今回は、5000 km 走行突破の為に敢行したロングドライブのお話をします。
神奈川県は川崎市より、クルマで約4時間の場所、長野県諏訪市。大きな湖、諏訪湖とか、独特の信仰の生きる街で、私達家族のお気に入りです。
先日、Peugeot 308SW を購入してから初の、ロングドライブを敢行。コロナ終息を願いつつ、経済を回すことに少なからず貢献してまいりました。宿泊したかったんだけどね・・・
400 km のロングドライブに行ってきた
連休中の渋滞を避けていこう
ロングドライブの目的は様々。上り下りの多い中央自動車道は快適に走ることができるか?ビーナスラインでのフットワークは?などの私の密かな楽しみは口に出さずとも、家族はわかっているはず(笑)しかし、家族サービスに徹して観光だ買い物だ食事だに走り回ります。
- 下諏訪町 新鶴本店で塩羊羹を購入する
- 北澤美術館で「ひとよ茸ランプ」を鑑賞する
- 片倉館で温泉につかる
- スーパーツルヤで買い物をする
- ハルピンラーメンを食べる
考えてみれば、午後1時に出発してこんなにこなせる訳は無いのだけど、せっかく行くのだから出来る限りのことはしたいわけです。やりたいことを頭の中で整理しながら、最も効率の良い回り方を考えます。いくつかは諦めないといけないかもしれない・・・
今回、出発が遅くなったのは、GoToトラベルキャンペーンにノッた人たちと行動時間の軸をずらして、渋滞を回避するため。帰りはどんなに遅くなってもOK。渋滞にはまらなければ、それでよし!
私に似合うクルマ
Peugeot 308SW に乗り込み、ひたひたと中央自動車道を走ります。軽やか快速走行をこなす 308SW の、高速域での走行はやっぱりクセになりそうで、とても気持ちいい。
子連れとは言え、すでに背丈で親を超える勢いの中学生を二人連れることは、大人四人で移動するのと同じこと。車重+200 kg という過酷な(?)状態も、登り坂メインの中央道だとしてもパワー不足は感じない。
1.5L BlueHDi ディーゼルエンジンのトルク 300 Nm。日本国内であるのなら、これだけのトルクがあれば十分だなー・・・私自身の狙った通りの性能は、2L クリーンディーゼルの 400 Nm を所有したからこそ言える感想。100 Nm分のトルクを諦めて、フットワークに重点をおいたクルマ選びは、正解だったと頷ける。
・・・308SW GT も捨てがたかったのだけれども・・・インテリアの好みの助けもあった、半年前のクルマ選び。ブラックで締まって見える内装材に、赤くひかるインフォテイメントディスプレイ。キャラクターの違いを明確に表して、グレード毎の満足感を高めるPeugeotの戦略も、見方によっては恨めしい(笑)
まあ、308SW TECH PACH EDITIONは、私にはとても似合う車だと思っている。ホクホク感がまだ続くクルマ選び。いつまで続くのだろうか?とても幸せなのである。
サスペンションの動きにニンマリ
ロングドライブだから、色々なクルマの癖を確認しながら走っていける。
今や完全に虜になってしまった、Peugeot 猫足サスペンション。特に注目しているのは、リアサスであるトーションビーム。カタログスペックとしては低いものと感じるけれど、どうだろう、気持ちよく路面の凹凸を吸収するその様は、高価なマルチリンクなど要らないと言いたくなるような出来の良さ。
でこぼこ道は、高速道路では大きなノイズになることも多いのだけど、Peugeot の足は、常に快適にいなしてくれた。トトトっと軽く音が鳴り響くも、車体の上下は最小限。良い足回りだなーと、目からウロコ。
TBAらしい横揺れを感じることはあるけれど、挙動の癖さえ掴んでおけば問題ない。あぁ、今度サスペンションに注目した記事を書こうかな?「トーションビームに恋してる」なんてタイトルだけが思い浮かぶ。もっとクルマの勉強もしなくっちゃ。
クルマの揺れのまとめ方
クルマの揺れは、自分の身体に馴染むかどうかも大きなポイント。特に、サスペンションが柔らかくなってくると、高速道路では大きな周期の揺れに繋がることがある。
以前のクルマ、ボルボ V40 は、大きな周期を発生させずにしっかり走るタイプだった。ロードノイズの大きさは少し辛いところはあったが、走る分には余計な揺れがないから気持ちいい。シートの出来もよかったから、疲れるという言葉を知ることはあまりなかった。
Peugeot 508 は、この大きな揺れをコントロールしているように感じた。3つの揺れの山があったとして、それを1つにまとめるように振る舞う感触。途中の山では音こそすれど揺れは感じず、制御されたサスペンションには感動できた。
Peugeot 308 はと言えば、Peugeot 508 ほど大きな揺れの「まとめ」はしない。もう少し小さく分割している感触。私にとっては、この揺れ方が一番気持ちいい。(自分のクルマだから、褒めるのは当然ですね!)
あまりフワフワしてしまうと、酔ってしまう可能性もある。適度な揺れの山をつくり、デコボコを快適に走り抜け、フラットな路面では直進安定性を見せつける。面白いほどの2面性。高速道路を走っているだけで、ご機嫌になってしまうのだった。
忙しくまわる諏訪観光
諏訪の第一目的地、新鶴本店に到着。目的の塩羊羹の完売を教える札を見て、すぐに次の目的地へ走り出す。
北澤美術館では、ひとよ茸ランプをじっくり鑑賞。思っていたよりも大きなランプに、少し見とれてしまった。こんな芸術品のように、ブログの文章も華麗に書き上げたいものです(笑)
美術館を出たら、ちょうど夕暮れの時間。都会では見れない、紫色の大空間。思わぬ諏訪のサプライズ、大自然よ、どうもありがとう!
スーパーツルヤでは、都心では売っていないものを買い漁る。お米にミソに、日本酒に。忙しいけど、楽しい!
ハルピンラーメンでピリ辛ラーメンをいただく。これは、諏訪に来たら必ずすること。とても美味しい。
この時点で、夜8時を回った。今から帰れば、渋滞にも合わずに帰れるかな?
ヘッドライトは動いたほうが走りやすい(><)
いやいや・・・ビーナスラインを走っていないじゃない・・・天気は曇り空。あわよくば、星空を眺められるかもしれない!なんて言い訳しながら、最後の寄り道を進んでいく。
県道 424 号線は、かなりの傾斜角度があるのだが、低回転域からモリモリデリバリーされる大きなトルクを武器にして、楽ちんに登っていく。1.5L エンジンだとは、誰が気づくことだろう?その情報のギャップも楽しみながら、スルスルと登っていく。
・・・街灯の無い、人気のない道をゆく。黙ってしまうと闇に溶けてしまいそうだから、あえて車内のトークを弾ませる。あぁ、ボルボはヘッドライトが動いたなあ、なんて思いながら、先の見えない急カーブを慎重に進んでいく。
子供が言う。お化けいるかなあ? いやいや、私が怖いのはお化けではない。人を飲み込んでしまいそうな闇、そして、見えないけれどもそこにいる、生き物たち。クルマが止まってしまったら、朝までは本当の恐怖の中に入ってしまうに違いない。
闇に浮かぶ白い影
だんだん、クルマを評価するなんていう気分ではなくなってきた(^^;)
霧ヶ峰に到着し、ときより駐車場でキャンプをしている人たちを見かける。少しホッとしながらも、闇のビーナスラインは先の見えない怖さがつきまとう。何度も走っているから、道の形状こそわかっているけど、ハイペースで飛ばす気にはならなかった。
ヘッドライトは自動で遠くを照射してくれる。ありがたい。今は車がしっかりと動いてくれることが何よりだ。
窓を少しあけてみる。ひんやりする空気には、土の香りがのっていた。気持ちいい。上がっていた心拍数が下がるのがわかる。車山付近では、多くのクルマとすれ違う。車内にも活気が戻ってくる・・・この安心が、次に起きることへの油断となってしまった。
相変わらず続く闇。
カーブに差し掛かり、背丈の低い草の揺れをヘッドライトで照らして走る。本来、そこには何も「居ない」はずだった。
不意に、白い影が目の前に現れた!ステアリングを身体でひねる!
鹿だあぁぁ!?
闇の中に現れたのは、身体の大きな、鹿!
大きく車線を超えて避けたから、衝突こそしなかったが・・・! 対向車線にクルマが来ていたら、どうなっていたか・・・
こんな高地に、居るとは思わなかったから、油断してしまっていた・・・間一髪のところで鹿をよけて、クルマは大事には至らなかった。ビーナスラインのクルマの印象を、すべて消し去ってしまうショックを受けてしまった。
鹿との衝突は、クルマには大きなダメージを与えるという。噂には聞いていたけど、実際に鹿を見れば、それもやむなし。大きな体は運転席から見てみれば、異型の障害物である。
正直、お化けよりも怖い夜中の動物たち(*´Д`)
真夜中のビーナスラインには、危険が伴う・・・大自然の驚異を目にして、今度は朝訪れようと誓うのだった・・・
あとがき
ということで、諏訪のロングドライブの模様をお伝えしました(^^)
もう、最後には鹿の印象しか残っていなく(笑)帰りの途まで含めれば、11時間の小旅行となりましたが、Peugeot 308SW は最後まで快適に私達を包んでおりました。
山道の印象が吹っ飛んでしまったのは残念。箱根に比べれば快適だった印象・・・思い出したら書くことにいたします(笑)