プジョー308SWのブレーキフィーリングについて、良い点、悪い点、気になる事をまとめています。
2020年2月に納車された、プジョー308SWのTECH PACK EDITIONがこの記事の話題のベース。プジョーのブレーキは、普通のタッチだ。ごく普通にしっかり効く。まあ、当たり前なんだけどね(^ ^)
プジョーのブレーキフィール
まこまちのブレーキへの主観
そもそも欧州車のブレーキフィーリングは好みである。ブレーキを踏む時に緊張感は無いし、ブレーキパッドがサクサク言うような、アライメントずれてるなーという感覚もない。
でも国産車、それも軽自動車くらいになると、踏んでも止まらない感覚がする。全てはないのだろうけど、私が試乗した車はそうだった。
しかも、フットブレーキを踏み込んだ時に、グニっとした感覚がある。もういっぱいいっぱいですよーという感じ。だから軽自動車のブレーキは嫌いだ(*^_^*)
それでも、軽自動車でも良いブレーキを積むクルマはあるんだろうね。いつか軽を選ぶ時に、よーく比べてみようと思います。
プジョー・ブレーキの良いところ
プジョーの場合だと、スッと踏めばスッと制動力が湧き出る感じ。Allureベースの特別仕様車であるTECH PACK EDITIONだから、強すぎず弱すぎず、どこででも使いやすい、人を選ばないブレーキフィーリング。いいね!
GT系はもっと効くのだろうか。それはそれで楽しそう。なにせ、308SWはワゴンであるにもかかわらず、カーブでの姿勢制御が楽しいし、クイクイ曲がる。ボディも大きいのにキシまない。ほんと、楽しい(^-^)
プジョー・ブレーキの悪いところ
ところで、ブレーキフィーリングは良いのだけれど、ちょっとした不満点もある。停止寸前のギクシャクがあるからだ。
ブレーキ自体が悪いわけでは無く、トランスミッションの制御のような気がする。気になる人は気になっているんじゃないかな?
それは、ロックアップの解除のタイミングについてだ。どうも私の運転との相性が悪いっぽい。
ただ、解決方法も見つかっているので、それも踏まえてまとめ記事にしておきたい。

プジョー308SW 停止時のギクシャクについて
現象
ロックアップの解除が遅く、フットブレーキ使用時のエンジンブレーキの解除が遅い為、車が揺れる。
詳細
信号待ちなどで速度を落としていき、シフトポジションが2速に入っている時、ロックアップ機構が解除されるタイミングが遅いため、エンジンブレーキによる静止力が強くでる。その後ロックアップ機構が解放される瞬間に、車体が大きく揺さぶられる事がある。
発生する条件
余裕を持った減速を行う時に一番感じる。
回避方法
① メリハリのあるブレーキ操作を行う。強めのブレーキでは適切なタイミングでロックアップが解放される様子。
② ロックアップの解放されるタイミング付近で、ブレーキ操作を一旦やめる。解放され次第、再度ブレーキ操作を行う。(二段ブレーキ)この方法は、車体へのショックは特に気にならないレベルに落ち着く。
③ シフト操作で、ニュートラルへ操作してからブレーキを踏む。華麗に停止できるが、面倒くさい。さらに取扱説明書によれば、走行中のニュートラルへのシフトチェンジは推奨されていない。トランスミッション内のオイルの潤滑が悪くなり、故障の恐れがあるという。(2020年8月2日 追記)
④ マニュアル(M)モードで走行する。ロックアップを離すタイミングが早くなり、スムーズに停止ができるが、パドル操作が若干面倒くさい。(2020年6月6日 追記)
発生するグレード
ツィッターで聞いてみたところ、以下のグレードで同様の現象が出るようだ。
2.0L BlueHDiディーゼル 8AT モデル(GT)
1.5L BlueHDiディーゼル 8AT モデル(Allure)
また、1.2L ガソリン 8AT モデルでは気にならないそうです。
解説と想像
プジョーの8ATは、アイシンのFF用トランスミッションであるAWF8F45と、AWF8F35と考えられる(海外wikipediaへの記載あり)。400Nmを発生させる2Lディーゼルモデルは、高トルク対応盤のAWF8F45、300Nmを発生させる1.5Lディーゼルモデルは、AWF8F35だ。
ギア比を見ると、どうやら1.5Lディーゼルモデルと1.2Lガソリンモデルは、同じトランスミッションを使用しているようだ。
また、508にも同じトランスミッションを搭載している。ギア比が同じだからわかりやすい。
ここからは私の想像。これらの搭載モデルのAT制御プログラムは、ほぼ同じもの使っている気がしなくもない。その理由は、508SWの1.6Lモデルに乗った時、全く同じような挙動を見せたから。
アイドリングストップを多用する最近のクルマは、できるだけエンジンブレーキを使いたい。電力を充電するためである。プジョー308SWもしかり。ブレーキングの時、ブリッピングをかけつつ素早くシフトダウンをする様は圧巻であるが、これが次の加速への待機のように見えて、実はエンジンブレーキで電力を得るのが目的ではないだろうか?
そして、同じ制御を行ったとしたら、やはりトルクの大きな車ほどデリケートな部分での悪癖は出るもので・・2Lディーゼルや1.5Lディーゼルで、ロックアップの解除のタイミングが目立っているのだはないだろうか。
10年前の5AT時代は、ロックアップなんて大してなくて、トルコンずりずりだった。おかげで、停止する時の不快な揺れなんてあり得なかった。
今はできるだけエンジンブレーキで電気を稼ぐ。その間は燃料カット。細かく燃費を稼がないと、ユーロ6.2なんてクリアできない。だから、文句を言おうとは思わない。

インターネット上には情報が無い
ツイッターでこの記事を発表したら、私も!という方が沢山いらっしゃいました。私のクルマの個体差では無かったようで一安心。
ただ、私のゆるゆるブレーキングが発端になっている可能性は、低くない(。-∀-)
不安がっても仕方ないので、ディーラーに点検を申し込むことにする。解消されるなら良いことだし、されないなら改善を求めれば良いだけだ。
大事に、できるだけ長く使いたいんだ。細かいところだけど、指摘したいと思います。
2020年5月25日 公開
2020年6月6日 一部追記
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こんにちは。
自分も308sw(GT LINE DV5)乗りですが、ブレーキに関しては同じような印象を持っており、停止時にギクシャクします。
昨年3月に納車され12500k走りましたが、唯一と言ってもいいですが、結構不快な点で諦め気味です。
同乗者がいる場合は、面倒ですが回避法の③をとっていましたが、①②も試してみます!
まこまちさんと同じ色グレード1.5テックパックを購入しました。
とても親近感を覚えながらいつも拝読しております。
まこまちさんより1か月遅い納車なのにすでに8000キロです笑
ブレーキの件おっしゃる通りです。
それと個体差なのか、私のでは普通にDレンジのまま減速しアイドリングストップに入るときガクンと急に切れたような振動をかんじることが気になっています。
8ATはクセをわざわざつけているのでしょうか、、
アクセル開度が悪いのか割と低ギアで引っ張るので、Mにいれて早めにシフトアップしたり2速発進させることも多いです。
もはや発進、減速時はパドルでマニュアルのように運転してます、、
MTの味付けを残したいのでしょうかね
私は操作が増える面白さが気に入ってますが笑
両方を解決するには、減速中にMモードに入れるか(停止時にM2で止まるため?)、Nで停止するととてもスムーズです。
CLAのディーゼルに劣らないスムーズさ(笑)
ご報告お待ちしております。
小林様
SNSでも同じ悩みを持つ人が多く、少しでも乗りやすい車にシフトできればなと思います。やはりブレーキの質感は大事ですね。
昨日何度か、ブレーキタイミングのテストをしてみました。ロックアップの解除は20km/hから15km/hの間のようで、そのあたりでブレーキを緩めると具合が良いです。
プログラムの問題でしょうから、何かのタイミングで直ると良いですね。
今後もmonogress よろしくお願いします。
ネモ様
私の8倍走っていますね!羨ましい!(^^)
アイドリングストップに入る時のカックンは、私も気になってます。ロックアップが解決した後の要改善事項の1つですね。
停止前にパドルシフト、試してみたいと思います。今のところアイスト機能停止くらいしか解決方法が見つかっておりません。
もうひとつ、微速走行が苦手なようで、時速2km/hのキープができません。この辺りが直れば完璧です(^-^)
些細な事ですが、気になることはディーラーに問い合わせるようにしてみます。
今後もmonogressをよろしくお願いします。
距離的に軽油が80円なのでありがたい
アラブに払うお金が減るのはなんとなく嬉しいです笑
なのでアイストも10秒以上止まれるときは効くように、停止直前にエアコンACオフに変えたりしていますよ。
駐車場内や渋滞時の微速走行はDレンジでは1速走行になってしまうので、一旦停止時や発進前にM2にしておくとスムーズな前進かつショックも限りなく無くなります。
プジョーの1速は低ギアすぎる気がします。
前が詰まって元気よく加速できないときや、下り坂発進のときはいつもM2発進です。
これをデフォルトにしてほしいほどです。笑
BMWではDレンジで2速発進しているものもあったみたいですが。
要はMT運転しろというお達しですね
家族は一様にめんどくさいと言っていますが、現代車なのに考えさせられるところが楽しいのです笑
ネモ様
お話を聞いて、Mモードを試してみました。確かにスムーズ!これは良いですね(^ ^)
若干面倒ですがガチャガチャするの楽しいですし、シフトダウンは自動なので気にならないし、微速も効くし。。この感覚をATノーマルに入れてくれればなあ。
どうも1.5のノーマルモードは、エコにやってる気がします。多少燃費が悪くなっても、ドライバビリティの良いモードを作って欲しいです。
それがMモードと言われれば、それまでなんですが笑
しかし、楽しいドライブの手法が1つ増えました♪
今後もmonogressをよろしくお願いします。
M運用気に入っていただけて良かったです笑
記事にされるかなとお待ちしておりました。
Dレンジの挙動みなさんなんとも思ってないのですかね笑
それでも気になるのはmのまま停車してるときの振動です。アイドリングストップ効いていないときはわざわざDに戻して発進直前にm2にしています。
どこからあの振動がくるのか不思議です笑
それと、雨の日はmで停止すると、ブレーキからギュッという音が出ちゃんですよ。同乗者からも言われるので、Dのまま止まると音がしません笑。ただ、その場合例の振動が気になるので、先にアイストオフしといてDでとまり、停車後にアイストオフ解除すると振動が皆無です。笑笑
mモードの良いところは微速走行、アイスト挙動改善、それに車速+1段多くシフトアップできるところですね。70キロで8速に入れれます(私のクルマではDだと92キロで8速)
街乗りでは50 で6速になり静かに走れます。
ただ、経験上ずっとmで走っても静かに走れるのですが燃費良くないです。この先すぐ下りになるとか、惰性で進める平坦な道が続くとか路面状況で判断して、その時にmに入れてシフトアップすると、惰性で進めて燃費がかなり伸びます。(その場合は更にECOモードを押すとフリーホイール?になり、アクセルオフでなるエンジンブレーキが効かず文字通り惰性で走れる距離がのびます。5速以上の時ですかね。)メーターを睨みながら999になるように調整しています笑
特に加速ではDのままの方が燃費良いです。ロックアップ?が効いているのかもしれません。
15年前のcvt車の方がなにも考えずなめらかに運転できていたので、びっくりです笑
マニュアル車と考えると納得できますが笑
せめてmボタンをステアリングにつけてくれたら個人的には文句ゼロです笑
ネモ様
ええ、M運用楽しいです!
ところが困ったことに、M運用ばかりしていてその後Dモードで運転したら、カックンブレーキが消えていまして(。・_・。)
相変わらず不思議なクルマだなーと。同じことばかりしていたら、嫌だ!変化をくれ!そう言われているようで(笑)
Dモードの停止はたぶん、ニュートラル状態に近いだろうと思います。Mモードはしっかりエンジンとミッションが繋がっていますね。
ブレーキを離したときの前進具合からの想像ですが、きっとそうです。
ロックアップが緩めで、低速での燃費は確かに悪そうです。2速発進も、ゆるいなーという印象があります。
でも、好きなモードで楽しめると考えれば、どってことないかも(笑)
私は、Mモードをシフト操作でギアチェンジできたらいいのになって思います。パドルシフトよりも左手でガシガシするのが好きで(笑)
今後も monogress をよろしくおねがいします。
先日、308SWの1.5LディーゼルEAT8モデルを納車され、停止時のギクシャクに悩んでいたところ、このブログにたどり着きました。
ブレーキングをしていると20-15km/h付近で急にドンと押されるような現象です。
皆様の意見通りにMモードで停止するとスムーズに止まれました。
違いを観察したところ、Dモードでは停止時に1速まで下がる、Mモードでは2速で停止でしたので、Dモードでは2速から1速に下がった時にトルクが1.7倍になって推進力が急に増しブレーキが抜けたような形になりギクシャクしていると解釈しました。
停止に余裕があるときはMモードや20-15km/h付近でブレーキを一度緩めるようにしてスムーズに止まられるように精進して行きたいと思います。
メガネ様
コメントありがとうございます。
トルクの急変動、分析ありがとうございます。真夏のエアコンガンガンにかけている時にも頻発しますから、可能性高いですね(^^)
感覚的に、サンシェードつけておくとショック弱いです。これもオススメですよ。フランス車にとっても、日本は相当暑いのでしょうね。。