倜行旅行ず音の蚘憶

先日のお知らせは、近日䞭にブログの内容を倉えるずいうものでしたが、もう取り掛かるこずにしたした。

 

勝手ばかりでお蚱しください

 

ブログの行き先はどうなるかわかりたせんが、今たで通りご愛顧いただけるず嬉しいです。ひずたず、「創刊号」を制䜜䞭です

 

ですので、今日は「閑話」をお楜しみください。どのカテゎリヌにも属したせんが、モノを倧事にする心は䌝えられるずおもたすそれではどうぞ〜

 

 
 


【monogress】 は、たこたちが執筆する”私が読みたい 旅ず移䜏ずカヌラむフメディア”を目指したブログ圢匏オリゞナルメディアです。

モットヌは”コダワリすぎお読みづらさ抜矀の家・旅・車メディア”・・・日蚘ずは違う、雑誌ずも違う、オリゞナルな読み物ずしお、通勀䞭やお昌のお䟛に楜しんでいただければ嬉しいです。


スポンサヌリンク

寝台特急で快適でない旅ぞ

飛行機に乗りたくない人

「䞊野発の倜行列車降りた時から」ずいう出だしの歌を、数幎に䞀床は幎末の歌合戊で耳にする。青凜連絡船を唄うこの曲を聎くたびに、北ぞ行く道のりは険しいものなのだず、子䟛のころは勝手に想像しおいた。

 

その険しい道のりを、飛行機ずいう乗り物であっずいう間に終わらせるこずのできるず知ったのは、小孊校䜎孊幎の時。ちょうど、埡巣鷹山墜萜事故の起きた倏であった。

 

子䟛心に、倧きな鉄の塊が飛ぶのが怖くっお。今でも飛行機に乗る時は理論歊装を怠らない私だけど、無知な子䟛の時、その恐怖心によく耐えたものだず今曎ながら感心する。

 

その埌、修孊旅行や海倖研修で䜕床か飛行機に乗るはめになった。飛行機事故の盎埌に飛行機に乗るずいう経隓は、心の傷ずしお残っおしたい、飛行機が嫌いになっおしたっおいた。

 

だから、家族揃っお乗ったこずは、ただ䞀床もない。盞倉わらず飛行機に乗る時に感じる「嫌な予感」にあわせお、家族を巻き蟌むずいう䞍謹慎な嫌悪感が嫌で、提案すらしおいない。

 

そんな私が家族を北海道ぞず旅行に誘った時、䞊野発の倜行列車は、ただただリヌズナブルな䟡栌で営業しおいた。

 

寝台特急 北斗星号 である。

 

スポンサヌリンク

無くなる前に乗りたい

私自信、北斗星号に乗るこずは倢の぀ずしおいたが、営業䌑止がささやかれる䞭、早く乗っおおきたいず考えお、北海道行きを決意した。寝台特急に乗りたい気持ちず、北海道ぞ家族を連れおいきたい気持ちが重なっお、子䟛のオムツが取れ、蚘憶に残る幎霢になった時、行動に移したのだ。

 

飛行機で時間半で行けるずころを、時間かけお進む旅。長い時間を぀の車䞡、ひず぀の郚屋で過ごすなんお、今たで経隓したこずがない。

 

「険しい道のり」ずいえば、チケットの争奪戊は本圓に厳しい道のりだったず蚀える。早朝に開く駅員宀に、朝䞀で寝台チケットを取るようにお願いする。倱敗したずきのために、1ヶ月埌の長期連䌑はチケットの再チャレンゞにも察応できるよう、長めに申請するなどしお、融通を利かせおおく。

 

ずにかく、なんずかチケットを埗る事ができた私たち家族は、北斗星号に乗り蟌んだ。ずころが、その乗り心地に慄くのである。

 

寝台特急 北斗星 入り口

聞いた事がない倧きな音

25系寝台車 「ツむンデラックス」

 

子䟛の頃に乗った、囜鉄の鋌鉄車䞡の息吹を感じる。デラックスずは皋遠いむンテリアだが、たっぷりず䜙裕のある゜ファヌは確かにデラックス。家族4人が䞊んで座れる、頌もしさが嬉しかった。

 

むろん、子䟛にはどうでも良い事で、寝台の䞊段に䞊がっおは䞋り、たた䞊がっおは、䞋りお遊んでいた。家内は本を読み、私はカメラをたわす。様々な゚ンゞョむを家族党員で味わう䞭、私の心に刻たれるこずになる「モノ」がいく぀かあった。

 

 

その぀は、ブレヌキがかかる時に鳎る、「ゎゎン」ずいう音。

 

 

䜕の音だかわからなかった。郚屋の倖で、誰かが壁に圓たっおいるのか。荷物なのか。家内ず話すが、音の出所を突き止める答えは出ない。

 

色々調べるず、どうやらこれは、客車同士を぀なぐ連結噚ずいうものから出る音らしかった。動力を機関車に頌る客車は、電気モヌタヌを持たない。ブレヌキは䞀応぀いおいるようだが、機関車のブレヌキの指瀺に察する応答性が電車のようには良くないらしく、どうしおも連結噚で音がなる、ずいうのだ。

 

そのため機関車の運転手は、ずおも気を䜿ったブレヌキをかけ、乗客の負担にならないように音をなるべく小さく、ショックを䞎えないようにする。高い技術力が必芁なのだず、数々の鉄道趣味ペヌゞに曞かれおいた。

 

スポンサヌリンク

煩さも良さのひず぀だった

タタン、タタンず線路の぀なぎ目を超える音。ガラガラガラずポむントを抜ける音、ゎゎンずいう連結音。䞀般的にはうるさいず感じる様々な音は、ずころが寝おいる最䞭は気にならず、たさに子守唄。目をさたしたのは、青森駅での䞀定時間の停車䞭。音が鳎らなくなったこずで、異倉に気づいお起きおしたったのだから、音ずいうのも面癜いモノだ。

 

 

しかし、これらの「やかたしさ」は、今は远憶の圌方だ。

 

 

埌日、別の機䌚に乗った、寝台特急カシオペア号は、JRの意地が発揮され、ずおも快適なブレヌキに倉わっおいた。連結音はしないし、乗り心地は良いし、A型特急列車の名にふさわしい。

 

盞応しいのだが、魅力は半枛しおしたった。せっかくの鉄道での移動なのに、鉄道ずいう感芚が薄れおしたっおいる。

 

無い物ねだり懐叀䞻矩確かにそうなのかもしれない。間違いなくカシオペア号には、車䞡開発者の執念が宿っおいる。でもそれは、北斗星号だっおそうだ。圓時の最高のモノを䜜ろうずいう気心は、車䞡の隅々に感じる事ができたのだ。

 

そしお、匠なブレヌキ操䜜、加速操䜜ずいう技術は、過去のものぞず倉わっおいく。

 

寝台特急を぀なぐストヌリヌ。この寂しさもたた、䜕かを倧事にするために、必芁なモノなのかもしれないね。

 

寝台特急 北斗星 発車案内

寝台特急 北斗星 ツむンデラックス

寝台特急 北斗星

寝台特急 北斗星 ディヌれル機関車

 

 寝起き宀内の写真がひどいですね倱瀌いたしたした〜

 

次の寝台特急ぞ

珟代、北斗星の車䞡に䌌せたカフェがあるずか、ないずか。その培底したオマヌゞュには敬服するが、本圓の魅力がそこにあるわけではない。もちろん存圚を吊定するわけではないけれど、車䞡が奏でた走行音は、䜓隓できないものになっおしたった。

 

新型豪華寝台列車にも興味薄だ。プランニングされた旅は悪くはない。けれども、旅は自由でありたいず私は思うのだ。そしお、過床な豪華さを求めおいない人も倚いはず。

 

無くなったモノを取り戻すこずはできないが、いく぀かの思い出は人の心に残り続ける。私もしばらくは、その思い出を語り続けたいず思いたす。

 

※ この蚘事は、週刊化したあずに、再床掲茉予定です。