ストーリー仕立てで赤裸々に買取体験を綴るシリーズ。今回は、大手買取専門店◎◎モーターでの体験のお話です。
プジョーに赴いて。
在庫探してもらっているうちに、3008を見て。
508に触って。
契約書にサインして、シャンパンもらって。
いま、買取専門店2つ目、◎◎モーターにいる。
一見人の良い買取業者
大手買取業者とのやりとり
ボルボディーラーも経営している買取専門店(●●ステージ)からは、まだ価格の提示がなかった。プジョーディーラーの出した170万円は、それなりに高い買取価格なのだろう。
ディーラーの後でも良いから店舗に来て欲しいとお願いされた、二番目の買取専門店に来た。どのような結果になるだろうか。だが、お店について30分何も無く待たされた。流石にまずいと思ったのか、買取マンの対応は丁寧だった。
「すいません、お待たせしてしまいまして。急にお客様がいらっしゃったものですから。いま査定しています。15分くらいで結果が出ると思いますので。中でお待ちください。」
店内では、中古リストを見ながらあれが良いこれが良いと話している。全国の中古車をオンラインで見れるわけだ。なるほど確かに、直売できるなら高値が出そうである。
テーブルの上の資料を読む。本社が東京の一等地丸の内にあるらしい。
へーって思う。
そんなのを自慢するのかーと思う。
でも、効果のある客層もあるのだろう。私は東京一等地のビルよりも店の清掃具合を見るけれど。
悪評を吹き込むのは何故だろう
プジョーで商談中、結局最初の買取業者(●●ステージさん)からは連絡がなかった。あえてこちらから連絡しないのは、有利な条件が出るかもしれないからだ。ただ、時間があまりない。2店舗目の結果が出そうだ。
「お待たせしてしまい申し訳ありません。」
2回目の謝罪が来た。別に怒ってはいないが、約束通りの時間に応対ができなかったことを気にしている様子。
そういうの、大事だ。
「次のお車は決まっているのですか?」
「さっき決めてきたんだ。そこのプジョーだよ。」
「プジョーさんですか。うちにも良く来ますよ。」
何が来るのか?と思ったが、話の腰を折るのも面倒なので、そのまま流すことにした。
「他で査定は受けられましたか?」
「プジョーで170万円でたんだ。もう一社は連絡待ちだよ。」
「どちらの買取店で?」
「ボルボのディーラーもやっている、●●ステージ。」
「あー、そこ、連絡来ませんよ。今朝私が買取したお客様も、連絡が来なかったって言ってました。」
ほら、はじまった。買取専門店名物、他社批判!! ライバル会社を貶めるために、他社の文句を平然という。(2020年当時のお話ですが。) 批判に違和感ないのだろうか?批判すればするほど、自分の見ていないところでこの人、こちらの批判をしているんだろうなと思われるではないか。
なので、煙ったい顔をして見せた。嫌いな人には売らないぞ。
「あそこはボルボのディーラーも運営しているからね。そのままお店に流すって言っていたよ。」
「その手法、私たちが作り上げたものなんですよ。真似しているんですね。」
う、うぜぇ・・・なんだ、この人?
「あまり待つのも嫌だし、●●ステージさんに電話してみるよ。」
プラス10万円が出た!
●●ステージさんへ電話してみる。一応、他の買取店に行かない前提で話をしている。どちらが悪者なのか・・・と思うが、プラス10万円の為だ。使えるものは全て使おう。
「(電話口)すいませーん、連絡遅くなりまして。まだ出ていないんです!すぐに連絡しますので、もう少しお待ちください!」
「下取りはキャンセルしたから、しっかりだして!」
「え!? 少々お待ちください!」
軽く嘘をついた。(テヘペロ)
このあと、◎◎モーターさんの話を聞く。なんでも、査定後の価格を保証する制度があるという。価格は3万円だが、引き渡し時に査定中見つけられなかった傷などがあった場合でも、査定額を保証するらしい。
それって、査定に自身がないことを隠しているだけなのではないだろうか?あとで3万円引かれる気がしてならない。
しばらくして、携帯電話が鳴る。●●ステージさんからの連絡だ。
「お待たせしました。精一杯で180万円でいかがでしょうか?」
「おお!ありがとう!今すぐ嫁ちゃんに相談するから、ちょっと待っていて!」
やった!☆ と思う。しかし、これから◎◎モーターさんに売り叩かないといけない。少し待ってとお願いし、電話を切った。
さて、ラストの勝負をしようじゃないか。
キャンセルはできる?
「●●ステージさんからの結果が出たよ。◎◎モーターさんのほうはどう?」
「はい、こちらも査定額は出ました。ちなみに、もしも同じ額でしたら、●●ステージさんと私ども、どちらへ売っていただけますか?」
「朝早く来てくれたしね、その場合はあちらに売りたいとは思っている。でも、いい値段出してくれるんでしょ?」
「だといいのですが、多分見ている情報は同じところなので、さほど変わらないと思います。」
「おいくら?」
「180万円です。」
申し合わせたような同じ価格にびっくりする。もしや裏で繋がってはいないだろうか? まあ、それでは利益が出せないか・・・
「まったく同じ額だね。」
「そうですか・・でしたら、こういうのは如何でしょう?先ほど説明いたしました、買取額保証サービス。これをお付けします。3万円分の増額と捉えていただけると幸いなのですが。」
少し「きな臭い」サービス。しかし、買取専門店に行き慣れていない私にとって、同じサービスが他社にあるのか検討もつかない。たしかに、査定額が確定するのは嬉しいことだ。今ここにいることだし、このままサインしてしまおうか。
と言おうとしたが、少し信頼するのにひっかかる。そこで質問を1つ投じた。
「念のためなんだけどさ、まだローンの仮申請中なんだ。まず通らないことは無いと思うんだけど。」
「え?ローン申請ですか?もう通っているんじゃないんですか?」
「まだだよ。契約して本審査を受けて、はじめてローン契約成立でしょ。」
「いえ、普通は契約時にはローン審査は終わっているはずですが。」
「それが、まだだって言っているんだよ。それでね、もしもローンが通らなかったら、今乗ってるボルボを手放すわけにはいかないじゃない。」
「そんな事、無いと思うんですけど。」
すっと飲み込まない人だなあ。
「今日買取の契約をココでしてさ、ローンが通らなかった時、買取の契約は破棄できるの?」
聞いた事ない、という顔をしている◎◎モーターさん。少し待ってくださいと事務所の奥に引っ込んだ。すかさず、●●ステージさんへ連絡を入れる。同じ質問をしてみた。
「そういう事ありますからね。大丈夫です。その場合は、私から上司に説明します。」
ひと安心だ。しかし、買取マンさんは強引だ。こちらの言う事に聞く耳を持たないのは何故だろう。これは選びたくないな。
どんどんケチがつく
◎◎モーターさんが戻ってきた。
「やはり、契約をいただいたものは破棄できません。」
「そうすると、残念だけど今日は契約できないな。ローン審査が通ったら来るよ。」
「今日の価格は出ませんよ?」
「その時は、縁がなかったという事になるね。とにかく買取はお願いしないといけないけど、あなたの言う通りローンが通っていないか、はっきりさせないと売却できないよ。」
「私もディーラーに勤めた事があるんです。契約する時は、ローンの審査が通っているはずなんです。」
「だから、まだだって言っているじゃない。最悪はディーラーで下取りしてもらうよ。」
目で合図する。席を立つ家内と子供たち。そもそも、小さな子供が居るのに3時間も待たせるんじゃないよ。
食い下がる・・というか、意味のない発言をする◎◎モーターさん。
「いや、おかしいですよー。大丈夫ですか、そのディーラー!」
「何言ってんの!? 今日信頼関係をきづいてきたばかりだよ!!」
私は半ギレで強引に退却する。この買取店はケチがつきすぎた。
買取専門店1(●●ステージ)は、こちらの顔色を見て軌道修正した。買取専門店2(◎◎モーター)は、私の心が通じなかった。同じ額を提示し、さらに有利になる商品を積み上げたにもかかわらず、契約を得る事ができなかった。
同じ買取額だとしても、気持ちよく売却したいものだ。それが人間である。
すぐに●●ステージさんへ連絡し、買取をお願いした。
書類の受け渡しから入金まで、何度も連絡をいただき、安心することができた。これで他社への批判がなければ最高だったのだが、今回はよしとしよう。
ボルボV40 D4 Momentum 3年車検直後での売却額は180万円。新車価格の46%で落ち着いた。
買取・下取り額 | |
---|---|
プジョー ディラー | 170万円 |
ルノーディーラー | 140万円 |
ボルボディーラー(1年前) | 160万円 |
買取専門店1 | 180万円 |
買取専門店2 | 180万円 |
買取反省会
むしろ最後はどのように離脱するか、という状況になってしまいましたが、自分の考えをしっかり伝え、相手からしっかりと納得のいく答えが出なかったのですから仕方ありません。
◎◎ステージさんは、人当たりは良いのですが批判が多すぎました。これではイメージが下がる一方です。先客もずいぶん殺伐としていました。現金の出し入れなので、毎回駆け引きが絡み大変な職場なのでしょう。
隣の席では、36万円に1万円のせるかどうかの攻防戦。大変だ。
この雰囲気はなんとも言えません。査定は、店頭査定ではなく出張査定にしたほうがよさそうです。
査定額は先に確定しておく
●●ステージさんからの連絡がなく、◎◎モーターさんとの商談を進める事が難しくなりました。
査定額を聞いておけば、お店に入って雰囲気が悪かった時点で退却可能です。ここは反省しなくてはなりません。
時間はお金に変えられません。◎◎モーターさんは、店舗到着〜退却まで、途中昼ごはんを食べに行っていたのは確かですが滞在時間3時間。もったいないことをしたなと思います。
反省:お店の雰囲気を素早くつかんで、逃げる時は逃げよう(笑)
まったく同じ額の対処法
先ほどと同じ理由ですが、買取1さんからの価格はこちらしか把握していませんので、もう少し上乗せしてみればよかったかもしれません。
つまり、
誤 まったく同じ額だね
正 あちらは185万円だよ
ということです(笑)。途中からこの買取店の雰囲気の悪さを感じてはいましたが、最初は人当たりがよかった為、判断を間違えました。
反省:正直になりすぎないほうがいい
キャンセルに応じされるか確認
銀行系でのローンは、ディーラーに比べて手数料が安く済みます。
審査に時間はかかるのですが、手間を惜しまなければ銀行を使うのが手です。その場合、本審査は自動車の契約後になる事が多いでしょうから、キャンセルができるかどうかの確認はしておきましょう。
ディーラーでのローンだとしても、審査が通るのは即日でない場合もあります。心配な方は、ディーラーでしっかりと審査が通っているか確認してから、買取専門店でサインしましょう。
なお、キャンセルできるかどうかは、買取専門店の系列によります。事前に調べておけば、逃げる口実に使えるので抑えておきましょう(笑)
反省:逃げる口実を作っておこう(笑)
以上、最後はヒートアップしてしまいましたが、強引な買取を感じたので退去に舵を切りました。やはり愛車は、例えば5万円ほどの差があったとしても、きもちよく売却できる相手をみつけたいですね。
ここまで悪評を重ねる買取販売店は初めてでした。わたしはもう使いません(笑)お読みいただき、ありがとうございました!