【空色のタイレル】自動車ディーラーにミニベロを持っていくと?

クルマ、バイク、フォトグラファー。苦労して買った自分の愛車を、苦労して買った高いカメラで撮影する。古臭いと言われるかもしれないけれど、汗水流して働く労働者の贅沢と考えれば、この趣味は今後も一定の地位を得ると思います。私のブログなんて、この延長線上にある拡張趣味だし。

 

昨年買った Tyrell IVE という自転車も、自分のカメラの被写体にしたい気持ちもありました。ママチャリじゃダメダメで、それなりの対価を支払った「良いもの」でなければ、写真を撮ろうとも思わない。ですので、Tyrellくんは今も家の中で大切に保管されています。錆びちゃうの、嫌だしね。

 

ところで、冬は寒いもの。ということは、家に閉じこもってテレビを見ながらミカンを食べていれば幸せです。けれども Peugeot 308SW の点検時期は1月末。寒い中で自動車の点検には出かけなくてはなりません。そこ今回は Tyrell IVE という相棒をラゲッジルームに載せて行くことにしました。「どよ!自動車なんか無くったって俺は移動ができるんだぞ!!」と敵対心を出そうなどとは思っていません!

 

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自動車とのツーショットを極めたくなる

プジョー・ディーラーに到着して、クルマを預ける。「ちょっと自転車を降ろすから」とセールスさんに伝えると、「かしこまりました」と言ってクルマの移動を待ってくれた。

 

私の期待では「え?自転車なんて何処にあるの?」という不安顔。ところが、沈着冷静にこちらが荷物を降ろすのを見守っている。うーん、もしやプジョーユーザーは、折り畳み自転車愛好家が多いのか?通された席に自転車を置いておくも、平然と業務を熟している。うむ・・・今回のドッキリは私の負けだ(´・ω・`) アキラメルノハヤイナー

 

ブログ用にいくつかの写真をとったところで、点検終了までは1時間が残っていた。ちょうど良いなと、折りたたみミニベロを組み立てる。普通ディーラーではコーヒーを飲んだりスマホを見たり、クルマを眺めたりして暇をつぶすのが通例。でも、私は違うぞ、時間を有意義に健康的に使うために、○○ニュータウンを一周りさ!

 

(アイキャッチ画像と被ってしまいます・・・もう少し撮影しておけばよかった。)

 

Peugeot 5008 and Tyrell IVE
モデルチェンジでエッジの効いた顔つきになった、Peugeot 5008。直線基調の Tyrell IVE ともお似合いだ。みんな、プジョーに乗るなら Tyrell にしようぜ!?(笑)

 

と、得意気にしていても誰も構ってくれません。仕方なく、表に止めてあった Peugeot 5008 とツーショットを撮影してみた。

 

ほほう・・・なかなか、この組み合わせも良いじゃないか。Peugeot 5008 は7人乗りで、プジョー車の中でも1位2位を争うラゲッジ容量。サイズだけなら Peugeot RIFTER も良いけれど、Tyrell IVE は Peugeot 5008 のようなスポーティ・ラグジュアリーのほうが似合うんじゃないかなあ?なんだか、エッジの効かせ方が似ているんですよね。

 

Peugeot = 自転車 という印象を持つ方も居るかも知れません。それは正解で、欧州では「PEUGEOT CYCLES」の名前で自転車を販売しています。サイトデザインが自動車と同じなのが面白い。日本でも少し前まで、プジョーの折りたたみミニベロが販売されていましたね。

 

でも、その折りたたみミニベロは見た感じ Birdy の OEM。自転車業界はバッジの付替が多いみたい。私は OEM には興味がありません・・・作った本人から買いたいんですよ。職人の誇りは、直接褒め称えたいでしょう?

 

暇になったら自転車でサイクリング!

さて、密かに計画していた Tyrell IVE を見にセールスレディさんが来てチヤホヤされる計画は完敗だったので、気分転換にサイクリングに出発です。ディーラーのある山の上から一気に坂を駆け下りる。そういえば、真冬の自転車なんて久しぶり。いつもバスと電車で移動している私にとって、頬をかすめる冷たい風はなんだか新鮮。とても気持ちいいんですよね。

 

なんていうフレーズを考えていたら、大間違いでした。寒い!寒い!どこがといえば手が寒い!耳も寒い!

 

そういえば、中学生時代以降自転車って乗っていなかった。あのころは寒くなかったのに(´・ω・`)。相変わらず若さが羨ましくなりつつも、中学生には Tyrell IVE は買えまいてと無理やり一人で自己満足(笑)手袋や耳あてを買い集めて、大人は大人の楽しみ方をするべきですね。

 

Tyrell IVE in 青葉インター

 

遠くにインターチェンジを眺めながら、小休憩。価格 350 万円の Peugeot 308SW でディーラーに来て、価格 16万円の Tyrell IVE でサイクリングして、価格 13 万円の iPhone 13 pro で写真を撮る。けっして楽ではない家計のなか、嫁ちゃんにやりくりをお願いして手に入れたアイテムは、眺めているとホクホクします(^^)

 

 

30 分ほど幸せを噛み締めながらのサイクリングを楽しんだところで、ディーラーに戻ります。途中の坂はきつくって、重量 11 kg前後のミニベロでも乗ったままでは登れません・・・いや、自転車が悪いんじゃない、私の筋力と体重が悪いのです!ダイエットしなきゃと前向きにさせるところは、さすがサイクリングという運動の伴うTyrellくんの為せる技かな?(笑)

 

Peugeot 5008 x Tyrell IVE の相性検査 お土産沢山詰めそう

点検完了までもう少し。そこで、買うわけではないのだけれど Peugeot 5008 を吟味します。Tyrell IVE に似合うのなら、もう少しこの車のことを知っておきたいな〜、なんて。日本全国、もしかしたら「Peugeot 5008 に Tyrell IVE を積んでシックスホイールしたんじゃわ」という方も居るかも知れません。

 

え、私?私はどうかな、お金に余裕があれば Peugeot 5008 は欲しいけれど、どちらかといえば Peugeot 新型308SW PHEV(またはEV)が良いかなあ。平べったいクルマが好きだなあ・・・

 

Peugeot 5008 レッドナッパ

 

Peugeot 5008 は2列めシートが3席独立タイプになります。フランス車に多い構成で、先代 Peugeot 2008 も Peugeot RIFTERもそうだし、近いところで RENAULT カングーもこうでした。

 

後席が3人分のスペースがあるというのは、とても利便性があがります。サイズの大きな Peugeot 5008 だから当然といえば当然ですが、ラゲッジスペースに乗り切らなかった荷物を載せるスペースはあると便利。Tyrell IVE や BROMPTONという、折りたたみ寸法がとても小さなミニベロでさえ、自動車のラゲッジスペースはかなり占領されてしまうのです

 

ミニベロをクルマに搭載した図
Peugeot 308SW にミニベロを2台載せた図。クッションや荷物で自転車が倒れないようにしています。実は後席ヘッドレストと自転車の椅子を、紐で結んで固定しています。

 

旅行の荷物を入れるところまでは良いんですけどね、旅行先では自ずとピンチがやってきます。大人4人分の一泊の荷物とミニベロを2台載せてしまうと、もうパンパン。旅行の醍醐味「お土産爆買」ができなくなってしまうのです。

 

やはりサイズが大きいことは色々便利。Peugeot 5008 は、日本のミニバンと比べてもスポーティだし、スタイルもいいし。高級ミニベロとセットで考えると、なかなか良い選択肢になるんじゃないかな・・・

 

Peugeot 5008 レッドナッパレザーのインテリア

 

それにしても、赤いレザーはカッコいい。今までは「ボディカラーを鮮やかに、インテリアは地味に」がクルマの定説だったけれど、今後は「ボディカラーは地味に、インテリアは派手めに。」みたいな選択もできるんだね。

 

獣の皮を被った・・・ではないけれど、クルマで自己主張するのも好みがある。自転車はカラーのモデルで自己主張、自動車はさり気なく装いつつ、見えないところでオシャレさん、なんていうのも良いんじゃないかな?

 

人生の道筋は選んだ道具で変わると気づく

道具選びは積み重ねだ。自分の持っている道具を見て、次の道具を選んでいく。Peugeot 308SW はもともと引っ越しとDIYを考えての車選び。Tyrell IVE という折りたたみミニベロは、嫁ちゃんの影響ワゴン車に乗ることを前提として選びました。結果はかなり大満足(^^)

 

それに、車選びの視点もどうやら変わりそう。Peugeot 508 のような流線型セダンも欲しいのだけれど、ミニベロがあるのならワゴンに落ち着く。ハッチバックもありかもしれない?ともかく、自分の人生の道筋は、選んだ道具で変わることもあるんだなと思えてならない。

 

2、3年先の自分を思い描いて、今の自分の選択をする。よく言われることだけど、それは正しいのだなあと染み染み感じた、自転車持参のディーラー訪問でした。