プジョーを買う人はこんな人!年収目安やオーナー像を解説します!

輸入車に興味を持つのは、車好きとしたら当然でしょう。クルマ文化は日本にとっては舶来品、欧州からやってきた感はありますからね。乗り物大好き男の子は当然として、日本にない文化を求める人達にとって、輸入車は手にしてみたい物の一つのはずです。

 

そんな中、輸入車には「プジョー」という選択肢があります。自動車メーカーとしては世界最古の一つであるプジョーは、機械的に見ても文化的に見ても魅力大。フランス車というオシャレな一面も興味をそそるメーカーです。私としても2年半のプジョー生活は楽しかった。手放したことを少し後悔している Peugeot 308SW のお話とともに、プジョーを買う人はどんな人なのか深掘りしていきましょう。

 

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プジョーに乗る人はどんな人

Peugeot 2008 エクステリア全身
Peugeot 2008 は全高 1550 mm 。つまり立体駐車場対応のSUV!私の見る限り、一番猫なデザインなのがこのクルマ。オレンジ色が眩しいですね。

 

まずはプジョーに乗る人の特性を示します。あくまでも私の主観なのですが、プジョーユーザーだった私だからこそ言えることです。

 

プジョーに乗る人は自由と自己を大切にする人

プジョーに乗る人はどんな人ですか
クルマをファッションとして捉える人や、クルマの素の楽しさを大事にする人が多い印象です。自由だけれども芯の強いユーザーが多く、それでいて大らかな方とも友達になれます。日本ではあまり見ない抑揚のあるデザイン、希少性、輸入車の中では比較的低い威厳性のおかげで、誰にも選びやすいブランドとなっています。デジタル技術よりもアナログなセッティングを得意とするメーカーで、操る楽しさを得ることができるのもポイントです。

 

プジョーは、フランス・パリの石畳に似合う小型車 Peugeot 208 や、郊外をおおらかに走らせる Peugeot 308、走りの楽しさと美しいデザインの融合では一番のダークホース Peugeot 508をラインナップ。さらに全車種、i-Cockpit という独特の運転席を用意していて、自己主張の激しいクルマ。

 

その激しさはカップホルダーのサイズにも。日本のペットボトルなんて眼中無くて、250ml缶くらいしか寄せ付けない。これを笑って吹き飛ばせる人、奥深い慈悲の心を持つ人達がプジョー・ユーザーというわけです。テヘ。

 

クルマをファッションとして捉える人

とてもファッショナブルな Peugeot 5008 レッドナッパレザーシート
Peugeot 5008 のナッパレザーエディション。赤色のナッパレザーはまばゆく、黒基調のインテリアとマッチします。リアシートが独立3人がけなのが、とってもフランス車っぽくて良いですね。

 

輸入車乗りなら間違いなく、クルマのファッション性を疑わないでしょう。自分がどんなに平凡でも、クルマが良ければ全て良し・・・そんな願いを叶えてくれるのがプジョーです。エクステリアはハッキリ言って見どころ満載。でも、その良さがこれ見よがしじゃないのが良いんです。

 

社会的ステータスと言えばわかりやすいですかね、高級ドイツ車に代表されるような、金持ちだぜイェィイェィが無いんですよね。これが良いのか悪いのかと言われれば、当然良いと答えます。金持ち感が出したければ相応のクルマに乗れば良いだけ。純粋にクルマの造形を楽しめる輸入車を選びたい人が行き着くブランド、それがプジョーでございます。

 

自然なフィーリングに怖がらない人

見た目とは裏腹に操作のしやすい Peugeot 3008 i-Cockpit
Peugeot 3008 の i-Cockpit。一風変わったデザインの i-Cockpit ですが、運転し易いんだから面白くって仕方がない。世界で一番見やすいヘッドアップディスプレイとハンコを押します。

 

ファッショナブルなポイントを惜しげもなく頂きつつ、「でもね、走っても楽しくなきゃ・・・あぁ!プジョー良いじゃない!」と気付いてしまう人、それはきっとクルマの動きを隅々まで理解できる人です。なにせ、自分の手足のように操作ができてしまうのです。カーブではクルマが傾くのは当然ですが、外輪の沈み込み具合までわかり易く「姿勢」で知らせてくれるのがプジョー車の良いところ。

 

運転が上手い下手ではないんですよね。イメージと合う、感覚と合う。自分がアスリートになったような気分というか、でも実のところ子供の頃のカケッコのようなものというか、自然なフィーリングを i-Cockpit の独特のステアリング越しに感じ取れる人なんだと思います・・・というより、プジョーに気づかせてもらったかも?

 

プジョーを所有することでかかる費用

流石に高年収が必要だけど 他にない格好良さが目を惹く Peugeot 508 sport engineered
Peugeot 508。いや格好良い。最近マイナーチェンジで顔つきが変わりましたが、それも良い。グリルの清掃が大変なのも、まあ、良いかも(笑)

 

クルマを持つのならお金のことは避けて通ることはできません。これからプジョーを購入する際の年収目安と保険料のお話をします。注意点は、2023年7月現在の円相場がかなりの円安傾向ということ。3年前のプジョーは、今より2割は安かった!理由はコロナや戦争ですが、今の価格は本当に残念でなりません。

 

プジョーを購入する人の年収

プジョーに乗る人の年収はいくらですか
一時期は、購入層の平均年収 1,200 万円という発信がメーカー代表からありましたが、日本人の平均所得があれば無理なく買うことができるでしょう。目安として、Peugeot 208 320万円のモデルを、5年ローン・ボーナス併用(10万円)・金利1.5%・頭金0円とした場合、月々支払額は 38,000円。自動車ローンを組むとき、年収400万円であれば 25% まで、年収 400万円以上なら 35% までローンが組めると言われていますので、Peugeot 208 の年間返済額 656,000円とした場合、手取り 2,624,000円以上あれば購入することができるわけです。

 

あくまで目安です。ちなみに私は、月額収入の 10% をクルマのローン、保険料に割り当てています。子供の教育費でてんてこ舞いではあるのですが、楽しい自動車ライフを諦めるわけにはいきませんから(笑)

 

以下、プジョーを購入する人の最低年収を目安として表にしました。ここでは、返済額をあえてボーナス併用にしておりません。またローン返済はディーラーでのクレジット契約を考えて 3.9%、頭金は10%を入れることにしています。

価格(万円) 返済額(万円) 年収目安
208 319 5,4 325
2008 424 7.0 420
308 340 5.7 342
308SW 387 6.5 390
408 429 7.0 420
508 ※ 613 10.1 454
508SW ※ 643 10.6 477
3008 ※ 547 9.0 405
5008 ※ 581 9.6 432
RIFTER 437 7.2 432

※ 年収 400 万円で変わるローン支払額の上限を加味して、年収に対する限度額を33%に上げています。なお、年収目安はあくまでも目安です。この表での計算式は、返済額 x 12 x 4(年収に占める割合を25%とした場合)x 1.25(所得税などの支払い分)としています。

 

プジョーに乗る場合の保険料

保険料で躊躇するのは勿体無い!と思ってしまう Peugeot 508 のステアリング
Peugeot 508 の i-Cockpit。似ているようで全く違うのがプジョーのi-Cockpitの面白さ。ステアリングは楕円ですが、違和感はまったく感じません。

 

プジョーの保険料は高いですか
日本車と同じクラスの場合、車両保険料は車両価格が反映して多少価格は上がりますが、危険な運転をするユーザーが多いわけでは無いので、際立って高額になることはありません。Peugeot 208 と TOYOTA AQUA を比較した場合、Peugeot 208 の保険料率は「対人賠償 6/対物賠償 3/人身傷害 7/車両保険 8」、TOYOTA AQUAの保険料率は「対人賠償 6/対物賠償 6/人身傷害 9/車両保険 5」と、同一クラスの国産車よりも安くなる可能性もあります。

※ 保険料率の計算は、損害保険料算出機構(https://www.giroj.or.jp/)を参考とさせていただきました。

 

もしも輸入車の自動車保険が高いと思っているのでしたら、ディーラーで保険の見積もりをとってみましょう。うわっ高いって思うかもしれません(笑)ということは、インターネット型自動車保険ならその7割くらいまでは下がる可能性があったりします。まずは金額を知ること。私は高いなんて思ったことは一度もありません!

 

プジョー・コンテンツのお知らせ

元プジョー乗りということもあり、monogress にはプジョー記事がいっぱいです。この記事が読み終わったら、ぜひもう一つ、気になる車種のことを調べていってくださいね。

 

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ハッピー・プジョーライフで私は何を得たか

私を虜にした愛車 Peugeot 308SW
我が(元)愛車 Peugeot 308SW。ステーションワゴンのデザインはハッチバックとは全くの別物。リアの造形も素晴らしい。愛車歴代もっとも美人だったと言いましょう。

 

最後に、プジョーに乗ったからこそ得られた幸せを書き綴ります。2020年2月納車〜2022年8月売却の2年半、Peugeot 308SWには大変お世話になりました。ナビ画面が真っ暗になったり、障害物センサーが鳴り響いたりと驚きばかりのクルマでしたが、間違いなく官能的なディーゼルエンジンの叫びは最高。プラスとマイナスの振れ幅が恐ろしい、心を揺さぶるヤツだったことは間違いありません。

 

運転が楽しくなるプジョーライフ

所有することが楽しくなる プジョー308SW のパノラミックガラスルーフ

 

実は欧州ではフォルクスワーゲンと販売台数を競い合う、プジョー。お互い切磋琢磨するからこそ、いい車が生まれるのはどの国でも同じです。Peugeot 208 は Volkswagen POLO と、Peugeot 308 は Volkswagen GOLF と、いつでもライバルの戦いを繰り広げている。だからこそ、走りの質感も高いのです。

 

私がやっぱり惚れたのは、何と言ってもサスペンション。ストロークの長いサスペンションは乗り心地が良いのはもちろんのこと、ハイスピード・コーナーリングでもコントロールのし易い奥深くて粘りあるセッティングは感動もの。これほど操作して楽しいクルマはそうはなく、「駆け抜ける喜び」のあのクルマ達に勝るとも劣らない。

 

SNSで友達ができるプジョーライフ

プジョー Peugeot 308 and 508 and 3008 オフ会の様子

 

私はボルボからプジョーに乗り換えましたが、ユーザーの趣向は随分と違いました。プジョーユーザーは(良い意味で)故障なんぞ問題ない、それもプジョー愛だという方が多く、気さくに話しかけやすい雰囲気でした。車以外のところでもSNSを通じて交流ができるのも面白いです。

 

また、これこそ日本車に乗っていては中々味わえないことですが、208 でも 308SW でも 3008 でも 508 でも、どの車種もプジョーユーザーの一員としてウェルカムです。日本車では「同じ車種に乗っている」での繋がりが濃いのですが、プジョー乗りはプジョー乗り同士で繋がるんです。ユーザー数ではトヨタ・カローラにも劣りますが、愛車好き好き度ではプジョー・ユーザーの勝ち。とても楽しい繋がりでした。

 

自らを変人扱いしてしまうほど好きになる

Peugeot308sw TECHPACKEDITION 運転席 思わず変人だと言いたくなるオシャレなインテリア

 

i-Cockpit にはラブラブでした。手の短めな私にとって、i-Cockpit は操作がしやすくてビックリ!さらに、足回りが柔らかいのにスポーティなルックスだとか、多少のトラブルは命に関わらなければ問題だとか、他の人が聞いたら首を傾げてしまうようなラブ度合いになってしまったプジョー、恐ろしいクルマです。↓みたいな記事も書いていたり。どっぷりでした。

 

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PEUGEOT 308SW 霧の中

 

飽きのこない完璧なルックスも、他車を圧倒していて良い気分。遠目で見ればやっぱり猫科なのも良い。リア・サスペンションがトーションビームであろうとも、まっすぐ走ればそれで良い、いや、マルチリンクなんて要らん、それがよいんじゃ!(508はマルチリンクですけどね★)一つ一つのコダワリに惹き込まれてしまう、そんなクルマだったんです。

 

それでも手放してしまったのは何故?

Peugeot 308SW でドライブ 奈良井宿はラストランになった
Peugeot 308SWとのラストラン。私の田舎暮らしの土地探しにトコトン付き合ってくれたプジョーさん、ほんとうにありがとう!

 

簡単に言えば、珍しいエンジンのクルマに乗りたい病が発症してしまったから。Peugeot 308SW の1.5Lディーゼルエンジンは回して楽しいクルマだけど、やっぱり頭打ち感はあったんですよね。そして、そろそろハイブリッド車を体験しておかなくっちゃと HONDA CIVIC e:HEV に乗り換えました。2台持つには都心は狭いぜ。

 

でも、プジョーで磨いたクルマの本質の見極め力は、しっかり使って選んだつもり。Cセグメント・コントローラブルでスポーティ・息を呑むサスペンションクオリティ。HONDA CIVIC e:HEV はそれらのバランスの良い車。輸入車に乗っていたからこそ、プジョーに乗っていたからこそ選べたクルマです。ちょっと寂しいけれど、我が輸入車道は大切な糧になりました。

 

きっと後悔する それでも満足度が上回るプジョーライフに挑戦しよう

美しいプジョーのイメージ

 

Peugeot 308SW を買って後悔しましたか
納車直後の脚の悪さには悲鳴を上げそうになりましたが、どんどん乗り心地が良くなっていく様は感動しました。何があっても、まずは 5,000km しっかり走り込んでください。日本車では得られないフランス流のクルマの素晴らしさを、きっと教えてくれるでしょう。

 

いかがでしたか。この記事をご覧の貴方は、プジョーを買おうかどうしようか悩んでおられるに違いありません。同じお金を出すのなら、ドイツ車のほうが堅実かな?なんて思っているのかもしれません。確かに、メルセデスもBMWも、フォルクスワーゲンも良い車。機械としてのデキの良さは、ひょっとしたらドイツ車に軍配があがるのかもしれません。

 

でも、308 であればハッチバックとステーションワゴンでホイールベースの長さを変えるとか、自社のクルマたちに独自で独特のキャラクターを与え、ヒエラルキーを確定させないとか、1車種1車種に対する半端のないコダワリはドイツ車さえも脱帽なはず。同じボディでICE車とEV車をつくる、そして弱小販売台数の日本へも輸出する、その真面目さは眼を見張るところがあります。

 

プジョー車を選ぶこと、後悔などではなく、新しい世界に踏み出すことです。フランス車を体験しましょう。貴方の自動車選びのたった一つの「汚点」を、美しいプジョー車で作ってみてはいかがでしょうか。

 

結びの瞬景

Peugeot 新型308

 

久々のプジョーネタです。すいませんねぇ、汚点とか言っちゃって。でも、これくらいの事は笑い飛ばせるのがフランス車ユーザーだと私は信じていますし、私自身もそうだったと自負しています。

 

それにね、田舎への移住を達成させて、収入も安定してきたら、私は e-308 を狙うつもりです。これほどの造形美を持つC-Dセグメントカーはありません。ちょっと大きいのはネックですが、クルマの少ない田舎道なら問題ないっす(・∀・)

 

まったく、輸入車は楽しくて仕方がない。日本車が太刀打ちするなら、HONDA CIVIC e:HEV のようなナナメに突き進んだクルマだけ。その価値は、乗った人にしかわからない。プジョーライフを、いつまでも応援します!