【空色のタイレル】一目惚れ必至なマイナー自転車はジワリジワリと心に刺さる

満を持しての自転車ネタ。本当はほら、納車おめでとうございます!みたいな返信を期待する、クルマ買っちゃいました的なノリで挑みたいところだけど、どちらかといえばクルマブログだし。ひっそり始めて、ジワジワ自転車仲間を増やしたい計画です。

 

動力がメカかヒトかという差であったり、屋根があったり、なかったり。でもクルマと同じくタイヤがあって、走るという行為は同じです。クルマ好きならきっと、好きなんじゃないかな〜と軽い気持ちで購入、そしてブログ記事化。

 

選んだのは「Tyrell(タイレル)」という国産メーカーの折りたたみ自転車「IVE(イヴ)」。今回はこいつとの出会いについてお届けしますよ(^^)

 

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シックスホイール実現の急先鋒

きっかけは、カミさんの一言。「BROMPTON(ブロンプトン)という自転車が欲しいから働きにでたい」。そこへ、自分なりにこじつけをつけてみた。夫婦二人でサイクリングっていいなぁ。できれば町中だけじゃなくて、旅先でも楽しみたいなあ。

 

シックス・ホイール」という言葉をご存知ですか?クルマに自転車を乗せて旅にでる行為のことで、旅の途中のドライブと、旅先でのサイクリングを満喫するというのです。いつまでも、どこまでも移動を楽しむイドウ・オタクと言えなくもないけど、そもそも鉄道だって好きだから、そんなあだ名も悪くない。

 

カミさんずチョイスのBROMPTONは、家の中で保管できて邪魔にならず、なおかつオシャレなイギリス産。久々に後塵を拝した私としては、カミさんに負けないコダワリを発揮してお気に入りの一台をみつけたい。

 

Brompton 折りたたみ自転車
嫁ちゃんのブロンプトンシリーズでおなじみ、カミさんのグリーンなBROMPTON。自然に溶け込むデザインはSNSでも人気者。

 

クルマはスウェーデン→フランスと乗り継いだし、やっぱり輸入自転車が良いなとか考えてリサーチ開始。プジョーの自転車は無いかなぁ?なんて探してみれば、折りたたみタイプはすでに絶版。ならば四輪の本場のドイツで・・・と探してみると、「Birdy(バーディ)」という折りたたみ自転車を発見しました。よーく見ると、プジョーの折りたたみはBirdyのOEMに見えなくもない。こいつは良いね。

 

クルマはフランス、自転車はドイツ。うん、カッコいい。どこまでも道具にコダワリたい私としては、メーカーのお国柄までカッコつけたい。欧州かぶれな私を見てクスクス笑う人もいるかも知れないが、好きなことを好きなだけ試したほうが人生楽しい。早速カミさんを連れ立って、横浜のミニベロ専門店に向かうのでした。

 

グリーン・サイクルさんでBirdyを試乗するもしっくりこない

横浜は山下公園近くにある、小さな自転車ショップ、グリーンサイクル。でも、ラインナップはコダワリがあって、安物は取り扱わないとっても大きな心意気。カーショップのような匂いがして、なかなか楽しくなってきます。

 

店員さんに声をかけて、ドイツの「Birdy」について教えておくれとお願いすると、どうぞどうぞと試乗車に案内してくれました。とりあえず本命に乗せてもらいます。

 

グリーン・サイクルさんの試乗車達

 

「Birdy」はドイツの自転車メーカー・・・というのは何度も言っているとおりです。目を引くのは、フロントのサスペンションとディスクブレーキ。ふつう、サスペンションは前輪につきませんし、ディスクブレーキというのはクルマや鉄道などの大きなモノに付くと思っていたので、その構成だけでも男心をくすぐります。

 

試乗してみると・・・うん、ド・素人である私には良さがまったく解らない(´;ω;`)

 

サスペンションが付いているからと言って乗り心地が良いわけではなく、ディスクブレーキが搭載されているからといってブレーキがナチュラルなわけでなく。きっとハイペース走行をすれば良さがわかってくるのかもしれないけれど、横浜では狭くて無理。足は硬いし尻は痛いし。フランス車のしなやかサスペンション(ジャンル超えてすいません)に慣れている私にとっては、イメージとちょっと違いました。

 

やっぱりブロンプトン?しかし刺客が現れた!

やっぱりBROMPTONが良いのかな・・・展示されていた限定品を見ながら悩みます。乗り心地重視で行きたくて、スポーツしちゃうBirdyは自分には似合わなそう。旅先でゆったりと景色を見ながらまわりたいので、速度はあまり出なくても良いんですよね。

 

カミさんと色違いのBROMPTONも悪くない。もうすぐ連れ添って30年の我々夫婦は、なかなかのオシドリ夫婦で(^^)だから田舎でカフェやろうっていうのも意気投合するんですよホホホ。

 

BROMPTONなら、カミさんの買った代官山で買おうかな・・・なんて考えていたところに、店員さんが一言。「おすすめの自転車があるので乗ってみませんか?」おおぅ?

 

Brompton 限定モデル
Bromptonの限定モデル。イギリスカラーが3色まざって、シリアルナンバーもついてくる。けれど、価格は30万円を超える。とはいっても、自転車はクルマ以上に価格がピンきり。

 

Birdy
フロントサスペンションが印象的なBirdy。かっこいいけどオジサンにはかっこよすぎ。自分がかっこよくなれるようにシェイプアップすればいいとは、自転車を選んでいるときには考えない。

 

それが、「Tyrell IVE」。少しトーンの低いカラーではあるけれどセンスが良く、細身のフレームはかっこいいトライアングル。BirdyもBROMPTONもフレームは強固な一本物だったけれど、IVEは三角形で均等に荷重を分けているように見えます。

 

この自転車、香川県で作られた純国産折りたたみミニベロだという。うん?日本製?欧州かぶれな私にとっては、完全なエリア外。けれど、自転車を熱く語る店員さんの熱意に負けそう。

 

店員   クローム・モリブデンという素材でできていて、しなやかなんですよ!

店員   三角形のフレームは優秀な自転車の証なんです!!

店員   最近では日本よりも海外で人気が出てきているんです!!!

 

どのみちBirdyは諦めることだし、話のネタにでもと乗ってみたのが運の尽き、いや、幸運でした。

 

Tyrell IVEは国産のくせにイケてるやつで心に刺さる

Tyrell IVE 水色

 

見かけはスポーティにも関わらず、乗り心地がすこぶる良い。コシのある乗り心地と言えば良いのでしょうか。IVEにはBirdyのような目立つフロントサスペンションは付いておらず、他の折りたたみ自転車と同様のリアフレーム〜メインフレームの間にあるエラストマーというサスペンション機構のみ。ゴムみたいな。

 

それでも、明らかに乗り心地が良いのです。なかなか、私好みじゃあないですか。

 

変速機構は8段。アイシンAWのトランスミッションみたい(笑)ペダルをフミフミこいでいくと、苦労せずに速度が上がって、変速しろって自転車から促してくる感じ。だから一段高くするも、やっぱりすぐに速度があがる。とっても軽々走ることができるんですよ。

 

まるで我が愛車 Peugeot308SWのよう。1.5Lディーゼルエンジンのような軽やかなフィーリング、自転車でも体験できるんだなあ〜

 

可愛いらしいが男性でも乗れるデザイン

店員   Birdyとブロンプトンのいいとこ取りを目指してるんです。

 

へえ。なんとも日本人らしい改良根性。

 

嫁ちゃん 結構、可愛いじゃない。

 

ふむう。でも輸入自転車じゃないんだよなあ。

 

嫁ちゃん BROMPTONより5万円安いのね。

 

車両価格16万円。安くナイジェリア・・・

 

Tyrell IVE マーク
自転車は至るところにメーカー名が書いてある。Tyrellもご多分に漏れず。ただ、一瞬で通り過ぎるので書いてある文字が読めるわけではない。デザインのアクセントとしては○ですね。

 

否定しようと理由を引っ張り出してみても、そもそもデザインが気に入っちゃった。男の癖にと言わないで欲しい、私は昔から可愛いものが結構好きです。ピカチュウのぬいぐるみなんてクレーンゲームでたくさんとって、トヨタレビンに飾ってたくらいだし(笑)

 

Tyrell IVEが可愛いかは人によって意見の変わるところでしょう。本格的にカッコいいのはBirdyには敵わないし、オシャレさではBROMPTONには叶わない。必死に健気に差別化しようと、三角フレーム作ったこいつが可愛くて仕方がない。

 

決まらぬままに家に帰って、スマホをいじって時を過ごす。

 

Tyrell IVE in 山下公園

 

ここから2週間はお悩みタイム。悩んでいる期間って楽しいよね(笑)とか言いながら、やっぱり欲しいBirdyとSNS映えのBROMPTON、海外では人気があるという噂のTyrellの三つ巴対決。苦しみの日々が続くのでした(^ ^)

 

次回はとりあえず、結局タイレルを選んだ理由あたりをお話ししましょう!

 

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