先週に引き続き、プジョー308SWのインテリアを撮りまくり企画。今回はリアシート。
最近、ボルボ記事もインテリア特集だったけれど、やはりクルマは乗っている時の印象で、愛され続ける事ができるかが決まると思う。
ツイッターでも、一番目にするのはコックピットなんだから、大事に選ぶという意見を耳にした。私と同じである。
Peugeot 308SW Allure(TECH PACK EDITION)のインテリア(リア編)
なら、リアシートに座る人はどうだろう?
コックピットは運転を楽しめるし、助手席は前面風景が楽しい。シートも基本おお振りだ。昔日本のミニバンとかは、助手席サイズが小さかったりしたけれど、少なくとも輸入車ではサイズ違いを体感したことはない。
リアシートに座る人は、子供であったり、お客様であったりするけれど、ぼーっと座っていては旅はつまらないものになる。
必要なのは、快適さと興味。
先ずはリアシートの快適さだけど、Peugeot308SW TECH PACK EDITIONのリアシートに、快適装備はほぼ、無い。
ヒートシーターがあるわけでなく、エアコンの通気口が用意されるわけでもない。300万円そこそこの車だし、快適!と言えるものではない。そもそも、シートベルトとライトくらいしかリアシート用装備は無いのである。
しかし、心配りはしっかりしている。
リアシートの座り心地
シート座面の材質は、フロントシートと同じアルカンターラとテップレザーのコンビネーション。背中のあたる中央部はファブリックで通気性を確保しつつ、アルカンターラが身体の左右の揺れをサポートしてくれる。
見た目フラットな座面だけれど、座ってみるとフロントシートに比べて少し座面に沈み込む。サイドのサポートは希薄に見えるけど、沈み込む量を増すことで補っている。フロントに比べて柔らかく作ってあって、座り心地はいいと感じる。
リアシートを倒してフルフラットにする都合上、どんなにあがいてもフロントシートほど「かたち」での快適性はあがらない。妥協点をどうするかだけど、それでも結構高い位置で調整されていると感じるね。
リア居住部の空間デザイン
そして、妥協せずに済むところは、妥協しない。つまり、空間デザインは優秀!
フロントシートに比べると、少し座面の高いリアシート。シアターレイアウトというもので、ハッチバックの308と比べても、少し高く設定されているよう。ハッチバックと比べて 110 mm 増えたホイールベースのおかげで、リアシートは少し後ろに、すこし高めに着座するように手を加えられている!
エステートの中ではサイズの大きいドア・ウインドウとあいまって、閉塞感はまるで無い。プライバシーガラスが着いているから、外から覗かれることもない。積極的に景色を楽しむ空間に仕上がっているのだ。
全てが最高!パノラミック・ガラスルーフ
そして、308SWなら是非とも欲しい、パノラミックガラスルーフ!
リアシート上部まで伸びる大パノラマは圧巻で、横滑りする観覧車の中にでもいるように、景色をたっぷりと楽しませてくれる。雲の形、森のアーチ、鳥の影に崖の上。今まで見えなかったものが、このクルマではフロントシートよりも沢山見ることができるんだ。
不要な時や暑いときは、白い布状のシェードで塞ぐ。淡い光がクルマ中を絶えず照らす。インテリアを明るく見せてくれるから、日本車には無い独特のラテンな雰囲気を感じられる。(語彙なくてすいません!)
赤青のステッチは、より鮮やかに色を放つ。ピラー部の明るいファブリック素材と、テップレザーやドアパネルのダークカラーのコントラストは、センスの高さを伺わす。これが、私がプジョー308SWを選んだ理由のひとつだったりする。
温かみとか、優しさとかとは少し違う、フランス流コントラストのカッコよさ。とっても満足なのである。
子供達を車好きにしよう
ガラスルーフ、楽しいだろう? ステッチが可愛いだろう?
子供達がどんな顔をしようが、インテリアのあらゆるところを、クルマの動きを、口に出して褒めていこう。
父親が出す「クルマ大好きオーラ」は、きっと子供を車好きにするに違いない。
リアシートから見えるコックピットもまた、記憶に残る人生のエピソード。ドライブの楽しさを伝えるのなら、走行性能よりも吟味して選んだインテリア。そう私は思っている。
撮影 まこまち
撮影車 Peugeot 308SW TECHPACKEDITION BlueHDi