プジョー愛護報告

新型プジョー308は2022年発表か?

プジョーとワーゲンの仁義なきCセグメント開発戦争。プジョーが打った手は「小変更で保留」。その真意はなんなのか?SNSでの話をもとに、想像を膨らませて理由を考えます。

 

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自動車談義というのは、一人で行うものではない。一人で談義していたら独り言にしかならないし、同じ意見の人が談義をしてもまた、新しい物事はうまれない。

 

先日 Peugeot 308 の延命措置について書いたブログに、SNSでコメントをいただきました。デジタル i-Cockpit の装備自体にも興味があるが、今回の小変更にはどのような意味があるのだろうか?

 

私は「フォルクスワーゲン・ゴルフの研究用に2年の延命をしたいから」と言い、彼は「新プラットフォームでのEV対応の為かも」と言っていた。今回は、新型308の延命がなぜ起きたのか?というお話しです。

 

 

最新 Peugeot 308 の情報を、以下にアップロードしています。合わせて読んでくださいね。

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小変更で延命のPeugeot 308 その理由

SNSでも気になる人続出

彼が誰かって? Peugeot 3008 乗りのUUさんです。(Wonderful Car Life 執筆者様です。)ボルボ乗りとスバル乗りでワイワイやってた頃が懐かしい。今やどちらもプジョー乗りブロガーになりまして。

 

そう、人と話すということは、自分の思考を拡張できる。気づけなかったことに気づくことができる。

 

自動車談義なんて、基本的には「あれがよい、これが駄目」みたいなものが多いけれど、将来を見通すクルマ談義だって面白い。みなさん、SNSで繋がりましょう〜

 

で、欧州の自動車ニュースでは 2021 年に Peugeot 308 のフルモデルチェンジだなんて出ていたけれど、どうやらそうでは無さそうな雲行きになってきた。一体、次期型 308 はどうなるのだろう?

 

この手のニュースは、海外サイトにも溢れているけど、どれも似たりよったりだ。3D i-Cockpitを搭載だとか、PHEV AWDで300 hp超えるだとか、そんなことは考えればわかること。どれもこの先の進化を読めば、自ずと導き出される答えである。こんなことにパケットなんて使いたくないわな。

 

だから、考える。UUさんの言うこと、私の考えを混ぜ合わせて、グルグル考えて想像する。

 

プジョー 308 アナログメーター

 

新鮮味のない GOLF 8 を研究するため

少なくとも、フォルクスワーゲン・ゴルフを研究することは間違いない。

 

前回、2011年にフルモデルチェンジされたゴルフは、欧州カー・オブ・ザ・イヤーに輝いた。次いで2012年、今度はプジョー308が欧州カー・オブ・ザ・イヤーに輝いた。この2台はライバル関係なのである。

 

ゴルフのフルモデルチェンジがあれば、当然のようにモデル末期の308は売れなくなる。そのテコ入れとして、デジタル i-Cockpitを投入した、と考えるとわかりやすい。

 

しかし、モデル末期の308にデジタルi-Cockpitを搭載したところで、ゴルフを脅かす存在になるかといえば、本来ならば「ならない」が正解だった。しかし、今回は「ならなくはない」とPSAが考えた可能性が見て取れる。

 

それは、発表された新型ゴルフが、結構キープコンセプトで、エクステリアデザインが地味だから。新鮮味が無い、フルモデルチェンジした”かい”の無い新型ゴルフだったからだ。

 

新型ゴルフ8。最近は黄色のイメージの車が多い気がする。

出典:Volkswagen U.K.

 

VWのEV戦略

もちろん、中身は大いにバージョンアップしていることだろう。ゴルフは世界の名車なのだから、妥協するはずがない。

 

しかし、今回のフルモデルチェンジでは、48Vマイルドハイブリッドこそ搭載されるが、EVの宣言はされなかった。なぜか。それは、フォルクスワーゲンには「iD3」というEV専用車が存在するからだ。

 

ここにプジョーの「308を延命できる理由」が現れた。

 

プジョーの考えはこうだろう。

 

フォルクスワーゲンは、大衆車を”今までの延長線”と”新物(EV)”に分けることにした。別のクルマに仕立てることで、新しさに興味がある人はEVへ、今までの延長が良い人はゴルフ8へ誘導し、販売台数増加を見込む。

 

iD3の戦略は悪くない。例えばEVゴルフがあるとして、バッテリー技術革新の激しい昨今、急にエネルギー密度がアップするなんてことも考えれなくはない。すると、EVをバージョンアップすることができる。しかしその時、以前買った人はどう思うだろう。性能アップしたEVゴルフが現れたら、少し古いEVゴルフは単なる性能の低いEVゴルフになってしまう。

 

EVとしてiD3を作ることで、新しい乗り物というステータスを明確にできる。性能向上も素直に受け入れられるのではないだろうか。

 

そこで導き出される答えが、「次期型308がVWと同じことをしたら負けるけれど、ゴルフの脅威は下がりぎみだ。」である。

 

208はEVとガソリンを同時発売

出典:Peugeot

 

慎重に開発したい挑戦者 308

なにせ、308はプジョーの屋台骨を支える大事なクルマだ。フルモデルチェンジが1年遅れようが、問題ない。その後販売台数が増加すれば、それでも良い。幸い、ゴルフは超キープコンセプト。少し時間を稼いでもよさそうだ。

 

フォルクスワーゲンと張り合う。その為には、同じEV路線であっても違うアプローチで攻めなくてはならない。プジョーが今できる最大の戦略。それはたぶん、「EVとガソリン車を同じボディで作ること」だろう。

 

(2021 年 1 月現在の、海外リーク情報はこちら。やはり、EVを同じボディで見えるように開発しているようすです。)

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実際、208 / e-208 は完成した。ユーザーは何の差別をせずに、パワーソースをチョイスすることができる。まさにフォルクスワーゲンの行わなかったこと、避けたことを、プジョーはやってきているのだ。

 

この戦略を 308 でも使いたい。UUさんの言う通り、EMP2プラットフォームのEV対応と、ゴルフ8にあって次期308に無いものを、しっかりと作り込む。この「手当」の時間分で、フルモデルチェンジを1年先に伸ばすことにする。

 

同時に、e-208 で出るだろう様々なトラブルを、新型 e-308 では出ないように調整する。細かく細かく手当を繰り返すことによって、新型308は比類なきCセグメント実用車の代表になり、ゴルフの前へ出て、欧州カー・オブ・ザ・イヤーを取りに行くに違いない。

 

ここに結論。プジョーデジタルi-Cockpitを現行308に載せる理由。イコール、次期308をCセグメントの王者にするべく、ゴルフ8とe208のネガティブを徹底的につぶし、販売時最良のEV & 内燃カーを作るため、である。

 

プジョー 308とトカゲ

 

あとがき

などなど、想像すると面白いですね(^^)

 

Peugeot 308 のデジタルコックピットディスプレイの搭載には、このような理由があると私は見ています。新型308を待つ人には悲報ではあるけれど、世界が認める素晴らしい 308 が作られるのであれば、これは仕方のないことです。

 

延命によって 2022年の登場が濃厚になった次期型308。どのようなクルマになるのか、今から楽しみですね!

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  1. がー より:

    クルマの動力源で今後どうなっていくんでしょうね。
    クルマ大好きですが最新トレンドに疎くなかなか話しについて行き難いんですが(笑)、燃料電池ってもうダメなんですか?燃料電池とプラグインのEVとか…。SF映画張りに核燃料エンジンとか(笑)。
    いずれにしても私は欧州車の走りの質感が大好きで、特に今年5月からの人生初プジョーの質感は、私にとって眼からウロコの代物でした♡
    欲を言うと切りのないことになりますが、この走りの質感とスタイリッシュなデザインだけは死守して欲しいと思います!

  2. まこまち より:

    がー様

    コメントをありがとうございます。

    私も気になっていました。。原子力電池とか核融合エネルギーとか、私たちの未来はいつ来るのだろうと笑

    でもきっと、代替えエネルギーの主役はやはり、バッテリーなのでしょう。どんなエネルギーも電気に変換しやすいですもんね。

    それでも、20年経てば世界は変わります。意外と読めないものですよね(^-^)

    だからこそ、デザインなどの普遍的なものはディティールを捨てずに、美しいままでいて欲しいと、私も思います。

    今後も monogress をよろしくお願いします。

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