Peugeot 308 及び Peugeot 308SW は、フランスの自動車メーカー「プジョー」が製造する小型乗用車である。このページでは、2014年より日本に導入されているモデルナンバー(T9)について、まとめている。情報は順次拡大していく予定です。
概要
プジョーを代表する基幹車種。欧州Cセグメントの激戦区投入されるとあって、実力・コストパフォーマンスに優れている。ハッチバックの Peugeot 308 と、ステーションワゴンの Peugeot 308SW とが用意される。同じプラットフォームであるEMP2を使用するが、ホイールベースはステーションワゴンが 110 mm 長く、主にリアの居住空間やラゲッジルームの拡大にあてられる。
歴史
「世界最古の量販車メーカー」と名高いプジョーだが、同じクルマを大量に作り出したのは、自動車メーカーであるプジョーをつくったアルマン・プジョーが他界したあとからだ。1927年、現在までつづく伝統あるネーミングである「X0X」をつけた、最初のクルマが現れた。プジョー・201(※wikipedia)がそれである。
当初 1122cc 23ps の出力を誇るエンジンを搭載し、改良が加え続けられたこのクルマは、8年間の累計で 142,309台が製造され、プジョーを自動車メーカーとしての地位を確立させた。そのプジョー・201と並んで1930年に発売されたのが、プジョー・301。
当時からプジョー・201のひとつ上のクラスとしての存在であり、ボディサイズ、エンジン出力も高められて販売される。プジョー・205のような、世界的ヒット作には恵まれなくも、欧州Cセグメントを代表するクルマらしく車両デザインは申し分ない。
なお、ネーミングである「308」は、T9で2代目である。2021年〜2022年には、新型”三代目”308の公開も控えているが、ネーミングのうち「世代」を表す番号が「8」が止まった理由は、ポルシェ社との協議によるものとされている。(ポルシェ 911 は、発売前は 901 として予定されていたところを、プジョーからの申立で変更している。)
諸元
エンジン
エンジンタイプ | 出力 |
---|---|
EB2 1200cc 直列3気筒 ガソリンエンジン | 130 ps / 230 Nm |
DV5 1500cc 直列4気筒 ディーゼルエンジン | 130 ps / 300 Nm |
DV6 1600cc 直列4気筒 ディーゼルエンジン | 120 ps / 300 Nm ※ 販売終了 |
DW10 2000cc 直列4気筒 ディーゼルエンジン | 177 ps / 400 Nm ※ 販売終了 |
Allure グレード用に、1.2リッターハイオクガソリン仕様の直列3気筒ユニットと、1.5リッターディーゼルエンジンを用意する。GTグレード専用として用意されていた 2リッターディーゼルエンジンは、2020年12月のマイナーチェンジで姿を消した。
小排気量ディーゼルエンジンは、ディーゼルエンジンを得意とするプジョーならでは。2018年のモデルチェンジで、1.6リッターから1.5リッターへ刷新され、出力は10psアップしている。
ボディサイズ
Peugeot 308 | |
---|---|
全長 | 4,275 mm |
全高 | 1,470 mm |
全幅 | 1,805 mm |
ホイールベース | 2,620 mm |
車両重量 | 1,270 kg |
最低地上高 | 120 mm |
最小回転半径 | 5.2 m |
コンパクトな Peugeot 308 だが、全幅は 1800 mm を超えているため、古い機械式駐車場では車幅制限を超えるため駐車できない場合がある。また、たとえ止められたとしても、車庫証明をとることができない。( プジョー308のボディサイズと 5mm の妙 / monogress )
Peugeot 308 SW | |
---|---|
全長 | 4,600 mm |
全幅 | 1,475 mm |
全高 | 1,805 mm |
ホイールベース | 2,730 mm |
車両重量 | 1,320 kg |
最低地上高 | 120 mm |
最小回転半径 | 5.4 m |
ハッチバックよりも全高が 5 mm 高いが、これはワゴンにはルーフレールが装備されているからだ。ホイールベースは長いが、最小回転半径は 5.4 m と小回りが利く。
燃費
WTLC燃費 | 308 | 308SW |
---|---|---|
1.2L ガソリン | 15.9 km/L | 15.9 km/L |
1.5L ディーゼル | 20.6 km/L | 20.6 km/L |
2.0L ディーゼル | (20.4 km/L) | (20.2 km/L) |
2.0L ディーゼルエンジンは、WTLCモードでの燃費データは公表されていない。
エクステリア・外観・装備
工事中(´・ω・`) このセクションへは、プジョー・308のエクステリアに関わる装備類を順次説明していきます。
ナンバー・プレート
リア・ゲートを閉める際、ナンバープレートと、その抑える金具とがぶつかり、不協和音を響かせる場合がある。その場合、小さなゴム類を挟み込むことで改善される。プジョー・ディーラーでは、この措置はしていただけないらしい。(ナンバープレートのビビリ音解消と紛失騒動でビビリまくりな話 / monogress )
フランス車ならではの、どうでも良いような、良くないような不良箇所。100円ショップで買えるもので対処が可能だから、自分で手当して楽しもう。
インテリア・内装・装備
工事中(´・ω・`) このセクションへは、プジョー・308のインテリアに関わる装備類を順次説明していきます。
パノラミック・ガラス・ルーフ
プジョー308自慢の装備で、リアシートの頭上まで広がる大パノラマ・サンルーフ。ガラスを空けてオープンエアを楽しむことはできないが、遮るもののない広い景色が楽しめる。太陽光による車内の温度上昇を最低限に抑えるため、熱の通しにくい素材を使用。真夏でもそれほど暑くはならないが、外から触ると灼熱になる。
エクステリアの特徴として、パノラミック・ガラス・ルーフの装着車はブラックカラールーフが手に入る。スポーティなルックスが手に入る一方、頭上に重いガラス(20kg)を装着する為、車両の揺れは大きくなる。
ただ、もともとプジョーのサスペンションは大きな揺れを許容する為、不快な揺れにはならない。ワゴンである Peugeot 308SW のみの装備で、ハッチバックには装着できない。また、2020年12月の小変更で、Allure グレードへの装着ができなくなった。
プジョー308の目玉装備のひとつであるが、運動性能と大きな視界との引き換えになってしまう為、装着に悩む装備のひとつである。
関連メディア・ブロガー
プジョーに関する情報をまとめていたり、カーライフを楽しんでいる方のブログ・サイトを紹介します。
参考サイト
GroupPSA NEWS https://site.groupe-psa.com/powertrain/en/
プジョー・ジャパン https://www.peugeot.co.jp