欲しくしてあげる・シリーズは、まこまち秘蔵の写真を駆使して、クルマを欲しいなと感じさせる為のシリーズ記事だ。
過去私の「欲しくしてあげる」記事を読んで、プジョーに手を出してしまったブロガーは星の数(笑)。その秘密はいったい?
などと自分を褒めるのではなく、クルマを真から褒めるからいいシリーズなのだと、私は思う。まだ2回めだけど。
プジョー 3008 が欲しくなる
デザインを意識したくなるクルマ
自動車のデザイナーは、悩み続けていることだろう。彼らは未だ見たことのないカーデザインを追求し、一般の人に響くような形を作り上げる。
しかも、使い勝手までしっかりと作り込まなければならない。理想だけを追求するだけでは駄目。だから、クルマに乗る私達は、彼らのつくりだしたデザインに対して、敬意を払わなくてはならない。
それは難しいことではなく、評価することだ。手触りの良さ、視覚に入った時の高揚感、落ち着き。できればそれを声に上げること。噂として伝えること。人からの評価がデザイナーの糧となり、やる気に変わるに違いない。
とはいっても、私はデザイナーではない。勝手なことを言っているだけかもしれないが、私なりのポリシーであることには変わりない。
そんな想いを抱いてしまったのが、プジョー308SWであり、今回お伝えするプジョー3008だ。
SUVを プジョーを牽引する 3008のエクステリア
デザイン言語は、プジョー流。エフィシェント・オートマチック・トランスミッションと言われる電子制御8ATの独特のシフトレバーはプジョーの代名詞になりつつあり、クルマの中央で静かに佇む。
エンジンスタートボタンなども殆ど共通の場所にあり、乗り換えても直ぐに楽しむことができる。iCockpitの展開に裏打ちされる使いやすいコックピット周り。しかし共通言語はここまでだ。
プジョー3008。SUV全盛期のど真ん中を突破しようとする、正統派SUV。そのセンスは、どれだけの人を引きつけるのだろうか。
SUVを買おうと考えている人には、かならず見て欲しいスタイリング。ソリッド感に溢れるわけでもない、ヌメッとアールを描き続けるわけでもない。プジョーらしい新しいSUVの形。日本の代表的なSUVとは一線を画す、スポーティなサイドビューに心も目も奪われた。
単純に、かっこよい、欲しいと思わせる。
3008のインテリアはiCockpitさえも地味にする
その気持ちは、乗り込めば更に加速していく。段差が儲けられたダッシュボード。ここは素材感で勝負する。アルミ素材の先に不意に現れるファブリック。立体造形は闇雲に書かれた線ではなく、安心感に紐付いている。
見回すように、ファブリックからドアに目を移す。アンビエントライトが高級感を演出する。プジョーを表すブルーがとてもカッコいい。
素材を活かし希望を語るプジョー
これは偏見かもしれないが、プジョーというメーカーは目の前にある素材を最大限に活かす技術に長けたメーカーだと思う。
電子デバイスを駆使して、できるだけ「開発者の要求」を叶えようと試みる。コックピットの操作感のフルモデル共通化など、最たるものだ。
もちろん、燃費を気にすればパワステの質は多少落ちても電動にするし、ATの制御もストイックにする、そういう悪い面で出るところもある。けれどもそのおかげで、ほぼWTLCモードと同じような燃費を叩き出していることは間違いない。
プジョー3008はその先があって、アドバンスドグリップコントロール・ヒルディセントコントロールを2WDでやってのける。できることはソフトでやろう。その気迫が伝わってくる。
ドライバーの妥協点と、メーカーの妥協点。そしてプライス。このあたりをシッカリ割り切って使いこなす。そういう対話を、プジョー308SWに乗り換えて重ねてきたと私は感じていた。
クルマが好きであるならば、そのクルマの全てについて対話を重ね、クルマの持つポテンシャルを知り尽くしてあげたい。プジョーは、クルマとの会話が弾むメーカーだと思うんだ。
だから、ついついゾッコンになる。もしかしたら、フランス車が全般そうなのかもしれないが、プジョーしか知らない私にとってはここまで語るのが最大限。
プジョー3008に乗るのなら、プジョーに乗るのなら、隅々まで機能を読み取り、操作して、楽しむべきだと私は伝えたい。
旬なSUV 3008 を見に行こう
正直にいって、試乗しなければよかった(笑)ブロガー仲間のUUさんへのプレゼント記事を書きたくて、ディーラーに予約を申し込んだが、同じプラットフォームとはいえ308より新しい3008。隅々まで良くなっているに違いなかった。
実際、ドライブフィールの熟成はかなりの物で、今オススメするのであれば、3008はプジョーの中でも「いの一番」だ。SUVといえば万能なクルマをイメージするが、エクステリア・インテリアまで万能なクルマはなかなかいない。
深く、ゆっくりと沈み込むサスペンション。
人を優しく包み込むインテリアデザイン。
元気に走ることを忘れない。大人の落ち着きと遊びの幅を広げてくれる、プジョー3008。
海での休日か、森での休息か。このクルマは世界の何とも付き合える。
奥の深いSUV。プジョー3008と対話しながら、どこかに遊びに行きたいと思わないか?