HONDA CIVIC で峠道を試す!5月のビーナスラインを堪能しよう

今回は、シビックの峠道走行をレポートします。

 

我がシビックさん(HONDA CIVIC e:HEV)は、信州へお引っ越ししてからというもの走行距離が伸び悩み中。今までは神奈川県〜長野県の往復という苦行を担ってきたので、ちょっとお休みさせてあげよう・・・などと考えていたわけではなく、田舎探しから田舎暮らしに生活が変わったのが1番の理由です。

 

でも、せっかくだから信州の美味しい空気をシビックさんにも吸わせてあげたい。そんな理由も手伝ってドライブに出かけた先は、まこまち的ドライブの聖地でございました。

 

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HONDA CIVIC で峠道を試す

様々な車が見れるビーナスライン

 

はい、そこは「ビーナスライン」。森林限界を超える山の間を縫うように走る、雲上のドライブコースとして有名です。ビーナスラインが峠道かと言えばそうではなく、そこへアクセスする為の道が結構な峠道。

 

その中では割と楽なコースではある、下諏訪町〜和田峠経由のアクセス。家族4人ということもあり、まずまず楽しめたかな、というのが感想です(^ ^)

 

急な上り坂でも息切れしないシビックのハイブリッド

我が愛車は移住しました

 

下諏訪から和田峠へ向かう国道142号線は、登り2車線、降り1車線という道路環境。結構な登り坂はエンジン非直結のハイブリッド車には辛かろうかな、4人乗車には大変だろうかな・・・と思いきや、HONDA CIVIC e:HEVはサクサクと登っていく。アクセルレスポンスが下がるなどというだらしない事もなく、むしろバッテリーに電力をズンズン溜めて駆け上がる。

 

登りのホンダ・スポーツハイブリッドは、すこぶるご機嫌!アクセルの踏み込み量が多いからか、リニアシフトコントロールによるエンジンサウンドの上下がすぐに現れて楽しくなります。絶妙な味付けのおかげで、エンジンの直結感を感じることができるんだ。早速楽しい!

 

左に崖の壁、右には遠くに見える山。アスファルトに明滅する白線に車の速さを感じながら、カーブに合わせてステアリングをジワっと切ると。

 

水すましのように向きを変えるシビック

ビーナスラインの広がる景色が大好き
ビーナスライン 伊那丸駐車場付近にあるアイスクリームショップにて。

 

私の思うよりも早く、向きを変え出す爽快シビック。慌てて、修正舵を入れる私。実は、ステアリング・ギアボックスの交換があったせいか、少し早めにステアリングを切り始める癖がついたようでした。なんだかちょっと、自分自身でビビっているのがわかる。まあ、家族も乗せていることだし、ゆっくり走ればいいんじゃない?

 

などと考えながら、登坂車線で後続車をやり過ごそうとレーンチェンジ。けれども、後ろに車はいなかった。スピードの出し過ぎ・・・ではなかったはずなんですけどね。

 

車内はあまりにも快適で、バンプを超えるショックさえも気持ち良い。和製スポーツらしく水すましのように向きを変えるのも、久々の感覚で醍醐味ありです。フランス車特有の身体が沈む曲がり方より、シビックのコシのある上下のほうが我が家族にはウケが良いようでした。

 

(私は、どちらも好きですけどね〜)

 

シビックは安心してワインディングを楽しめる

 

ビーナスラインから蓼科を望む

 

和田峠を抜け、八島湿原をとおり霧ヶ峰に抜ける道は、ワインディングとして楽しめます。道はしっかり舗装された2車線道路。登りに降り、左に右にとウネウネ動くシビックだが、カチッと仕事をこなす様が印象的。

 

オン・ザ・レールというほどのものではないのですが、操縦安定性はとても高く、どんな道も簡単に走り抜ける大人味。速度を上げようが下げようが、車の姿勢はいつも、適正。だから、どんなカーブが来たとしても車を信じていられるんです。

 

路面インフォメーションが希薄であったり、路面状況や速度によって姿勢が変わる車では、私は怖くて腕がフルフル、震えだす。いつでも修正舵を入れられるようにと緊張する為なのですが、シビックには当然、それはない。

 

姿勢制御が上手く回頭性の高いシビック e:HEV

HONDA CIVIC コックピットとフロントシート

 

少し硬めのサスペンションも上手い具合な仕上がりで、最重量物であるエンジンの重みを感じません。ガソリンエンジンとリアシート付近のバッテリー積載のバランスが良いのかも。

 

実は、私はシビックに乗り換える前、ディーゼルエンジンを卒業しようと考えていました。VOLVO V40 D4(2L ディーゼル車)は直線走行は極めて良いけど、登り坂では姿勢がヘナヘナでドライバー泣かせな車でした。Peugeot 308SW(1.5Lディーゼル車)では解消されたが、ディーゼルだけにエンジンの伸びにちょっと不満が。

 

そろそろ最後の内燃機関かもしれないし、高いビートで走りを楽しめるファミリーカーが欲しい・・そんな要求へドンピシャだったのが、HONDA CIVIC e:HEV だったというわけです。

 

VOLVO V40 D4

Peugeot308SWと富士見町

ビーナスラインの駐車場でシビックを撮影

 

その選択は正解。アクセルを踏み込んだ時の加速と、エンジン音(の演出)、軽やかな姿勢制御、ちょっと硬いけれど快適であるサスペンション。ファミリーカーでありながら、懐かしの軽快スポーツで◎!これなら、毎月ビーナスラインに来ても良いな・・・(いや、ツードアピュアスポーツ欲しいなあ)・・・と、走るのが楽しくて仕方がないのです。

 

やはり、ドライブは楽しい趣味。各メーカーしのぎを削ってセッティングした味付けを、ミリ感覚で感じとり、路面とのマッチングを確かめながら進む喜び。丘を超え、なだらかに降りながら車好きの端くれとしての想いにふけるーーーそうこうしているうちに、霧ヶ峰のパーキングは、もう目の前です。

 

たんぽぽの背が低い!道の駅霧ヶ峰
背の低いタンポポが印象的な、霧ヶ峰。たくさんのドライバー、ライダーが談笑。みんな乗り物が大好きなんですね。

 

 

HONDA CIVIC e:HEV はビーナスラインを家族と楽しめるか

シビックで5月の霧ヶ峰へ

シビックと霧ヶ峰から車山方面を望む
霧ヶ峰駐車場から、諏訪湖方面に向かう道は交通量が少なく景色が良い。おすすめです。

 

はてさて、HONDA CIVIC は泣く子も黙るファミリーカーです。当然私は、シビックで家族を連れてビーナスラインへやって来ました。高原ドライブ、果たして自分だけでなく家族も楽しませる事ができるのか!

 

まず、実際の「霧ヶ峰」へ訪問。一面まだまだ緑薄く、湿地帯かと言われても枯れた草しか見当たらない。でも、それで良いのである。大自然の景色の移り変わりを体感できる、それが霧ヶ峰の醍醐味なのだ!

 

霧ヶ峰と八ヶ岳

霧ヶ峰の景色

5月の霧ヶ峰に緑なく

 

だが・・・グヌヌ、トイレに行きたくなってきた。まだまだ撮影したらないというのに。仕方なく道の駅霧ヶ峰に戻ります。寒暖差が激しいと尿意に直結して困る・・・私もそろそろ、ハイブリッド化しないとかな?(?)

 

シビックで駆け抜けるビーナスライン

霧ヶ峰方面を向くシビック
澄み切った青空に、洗車したてで青く輝くシビックが溶け込む様に幸せを感じます。愛車生活最高!!

 

続いて、ビーナスラインのハイライト、ダブルヘアピンカーブ。霧ヶ峰から車山へ向かう道、ビーナスラインといえば、このあたりの写真がよく使われていますよね。

 

左にぐいーん。あっ!あいつ車線はみ出てるよ、危ないなあ・・おっとと!自分もはみ出そうになっちゃった(汗) 右にぐいーん。ほらあ、美しい景色が見放題でしょ?

 

嫁さま   空しか見えないね

 

うん、車高低いからね。ミニバンみたいには見れないよね。でも、空だって良いじゃない?こんな青空、都会じゃ見れないじゃない?え、もう田舎に引っ越したから珍しくない?幸せだよねえ、えへへ。

 

伊那丸富士見台でシビック・ランチ

伊那丸富士見台駐車場に佇むシビック

 

その後、我々一行は「伊那丸富士見台」駐車場に到着。ここ、実はPeugeot308SWでオフ会に臨む時、車が故障して来れなかったという思い出の地。私はオフ会メンバーの車に同乗して参加という、同情しか集まらないシャレにならない思い出でになった場所。

 

今日はここでランチです。地元のスーパーで買っておいた、「たこ焼き焼きそばセット」を頂きました。地元民ならではのメニューでしょ?

 

伊那丸富士見台駐車場でランチを楽しむ
私は車のラゲッジに寄りかかり、綿半で買ったたこ焼きを頬張る。とても幸せな、尊い時間。

 

娘ちゃん 高原で食べるたこ焼きは美味しいねえ〜

まこまち そうでしょ?でしょー?

嫁さま  息子クンに 私のたこ焼きあげる〜

息子くん ありがと(むしゃりむしゃり)

 

食べ盛りの息子くんは、少しお腹が足らなそう。だがしかし!お父さんに任せていろ!

 

ビーナスライン ソフトクリームの新名所?

ビーナスラインにある伊那丸富士見台駐車場

 

うおりゃー!とビーナスラインをほどほどにドライブし、またまた伊那丸富士見台までもどってきた、我ら一行。しかし、止まるところはランチを楽しんだそこじゃない。その目の前にある、アイスクリーム屋である!

 

高原といえば、ソフトクリーム。これ、我が家の定番です。みんなニコニコ、幸せそう。週に2日しか顔の見れない私としても、家族の笑顔はご馳走なのだ。

 

HONDA CIVIC e:HEV 峠道の走りのマルバツ

ハイブリッドモデルはカーブに少しだけ難ありか?

ビーナスラインの所々にある駐車場は隠れた絶景ポイント
ビーナスラインには細かく駐車場が配置されています。真夏はギッシリだか、5月はこの通り。愛車の写活にはピッタリかも。

 

ところで、峠道やビーナスラインを駆けてみると、HONDA CIVIC e:HEVのほのかなほころびが見えてきた。

 

ひとつは、ハンドリングマシーンではないという事実。スペック表などからの予想だと、爽快シビックシリーズの中では一番にカーブが苦手では?

 

その理由は、車両重量。2リッターエンジン、ハイブリッドモーター、バッテリーで、1.5Lエンジン車と比べると100kgも重くなる。だからか、ステアリングを切り込んでも思ったほどに曲がらない印象が強いのです。その割には、ステアリングの切りはじめは少し敏感なようにも感じる。たぶんハンドリングの楽しさは、1.5Lエンジン車に軍配が上がるのではないでしょうか。

 

ハイブリッド特有の「燃費」の悩みも

霧ヶ峰を走るシビック
クラシックな佇まいを現代風にリファインした爽快シビック。過剰な派手さを好まない私にはピッタリなデザインです。

 

もう一つ、燃費です。今回のシビックさんの燃費は、16km/L。決して悪くはないのですが、アップダウンが続いた場合の、降りでの充電がされきれないのが印象的でした。つまりバッテリーの容量不足とワインディングでの電力マネジメントの甘さを感じたわけ。

 

HONDA CIVIC e:HEVは、加速時にも充電します。エンジンを回し発生した電力でモーターを稼働するシリーズハイブリッドが基本ですが、①使わなかった電力はバッテリーに蓄える、②足りない時はバッテリーに蓄えた電力を使う、の二つの制御があるようで、頻繁にアクセルを踏み込むシチュエーションでは、①の制御過多になるようなのです。

 

結果的に、アクセルオンでの充電と、降りブレーキの充電が積み重なり、バッテリーを電気でいっぱいにしてしまうように感じました。

 

EVボタンがあったらいいのに

ブルー輝く爽快シビック

 

この制御の解消に、私は「EVボタン」を作ったらどうだろうか、と思います。バッテリーだけを使って走りたい時、あると思う。シビックに乗る人は、たぶんほとんど車好き。EVボタンがあれば、積極的に活用するはず。きっと、ボタンを押す手間だって惜しみません。

 

本来ならナビ連携での制御が良いのですが、それは目的地を入れなければ作動しないし、そもそも完璧な制御はできていません。ホンダさん、ぜひEVボタンの搭載をよろしくお願いします!

 

それでもお値打ち!アクセルオンでのカーブはFR車のようで面白い

青いシビックと霧ヶ峰

 

些細な弱みがあったとしても、HONDA CIVIC はお値打ちな車だと感じます。今や下火だというのに、わざわざセダンの嫌いな日本で販売してくれる事自体がありがたいし、闇雲に脚を固めてスポーツだよと叫ばないのがまた、良いじゃありませんか。

 

また、カーブでアクセルを踏み込んだ時の挙動の楽しいこと。簡単に言うと、FRチックに走る・・・リアを少し沈ませて、オーバーステア気味に走らせるところも面白いです。多分そう感じさせているだけですが、あまりにもフィーリングが自然なものだから、関心しかありません。

 

ちなみに、ダウンヒルは重量バランスが良く、苦労せずに街に到着。さらに満足感が上がったこたも付け加えておきましょう。

 

峠道もそつなくこなす、HONDA CIVIC。車好きにはちょっと気にして欲しい一台ですね。