プジョー愛護報告

Peugeot 308SW は暖機運転は不要です

Peugeot 308SW の取扱説明書には、「暖機運転は不要」の文言が。しかし、クルマだって寒いときは寒いのだ。節々だって硬いのだ。クルマを楽しむ私達は、暖機運転が不要だとしても、急のつく運転を控えてクルマを大事に扱いたいですね。

 

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「Peugeot 308SW は、暖機運転は不要です。」取扱説明書のエンジン始動の項目にも、目立つように記載があります。

 

とはいうものの、冬は、人もクルマも寒いもの。服を着たりコタツに頭を突っ込んだりで、ぬくぬくを楽しむのも文化の一つ。人生、色々なことが幸せ感につながるものだ。

 

しかしクルマはそうはいかない。暖機運転が終わるまで、幸せな乗り味にはならないのだ。

 

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気温によってプジョーを労ろう

エンジンの調子は寒いときは諦めよう

そう、Peugeot 308SWは、寒いのが苦手である。

 

日本海側にお住みの方は、やれやれ、関東人は情けないなƪ(˘⌣˘)ʃなんて言うかもしれない。しかし寒い時はしっかり寒いし、クルマもしっかり、身体がこわばる。

 

フランス ソショー出身のPeugeot 308SWは、日本の冬は堪えるのだろうか。

 

暖かい季節は、6月13日から 9月10日まで 2.9 か月続き、1 日平均の最高気温は 22°C を超えます。 1 年の最も暑い日は 8月4日で、平均最高気温は 25°C、最低気温は 15°C です。

涼しい季節は、11月16日から 3月7日まで 3.7 か月 続き、1 日当たりの平均最高気温は 10°C 未満です。 1 年で最も寒い日は 2月8日で、平均最低気温は 2°C、最高気温は 7°C です。

出典:Weather Spark

 

寒い日は、関東の冬場と同じくらいかな?フランスは、日本ほど気温の上下が少ないらしい。

 

寒い国のクルマ、ボルボから乗り換えると、プジョーのクルマはやっぱり寒さに弱いと感じる。例えば、ディーゼルエンジンとトランスミッション。こいつら、少し雑になる。低い回転数での丁寧なシフトチェンジは影を潜めて、少し高めの回転数をゆるゆると刻み続ける。

 

ワオーンワオーンという感じ。

 

プジョー 308SW アルミペダル

 

足回りにも渋さが出る。まだまだ屈伸運動中だぜと、すこし辛めに足を揺らす。ザラザラと路面の細かいでこぼこを拾いながら、ダッシュはやめてと懇願してくる。

 

だから、緩めで走る。優しく走る。

 

そのうち、通気孔から温かいエアコンの空気が出てきて、しかし赤信号でアイドリングストップをすると、すぐに寒い空気になって、走り出すと回復する。1.5Lエンジンは、やはり小さい心臓なのか。

 

プジョーブロガーオフのコース

 

暖機運転が終わったプジョーは活発に動く

でも、10分も走ればいつものキレが戻ってくる!

 

サスペンションもサクサク動く。クリアランス以上のクッション性能を感じちゃう。ぐっと踏み込んで、フワンと上がる。とても気持ちの良い世界。澄んだ空気を思い切り吸って、足回りへ伝えるクリーンディーゼル・エンジンで、車内はいつのまにか、軽い鼓動とロードノイズに支配される。

 

そして、暖かくなった車内で握る i-Cockpit のステアリング。この車にしてよかったって、思う瞬間がやってくるのだ。

 

生き物のようにクルマの変化を感じさせる Peugeot 308SW 。こういう変化を日常的に気づけるから、クルマを大事に扱おうという意識が働く。ひとつひとつの動きを見ても、自動車メーカーの特性は違う。隅々まで楽しみたいよね。

 

皆さんのプジョーはどうですか? 皆さんのクルマはどうですか? 我が家の Peugeot 308SW は、外でガタガタ震えているようで可愛そう。ガレージほしいや。

 

308SWで熱海ドライブ

 

と、自慢気に書いたものの、エンジンやトランスミッションの緩い動きはクルマが制御していることである。オイルの循環やエンジン温度の上昇を優先させて、クルマへのダメージを最小限に食い止める。クルマというのは、ユーザーが思っているより頭がいい。

 

はるか昔、クルマは暖機運転をしてから発進しなくてはならなくて、「チョーク」なるものを用いてクルマを温めることを父親はしていたものだ。

 

暖機運転をせずに走ると、クルマのいろいろなところがダメージを受ける。エンジンの力がでない。そのように聞いた覚えがある。

 

なかなかエンジンが温まらないものだから、家族は随分、道端で待たされた。寒いから早くしなさいよと母は父を貶したが、父は断固として従わなかった。あくまで、クルマを優先していたのだ。

 

出典:GroupPSA Powertrain

 

取扱説明書にも 暖機運転不要は記載されている

そんな世界を体感した過去があるから、エンジンをかけて直ぐに発進は、なかなか気がひけるのであるのだが・・・

 

現代のクルマは、暖機運転は不要。Peugeot 308SW の取扱説明書にも、エンジン始動の項目に書いてある。

 

●エンジンの始動後は、不必要に長い暖機運転は必要ありません。

 

足回りを含めて様々な柔らかいパーツが、冬の寒さで固くなっているから、急の付く運転はしないほうが良いのは確かではあるそうで。

 

しかも、排ガス浄化の触媒はエンジンが温まらないと効果が薄い。PSAの1.5L ディーゼルエンジンは、触媒がエンジンユニットと合体している構成だが、これは素早く触媒を温めるための工夫のひとつだ。

 

メーカーが頑張って、暖機運転無しでも走れる自動車が開発された。私達もクルマを楽しむものとして、できるだけ排ガスが出ないような運転を心がけつつ、暖機運転に近い、ゆったりとした運転を心がけたいですね。

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  1. CorreggioParma より:

    ヨーロッパでは、もはや環境保全的に暖機運転=悪の所業ということのようですね。暖機運転ではありませんが、タクシーが夏場客待ちでエンジンかけながら待機している様子は信じられないそうです。といってもイタリアでもタクシーの運ちゃん、客待ちでエンジンかけてた気もしますが。昔のキャブ車は、寒冷地の冬場にチョーク引いてエンジンかけないとまずかかりませんでした。でも、かからないからとチョーク引きすぎるとプラグがかぶってかかりません。仕方ないので、プラグ外して拭いてからエンジンかけ直し。その後も暖気しないと発進できませんでした。温度計とにらめっこして待ったものでした。今の車は、暖気はいりませんが、メカニックにいわせると暖気しないでブリブリと回すと、おっしゃるとおりやはり寿命が短くなるんだそうです。ディーゼルは、なかなか温度が上がりませんね。私も暖気はしませんが、シートヒーターはこの時期必需品です。

  2. かなるる より:

    確かに、父親が乗っていた車に「チョーク」ついてましたね。懐かしい^ ^
    前の方がコメントでおっしゃていた、シートヒーター、一度使ったら冬の必須アイテムですね。

  3. hiro3008 より:

    3008の取扱説明書にも「エンジン始動後に長時間の暖機運転は 必要ありません」と書かれています。とはいえ、すぐに全開で走れるわけではありませんので、ゆっくり全体を温めていくように”急”の着く運転は控えています。
    水温計が動き出す頃には、エンジンも気持ちよく回ってくれます。車も人間と同じで、ちゃんと準備運動すれば、いいパフォーマンスをしてくれますね。

  4. かずくん。 より:

    こんばんは。毎日、更新を楽しみにさせていただいております。508GTLineに乗って1年半くらいで、前にもコメントさせていただきました。さて、冬場のクルマの状況的なことですが、ほかの英独伊各国のクルマより始動後のアイドリングの高回転時間(暖機)は短いと思います。最近でも、いつも「すぐに針が落ちるな」って感じています。この時期の朝6時でも、です。よくないことなのでしょうが、習慣ですぐには発車しないようにしてしまっているので、走り出した頃にはすべてが滑らかなようです。不都合や違和感は特にありません。
    脱線しますが、初めてのフランス車プジョーですが、この時期のエアコンのAUTOモードが気になります。外国車はみなそうですが、暖房エアコンの制御が日本の冬・日本人の(私個人の?)冬の快適感に適合していない感が元々ありましたが、その中でも508はイチバン苦手のような印象です。AUTOモードにした発進直後で、まだ車内が冷え切っていても、足元よりも正面吹き出し口の方が多く送風されています。しばらくすると風が温まりますが、足元は最初から風量がないので依然寒いまま、顔は温風が直撃しているため火照ってしまっています。今は向きを顔方向から外しています。30年前のスカイラインでも正面の顔の前の送風口は「冷風」も選べて、これが結構快適でしたが、508では仕方なく、AUTOから「足元」を選択して乗っています。勘違いかも知れませんが、この状態だとAUTOではないので、室温によって送風量が調整されないようで風量を手動調節していますので、これまた不便を感じています(誤解かも知れません)。夏場も含めて「エアーコンディショニング」は苦手で、ボチボチのんびりやっている感じです(笑)。ただ、あまりイライラしません。乗り心地よく流しているからでしょうか。508はそういう(乗り方もエアコン制御も)クルマなのかも知れませんね。
    追伸
    最近の衝撃的出来事です。
    別の方のブログの「裏技」(だったか?)で拝見したのですが、508のオーディオのバランス調整では「ドライバー」のモードがいいと強く推奨されていたので、試しました。まさにその方の仰る通りで!音が自分に迫ってくる迫力が格段に上がり、感激しました。まだまだ新発見があるんですね。というか教えていただいているだけですが(笑)。その方に、この場をお借りして(すみません)御礼申し上げます。ありがとうございました!

  5. まこまち より:

    CorreggioParma様

    私は、チョークを触ったことがありません(笑)初めてクルマを買った時、すでにチョークはついていませんでした。
    ひかないとエンジンがかからないとか、ひき過ぎもNGだとかは、むしろ新鮮な世界です(^^)

    カーライフも、人の生活も、自動でされることが当たり前になってきていて、手に負えない部分も多くなりました。
    クルマの性質をもっと知りたいと思っても、そもそもメカニックでもなんでも無い私はインフォメーションを掴みきれない。
    職人ではありませんが、昔のクルマ好きには笑われてしまいそうです(笑)

    そうそう、シートヒーター。この前、ホームセンターで2500円の電気マットを買いましたが、
    これが結構あたたかい。クルマにも安価につけてほしいなぁ〜なんて、思ったりしました!

  6. まこまち より:

    かなるる様

    いやいや、ほんとうに。シートヒーター欲しい(^^)
    お尻と腰が温まれば、おおよそは我慢できますからね!

  7. まこまち より:

    hiro3008 様

    デジタル時代が到来して、メカメカしいことって少なくなりました。
    そんななかで暖機運転の効果というか、エンジンがあたたまってキレイに動く様を感じると、幸せになりますし、
    人間が作ったものだなあと実感します。もうまさに、鼓動の変化。冬の一瞬の楽しみかもしれませんね(^^)

  8. まこまち より:

    かずくん。様

    いつもお読みいただき、ありがとうございます(^^)
    コメントを読んで、308のエンジンをかけてみました。暖気なんてほぼしませんね・・・すごいなあ。
    ボルボは1300rpmくらいまで回ってましたけど、プジョーは1000rpmいかなかった。排出ガス削減は、かなり徹底されているんですね。

    エアコンは、もうバッサリ返信すると、欧州車は日本車にはかなわないだろうなって。
    オートモードはまったくキメが細かくない。輸入車は3台目ですが、日産のADバンのほうがマシ。言い過ぎ?(笑)
    マニュアルモードで、通風孔を選んだほうが快適。けれども、温度が一定に達したところで稼働が静かになるオートモードは、やっぱり素敵。こまったものです(^^)

    さて、裏技はたぶん、くるすぺさんのブログですね(笑)
    私も見ましたよ、オーディオのバランス調整!まだ 308 に搭載されているかは見ていませんが!
    あのような、知識を振りまいてくれる記事は助かりますし、楽しいですね。私もこの場を借りて、お礼申し上げます(笑)

    彼はクルマの種類や機能などの豊富な情報を伝えていて、私は生活感や印象を伝える。
    ブログというのは、奥深いです!

  9. CorreggioParma より:

    まこまち様
    返信をありがとうございます。そうですよね。私が車を自分で買ったときも、もう新車は、ほとんどインジェクションだった気がします。人馬一体というのをコピーにしているメーカーもありますが、アナログの車のほうが人馬一体感はあったかもしれません。エンジンの音やら、電磁ポンプの作動音やら、音は大事な車の調子の診断材料だったと思います。旧車が何よりいいいなんて申しませんが、アナログの車は、のっているときの緊張感(いつ調子悪くなるかと言うドキドキ感)やら楽しみやらがすこし多かったとは思います。ところで現代のインジェクションのエンジンの冷間始動で、かぶらせる人がいるんだそうです。キャブ車は、アクセル踏んでスタートしなければなりませんが、今の車は踏む必要はありません。昔の車の癖で、年配の人や車好きが始動のときにアクセルガバガバ踏んだりするとか。そういえば自分どうしていたかなあ。と。

  10. かずくん。 より:

    まこまちさま
    返信ありがとうございました。
    くるすぺさんへの言及、失礼をお許しください。(^-^;
    エアコンの件は、やはり日本の夏冬の落差や日本人の神経質さは、欧米人には理解しがたいのかもしれませんね。
    読ませていただくだけの勝手な立場ですが、これからもいろいろ教えてください。
    よろしくお願いします!

  11. くろ より:

    まこまちさん

    チョーク懐かしいですね。
    面白い記事でした。
    ドイツ車は逆に夏に弱い気がします。特に夏の日差しだと社内がかなり暑いです。
    ガラスのUVカットや遮温性は日本車に劣る感じがしています。
    冬は得意な方でしょうか。シートヒーターは有難いですね。
    でも3段階の1でもすぐに暑くなり、切ってしまいますw
    そういえばBMWって水温計がないんですよ。油温計しかついていません。
    実使用上で困ったことはありませんが、最初、あれって思いました。

  12. なすたろー より:

    まこまちさんのおっしゃる通り、暖機運転してあげたほうがプジョーくん(我が家は308SW)は、ご機嫌よく滑らかに走ってくれる気がしますね。

    この記事を読ませていただいて迷いが取れました(笑)
    暖機運転を心がけることにします。
    皆さんのコメントも参考になりました。
    ありがとうございました^_^

  13. まこまち より:

    CorreggioParma 様

    時々街なかで旧車を見ますが、あのエンジン音を聴くと、いい音いているなぁと思ってしまいます。
    そのうち、エンジン音だって聞けない世界がやってくる。EVの音は、それはそれでいい音だよと言われても・・・

    「洗練」という言葉は、懐かしかった何かを押しのけることでもありますよね。
    まだまだ自動車は過渡期のものですし、いま楽しめる喜びを噛み締めましょう。

    私も昔はガバガバアクセル踏んでました。だって出力弱いんだもん(笑)

  14. まこまち より:

    かずくん。様

    いいえ!くるすぺさんには私もお世話になっていますし、ブロガー同士のつながりもありますから気にしませんよ(^^)
    あの記事は、あ!やられた!って思いましたが、対抗して別の面白い記事を考えます(笑)

    引き続き宜しくおねがいします!

  15. まこまち より:

    くろ様

    あれ・・・言われてみれば、Peugeot 308にもひとつしかついていなかった。水温計だったかな?
    油温計って言葉自体、なんだか新鮮な気がします(笑)アラジンの魔法のランプみたいなアイコンしか、油系では見覚えがなく(^^)

    エアコン、やっぱり弱いですよ。国産車はキンキンに冷やすことができますけど、輸入車は・・・
    これは唯一に近い弱点かもしれませんね!

  16. まこまち より:

    なすたろー様

    まさか、これほどコメントを頂けるとは思ってもみませんでした(^^)嬉しいです!
    昔は否応なしに暖機運転していたんですもんね。それに比べたら、今のクルマの高性能っぷりったらないですよね。
    その精密なエンジンを、できるだけ気持ちよくうごけるように、優しいアクセルワークで乗り切りましょう!

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