く
で、ムフムフ考えて導き出した答えがこれ。
「安いInscriptionを用意する!」ババーン!
お前が欲しいだけだろう!って言われそう。はい、そのとおりですが何か(笑)
出力を落として、おなじ製造ラインで作ってコストを落とすのであれば、多分ターボチャージャーだとかを変更するのだろう。しかし、シリンダーブロックを変えるようなコストダウン(1.5L化とか)は、逆にコストアップに繋がるのかもしれない。だからやめちゃった。
そして、定評のあるインテリアを思う存分ユーザーに味わってもらえるようにと、安いInscriptionを用意するなんて、夢のようじゃないですかね。
安全性を見据えて
それに、ボルボがもし本気に安全性を考え、安全性のためならプレミアムもいらない、などと考えているのであれば・・・時速 180 km/h までしか速度が出ないクルマをつくるのもありだろう。ボルボ自身が 180 km/h 制限をかけているのだし、そうであるなら、T5やT6というハイパフォーマンスモデルは意味をなさない。
そもそも、安全第一だというのであれば、過度の高出力エンジンは不要なのだ。運転の楽さなどから高トルクエンジンを入れるのはウェルカムだけど、ノビの良い高火力エンジンは逆に、事故のもとなのである。
しかし、出力たった163psのエンジンであれば、上まで回す楽しみも味わうことができるかもしれない。そして「B3」エンジンは、10kW / 40Nm のマイルドハイブリッドもついている。トータルトルクが300Nmに届くのだから、走りにくさは皆無だろう。
考えてみれば、このロースペックエンジンこそ、日本の道にはピッタリだと思ったりする。速度の上げ下げの激しい日本の都心において、マイルドハイブリッドはかなりの武器。パワーよりもトルクが求められるジャパンロードに、「B3」は最適なエンジンだ!
ということで、皆さんディーラーにB3エンジンを入れろと伝えましょう。みなさんの意見は、ボルボを動かすかもしれませんよ。
あとがき
なんて事を考えてみて、でも日本法人ってV60のT4だって渋っているんだから、B3なんて入れないんじゃないの?って思っちゃう。いきなり冒頭のような、暗い気持ちになってしまうニュースのようで、申し訳ございません。
でも、もしも「B3」が日本で走ると決まったなら、VCJ変わったなって思うに違いありません。その時はまたしっかりと、応援させていただきたいと願っています。
暗い気持ちを吹き飛ばすために、好き勝手にボルボ話をしてみました。たまには良いよね!
このあとドライブに行けたなら、次回はプジョーの良いところを話せると思います(^^)