「これ傑作じゃん」と感じた貴方は車選びの勝ち組である

ステアリングを握って、サスペンションの動きにニヤリ。エンジン音を奏でてニヤリ、キャプテンシートに座ってニヤリ。人がニヤニヤするポイントはそれぞれだとしても、ニヤリは幸せのブラスバンド。ニヤリが無ければ、私ならきっと萎んでしまうに違いありません。

 

そう、車に乗ってニヤリニヤニヤできた時、貴方は幸せの絶頂にいるはずです。お金出した甲斐があったな、働いた実感が湧くな、自分の頑張りに車が応えてくれたようで、ロードノイズとの幸せのランデブーにニヤニヤ口が溶けてしまうに違いありません。

 

これはつまり、「勝ち」。今の愛車を選んでよかったと思うことができたなら、その車選びは大成功。もし車選びが難しくても、後悔しかかっても、このポイントだけは傑作だ!と感じられる車を手にすれば勝ち組の仲間入りです。今回はそのあたりを科学したいと思います。。。へ、科学!?

 

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幸せを感じる車

VOLVO と キャンプ

 

潜在的に心のうちで期待している車の特徴が現れた時に、反射的に脳内で分泌されるホルモン「セロトニン」が多く出る車。ステアリングを握る度に思考がポジティブ傾向になり、心が安定する効果がある。令和15年度の流行語大賞にノミネートされた「車買うならセロトニン・カーじゃなきゃ嫌」は、日本を飛び出し世界で使われる言葉となっている。

 

という未来があるかどうかはノストラダムスに任せますが、買った車が期待したとおりの品質だった時、幸せを感じた事は皆さん、ありますよね。人が車に求める事は、運動性能だったり快適性能だったりいたしますが、「求める事」は車に対する期待ですし、本来最低限移動できれば良いものを、幸せを感じるか否かの土俵にあげる行為なのです。

 

そして、その性能に満足する。さらには、このクルマは自分の欲しいが全て詰まっている、私専用の傑作マシーンだ!・・・と感じたならば、それは確かに傑作で、幸せなことで、車選びとしては大成功だと言えるんですよね。

 

※ちなみに、本記事はまったく科学的ではありません。あしからず。

 

傑作エンジンに見る幸せなカーライフ

最終的なジャッジメントは「自己肯定感」

誰もが、アクセルを踏んだら踏んだ分だけ、加速して欲しいと思う事でしょう。なぜならば、車を前に押し出したい期待値は右足の踏み込み量に連動するから。MT時代はエンジンのパワーをコントロールするのがアクセルの役割でしたが、ATやCVTの時代ではパワー要求を踏み込み量で示すものになりました。

 

MTでは、トルク調整を緻密に行いたいがためにギアを上げずにアクセルで車をコントロールしていましたよね。なんだか懐かしい(^-^)

 

FIAT500xと川崎工業地帯(殿町)
FIAT 500X SPORT は、身なりからは想像できないスポーツなエンジンが魅力的。パワーだけでなく音のチューンも素晴らしい。欲しい。【モーター・アーツ】FIAT 500x 官能的な鮮やかさは自分を幼少に戻そうとする

 

車を前に押し出せと指令して、しっかりとパワーがでると、様々な喜びが満たされます。人間の筋力では得られないスピード感、そして求めるパワーを自らの手で購入できた経済力への自己肯定感・・・いま流行りの文言ですね(・∀・)

 

エンジンなら、フィーリングも大事ですね。直列6気筒が高評価なのは、回転バランスの良さからくるもの。また、スバルのボクサーエンジンもファンが多くて、独特の澄み切ったボクサーサウンドと、四気筒のネガの消えたスムーズな回転フィールは逸品です。

 

MAZDA CX-60 フロントマスク
直列6気筒ディーゼルで旋風を巻き起こす、MAZDA CX-60。エンジンの持つ魅力は、クルマの魅力に直結する。

 

実際には大トルクは不要であり、不満なく加速する為だけのものなのかもしれません。回転フィールよりも実燃費が正義なのかもしれません。しかし、これらはやはり大事なのです。汗水流して稼いだお金をつぎ込んで手に入れる車だからこそ、他人よりも良いものが欲しくなる。他車よりも良いエンジンだと評価をしたい。自分の選択を最高のものだと肯定したい。

 

だから、せっかく手に入れたエンジンはニヤニヤしながら、レスポンスもサウンドも堪能すべき。そして、エンジンでニヤニヤしたいのなら、徹底的に良いエンジンを探すべし。パワーでも良いけれど、オススメはエンジンサウンドです。(いつも耳に届く音はエンジンサウンドですからね!)そして愛すべき傑作に巡り逢えたなら、契約書にサインすれば良いんですよ。幸せなカーライフが約束されたもの同然です。

 

私が選んだ傑作エンジン

Peugeot308SW に搭載の DV5ディーゼルエンジンは、今やステランティスのあらゆる車に搭載される高回転型官能ディーゼル。燃費の良さもさることながら、脳天直結のエンジンサウンドが素晴らしい、想い出のエンジンです。

 

燃費に見る幸せなカーライフ

クルマ任せにしない低燃費追求マンだけが手にれられる幸せ

今やさまざまな企業が環境問題に取り組んでいます。あちこちから、サスティナブルだのカーボンフリーだのアピールが目白押しで、正直インパクトに欠けるように感じ出してきてしまいました。それに、本当に環境に良いことをしているのかは、会社内部でしかわかりません・・・貴方の会社もそうでしょう?(笑)

 

やはり、私たちは個々として環境を大事にしなくてはなりません。人それぞれ意識の向け方、取り組み方は変わることでしょう。だから、車としての環境性能を見た時の「燃費」というパラメータはわかりやすい指標で、良いんですよね。

 

MAZDA 2 フロントマスク
ディーゼルエンジンの心臓を手に入れた和製コンパクトハッチ mazda 2。なんでも、25km/L〜30km/Lはオチャノコサイサイらしい。ほしい。【モーター・アーツ】MAZDA 2 ディーゼル搭載は素直さと情熱が為せる技

 

昔から、燃費フェチは居ました。自分の技、テクニックで最高の低燃費を叩き出す。効率の高い回転域を、マニュアルミッション駆使してキープする。少し昔、エンジン性能曲線にはエンジン効率を表す線も載っていたんですよね。

 

現代ではトランスミッションを含めた協調制御が世の中を支配しています。ハイブリッドは燃費を伸ばす主流の技術。しかし、適度な加速や最適な回生ブレーキングで低燃費を追求する手段は健在です。

 

TOYOTA カローラ リア
トヨタはカローラにまでハイブリッド技術を投入。今やフルラインナップでハイブリッド化している事はお見事としか言いようがない。

 

発進して、巡航速度でキープして、回生ブレーキで無駄なく回収。その時、平均燃費が伸びていたら、思わずニヤニヤしちゃいます。急にクルマが割り込んできて、ブレーキを踏まされて燃費が落ちたら、イライラします・・・一喜一憂できるのが燃費というゲームですね。

 

だから、自らの小燃費テクニックに応えて燃費計の数値を大きく伸ばす車と出会えた時、その車を傑作と言ってあげましょう。パワーやフィーリングといった車の個性だけでなく、メーカーの追い求めた仕様に合わせた運転のできるテクニックも一緒に評価するものだから、ニヤニヤも人一倍ですね(^ ^)

 

私が選ぶ傑作低燃費カー

トヨタカローラレビンは、MTで低燃費を追求できる面白い車でした。25年も前の車でしたが、15km/Lはコンスタントにマーク。搭載エンジンは4A-FE。名機4A-GEの影に隠れた存在でした。レビンというクーペで燃費を追求できたことが、傑作でした。

 

傑作シートに見る幸せカーライフ

身体のサイズが違うのだから傑作の基準も違って当然

ショールームの展示車に乗り込んで、コックピットのデザイン、緻密さや触り心地を吟味した後、シートの座り心地を大事に見る人は沢山いることでしょう。いや、コックピットじゃない、ミニバンの2列目をキャプテンシートにするのが好きなんだ、という方もいるかもしれませんね。3列目が大好き・・・こどもですね(*^^*)

 

車という乗り物は、乗り物の仲間分けをした場合、電車やバス、船とは違い、飛行機とは同じグループに属します。何かといえば、座って移動するかどうか。つまり、車にとって座る所=シートというのは、とても大事な要素の一つなんですね。

 

Peugeot 308SW パノラミックガラスルーフ
Peugeot 308SW TECHPACKEDITION のシートは、赤青ステッチが美しい。デザイン優先と思いきや乗り心地も素敵。「ステッチ買い」シートや内装は車選びの重要なポイントだぞ

 

だから、座り心地には皆さん期待することでしょう。でも、ショールームで試しに座った印象と所有した後での印象が大きく変わるのも、シートなんです。自分の身体にフィットするシートに出逢うのは、結構大変なことなんですよね。

 

ただ、座り心地は百歩譲っても見た目を大事にしたいというニーズもあります。豪華そう、ステッチが可愛い、本革であるとか、ないとか。ホームセンターに沢山売っているのと同じように、シートというものは多種多様なニーズがあるんです。

 

ホンダ N-BOX(EX) フロントシート
軽自動車のシートも侮れない。短距離をリラックスできるように作られたシートは、高級車には無い安堵感がある。写真は N-BOX だ。【偽りなしの自動車選び】HONDA N-BOX EX SENSING

 

つまり、大多数が満足するようなシートというのものが希少。まさに傑作しか語られない世界です。個人の体型にあったシートも、別の人が座ればNGになる。街中で最高と言いながら、ロングドライブでは腰や尻が痛くなる。フロントシート、リアシートで評価が分かれるなど、人の体型が多種多様なのだから、個人的傑作でしかありえない。

 

だからこそ、「私にピタリと合っている」を貫いちゃいましょう。傑作は自分にとっての傑作なのだと割り切っちゃいましょう。人に最高だと押し付けるより、自分にとっての傑作にしてしまえば良いんです。その為にできるだけ長い試乗を繰り返す覚悟が必要ですが、いつまでも身体にピタリとつながる部品だからこそ、妥協せずに傑作を追い求めるべきなんです。

 

私が選ぶ傑作シート

ボルボV40の車内

こればかりは、ボルボしかありません。VOLVO V50 や V40 のファブリックシート(写真は本革シート)。人間工学最先端の設計技術を持つ、ボルボ。私と嫁ちゃんがダブルでオーケーを言えたクルマは、今のところボルボのシートしかないのです。

 

乗り心地=傑作サスペンションに見る幸せなカーライフ

サスペンションは何よりもバランスが大事

もし、世の中に魔法の絨毯があるのなら、クルマは全く不要ですか?答えはNo。魔法の絨毯には屋根がないので(笑)では、宙に浮くクルマは無いものだろうか?きっと、今も誰かが研究しているに違いありません。それまでは、わたしたちはサスペンションのお世話にならなくてはなりません。

 

クルマのパーツはどれをとっても大事なのですが、とりわけサスペンションは乗り心地に直結するので最重要。例え重心が低かろうが、例えボディが硬かろうが、サスペンションがしっかり仕事をしなければ不快でしかたがないでしょう。

 

Peugeot 2008 and 3008
マルチリンクだから良いというものじゃない、Peugeot のトーションビームにかける気合は、乗る人を納得させる。

 

良いサスペンションに傑作はあるのか?と問われれば、あると答えることができます。私が重視するのは3つ。ひとつめは細かい凸凹の続く道で、車内にどれだけ振動を伝えずに済ますか。2つ目は高速道路の橋の継ぎ目で、大きなショックをどれだけ減衰させられるか。そして3つ目は最重要、コーナーリングで姿勢を崩すか、崩さないか。

 

この3つがバランスするとき、やっぱりニヤニヤしちゃいます。乗り心地が柔らかければ良いわけでなく、コーナーリングでスルリと駆け抜けられれば良いわけじゃない。大事なのはバランス。

 

パサートオールトラック サイドシルエット
アクティブサスペンションは個性を何倍にも楽しめる素敵な装置。フォルクスワーゲン・パサートにも装備されている。(一部モデルのみ)【モーター・アーツ】VW PassatAlltrack 4MOTIONは冒険への案内人

 

傑作サスペンションは、その形式は問題ではなく、クルマの性格とマッチして充分な性能を発揮できれば、傑作です。Peugeot 308 も mazda 3 もリアサスペンションはトーションビームでしたが、剛性と乗り心地のバランスが良くて傑作でした。

 

貴方がもし、いつも不快だなと思う道があって、そこを満足に走れるクルマと出会えたなら、傑作のラベルを貼ってあげてください。試乗でも、その場所を通過させてもらうと良いですよ。スペック表にも数値がなく、目で見て理解することもできない、サスペンションというクルマの妙技を理解してあげられれば、クルマも本望に違いありません。

 

私が選ぶ傑作サスペンション

HONDA CIVIC e:HEV 洗車後

Peugeot 308 ・・・と言いたいのですが既出ですので、ここでは HONDA CIVIC e:HEV を推しておきます。ストローク感はプジョーにこそ劣るけれど、操縦安定性と乗り心地を高い次元でバランス。タイヤとのマッチングも最高で、路面のノイズを拾わない。優秀な足回りです。

 

傑作デザインに見る幸せなカーライフ

デザインについては、語るよりも見るべし。エクステリアとインテリアでそれぞれ3台ずつ、傑作だと私が感じるクルマを紹介します。

見て写真撮って感じよう(エクステリア傑作選)

Peugeot 508SW

アーチを描くウインドウ下端に注目!ボディを緩やかにカーブさせることで、下から見上げた時の造形美が構築されている。

Peugeot 508SW 傑作ニヤニヤポイント ★★★★★

 

ルノー・トゥインゴ

ジョン・マンゴーというイエロー、サイドのステッカーなど、これでもかと言うくらいにセンスを押し付けてくるコンパクトカー。日本車も見習えよなぁ〜

RENAULT TwinGo 傑作ニヤニヤポイント ★★★★

 

VOLVO V90

突き出たノーズ上端、FFなのに気合で作ったプレミアムレングス、伸びやかなシルエット。FFデザインワゴンの最高峰は、やっぱりボルボかしら。

VOLVO V90 傑作ニヤニヤポイント ★★★★★★

 

触って写真撮って感じよう(インテリア傑作選)

mazda 3 ステアリング

【モーター・アーツ】mazda 3 輸入車超えの先陣をきり得る国産車

Cセグメントの常識を超えるソフトパッド量の、mazda 3。これで良いんじゃないか、から、これが良いんじゃないか、に変貌したマツダは、近年注目すべきメーカーです。エロい。

mazda 3 傑作ニヤニヤポイント ★★★★★

 

VOLVO V60 マルーン内装

【偽りなしの輸入車選び】VOLVO V60 T5 Inscription

北欧デザインと一言で言い表せられない、VOLVO V60CCのコックピット。カラーのセンスが他メーカーよりも1枚上手。私の欲しいが全て揃ってる!

VOLVO V60CC 傑作ニヤニヤポイント ★★★★★

 

HONDA ZR-V フロントシートとステアリング
【first impression】HONDA ZR-V(Z/2WD)新・フレキシブルSUV誕生前夜の辛口評価

ホンダもとうとうやる気を出したか。3D立体造形をこれでもかとふんだんに使った、新ホンダインテリア。これからに期待です。

HONDA ZR-V 傑作ニヤニヤポイント ★★★★

 

ニヤニヤを大事に愛車を傑作に仕立てよう

エンジンフィール、燃費、シート、サスペンション、デザインの5本についてニヤニヤ説明を致しましたが、人によってはインテリア・デザインやパッケージングにニヤニヤする方も居るでしょう。こだわり始めたら車選びが大変になりますが、見事自分の好みにハマれば、傑作ニヤニヤカーライフが実現するはず。

 

クルマは上限の無い贅沢品です。クルマを所有すれば、次回はより上のクルマが欲しくなります。人は欲しいを追求する動物ですので、「セロトニン」が分泌されて幸せになったところで、次の目標を考え出してしまうのです。

 

それでも3年〜5年、長ければ10年も相棒になる愛車です。そのクルマの小さな傑作を見つけては称えて、人に自慢して、カーライフを楽しみましょう。貴方だけの傑作で良いんです。旨を張ってセロトニンを分泌しようじゃありませんか。それが、車選びの勝ち組です。

 

結びの瞬景

VOLVO S60

 

え? VOLVO をアイキャッチに使うなんて、もしやボルボ買うの? なんて、ね。きっとそんな事はありません。少なくとも新車では、ね・・・(ふふふ)

 

30年ほど前、世の中には傑作の代表が沢山ありました。NISSAN スカイライン、TOYOTA LEVIN(TE86)、エスティマも大ヒットしていましたね。現代ではどうでしょう。このクルマは傑作じゃない?なんて話、少なくなりましたよね。

 

どんどん個人主義になってゆく世界、傑作も自分の為だけにあれば良い、なんて考えて記事を書いてみました。VOLVO S60も、そう。セダンという希少なボディタイプで、どこまでも駆け抜けて欲しいですね。

 

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