日本車乗りの車好きも、輸入車乗りの車好きも、やはりライバルの動向は気になりますよね。ここで言うライバルというのは、輸入車 VS 日本車の構図。輸入車に多いディーゼル車を体験したければ日本車ならマツダが気になるし、トヨタクラウンやレクサスに乗る人は、輸入車であるメルセデス・ベンツやBMWが気になるのは仕方がありません。
かくいう私は、北欧ガソリン車→北欧ディーゼル車→フランスディーゼル車と来て、そろそろハイブリッド車にも乗りたいぞ、となって日本車を選びました。ハイブリッドと言えば、やはり日本車がまだまだ強い。輸入車には無い魅力が、日本車にもあることは間違いないのです。
ところが、モヤモヤします。あぁ、やっぱり輸入車が良いなぁ、性能なんてどうでもいいから、濃い味の輸入車にまた乗りたいぞ・・・そう、輸入車は危険な果実。下手をすれば身を滅ぼす、あまいあま〜い世界なのです。
日本車と輸入車の違い
そう、輸入車は日本車には無い魅力がいっぱい。しかし、日本車にも良いところは沢山あります。どこぞの車好き曰く、カタログ値じゃ語れないこと多いんじゃあ、困るんじゃあ、でも迷うのも幸せじゃあ!です。輸入車好き・日本車好きは、どちらが正解でどちらが間違っているというのは無いでしょう。
それでも、隣の庭の果実はとっても美味しそう。ちょっと味見くらい・・・いやいやいや!そんなことしてはいけない!と悩んでいる方は多いと思います。そこで、本記事では輸入車と日本車の違いについて、輸入車歴 13 年、日本車歴 10 年のワタシ「まこまち」が、それぞれの良いところをたっぷりお話いたします。
日本車と輸入車の基本的な違い
クルマというハードウェアとして、日本車と輸入車の違いは「走る環境の違い」です。日本車は時速 120 km/h が最高時速。輸入車は 200km/h を超えるのです。速度差が2倍に迫るのなら、クルマの性能も相応に高くなければなりません。日本では使うことのない性能だと言うかもしれませんが、その決定的な性能差による時速 100km/h 以下の余裕は、輸入車に乗るとすぐに感じることができるでしょう。
ならば、その余裕が正解なのかと言えば、それも違いますね。丈夫なクルマを作る=重くなるのは当然で、燃費に不利になりがちです。さらに言えば、時速 200km/h 超えはアウトバーンのあるドイツで、フランスは時速 130km/h。走る速度域が違うのなら、快適さをセッティングする速度域もまた、違うのです。高速道路では輸入車が、街中では日本車が快適だというのは、得意とする速度域が違うというのも理由です。
また、日本の誇る軽自動車は時速100km/hを上限に、多彩なユーティリティで世界のクルマを凌駕します。一言に「輸入車が欲しい」「日本車が安心する」とバッサリするのではなく、個々のクルマの良さを見出し、生活に合うかどうかを見極めることが必要なんですよね。
それでも、日本車だけを乗り継いでくると、輸入車に乗りたいなあとなるわけです。何故でしょうね? 資産として見た場合は、1年で40パーセントも価値を失うと言わせている輸入車。なのに、何故あんなにもときめく存在なのでしょう?
日本車と輸入車の違いはデザイン・センス
その一つ目の理由は、(日本人目線で言えば)「価格ばなれしたデザイン・センス」。輸入車のデザインは、日本車の同じクラスと比べたら明らかに上。
例えば、ショルダーライン。同じCセグメントにおいても、その抑揚の付け方はかなり違います。日本車は国内の狭い道路状況を考えると、どうしてもサイドパネルの抑揚は控えめになります。土地の少ない日本では、足車として軽自動車が大人気なほど、狭い。
すると、日本では「ボディサイズギリギリまで室内を広く取ろう」という風潮になります。ミニバンひとつとったって、そのスペース効率は圧巻。まともに8人が座れるミニバンは、世界は日本車のコストで作り上げることはできません。ところが、その代償としてサイドパネルは(デザイン的に)ペラペラですよね。
小型車に目を向けてみても、例えば、イタリアの小型車 FIAT 500 チンクチェントは独特のフォルムに恋する人は多いことでしょう。日本は軽自動車という独特の枠組みがあるのだけれど、やっぱりスペース効率重視です。
「メルセデス・ベンツよりも広い軽自動車ってすごいね」と言いたいところでしょうが、その変わりに素晴らしいデザインもプレミアム性も手に入れることができなかったのが国産車。その基本的な方向性の違いによる積み重ねが、デザインセンスに現れているのです。
だいたい、輸入車というのは自分のブランドをよく理解しながらデザインします。同じメーカーの違うクルマが、ぱっと見て同じメーカーだと判るんです。それこそ、エンブレムなんて必要がありません。
日本車は?と言えば、車種ごとに違ったデザインをてんこ盛り。つまり、メーカーとしてのアイデンティティを突き詰めず、消費者が求めそうなデザインを新たに起こす。成熟させずに捨ててしまうのが日本車の悪いところなんだ!
SUBARU R2の素敵なスプレットウィングスグリル、どこに行ったー!?
日本車と輸入車の違いは走行性能の最大値
デザインセンスだけでなく、輸入車がどうしても上に行くのが、走行性能です。走行性能の最大値については、日本車は輸入車には叶いません。
メルセデス・ベンツやBMW、フォルクスワーゲンは時速 200km/h 超えを考えてのクルマの設計。日本車は、特に国内専用車はせいぜい、オーバースピードのキャパシティを考えても 150km/h くらいまでを検討すれば良いのです。
さて、「設計」という話になると、カタログ性能には現れないところになります。ここは乗った人にしか判らない。だからこそ、一度所有してみたいと憧れてしまうんですよね。でもこれは正解。所有したいのであれば、してしまえば良いのです。
高速走行に余裕を感じるハードウェア性能
時速 80 km/h を超えてくると、輸入車の快適性が上がってきます。揺れはどんどん少なくなり、高速道路の継ぎ目でのショックは国産車よりも控えめになります。ブレーキをかけても体制は崩れず、アクセルを踏み込めば余裕で 120 km/h までたどり着くことでしょう。
なにせ、余裕があるんです。町中では硬めの足回りは、高速度領域に最適化されていることがわかります。クルマが無理をしていないことが判るから、運転しているドライバーも楽なんですよね。
クルマが無理をしている・・・つまり、ステアリングやボディがワナワナと揺れ出すとか、ブレーキの効きが甘いとかで判断ができるはず。思ったように車が動くということは、意外と簡単なことではなく、コストがかかっている証拠だと言えるのです。
長距離ドライブに耐えうるドライバーズシートの出来の良さ
実は各メーカーで最も違いを感じるのが、ドライバーズシート。ここにも性能差は現れます。
例えば、Peugeot 208 を見てください。ボディサイズで言えば(多少大きいものの)あきらかにトヨタ AQUA と競合します。AQUAはハイブリッド車なので、燃費では Peugeot 208 を凌駕することでしょう。ところがシートの出来の良さなら、Peugeot 208 に軍配があがります。
日本の小型車は、消費者の先入観に縛られて、小型車は小型車の価格でなければならないとされています。その為、コダワリのある豪華なパーツを使いたくても使えない。実際、小さくて豪華なクルマというのは、輸入車にしか受け皿はありません。
最近はトヨタがGRシリーズでスポーツ性の高いクルマを出して頑張っていますが、スポーツだけが車じゃない。クルマのサイズでのヒエラルキーを打破しなければ、日本車のツマラナサは一生そのままかもしれません。
個性豊かな輸入車の数々 日本車は妥当ライバルで金太郎飴になった?
世界にはたくさんの自動車メーカーがあります。その数、ざっと・・・数え切れません。ご興味ある方は Wikipedia へどうぞ(笑)
それはともかくとして、輸入車は自らのイメージを固め、植え付けるのが上手です。BMWなら「駆け抜ける喜び」なんてキーワードでスポーティさをアピールするし、シトロエンは柔らかいサスペンションに定評があります。メーカー毎の特徴を上手に伝えるのが得意なんですよね。
メーカー・ブランド | イメージ |
---|---|
メルセデス・ベンツ | 世界的なプレミアム・カーブランド(日本では、ね。)。クルマの創始者的なイメージで、世界初の自動車特許を取得した。スリー・ポインテッド・スターかっこうよい。 |
BMW | 世界的なスポーティ・カーブランド。 |
フォルクスワーゲン | 質実剛健 フルラインナップカー・ブランド。緻密なクルマを造る印象。ワーゲンと言えばゴルフだとかワーゲンバスだとか。 |
AUDI | クアトロAWDの爆走セダンなカー・ブランド。 |
プジョー | 猫脚を代表とするしなやかな足回りのスポーティ・カーブランド。ステランティスの中の片方で、意外と名門なことは知られていない? |
ルノー | 日本ではファミリー・バンなカングーが目立つが、オシャレな小型車メーカー。 |
ジャガー | エンブレムの格好良いスポーツセダン・メーカー。お目々が4灯・・・今は違うか。EVメーカーを目指している。 |
サーブ | 飛行機会社から転身した自動車メーカー。北欧発のスポーティイメージだったが、経営破綻してこの世に無し。 |
ボルボ | The 安全車+ワゴン。インテリアのデザインは逸品。最近はEVメーカーへの道を走っている。 |
日本車はどうでしょう? すべてのメーカーが一旦は自動車総合メーカーを目指したからか、メーカーとしての特色よりもクルマ毎のキャラクターが目立ちますね。今で言うなら、トヨタ車はハイブリッド車メーカー、日産はEVに強いルノー系列の会社、ホンダは本田宗一郎の作った会社、スバルはボクサーエンジン+AWDで低重心メーカー、くらいでしょうか?
「スバリスト」が居るスバルは、上記のコダワリとWRCのイメージがあって、国産車の中ではかなりメーカー・イメージがハッキリしている会社です。その他は、どうでしょうね。スズキはジムニーとバイクがあるけれど、やはりクルマやバイクの個別のイメージが先行します。
「日本の皆様にフルラインナップでお応えするのです!」と言えば立派。でも、そうも言っていられないのが現実です。自動車業界は再編が進み、中国資本も充分しっかりなクルマを造るようになってきました。メーカーの独自路線をどのようにするのかは、フルラインナップメーカーのほうが難しいのかもしれません。
日本車と輸入車の違いはコストパフォーマンス
しかし、自分の手元にあるお金でクルマを買おうと考えた時、同じ価格のクルマであれば性能の良い方を選びたいのは普通のことです。輸入車と日本車がまったく同じ性能だった場合、コストパフォーマンスで言えば日本車の安さが目立ちます。輸入車は海を越えて日本にやってくるのですから、その運送費が販売価格に反映します。また、為替相場の影響もありますので、輸入車に割高感がでるのは当然です。
幸い日本には国産車があり、世界でも売れている有名なメーカーがごっそりあるわけですから、日本車は安くて頑丈で良いよね〜なんて言えるのは、世界的には恵まれていることなのかもしれませんね。
コロナ禍に入る前は、まだまだ輸入車は今よりも買いやすい価格帯でした。性能としても拮抗し、「ハイブリッドの国産車」「ディーゼルの輸入車」と棲み分けができるくらいには差額も少ないものでしたね。「輸入車=高額」という感覚も、昭和に比べればだいぶ薄れていたんです。
確かに高額だった輸入車。それには理由があって、日本車のようにメーカーオプションのオーダーメイドが出来ないから、インポーターが日本のユーザーが満足の行くようにある程度決まったオプションを付けていたんです。日本車と輸入車、装備を同じくらいつけてみれば、価格は輸送費くらいの差じゃん?という時代も、あったんですよね。
日本車と輸入車 安全性能は一長一短
安全性能は世界的競争の真っ只中
そして、同じ価格ではなかったとしても、日本車の性能は輸入車に負けないところも沢山あります。例えば、安全性能。衝突安全性は今やボディ設計だけでなく、レーダーを使用した警告性能、感知した危険性を回避するための制御性能と多岐にわたります。昔高級車専用だったクルーズコントロールも、今や安全性能の一つとしてカウントされるようになりました。
その先駆けは、北欧の自動車会社ボルボでした。自動車開発創世記から、クルマを硬く頑丈に、衝突しても生存できるようにと徹底的に技術を磨き上げた。世界初の三点式シートベルトを開発したのはボルボです。
そもそも、車速 200km/h 超えでクラッシュしても大丈夫なようにと考える輸入車はガッチガチ。対して日本車は、クラッシャブルゾーンを充分につぶして室内を守る設計でした。この両者の考え方は、衝突試験という各国の基準のクリアの為、様々に組み合わされて現代に至ります。基準が設けられたことで、どちらが優秀という答えの出し方はできなくなりました。すると、衝突安全性能は別の方向に進み出します。
先行した北欧車 追従し抜き去ろうとする国産車
衝突安全性から抜きん出ようとする風潮、それは衝突回避性能。デジタル技術を駆使して、たくさんのセンサーによりクルマの状況を随時判断。事故に繋がりそうな運転を見つければ、自動的にステアリングを操作して即修正が普通の世の中になりました。
ボルボは、この分野でも先行します。IntelliSafe と名付け、レーダーによる衝突回避機能を 2014年にはすべての車両に標準装備。車速の認識、人や動物の認識、後続車監視など、最先端の安全性能はボルボに乗ればついてくる、という状態でした。
ところが、国産車は巻き返しを図ります。ホンダは Honda SENSING を軽自動車にも拡大させ、小さくてひ弱なボディでも高い安全性能を実現しました。スバルは SUBARU eyesight で、国内最高水準と言われる安全性能を牽引しました。衝突したときの安全性は、衝突しない為のチカラと合わさり、世界的に見ても優秀と言える衝突安全性能を国産車は手に入れているのです。
ところで、エアバッグは日本人の発明品です。ご存知でしたか?
この記事は、about-VOLVO時代に書いた記事を手直ししたものです。 私はクルマを選ぶ時、エアバッグの有無を確認します。特に重要視しているのが、カーテンエアバッグ。信号無視のクルマにサイドに突っ込まれた経験のあ[…]
輸入車に乗るなら知っておきたい事
輸入車の燃費は思ったほど悪くない
燃費については、私はすでに実力イーブンだと思っています。というのは、わたしの輸入車の経歴が燃費の良いクルマに隔たっていたからです。
車種 | JC08 モード燃費 |
---|---|
VOLVO V50 | 8.4 km/L(ハイオク) |
VOLVO V40 D4 | 20 km/L(ディーゼル) |
Peugeot 308SW BlueHDi | 22 km/L(ディーゼル) |
HONDA CIVIC e:HEV | 24 km/L(レギュラー) |
ね。燃費良いでしょう?
輸入車は日本車に比べれば、ハイブリッド技術は発達途中です。日本車のような(というより、トヨタのような)複雑な機構のハイブリッド車ではなく、トランスミッションに内蔵できるマイルド・ハイブリッド、もしくはプラグイン・ハイブリッドの道に進んでいます。
輸入車が得意とするのは、やはりディーゼル。街中での運用では燃費はイマイチ伸びませんが、燃料費の安さでカバーできます。さらに、ロングドライブで燃費が伸びるのはディーゼル車の良いところ。HONDA CIVIC e:HEV は、エンジン直結モードをつくってカバーしますが、それでもディーゼルには敵いません。
輸入車は故障がつきものと理解しよう
もう一つ、付け加えておきます。誰もが怖い故障の話。体感的にですが、品質が上がってきたとはいえ、輸入車は故障します。むしろ、日本車が故障をしなすぎるという話もありますが・・・私は日本車での故障は0回、輸入車での故障は、結構沢山です(笑)
車種 | 主な故障 |
---|---|
VOLVO V50 | ・ラジオが効かなくなった
・ステアリングとタイヤの方向が変わってしまった ・エンジンがかからない(イモビライザーの動作不良) |
VOLVO V40 | ・ディーゼルエンジンのO2センサーが故障(リコール) |
Peugeot 308SW | ・時速 100km/h でリアタイヤが震える
・ナビ画面がつかなくなった ・フロントタイヤの回転速度計測センサーが故障 |
特に、Peugeot 308SW のナビ画面付かないは日常的。もう、諦めておりましたね(笑) 幸いにして、走行中に突然おきて事故に・・・ということはありませんでした。が、ある程度覚悟をしておいたほうが良いでしょう。
また、故障するのが怖い=出費が怖いのであれば、新車を買うのがベスト。最長5年の保証が付いてくることも。輸入車ディーラーもしっかりと対策して販売しています。日本人のニーズにあった、買いやすい環境を与えてくれるはずです。
輸入車のエアコンは貧弱である(きっぱり)
これが最後になるかな・・・輸入車のエアコンは、明らかに効きが悪いです。冷たい空気は確かにでるのですが、なにせ効き方が半端なく悪いんですよね。もっというと、制御がとても下手っぴです。(一部車種かもですが。)
例えば、エアコンの設定を「20℃」にしたとします。日本車の殆どは、設定温度を下回る温度の空気を出し、車内の温度を設定温度に近づくように制御します。
輸入車では、「20℃」にした空気を出し続けます。いつまでも設定温度の空気しか出さないから、外部から侵入する熱と合わさって車内はいつまで経っても設定温度になりません。
日本車はエアコンの効きが良いですよ!ADバンだって、ヒエヒエの冷たい空気を力強く出せるんです。輸入車に乗るのなら、オートエアコンになど任せずに自ら制御することをオススメします!
味の濃い輸入車に乗ってみる?
ここまでを要約すると、「走行性能が高い」し「デザイン・センスも良い」輸入車は、日本車に比べれば憧れを抱きやすいクルマ達です。絶対的な台数が少なく、レアリティがあるのも良いですし、各々キャラクターが濃いものだから、自分の希望とピタリと合えば楽しいカーライフが待っています。
しかし、街中での燃費はイマイチ良くないし、やはりトラブルは日本車に比べれば多めです。エアコンは湿度の高い日本に適正化されおらず、夏場は結構きついかも。正直言って、運転するときの癖の強さもあるでしょう。日本車というのは個性はイマイチですが、どのクルマも運転しやすくて快適。日本国内で使うのなら、やっぱり日本車のほうが快適ですね。
それでも、輸入車に惹かれるのは何故なのでしょう? そして、輸入車から日本車に移った私が、将来もう一度輸入車に乗りたいと思ってしまうのは、何故なのでしょう?
これは自分の体験の上での仮説ですが・・・輸入車には「特別感」があるんですよね。
輸入車の特別感は日本車では手に入らない
その特別感が何かと言うと、まずは「走行性能が高い」ことと「デザイン・センスが良い」こと。これらは完全に長所です。日本車が持ちたくても持てない、オーラみたいなもの。人間は幼少の頃に近くに居た異性には恋をしないと聞いたことがありますが、輸入車もまさにソレ。遠くから来た異国のモノだからこそ、好きになってしまうんです。
さらに、故障というリスク。もう、リスクではなく事実なんですが、故障することを受け入れると、故障した事自体が良い思い出になってしまうんです。エアコンが効かないことを、「いやー日本に来て大変だね」なんて言って可愛がってしまうんです。つまり、欠点が美点になってしまうんですよね。
欠点が美点になるのには、様々な理由があるでしょう。美点にならない人だって居るはずですが・・・そのような人は輸入車には乗らないほうが良いでしょうね。私個人で言えば、輸入車に乗る男気みたいな感覚かなあ・・・。今、HONDA CIVIC e:HEVに乗っていますが、背が低くて乗り心地は N-BOX に劣ることがあるけれども、それも男気。
自分で決めて、自分でお金を支払うんです。好きなクルマを購入するなら、欠点も含めて認めてから契約する。そうすれば、多少のトラブルなんて苦にならない。むしろ、どんどん愛着が湧いてきます。素晴らしいカー・ライフが繰り広げられることでしょう。
結びの瞬景
今回は、輸入車と日本車の違いについて語ってみました。少し喋りすぎちゃったかなー。
それにしても、Peugeot 508 の形状は良いですね。文中でも触れていますが、輸入車の造形美は日本人には作れないところです。なにせ、クルマ文化のレベルが違います。カーデザインでは十数年は遅れている日本車が、508のようなデザイン力を得るのはいつになるか。
日本車にも、いくつか優秀なものはあるんですけどね。徐々に、一歩一歩、チカラを付けて言って欲しいです。デザインさえ日本車が押さえてしまえば、鬼に金棒と言えなくもありません!よね!?