【まこまちの車選び】をお読み頂き、ありがとうございました。検索サイトへの登録がまだまだ無い中で、びっくりするくらいのpv数で、とっても嬉しい!
さて、【まこまちの車選び】第5章の中で、気合をいれて買取価格を増やすぞというフレーズがあった割には、最終回では触れるようにしか書かなかった買取専門店とのやりとり。あれ?と思った人も多かったのではないでしょうか。
ストーリーを意識したためにあのように書くしかなかったのですが、なんだか消化不足になってしまいました。そこで、買取専門店とのやりとりはこの記事で伝えたいと思います。なお、今回の記事は気楽に読んでいただけると幸いです(笑)
一連のやり取りを記述しますが、反省点を最後に考察したいと思います。
やる気のある買い取り業者
ボルボディーラー経営買取業車とのやりとり
ぷるるるる
朝8時に鳴る携帯電話。自動車買取サイトに登録したのは昨晩11時。すごいな、買い取る気まんまんだ。
ボルボV40は大事に乗ってきた。土日の買い物メインのこのクルマの走行距離は、18000 km。地下駐車場に止めているので色あせもない。そこそこの買取額が出てもおかしくはない、と思っていた。
売却予定車両 | |
---|---|
モデル | VOLVO V40 D4 Momentum |
経過年数 | 3年3ヶ月(車検済み) |
ボディ色 | パッションレッド |
社外製オプション | なし |
走行距離 | 18,000 km |
ところが、1年前(2019年)にV60への乗り換えを検討したときの、ボルボディーラーでの提示額は160万円。市場での人気が無いのだと思っていたが、電話口ではディーゼルで人気車種だと言うでは無いか。
ディーゼルのリセールが低い?いやいや、ディーゼル車はまだまだ人気があるようだ。とにかく、一度査定をお願いすることにした。プジョーディーラーでの査定額 170万円 を超える事はできるだろうか?
ーーー 🚗 ーーー
朝9時に買い取り業者がやってきた。やる気があって良い事だ。開口一番、元気に挨拶からすぐに雑談。
「おはようございます。クルマ、入れ替えるんですか?」
怖気づかずに、私も応戦(笑)
「おはようございます。今日ディーラーに行こうと思っているんだ。下取り額と比べたい。」
「どちらのディーラーへ?」
「カローラ店と、○○駅にあるプジョーだよ。」
「ああ、あそこのプジョーですね。」
と、たわいもない話から入るが、少しづつ雑談に火がついてくる。早く査定しておくれ!(笑)
ボルボディーラーよりも高い価格がつく
赤いボディは人気色”パッションレッド”だ。12年にわたって愛し続けたボディ色。
「ピカピカですね、色あせも無い。これは欲しい車です。プジョーさんではいくらで下取ってくれるんですか?」
「170万円。結構高い?」
「高いですね〜。相場は150万円〜160万円なんです。」
「1年前はもう少し高かったのかな。」
なんでそんなこと聞くんだろう?という表情で答える買取さん。
「1年前ですか?そうですね、30万円〜40万円は高いはずですよ。」
・・・ボルボめ。中古の直販ができるのに、なんていう価格をつけてきたんだ。V60 買ったかもしれないじゃないか!
モヤモヤした気持ちがどのように顔に出たのか不明だが、買取さんは話を続ける。
「正直170万円以上って難しいんですけどね、うちなら買取できるかもしれません。」
「是非お願いしたいよ。いくらになりそう?」
「うーん、逆にいくらならオーケーですか?」
もうなんだか、儀式的な会話なんだけれど、必ず買取希望額を聞いてくる。当然といえば当然かな?
「そうだね、200万円なら即決かな。」
「200万円はきついですね〜」
即答。この価格は無理らしい。
「ディーラーさんを超えればオーケーですか?」
「そうだなあ、10万円程度なら楽できるしディーラーの下取りを使うかな。」
「買取はそんなに難しくないですよ。」
ボルボV40 D4の価格は、税抜き380万円くらい。200万円だと3年落ちで50%超え。今までの買取査定の経験だと、スポーツカーとかAWDカーとかは50%超えで高く売れた。輸入車は値落ちが激しいというけれど、さてどうなるか。
高い価格を出す場合 直販にまわす
「私たちの場合、このお車でしたら中古市場には流さないで、自分の店舗に置きます。そうすれば中間マージンを削る事ができるんですよね。」
そう、この買取業者はボルボのディーラーを手掛けていた。だから、少し期待する。適正な整備がされて他の人に渡るのなら、クルマにとっても本望だろう。
「御社はボルボのディーラーをやっていたよね。」
「はい。だから、置いてもらえる店舗を探します。いま探してもらっています。」
「ずっと地下で保管しているから、色あせもなくて展示映えするでしょ。」
「すると思います。ボルボの赤は売れるんですよ。ところで、買取店のもう1つってどこですか?」
おお、来たねライバルチェック!
「○○モーターだよ。あとで行くことになっているよ。」
「あー、あそこは輸入車はだめですねー」
「だめなの?」
「軽自動車は高く買うんですよ、あそこ。だから軽自動車を売りたい場合はお薦めです。」
今は軽自動車を買い取る話はしていないけどね。昔から思うけれど、どうして買い取り業者は競争相手の悪口を言うのだろう?といつも思ったのだが、この人は序の口で、実際○○モーターはなかなか酷い買取店だということは、後でわかるのであった。
他の買い取り業者をキャンセルさせに来る
買取さんとの攻防は続く。なんだか、話しているだけで面倒くさくなってくる。
「輸入車はうちが強いんです。絶対に負けませんよ。」
「なら、190万円くらいでズバって買い取ってよ。」
「はい、いま出来る限りの事はしています!絶対に負けないので、その買い取り会社はキャンセルしちゃっていいですよ。」
「比べられないじゃない?」
「断ってくれれば、私も上に言いやすいんですよ。うちだけで交渉しているので、高くしてって言いやすいんです。」
うちだけで交渉しているから、価格は調整しやすいぞ、の間違いだよね。まあこの辺は買取の時にはいつも言われるけど、実際に上に話しているのは聞いた事がない。しかし・・・もう1店舗行くのは面倒だな・・・面倒くさがりの私の性格、見抜かれたか(笑)
ところが、買取さんは何度か自分の店舗へ電話しているようで、電話口で揉めていた。
「すいません、次長の出勤が1時くらいで、価格がすぐに出ないみたいです。」
「なら、プジョーに行く時にわかるように電話をくれる?」
「わかりました。きっと高い買取額をつけますから!」
クルマでディーラーへ向かう私に、深々とお辞儀をする買取さん。なんだか徹底しているな。悪い気分はしなかった。
170万円超えが期待できる
買取額はもしかすると、170万円を超えそうなことがわかった。もしも無理だとしても、プジョーで下取りしてもらえば問題無いこともわかる。
もしかしたらプジョーの戦略価格なのかもしれないが、それは下取りのキャンセルでわかるだろう。値引きの上乗せが下取りに入っていれば、合計値引額が下がるからだ。
この一連を嫁ちゃんに報告したところ。
「なら、ボルボは中古でも粗利を沢山取るつもりだったってこと?自社での乗り換えなのに、結構ひどいよね。」
と、また怒りを「ぶりかえした」ようだった。
買取・下取り額 | |
---|---|
プジョー ディラー | 170万円 |
ルノーディーラー | 140万円 |
ボルボディーラー(1年前) | 160万円 |
買取専門店1 | 170万円以上? |
ーーーつづくーーー
買取交渉反省会
本来であれば、複数社に一斉査定していただき、一番高いところから買いますよ、とやるのがいいらしい。駆け引きの必要がないのと、即勝負になるので一番高い値付けをするしかないからだといいます。今回は買取専門店の一括査定サイトで申し込んだところ、2社しか現れなかった事がくやまれます。輸入車の買取をする会社自体が少ないと言うことですね。
さて、そんな中でトライした買取ですが、1社目は朝9時に登場。その意気込みが素晴らしい。で、まこまち的な反省点を上げていきます。
ディーラーの下取り額を話す
これは昨晩決めていたのですが、一括査定サイトに登録すると、買取相場額が出てくるんです。ボルボV40 D4 Momentumの場合、145万円〜175万円と出ていました。
すると、プジョーでの下取り額170万円から、プラス5万円を目指せるわけです。どうしても180万円以上が欲しい私は、次の2つの選択肢で悩むこととなりました。
- 下取り額を提示して最低買取ラインを決め打ちする=170万円を下回ることはないが、びっくりするような高価格も出てこないかもしれない。
- 下取り額を提示せずに見積もりをもらう=びっくり高価格が出る場合もあるが、酷く低い額が出てしまうかもしれない。
選択したのは(1)ですが、今思えば先に(2)でトライして、その価格はプジョーより下だよと煽るのもアリだったかもしれませんね。時間の制限があったので、早く終わらせたいという心理も働きました。
反省:2つあわせて、ディーラー下取りは180万円だったってウソをつけばよかった(笑)
即決価格はウソをつけ
おかげで、即決価格の質問に対する答えが悪くなりました。200万円は170万円に対して30万円も高いわけで、さすがにこれは私でも買取しません(笑)
下取り額を話してしまった私は、なんとか有利に立つため、下取り額プラス10万円程度なら買取は使わないと言います。実際にプラス10万円は嬉しいのですが、そこで商談が終わるよりは先延ばしできたほうがいいですから。
ただ、こちらも買取上限額を知っている以上、闇雲に高い価格を言ってもダメなことはわかっています。あとで190万円でズバッと買ってと言ったのは、200万円で無理そうな感触だった為、190万円ならどうかな?と探りを入れる為です。
反省:即決価格はしっかりとはぐらかす。
他の店舗への悪口は逆手に使う
ところで、あとの店舗もそうなのですが、どうも買取専門店というのは、ライバル会社の悪口を言う癖があるようです。
そして自分一社にして欲しいと言ってくる。
なので、ここでは「すごく嫌な顔」をします。そういう発言は嫌いなんだよ、というアピールです。自分のペースで進んでいると感じていた商談の中、言っちゃだめだったか、という印象を植えつけてあげるんです。
感じ取ってくれる業者さんは、以降他社の悪口は言いません。もちろん、文句を言わなくなった業者さんを私は選びます。人間味が無くいつまでも悪口を言う業者さん、私は嫌いですから(笑)
反省:しっかり人を見るため、嫌だアピールはしっかり行う(成功)
ということで、私のこの買取商談での反省は終わりです。少しでも皆さんの参考になりましたでしょうか?
近々、もうひとつの買取業者との商談も載せていきます。一度はもうひとつの買取業者に決めようと思いましたが、悪口を言いすぎて私の信頼を損ないました(笑)