サブタイトル・それは買い手の心次第 と、先に言っておきましょう(笑)
折りたたみ自転車は、BROMPTONにするべきか、Birdyにするべきか。デザインと性能で人気を二分する輸入折りたたみ自転車戦争に一石を投じるのが、和製スポーツミニベロTyrell IVEである。
と、これは私自身が勝手に切望しているだけの、横並びの勢力図。そもそも、クルマの尻ばかり追いかけまわした私としてみれば、この三台はどれも似通った知名度なのです。ならば好きなテイストのモノを選ぶのが一番良いよね!
本当はブログ受けを考えて知名度の高い輸入自転車を選びたいけど、予算は約20万円。最高のモノを選びたいのもまた、事実。横浜で試乗を済まし、ウェブを見ながら真剣に悩んで決めたのは、コイツです。
Tyrell IVE 主要諸元
フレーム:クロモリ・ハイドロフォーミング加工
ホイール:18インチ(ETRTO 355) O.L.D:F74mm/R120mm
フォールディングフォーク:アルミ製ブレード
変速:8スピード
シートポスト : 33.9x530mm
ブレーキ : Vブレーキ
完成車重量:11.5kg
折畳み寸法:W 710mm x H 590mm x D 330mm
テレッテーー! 2週間辛かった!
悩んだ、悩んだ(汗)時にはシャワールームで行水しながら、時には(炭水化物)断食を決行しながらの2週間。一度は「君、ちょっと没個性なんじゃないか?」とか言われて候補から外れるも、「ごめんよう、和製だからって没個性とか言っちゃって!」と機嫌を損ねないようにお願いしレースに復帰。そのまま勢いでフィニッシュです!雨降って地固まるのような展開ほど窮屈なものではなかったけれど、結局、見た中では一番可愛いかなっていう面食い根性インスピレーションで購入を決めました。
ただ、初めてのミニベロ購入は悩むもの。インスピレーションで選んで良いの?の葛藤に、援護射撃にお悩みポイント2つ、「希少性」と「素人なりの性能解析」を解決しての購入でした。
注意:Tyrell で検索して訪れていただいた皆様。monogress は文字多めのブログです。今回は山下公園での撮影写真を、記事のおしりの方に集めています。途中で帰らず、最後まで見ていってくださいね。
自転車選び 希少な事は個性につながる
希少性は、時にはヒーローのように目立つだろうし、まったく誰にも相手にされないこともあります。20万円ほどの自転車であれば、きっと後者。自転車なんて興味ないよっていう人が五万といる。私自身、そうでした(*^^*)
しかし、例えそれがヒーローへの道だとしても、情報が無いのは困りもの。インターネットで検索するも、Tyrell IVEの情報は皆無・・・自転車のコトを書いているブログって少ないんですよ。それほど人気がないのか、知名度が低いのか、検索の仕方が阿呆なのか。
人気のある物は、性能もしっかりしているに違いないって考えちゃうのは人の心理。BROMPTONはそこは秀でていて、Instagram を見てみればBROMPTONの投稿は多いのなんのって。でもこれは、仕方がないよね。なにせ絵になるんですから。レトロの入ったBROMPTONのデザインは、知識が無くても良いものってわかる代物です。
けれども、そんな綺羅びやかなインスタグラマーを見ていたら、「没個性がなんだ、BROMPTON選ぶことこそ、没個性なんじゃないか。」って考えるようになってきた。世の中に溢れているBROMPTON-LOVE情報。いやいや、Tyrell IVE だって良いんだぞって発信したら、なんだか面白いんじゃない?という駄目ブロガーモノ・コトを大事にするブロガーらしい考えが湧き出ます。
この選び方、愛車である Peugeot 308SW を選んだ時にも発揮。自分で選びたいモノは決まりかけているのに、最後のひと押しが欲しいのです。「希少車は目立つぞ!」「人に流されずに本物を選んだぞ!」という邪念+私としてもインスピレーションは Peugeot が良いって言っているのだけれど、あまりにも誰にも見向きもされないモノじゃ、やっぱり寂しい。自転車なら、自分もTyrellだよ!っていう人と繋がりたい。人間は社会に生きる生き物ですしね(笑)
ちなみに、Google WEB検索でヒットする検索数はこちら。多ければ多いほど情報が多いと言われています。
キーワード | 件数 |
---|---|
brompton review | 13,100,000 件 |
birdy bicycle review | 11,600,000 件 |
tyrell review | 9,870,000 件 |
世界で見れば、Tyrell IVEだって BROMPTON にダブルスコア叩かれているわけではない。まったく認知が無いわけではないのは、日本人として誇らしい(*^^*) そんなことを輸入車乗りが言うのも、なんですが!
Tyrell / Birdy / Brompton の乗り比べ
路面からの柔らかさは Tyrell IVE の勝利(好み)
自転車を試乗したときのことも思い出して、たっぷり吟味します。はっきり言って、自転車初心者の私としては性能なんてわからない。でも、後でガッカリするのも悲しいのです。
乗り心地で勝負しようと考えたとき、ふと、近くの自転車屋で15,000円で購入した折りたたみ自転車を思い出しました。タイヤが太くてとてつもなく重い自転車なのですが、乗り心地だけで言ったらこの自転車が一番良いです。路面からのゴツゴツをあまり感じず、コンフォート感たっぷりに走らせられる。
それに比べれば、BROMPTONもBirdyも、Tyrell IVEもそれなりにゴツゴツします。やはり、欧州思考とは路面のインフォメーションを的確に拾うものなのでしょうか・・・この3台の中で一番良かったのがTyrell IVEでした。適度な前傾姿勢のおかげでお尻もあまり痛くなく、路面からの衝撃も少なめでした。Birdyはかなりのゴツゴツ感。フロントサスはどうしたかという感じ。BROMPTONはTyrell IVEと同じくらいの柔らかさですが、どうもサドルがお尻に合わない。痛いんですよね。
漕ぎやすさは Birdy の勝利(事実)
足が軽いのはさすがにBirdy。どんどんスピードを上げていくセッティング。こぎ出して、すぐに足が軽くなる→ギアを変速する→やはりすぐに足が軽くなる。ちょうど良い重さというのがは特になくって、「はよう次のギアに移らんかい!」と言われているかのよう。街中でミニベロが快速している理由、わかります。乗る人が無理しているんじゃなくて、速度が乗るように調整されているんですね。
Tyrell IVE も同じ特性。Birdyと違うのは、若干ですがタイヤが路面を掴むような感覚があることです。これが乗り心地の柔らかさの差なのだろうとは思うのですが、いろいろな自転車に乗ってみないと結論はつけられません。
BROMPTONはおもったるい印象です(もちろん、安い自転車よりも遥かに上の軽快感あってのおもったるさですが・・・) するとTyrell IVE と Birdy との一騎打ちだけど、小さな性能差に約6万円の差額を支払うかと言えば・・・支払いません(笑)
変速機は BROMPTON の勝利(好み)
ママチャリでニュータウンをブイブイ言わせていた中学時代での慣れからすると、変速機はBROMPTONが一番好み。右手に3段、左手に2段という特殊な配置は、走ってみれば納得。右手で大まかにモードを選んで、左手で早い・遅いを切り替える感覚です。特に街中だけを走るのなら、右手か左手のどちらかだけで十分走り切ることができるんです。
また、右手変速を使う場合、BROMTONは一度漕ぐのを止めなくてはならないのですが、クルマをマニュアルトランスミッションで免許を取った私としては、変速するタイミングはエンジン出力をニュートラルにするものだという固定概念ができています。漕ぎながら変速機を操作するBirdyやTyrell IVEのほうが意味不明・・・
実際には、慣れてしまうと”漕ぎながら変速”もどうってこともなく、むしろ楽ではあるのですが、精神的にメカが壊れやすいだろうなと、漕ぎながら変速の2台は心配になってしまいます。
Tyrell IVEに決めました!
きっと三者三様に良いところがあるのでしょう。私にとっては、Tyrell IVE が頭一つでている感じ。
クルマと違って、自転車というのは性能差がパラメータとして出にくいです。○○馬力とか○○トランスミッションだとか、そういう数字で訴えるところがありません。だから、試乗してみて乗りやすくって、デザインがしっくり来るなら選んで悔いなし!と考えることもできるんですよね。そもそも、スペックだのなんだのって言っている事自体間違えているのかもしれません。自分にピッタリのものが見つかれば、それでいいじゃない?
本当は、クルマも自転車も欧州産が良かったんですけどね。考えてみれば、Peugeot に乗っているのって日本車じゃ得られない性能があるからで、タイヤの付くものは欧州が世界一である!という先入観を払拭するにはいい機会だったのかも。
主にインターネットでの日本での認知度、身体で感じた乗りやすさを総合的を考えて、「希少カワカッコイイマニア」を貫くまこまちの心を射抜いたのは、三角フレームのカワカッコイイ Tyrell IVEでした(*^^*)
納車まで2週間!即納されないじれったさも悪くない
注文して2週間で引き渡しには驚いた。嫁ちゃんのBROMPTONは整備済みの在庫が多くてお持ち帰りできたから・・・
納車を”じらされた”効果は抜群(笑)嬉しくって、真夏の暑い中ではあったけれど山下公園で撮影会(^^)自転車ってクルマと同じく、写真に映しがいのあるものです。熱中症寸前まで撮影に熱中・・・!
撮影途中、若いカップルが私を見て、「自転車置いて何しているのかな」「雑誌の撮影じゃないかな」「可愛い自転車!」なんて言っていました。私が乗るようには見えなかったのかな!(笑)
悩んで決めた、空色のTyrell IVE。コロナがあけたら、ドライブにお供させてキレイな空気のなかを走り去りたい!私の大切な友達ができた瞬間でした。