こんにちは、まこまちです。ひどいタイトルですね(笑)
2022年、私はとうとう輸入車生活を終えることになりました。できれば「中断した」としたいところですが、とりあえずの事実としては終了です。大変寂しい。涙がでちゃう。そしてちょっと悔しいですが、目的があってのこと。仕方がありません。
今日は HONDA CIVIC eHEVの納車日。そこで、ちょっとおセンチに輸入車から降りる事を書き綴ってみたいと思います。
輸入車に乗ったのは大きな事故が発端
私が輸入車に乗りたいと考えだしたのは、大きな事故の経験があるからだ。
まこまち 青いレビンは楽しいな〜♪
嫁ちゃん 私たちにはピッタリかもね♪
まこまち おや交差点から車が顔を出している♪
嫁ちゃん まさか出てこないよね♪
まこまち こちらを見ずに出てきたぞ!
嫁ちゃん あっぶつかるー!
どかーんと当たったのはメルセデスベンツ。レビンのゴアゴアボディはペシャンコ、相手はちょっと凹んだだけ。ケロッとしているベンツを見て、輸入車の頑丈さが憧れになった。
自分が痛いのは問題ない。嫁ちゃんや、子供たちが痛いのは、傷がつくのは耐えられない!
繊細な男の選んだ輸入車達
私は素晴らしく繊細な男である。石橋は叩かないで渡ると必ず怪我をすると思っているし、1999年7月の世界の終わり予言は絶対にないと確信するまで関連本を読み漁ったし、念のために新車を買ったし婚約もした。自分が気にする弱みには必ず誰かが攻撃を仕掛けると八方気に病むタチだから、柔らかい日本車を買って子供を乗せたら、一生ものの事故に遭うに決まってる、だから輸入車に乗るんだと躍起になった。
そんな時に目に飛び込んだのが、ボルボV50。レビンの事故から、9年後の出会いだった。
当時としては珍しい、カーテンエアバッグ搭載のCセグメント。ドアーの厚さは20cmはあろうかという無骨さで安心感があり、直列5気筒の歌声はV6よりも品がよく、女性のように滑らかかつ主張あるショルダーラインは四畳半生活の長い日本人には作れないデザイン。コダワリという言葉の好きな私が乗るべき車だとピンときたのだ。
VOLVO V40に乗り換えたあとは、ディーゼル爆加速でこれまた輸入車ラブになった。ブロガーデビューしたのもこの頃で、毎晩深夜2時までパソコンと睨めっこ。ブログのファンもついてくれて嬉しかったし、今も読み続けてくれて応援してくれる方もいる。こんな人生があるなんて、想像もしなかった。
Peugeot308SW は、考え方を改めた車。まず、ボルボユーザーとプジョーユーザーの雰囲気が、緻密な私の計算を超えて別物だった。本当に真面目な人の多いボルボユーザー、なんだか楽観的なプジョーユーザー。ボルボはボルボ好きだが、プジョーはイタフラ好きという許容範囲の違いも面白い。
人との繋がりを大事にしたいと思わせたのも、この車だ。同じような趣味の人とは、いったいどのような人なのだろう? 探究心でブロガーのオフに参加してみれば、私のような(一緒にお酒を飲むと陽気で大らかだと言われるが)緻密かぶれが多いかと思いきや、気遣いの鬼、毒舌の天才、アクセル120%、エロい人エモい人と様々。
人脈と言って良いのかわからないけれど、趣味の知り合いができた事は喜ばしい。全国の人との繋がりは、私の堅物根性を緩ませ、大事な宝だと気付かせてくれたのだ。
輸入車を降りる理由は「夢追い人」だから
クルマという道具はいつまでも興味深い。
車という金属の塊が、つくる人のセンスで大きな違いが生まれている。乗る人のセンスで雰囲気も変わってくる。ボルボ、プジョー、ルノーにワーゲン。毛並みの違う個性的な乗り味は私の自動車感覚を拡張し、さらに先を見るようにと誘い込んだ。
いつまでも、輸入車に乗っていたい。この気持ちに嘘はない。
けれども、一旦は終わりにしてしまおうと決めさせたのは、やはり追い求めている夢の為。そう、地方移住とカフェの開業。いよいよ現実味を帯びてきた。移住先は大きな谷間の小さな集落。いきなり輸入車で現れるより、日本車に乗る平凡な人という印象で仲間入りを果たしたい。
車好きのカフェを作るとか、青くてスポーティなら変わらないじゃんとかは聞き入れない。日本車のバッチが必要なのだ。平凡であるという姿勢が必要なのだ。ただでさえ都心から来るモノ好きで皆さん戦々恐々なはずだから、私は腰を折れるだけ折って、私の素晴らしい平和的人物像を印象つけたい。
嫁ちゃんが笑い、娘が笑い、息子が笑い、移住先のみんなが笑い、お店に来てくれるはずの読者の皆さんが笑う世界。私はこれを全力で取りに行きたい。
これが、輸入車を降りる理由。考えすぎかもしれないけれど、自慢の軟弱な繊細さをフル活用して考えた計画だ。
目標の無い人生ほどつまらないものはない。大きな夢を持ち、一歩一歩進んでいく。自分の人生に与えられた時間を、いかに有効に使い、積み上げて、地球にほんの少しのかすり傷をつけられるか。嫁ちゃんが笑い、家族が笑い、そして死ぬ間際、私が笑みを浮かべて逝けるかどうか。
その礎(いしずえ)作りを手伝ってくれた、VOLVO V50、V40、Peugeot308SW 、輸入車達よ、ありがとう。
輸入車は濃くて旨い 沢山の人が輸入車で幸せになってほしい
ところで、輸入車乗りの皆さんは、ぜひそのまま輸入車に乗り続けて欲しい。
スタイル、旨味、クルマが発するワガママまで、何をとっても輸入車は濃くて面白い。車が趣味なら、棘のある輸入車に乗るのが一番幸せ。これは揺るがない事実である。
そして、どうかその愛車に乗って我がカフェに遊びに来てほしい。私を横乗りさせて欲しい。あわよくば、ステアリングを握らせて下さいお願いします(笑)ブログさえ続いていれば、そして私が書く気になれば、貴方の愛車をMOTOR ARTSで褒め称えよう。
もちろん、日本車に乗り換えて自慢に見せにきても良いし、ズタボロに貶して欲しいならリクエストに応えよう。
人生は、家と家族と車である。お互いの車を自慢しあえる素敵なカフェ。皆さんの力が、私の背中を押してくれる。リアルに出逢うその日まで、そしてその先へ。これからも monogress をよろしくお願いします。