ゴールデン・ウィークは散々だったが、買い物を繰り返すことにより、我がPeugeot 308SWは、走行距離 1,800 km を超えました。
気づいた点は、エンジン音が変わってきたこと。より色っぽくなってきた。1,700 rpm を超えたあたりから、クォォンと美しく唄う「気配」を感じている。これほどクルマをじっくり見たことは初めてだけど、新車の慣らし運転は、なかなか楽しいものである。
とは言いつつも、今日はエンジンの話ではありません。インテリアの話です。
外も随分暖かくなったので、家内も子供も家において、クルマの大撮影会をしてまいりました。かっこいいインテリアの写真を、まだ撮っていなかったしね。
とても写真の上手な、10 max さん。いまはフォルクスワーゲン・パサート乗り。先日までは、プジョー308SW乗り。このお方に刺激され、ローアングル・インテリアを撮りたくなったという理由もありまして(笑)。
Peugeot 308SW Allure(TECH PACK EDITION)のインテリア(フロント編)
フランス・プジョーの公式を見ても、TECH PACK EDITIONはラインナップされておらず、これが特別仕様車だということがわかります。または、売り切れてしまったのかな?
プジョーのインテリア、308はとくに、ボタン類を極力減らしたインテリア・デザインだ。508や3008など新生代i-Cockpitを持つプジョーは、トグルボタンが追加されて使い勝手が良くなったが、やはりブラインドタッチには向かない形状。
液晶画面経由でのエアコン操作やオーディオ操作は、評論家には煙たがられる。けれどもそれは、他に責めるところが無いことの裏返し。i-Cockpit も然りだが、気に入った人にはあまり関係ない酷評だ。
運転席正面
中央の液晶ディスプレイは、i-Cockpitの構成要素のひとつ。だから、ドライバー側を向いている。
その下にはオーディオ用のボリュームつまみ。ステアリングにも付いているから、どちらかと言えば助手席用かも。オーディオはいきなり大きな音をだしたりするので、ついていると助かるのだ。
TECH PACK EDITION(2019)にはアルミペダルも装着。
以前、ブログ仲間のUUさんが指摘していた、ブレーキペダルの位置。他の車から乗り換えると、確かにすこし左にずれている。気になる人は確認しよう。
シフトノブ
慣れれば全てのプジョー車に、簡単に乗れるシフトノブ。手前に引けばドライブに、奥に倒せばリバースになる。
私としては、手前に引くとギアが変わる、前のシフトのマニュアルモードを試したかったなあ。ちなみにやはり、後付け8ATの影響はある。私のシートポジションでは、少し遠いのだ。508は最高の位置にあったのだが、それを含め、あちらは新世代なのだろうね。
メーカーとして改善するのであれば、私は現行車が多少使いづらくても、構わないぞ。
この8AT、制御はソフトウェアが行うので、トランスミッションが「ガコン」と言ったことは一度もない。バイワイヤというのかな?しかし悪い癖もあって、ブレーキ中、3速から2速に落ちる制御がすこし悪い。なかなか直結を解除しないんだ。
だから、ときよりシフトを操作して、ニュートラルに変えてから停止する。ブレーキフィーリングが良いだけに、すこし残念。いや、もう不満点はここだけ。他は全てよし!
赤青ステッチ入りステアリング
もう何度もお見せしていると思います。大好きな赤青ステッチ。
メーターの針の赤と、オーディオ画面の青文字ともしっかり色を合わせてある。だから超オシャレ!思ったほど目障りではなく、車内を明るくしてくれるこのステッチは、TECH PACK EDITIONだけの特別装備だ。
GT-LineやGTは、赤くなる。そいつはそいつで、カッコ良いぞ。
赤青ステッチ入り アルカンターラ・フロントシート
先に述べておきますが、リアシートにもステッチが入っているよ。シートの固さもだいぶ違うよ。それは来週お話しいたしましょう。
クライマックスは、TECH PACK EDITION自慢のアルカンターラ・スポーツシートだ。
特に腰回りのサポート性が良いのだが、あまり深く座ると逆にコシが疲れてしまう。街なかを流すときなどは、すこし緩く座るようにしております。
日本人には少し大ぶり? 身長 170cm のわたしが座って、座面が少し長い印象がある。疲れ方については、ロングドライブで早く体験したいなと考えている。
手に触れるところは革仕様。革部分は結構広めで、価格の割に良いシートだなと感心する。ステッチも素敵だし。
シートは基本アルカンターラで、けれどもシート中央はファブリック仕上げ。おかげで、蒸れない、と思う。夏はこれから。フランスは平均気温が 東京 – 5℃くらいだと言うけれど、暑さ対策はきっと、スウェーデン以上だと期待している(笑)
座面は固め。でもドイツ車の本革シートよりは柔らかい。ちょっと沈む密着感。かるく支えると言えばよいか?変に身体がずれないから、運転のし易さは良いと言える。
インテリアの素材にお金はあまりかけていなく、けれども部分部分の素材、触り心地、見た目にこだわりを見せる、308のインテリア。日本車にはない魅力、伝わりましたか?
日本のバンと同じようなプラスチッキーな部分もあるけれど、掃除がしやすい利点もある。座ると分かるぞ。
完全に隠れた名車
1.5 リッター BlueHDi に、おしゃれステッチ完備の 308SW(ハッチバックは 308)。
欧州カー・オブ・ザ・イヤーも受賞していて、フォルクスワーゲン・ゴルフと勝負できる数少ないプロダクト。日本で引き合いに出されるとすれば、カローラあたりが適当かな。
新型カローラ・ハイブリッドより、(たぶん長距離は)燃費は良いし、路面の接地感も高いし、言うこと無い。もっとコントロールしやすいのがお望みなら、308 GT-LineやGTなんてのもオススメだ。
などと言いながら、やはり TECH PACK EDITION のステッチは最高だなぁと、写真を撮りながらホクホクしていた撮影会でした。