偽りなしの自動車選び Peugeot SUV 3008 GT Line BlueHDi

今回はノベル風旅行記はお休み。記憶があるうちに書いておきたいものを書く、それは、Peugeot 3008のインプレです。

 

偽りのない輸入車選びコーナーは、自動車雑誌のようなメーカーへの気配りの効いたものではなく、私の体感した通りの事を書いて、皆さんの輸入車選びの参考にしてもらおうと思い立って作ったコーナーです。

 

だから、生半可なことでは書かない事にしてましたが、この度オフ会でUUさんのPeugeot 3008に乗せていただいたので、しっかり書き込みたいと思います。

 

UUさんの3008

ちなみに、トップ画像を飾っていただきましたのは、ブロガーUUさんの Peugeot 3008。スタッドレスに履き替えて、さらに乗り心地が上がっています。詳しくはこちらを御覧ください!

WONDERFUL CAR LIFE

プジョー3008のスタッドレスタイヤを購入するぞ ※2020.10.4・・・後日談追記   最近めっきり涼しくなってきま…

 

偽りなしの自動車選び Peugeot SUV 3008 GT Line BlueHDi

ピッチング皆無の驚異的SUV

SUVは、いつかは乗りたいなと思っているジャンルの車。一生に一度でいい、なにかSUVに乗りたい、そう思ってはいるものの、意外と手を出してこなかったのが、この形の車だった。

 

理由は沢山ある。

 

まず一つに、ピッチングが苦手な事。背の高さとホイールベースの(相対的な)短さのおかげで、前後方面の揺れが出るのがSUVだ。車は揺れる乗り物だから、上下方向の揺れには慣れているが、その揺れに合わせてピッチングが発生するのは、背の高い車ならではだ。

 

前輪と後輪それぞれを軸にして、前輪が上下すれば後輪を中心にした前後方向への揺れが起き、後輪が上下すれば、前輪が軸になって前後方向の揺れが起きる。

 

ピッチングは背の低い車でも起きていることではあるのだが、前後の揺れはタイヤからの距離が近いこともあって、ほとんど感じる事はない。SUVは、ピッチングに対しては不利な形と言えるのだ。

 

その揺れを、見事に抑えたのが Peugeot 3008 である。背の高さが控えめだというのも理由の一つではあるのだが、サスペンションの味付けが特筆なのだ。

 

なにせ、路面の細かい凹凸に対する、足回りの初期動作がとても軽快。橋の上にあるような不快な接合部が来たところで、その揺れを車内に伝えることがない。

 

それでいて、フワフワして弾んだり、腰砕けになることもない。つまり、ヤワい足まわりではないのである。

 

安定感と軽快感を兼ね備えるSUV

車体が重く、軽快感が出ないのもSUVを敬遠する理由の一つだ。だが、Peugeot 3008 はこれも完全にクリアしている。

 

坂道を降り切ったところに急カーブがあって、その先が上り坂というシチュエーションがあったとする。

 

カーブを曲がる前、クルマは前輪に荷重がかかって、前のめりになるのだが、カーブを出るときには荷重は後輪にかかっている。さらに、カーブの外側のタイヤには、さらにプラスして荷重がかかる。

 

この時、サスペンションセッティングのひどい車は、クルマに大きな揺れが入る。とくにカーブから抜ける時、姿勢を戻す揺れが起きて、これがとても不快であるし、ハンドリングにも影響してしまう。

 

Peugeot 3008 には、この挙動が全くない。ドライバーがわかりやすいように、安定的な挙動で処理をしてくれる。マルチリンクでもダブルウィッシュボーンでもない、ストラットとトーションビームの組み合わせ。プジョーの独特の、気持ち良いとしか言いようのないサスペンションの世界観を、SUVでもしっかり味わうことができるのだ。

 

さらに言えば、スポーツモードにしておくだけで、2.0L BlueHDi の大トルク400Nmを余すことなく味わうことができてしまう。

 

視界性能、運動性能、快適性能。見事に合わさったSUVが、Peugeot 3008だと言えるだろう。

 

プジョー 3008 雨でも映える!

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Peugeot 3008 専用の猫足セッティング

ところで、これは余談なのだが、プジョー=猫足=サスペンションのストローク感 と捉えてる人は、多いと思う。私もそうだった。

 

その感覚は、Peugeot 3008 には求めない方が良いと思う。Peugeot 208 や 2008は、そういう味付けになったと聞いてはいるのだが。

 

Peugeot 3008は、もう少し硬派な乗り味だ。硬くて不快なほどではない。けれど、しっかり感のある乗り味だということを付け加えておきたいと思う。つまり言えば、ロール感を感じにくいセッティング。

 

それでいて、先の通り細かい揺れは伝えて来ないし、カーブではナチュラルなフィーリングを味わえる。これはこれで、猫足だと言えるだろう。

 

Peugeot 3008 がこのようなセッティングなのは、乗る人の不安感の解消のため。背の高い車で深く沈み込むような挙動を見せたら、怖がってステアリングを切り込んでしまう可能性がある。そうなれば、コースアウトで激突だ。

 

猫足だと言われながら(言われてるのは日本だけだが)実の所、それぞれの車に最適なサスペンション設計をしている。これがプジョーの底力なのだと、感じずにはいられない。

 

プジョー 3008 コックピット

あくまで控えめで縁の下の力持ち 2L ディーゼルエンジンの実力

エンジンの話もしておこう。2.0L BlueHDiは、グイッと踏めば目覚めるような大トルクを発揮してくれるのだが、ノーマルモードではおとなしい。少し寂しいくらいに、おとなしい。

 

だからこそ、街中では扱いやすいと感じるだろう。400Nmを体感したいのであれば、スポーツモードに変えればそれで良いのだ。眠れる獅子は、闇雲に牙を見せてはくれない。

 

ディーゼルだというところもポイントだ。CO2の排出量を考えた時、ディーゼルエンジンはまだまだハイブリッドカーよりも実力は上である。大きなバッテリーの生産には、巨大なエネルギーが必要だし、廃棄の時にも苦労する。

 

もちろん、ハイブリッドカーやEVカーが、CO2削減に全力で取り組んでいる事は間違いはないのだが、自らディーゼルエンジンのオーナーになってみれば、今衰退の一途を辿るディーゼルを、見つめ直すことができるはずだ。

 

しっかりと、各々の良いところ、実際のディーゼルエンジンの実力を理解してから、次世代カーを選んでも良いのではないだろうか。ミーハーな選択肢や、いつまで経っても改善されないガソリンエンジン搭載車に警笛を鳴らせるのは、ディーゼルオーナーならではなのだ。

 

もう一段のブラッシュアップも欲しいけれど

気になる点もいくつか指摘をしておこう。

 

エンジンサウンドは、あまり期待できない。私の乗る1.5L BlueHDiがあまりにもいい音すぎるからと言うのもあるが、2.0L BlueHDiディーゼルエンジンは、その上位互換ではないらしい。

 

400Nmもトルクが出てしまう、つまり、回転数を上げられないから、美味しいエンジン音にたどり着けなかっただけ、とも言えるかもしれないのだが。どこまでも静かな印象であるこのエンジンは、やはりジェントルにトルクで押していく、というスタイルの似合うものなのだと感じた。ディーゼル特有の深い低音が抑えられているし、きっとそうなのだろう。

 

さらに、8AT。ギアの選択はもう一段上を使って欲しいと感じる。エンジンの実力的には申し分がないから、もう一段上のギアをセレクトして、回転数を下げて運転したい感覚になるのだが、Peugeot 3008 の8ATは、どうも回転数を上げた状態をキープしたいふうに思えるのだ。

 

グランド・ツーリングカーになり得る車なのだから、巡行中のトランスミッションの制御については、少し改善して欲しいと感じる。

 

しかしそれを踏まえたとしても、とても乗りやすいSUVだということには変わりない。

 

絶妙なサイズ感・・・これは、Peugeot308SW と似たサイズ感とも言えるのだが・・・車幅の感覚が掴みやすく、久々のSUVの割には楽に運転できる印象だった。バックモニターも使いやすい、車を上から見たように映し出されるタイプだから、車庫入れで手間取ることも無さそうだ。

 

プジョー3008 コックピット左サイド

デザインは独特の質感が手に入る

インテリアの質感は、少し好みの分かれるところと個人的には感じている。

 

造形はなかなか良い。ピアノ型のスイッチ類や助手席側の壁のようなオブジェクトは、少し前衛的かなとも思わせるが、運転席に座ってみると気にならず、カッコいいと感じるだろう。

 

ダッシュボード手前につく、ファブリック地の一段は、質感をかなり高くしている。車内の高さ方向に、どうしても大きくなりがちなSUVのダッシュボードを、マテリアルをうまく使ってプライベート感を出している。

 

プジョー 3008 ダッシュボード

 

このファブリック地はドアパネルまで連続してデザインされている。大袈裟に見えて、野暮ったさがないセンスが、私のツボにはどハマりする。線が多いインテリアデザインではあるが、しつこくないのが、フランスの流儀なのだろう。

 

エクステリアに至っても、デザインセンスはバリバリだ。アルミの装飾はAピラーにからルーフに沿って作られている。フロントの造形は、日本車のように押し出し感の強いものではなく、なんとなく小顔ルックだ。この造形は、日本車ではおそらく手に入らない。

 

いや、デザインだけではない。パワートレーンから、サイズから、デザインから。どれをとっても日本においてはライバル不在と言えなくもない。

 

UUさんの3008 リア

SUVの最適解のひとつ

SUVは、今や各メーカーがしのぎを削る、過去のセダンやコンパクトハッチの流行りのように、沢山の種類が開発された。いくら沢山売れるジャンルだからといっても、しっかりした商品力がなければライバルに埋もれて終わる。

 

その厳しい市場に対して、日本では販売数が弱小であるプジョーが出したカードは、地味な選択ではあるのだが、良い車を選ぶという観点で見れば最適なものの一つである。浮ついたイメージのあるフランスにおいて、「質実剛健」と言えるのが、Peugeot 3008 と言えるだろう。

 

デザインは少し突飛だが、中身はかなりの完成度である Peugeot 3008 を選ぶ事は、貴方のカーライフに対する考え方が変わるだろうし、良い車を選んだと感じることは間違いない。今オススメのSUVの一台である。

 

プジョー3008 フロント

Peugeot 3008 GT Line BlueHDi Spec

Peugeot 2L Diesel Engine

紹介車:Peugeot 3008 GT Line BlueHDi


Engine 1,997 cc Line 4 DOHC Disel Engine

Max Power 177 ps

Max Torque 400 Nm

Width 1,840 mm

Length 4,450 mm

Height 1,630 mm

Weight 1,610 kg

WTLC 16.6 km/L

安全装備 6エアバッグ / アクティブセーフティブレーキ / ACC / レーンポジショニングアシスト / ブラインドスポットモニタ  等

 

あとがき

UUさんの、しっかりと距離を走った Peugeot 3008 を触ってみて、やはり実力のある車だなと関心しました。重厚感もあるから、不思議な高級感も手に入る。けれども、鼻につくような高級感は無くって、あくまでカジュアル感を忘れないあたりが好印象です。

 

このまま、川崎に乗って帰ってみたい(^^)そう思わせるクルマでした!

 

さてさて、次のマイナーチェンジでは、フェイスリフトの変更がされるようですね。ハイブリッドも用意されている 3008 で、ディーゼルエンジンがどこまで楽しめるのかは少し心配なところ。今の所、フランス・プジョーのカスタマイザーには残されてはいるのだけれど・・・

 

日本ではディーゼル販売比率はまだまだ高めだと言うから、ハイブリッドでも入れない限りは消えないとは思いますが、そんなに長くは選べないだろうな、という印象をもつ、プジョーの最近の動向です。

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