カー・ジャーナル

脱炭素社会へ向かうための始めの一歩

自動車が大好きで、モノゴトを大切にしたいまこまちが送る、新シリーズ記事です。東京都は2030年に、新車販売での非電動化モデルの販売を拒否する「脱ガソリン車」を宣言しました。このシリーズ記事は、脱炭素社会実現に向けて、monogress 視点での新しい技術や政策をレポートしていきます。

 

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東京都の2030年脱ガソリン車宣言は、ようやく来たかという印象でした。その流れの続きなのかはさておいて、昨晩(2021年1月9日)、NHK 見た番組は、やはりCO2削減を問うものでした。

 

「2030年までにCO2削減の有効な手立てを作らなければ、2100年の地球の気温は平均で4℃上昇し、異常気象や最高気温の上昇を招く。」

 

シリーズ企画の番組であるから、有意義な情報が沢山得られるだろう、そう思って見ていました。私も次のクルマはディーゼルにするべきか、ガソリンハイブリッドにするべきか、EVにするべきかで日夜悩んでいるし。(気が滅入るほどは悩みませんけどね〜)

 

そして、この番組の1話目における結論を待ったのだが、恐怖心を煽るだけ煽って、終わってしまったのでした。

 

―――🚙―――

 

脱炭素社会への取り組みは、大変難しい議論である。正直、知恵の少ない私が太刀打ちできる問題ではありません。

 

それでも、知識が無いよりはあるほうが、話の厚みも増えるだろうと期待していました。以前、HONDA「e」の航続距離を揶揄したことがあるけれど、LCAの観点で見ていれば、生産時のCO2を削減したかったのだろうと想像がつくものだったから。やはり無知は恐ろしいのです。恥ずかしいのです。

 

そこで、東京都のガソリン車販売ストップの話も出たことだし、私も脱炭素社会を目指したい一人として、情報収集に努めよう、と思った矢先の番組放映。大きく期待していたこともあり、正直がっかりだったことは否めません。

 

例えば、このままCO2の排出を抑えずに暮らしていくとすると、以下のような恐ろしい事が起きるといいます。(番組の内容と、私の知識のかけ合わせです。)

 

  • 北極海の冬季の凍結がなくなる 日本近海の潮の流れがかわる
  • 南極大陸の氷が溶け 海抜があがってしまう
  • 永久凍土が溶けて 古い時代のウイルスが再活動する(モリウイルスなど)
  • 日本で言えば 夏日は9月末まで続くことになる
  • 水蒸気量増加による 台風・雨被害の増加

 

これらを今から重く見るのか、軽く見るのか。そのために我々は何をしなくてはならないのか。この話し合いが、徐々に世界の市民が考え出すこと。重要な分岐点とは、このことなのかな、なんて想像を私はしています。

 

結論を出すことはまだまだ、難しいのだと思います。だから番組は、大きな指標を掲げるだけに留まった。

 

川崎市京浜工業地帯

 

しかし、国営放送にしろ、政府にしろ。そこは違うんじゃないかなーと感じてしまいます。少なくとも、私の感情レベルの話ではあるのですが。

 

日本も含め、世界の人間の殆どは、経済が生んだ子どもたちです。技術と経済が世界を豊かにし、次の豊かさを求めて、また経済を回していく。経済が回らなければ、技術の発展がなければ、私達は昔から変わらずに、村の中で農業を営み、狩猟を営み、物物交換をしていたことでしょう。

 

経済がまわり、技術が発展したからこそ、国が国として管理され、世界的がインターネットで結ばれて、自動車や鉄道、航空機で移動の自由が確保された。だから、村の中のコミュニティから、地球規模のコミュニティへ進化した。

 

ところが、経済や技術・そして産業の発展には、二酸化炭素の排出という「目には見えづらいもの」が隠れていた。私の記憶の中で言えば、アメリカに上陸したハリケーン「カトリーナ」や、令和元年九州豪雨などは温暖化の影響と言えると思っています。つまり、目で見えるようになってきたんです。

 

それを見て、人々は慌てだした。「地球温暖化だ!」って。

 

ならば、経済を回さないようにすれば良い?極論はそうだと思います。経済など忘れてしまい、人間は農耕民族に戻れば良くて、人口を減らしてしまえば、二酸化炭素の排出量は削減されます。

 

けれどもそれは、人間に備えられた「未来を切り開く力」に対する背反行為だ。人は人それぞれの人生を豊かにし、お互いを尊重しあい、助け合う。他の生物とは別次元の「精神の豊かさを群衆で追求する」生き物だと思うんだ。

 

秋のプジョー308SW

 

だから、私達はテレビの影響に関係なく、今以上の豊かさを求めながら、脱炭素社会への取り組みを始めなくてはなりません。これが私の結論です。

 

脱炭素社会反対派の人がいるのなら、地球温暖化反対の人がいるのなら、気候変動という起きてしまっている現象にあらがう行動を示さなくてはなりません。

 

幸い、すでに取り組んでいる方は大勢います。自然由来エネルギーの開発なんて、良く知られていることです。二酸化炭素を吸収するコンクリートだとか、技術の国ニッポンを象徴するような技術開発もされています。

 

そのすべてに携わることはできないけれど、消費者である私達も、何かを始めるべき。例えば、ゴミを減らす「マイバッグ」であるとか、移動を減らす「スーパーから地域の専門店への逆行」だとか、気候変動への積極的な取り組みをみせる企業や政治家への支援、選択だとかです。

 

そして、正しい知識の共有。これも大事。

 

東高根森林公園 古代広場

 

森の中が安全だと思いこんでいる親がいて、そこへ子供を一人で遊ばしているとして、実はオオカミが沢山いる森だとしたら、子供は食い殺されてしまいます。無知とはそういうコト。無知でいてはいけません。

 

だから私は、モノ・コトを大切にしたいと願う monogress に合うテーマだと信じて、大きなテーマである「脱炭素社会」について調べ、記事にしていきたいと思います。クルマが大好きだからこそ、クルマ好きの集まるカフェを目指すからこそ、環境問題から目を背けたくありません。

 

今年試したいブログの改変。ひとつは娯楽である「食事とお酒」。もうひとつは「脱炭素社会の実現」。(あともう一つ、いや、ふたつ・・・?考えています・・・)ブログへ遊びに来てくれる皆さんの興味をひけるかどうかは不安ですが、ほんの少し自分自身を前進させる為に。

 

この大きなテーマについて書き記し、将来誰かの役に立つことを願います。

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  1. かなるる より:

    おはようございます^ ^
    脱炭素社会へ…
    子供達の為にも真剣にとりくまないといけない大きな課題ですね。
    大好きな車について、EVについて今の日本における火力発電の稼働率を考えるとどうなのかなぁ?再生可能エネルギーでもある太陽光発電の電力等が各家庭に普及する、原発の稼働を今後どうしていくのか?寒冷地の非常時のEV車の使用も考えさせられますよね。個人としては単に補助金を上積みして、EV車の購入を促すだけでは…
    自分にとって真に欲しい車がEV車だったら、果たして…
    少し勉強していきたいと思います。
    我が家の太陽光発電も、もう少しで10年を迎えます。蓄電池の営業が多数来てますが、どうなんでしょうか?
    では……

  2. hiro3008 より:

    脱炭素社会の問題はアプローチが難しいと思います。例えば、企業の環境ISOの取り組みは経済的なメリットや企業イメージと組み合わせで論じられることが多くありました。でも、そろそろそう言う問題じゃない、と言う感じになってきたんじゃないでしょうか。
    究極的には一人一人がどうやってセルフコントロールしていくか、だと思っています。そう言う意味では、ガソリン車販売ストップは良い問題提起になったかもしれませんね。
    偉そうなことを言いながらも、できる限りガソリン車には乗りたいなぁ・・・なんて思っていますが、一方で、EVの進化が、脱炭素化と経済が共存する社会の一つになることも期待しています。

  3. まこまち より:

    かなるる様

    とうとう、無視できない存在になった脱炭素社会、そしてEVですよね。
    将来必ず、二酸化炭素排出をゼロにする為と約束する、確実な政策が欲しいところです。
    議論ももっと活発になる必要もあるのだろうと感じます。

    その前に、いくらか勉強しておきたい・・・真面目記事郡になるでしょうが、お付き合いいただければ幸いです(^^)
    太陽光パネルをご使用な時点で、きっと私よりお詳しいはず。期待しています!

  4. まこまち より:

    hiro3008様

    トヨタのCMを見ていると、日本でクルマに携わる仕事をしている人の数、約500万人らしいです。
    有効労働者の中で、かなりを占めることがわかります。

    自動車会社が脱炭素化に腰が重く、動きが遅いわけですが、各社の成果も出てきそうなこの先です。
    正しい知識をもって、次のクルマを選びたい。そんな気持ちも含まれていたりします(^^)

    人も社会も、お互いに脱炭素化に向かって色々できたら、地球は救われるかもしれませんね!

  5. くろ より:

    まこまちさん

    私自身、仕事柄エネルギー産業の一端にいる人間ですので、少し嫌な話をさせて頂きます。
    脱炭素が人類に取って大切な事に異論を挟むつもりはありません。
    ただ、私自身はEV化が全てを解決するという論調には疑問を感じます。
    電気を作るための直接的なCO2排出量は日本で40%強です。
    自動車などの運輸は18%。さて、全て電気自動車になったらどうでしょうか。
    石油や石炭などの化石燃料に依存している状況で電気がもっと必要になれば電力部門のCO2排出量は増えますね。
    だったら、電気をクリーンにしなければ駄目です。
    風力?太陽光?良いです確かに。でも安定しません。自然任せですから。
    個人的意見ですが原子力がある程度必要です。でも今の日本では・・・
    東日本大震災後の民主党政権化で国民の声を聞くという討論会に選ばれたことがあります。
    多分、原子力必要派が少数だったから選ばれたと思いますが、サンドバック状態でしたw
    まあ、核廃棄物をどうするかと言われれば解決策はあんまりないですけど・・・
    中国がEV化進めてますが、彼らのCO2排出量ご存じですか?
    2019年度で93億トン強、日本は11億トン強ですからおよそ8倍。
    吉利がEV化進めてますが、CO2排出量を考えているとは到底思えません。
    彼らは中国企業です。内燃機関の技術で勝てないと考えた中国国策でEVを進めているに過ぎないと感じています。
    そういう意味ではVOLVOのEV化を少し色眼鏡で見ています。
    脱炭素は必要です。でも少し、表向きではなく裏の世界も知って欲しいと思い、迷いながら書きます。
    K都知事の政府より5年早くしたらどうだって言うんですかね。
    電力のCO2削減策や電気ステーションの配置も言及ない状態で言われても人気取りしか思えず、
    苦笑を耐えません。
    この当たりは豊田社長に同感ですね。
    是非、皆さんも政治家の甘言に惑わされず、本質を見抜いて欲しいと思い、記します。
    コストされ、無視すれば水素しかないような気がしています。(産業用も減らせますし・・・)
    あまりこんなは話をしたくはなかったし、不快に感じれば削除ください。

  6. まこまち より:

    くろ様

    長文をありがとうございます。
    私はいただいたコメントに、返信するのは難しい。これはつまり、知識の無さから来ています。
    クルマを含む産業のすべてが、日本のエネルギー政策に振り回されます。いや、日本が振り回されているのは、国同士の付き合いだとか、国民の意見によるところもあるでしょう。

    原子力発電所の停止も、火力発電の稼働率アップに繋がっていく。
    いろいろな感情が物事を左右する。
    自分の住む地域の原発だけは、動かしてほしくない、そんな意識だって感じてしまう。

    様々な知識を正しく理解していくことで、一番クリーンな方向性が何なのか。これを考えるために、このシリーズをやろうと考えました。
    くろ様からいただいた情報も活用させていただいて、正しい情報が発信できれば嬉しいなと思っています。

    いろいろな意見があるのは当然ですから、皆さんが気にせず意見を述べてくれれば、私はそれで嬉しいですよ(^^)

  7. くろ より:

    まこまちさん

    酔いに任せて好き勝手書いてすみませんでした。
    良く考えたら水素もどうやって作るか問題山積ですね。
    電気分解や化石燃料からの改質も問題ありそうです。
    電気自動車の問題も私自身のマンションにはそんな設備はなく、
    つけるにしても理事会で揉めそうだなぁと思っていますw

  8. まこまち より:

    くろ様

    マンションは、EV設備つけるのは大変そうですね(汗)
    住人の同意が必要ですし、管理費で黒字なマンションという条件もありますし。

    急速充電がガソリンスタンドやディーラーでできるのなら、それでも良い気はするのですが。

    水素は無尽蔵・・・なんて話を聞きますよね。もしかして、捨ててる?水素があるのでしょうか。
    副産物としての水素があるなら、利用するのも手ですしね。とりあえず一度、乗ってみたいです(^^)

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