HONDA CIVIC マイナーチェンジ注目装備と総評

2024年9月、我らが HONDA CIVIC は初めてのマイナーチェンジを受けます。FLシリーズの CIVIC は2021年発売なので、実質4年目のマイナーチェンジ。テコ入れがされたわけですね。やはり商品力はアップしているようで、気になる追加装備もチラリホラリ・・・CIVIC e:HEV オーナーである私も、とても気になる商品になりました。

 

今回は装備の差を確認するとともに、3から5へと選択の幅が増した CIVIC の各グレードについて、オーナー目線でどのような人が選ぶべきかを丁寧に解説していきますね。

 

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HONDA CIVIC マイナーチェンジ トピック

ホンダ・シビック マイナーチェンジモデルの白いシート
新しく設定されたグレーのシートは、実質白と言える明るいグレー。新しいシビックの爽快さを加速させてくれるアイテムですね!

 

なんと言っても今回のトピックは、RSグレードの追加に限るでしょう。既存のMTモデルを統合し、MT専用グレードとする事で差別化とわかりやすさが追求されます。

 

アクセルから脚を離した時のエンジン回転数の下がり方を改善するとともに、シフトダウンをスムーズにできるように自動的に回転数を合わせる「レブマッチ」システムをRSグレードに導入。足回りにも専用のチューニングがなされ、国産Cセグメントで一番走りを楽しめるモデルに仕上がりました。

 

一方、ハイブリッドシステムを搭載するグレードは、走りの良さはそのままに競争力アップを図るため、2グレード化。上位グレードEXにはパノラミックサンルーフが付くことで、高速クルーズを一層爽快なものにしてくれそう。

 

HONDA CIVIC マイナーチェンジでの追加装備

電動パノラミックサンルーフ(注目度 ★★★★★)

ホンダシビック パノラミックサンルーフ
コレが欲しかったんだよー というのが、私が後期型を見た時の最初の感想。中古で差がつくパノラミックサンルーフはオススメ装備。

 

海外では装着されていて、日本導入が待ち望まれていたパノラミックサンルーフ。実際に目の前にすると、必要十分な大きさがあてがわれており、現オーナーが一番に悔しがる装備である事は想像に難くありません(笑)

 

なお、輸入車のようにルーフ部が黒く塗られることはないみたいです。あれは、ガラスルーフか。

 

e:HEV LX e:HEV EX LX EX RS
電動パノラミックサンルーフ

 

Google 搭載 HONDA CONNECT DISPLAY(注目度 ★★★★)

車載メディアシステムはGoogleに軍配が上がるのか?ホンダもとうとう、自社ナビからグローバルに通用するGoogleシステムを搭載です。私はCarPlay派なのですが、マップソフトはGoogleMapでしたので、この変更は良かったのかも?

 

e:HEV LX e:HEV EX LX EX RS
Google 搭載 HONDA CONNECT DISPLAY

 

HONDA SENSING 急アクセル防止機能(注目度 ★★)

急発進時、近くに歩行者がいると自動的にアクセルを抑制する機能が登場。ホンダセンシングはどんどん進化していきます。

 

この機能自体は地味な追加要素でしかありませんが、ホンダセンシングは一般的な国内での用途でとてもに役に立つ。アダプティブクルーズコントロールおよびレーンキープアシストが新車全てに揃うのは、高く評価するべきところですよね。

 

e:HEV LX e:HEV EX LX EX RS
急アクセル防止

※初期出荷状態はオフ ディーラーによるセッティングが必要です

 

HONDA CIVIC マイナーチェンジでの変更・削減装備

先読みエコアシスト

ホンダコネクトディスプレイがGoogle搭載に変わったからなのか?ハイブリッド車のエコ走行に寄与する先読みエコアシストがカタログから落ちましたね。

 

ルートを純正ナビに入れなければ作動しない点や、効果を実感できないあたり、もし機能していたとしても表に出さなくても良いと判断されたのかもしれません。

 

e:HEV LX e:HEV EX LX EX RS
先読みエコアシスト

MT車へのINDIVIDUAL MODE

ホンダ・シビック EX(マイナーチェンジモデル)のインストルメントパネル
e:HEVとRSに装備されるインビジュアルモード。写真はe:HEV EXですが、ステアリングが白いステッチになっても走りの楽しい装備が消えなかったのは◎。

 

e:HEVから始まり、TypeRにも搭載されたINDIVIDUAL MODEがRSに搭載。

 

まあ、最初はイジって楽しめたのですが、私はすっかりノーマルモードに落ち着いてしまいました。TypeRのように、もう少し細かく設定できると良いのですけどね。

 

オススメは、ステアリングはスポーツモード+エンジンはノーマルモード、または、その逆。表示の色は好みによりますもんね。

 

e:HEV LX e:HEV EX LX EX RS
INDIVIDUAL MODE

 

レッドステッチシートのRS専用装備化/ブラック・グレーシートの新設

ホンダシビック 白いシート
写真は e:HEV EX のグレー内装。シックなブルーともよく似合いますね。

 

今回より、シートの種類が3種類になりました。RS専用の赤ステッチ入りブラックシート、ブラックシート、グレーシートです。

 

マイナーチェンジ前は、エンジン車のEXグレードとハイブリッドのe:HEVが赤ステッチ入りだっただけに、若干残念かな?とか思ってましたが、グレーシートは中々いい雰囲気でした。スポーツスポーツしない雰囲気、まさに爽快です。

 

でも、ハイブリッドに水色のステッチを入れるくらいの冒険ができたら、株も上がるってもんよ?

 

シルバー加飾メーターバイザーの装備グレード変更

HONDA CIVIC e:HEV ハッチゲートからの景色

ホンダ・シビック グレー(ホワイト)内装(マイナーチェンジモデル)

 

分かりづらいかもしれませんが、上の写真がマイナーチェンジ前の e:HEV。下の写真がマイナーチェンジモデルのe:HEV EX。シルバー加飾メーターバイザーが省かれています。なぜかガソリンエンジンモデル専用装備になってしまいました。

 

e:HEV LX e:HEV EX LX EX RS
シルバー加飾メーターバイザー

 

アイドリングストップの廃止(燃費の悪化)

ホンダの方針で、アイドリングストップによるエンジン停止は廃止。おかげでエンジン車の燃費が落ちてしまいました。

 

e:HEV LX e:HEV EX LX EX RS
WLTC燃費 24.2 24.2 15.7 15.7 15.3

 

ボディカラーの変更

ホンダ シビック 全景写真

 

なんと、CIVIC e:HEV のイメージカラーだった「プレミアム・クリスタルブルー・メタリック」が廃止!代わりに、とってもジェントルな「シーベッドブルー・パール」が追加されました。つまり、「CIVIC e:HEV プレミアム・クリスタルブルー・メタリック」はレア度が超爆上がり!?

 

とはいっても、街中で青いシビックとすれ違うこと、ありませんでしたからね。人気なかったかな。仕方がないのかも・・・トホホ。

 

USB TypeCジャック

時代に合わせて、USBコネクタも変更。残念ながら、リアシート側への搭載は見送られました。iPhoneも含めてコネクタのグローバル化は嬉しいですね。

 

e:HEV LX e:HEV EX LX EX RS
USB TypeC

 

タイプ別おすすめポイント

ホンダ・シビックのタイヤとホイール(マイナーチェンジモデル)
ホイールデザインも、言われればなるほど!という程度に変わっています。

e:HEV LX ジェントルにハイブリッドを楽しみたい人

CIVIC e:HEV 初のシルバーウインドウモールでエレガントなエクステリアを手に入れます。グロスブラックも良いけれど、色の濃いブルーやブラックには、シルバーモールが似合いますね!

 

上品なエクステリアに、爽快さだけを追求する e:HEVのノイズレスドライブは、大人しくシビックに乗りたい人にピッタリ。

 

e:HEV EX 爽快を極めたい人に

e:HEV LX に加えパノラミックサンルームの着くe:HEV EX。マイナーチェンジ前に比べて、スポーツしすぎない印象は、Cセグメント最上位の車に乗りたい人にオススメ。

 

遠距離走行が多いなら、サンルーフとプライムスムースがあしらわれるシートの差は歴然。流すもよし、スポーツドライブをするもよし。シビックの爽快ドライブのひとつの頂点を味わいたい人に買って欲しいグレードですね。

 

LX スポーティなCセグメントセダンをお得に手に入れたい人に

実は、Cセグメントの中ではホイールベースが長めで、リアシートの快適さでは上位に食い込むシビック。その基本性能の高さを、「4ドアスポーツクーペ」のレッテルで霞んでいたのも事実。

 

今回のマイナーチェンジでは、エクステリアはブラッシュアップされて大人しめになりましたが、これが本来の姿なんじゃ?と思わせる出来でした。お得に高性能スタイリッシュ4ドアクーペが欲しい人に、響くんじゃないかな。

 

EX 国産4ドアクーペを満喫したい人に

ハイブリッドよリモ、ピュアエンジン車。けれども、MTで汗かくのは好みじゃない。せっかくのホンダ車、楽してエンジン音を堪能したい!快適に走りたい!カッコいい4ドアクーペが欲しい!というワガママさんにうってつけのグレード。

 

シビックのサイズ感は、昔ならアコードあたりが担っていた領域。コンパクトなミドルセダンが欲しい方にオススメのグレードですね!

 

RS 常識の範囲内での走りを楽しみきりたい人に

実はエンジンの性能ややトランスミッションのギア比はマイナーチェンジ前のMT車と変わらないのが、新グレードのRS。サスペンションやインテリアを差別化し、MT派を取り込もうとしている事がよくわかります。パワーを追い求めなかったところは評価が別れそうだけれど、国内ならこれで充分だと思います。

 

RSにオススメな方は、もうMT乗りたい人としか言いようがありませんね。少しサイズの大きなMT車ですが、それもまた面白い。過去と合わせても結構レアな車なのかも。

 

マイナーチェンジ 総評

ホンダ・シビック マイナーチェンジモデルのコックピット

 

商品力に磨きをかけてきたシビック。ハイブリッドもエンジン車も2グレード化し、予算に合わせて選べるようになったのは進化。とくにe:HEVのLXは他メーカーのハイブリッド車に対抗できる価格になりました。装備的には劣っても、走りの良さは負けない。走りに集中できるシビックの爽快な味付けを、もっとたくさんの人に届くと良いですね。

 

注目はRSは、手軽にMTミドルセダンが手に入らなくなった(LXのMTが廃止)のは残念ですが、CVTモデルと差別化し、より満足感の高いお買い物にしたかったということでしょう。TypeRとの価格差が少なくなってしまいましたが、ゴツいデザインが受け入れられない方にとっては、シビックRSはまさにお待ちかねの一台ですね。

 

 

私としては、シートメモリーとリアシート用USBを用意すれば完璧なのに、と感じてしまいました。マイナーチェンジ前のe:HEVの数少ない残念ポイント4つのうちの2つがこれ。(他はパノラミックサンルーフと最小回転半径)ZR-Vでできてるんだから、シビックでも付ければ良いじゃないか〜

 

今回のマイナーチェンジでは、爽快スポーツシビックから、さらに一段ファミリー向けにシフトしたかなと感じました。シビックと言えば大衆車。原点回帰に向かったんだなと感じていますし、その中でもスポーツモデルを忘れないでいてくれるというのは、ホンダファンやシビックファンには嬉しいニュースだったんじゃないですかね。

 

硬派に汗かいて車と戯れるもよし、カッコいいスタイルとともに家族と長距離ドライブするもよし。バリエーションが増えた新しいシビック、オススメですよ(^ ^)