【車好きの移住録】レッツゴー!自力引っ越しドライビング!

車好きの移住録、今回はお引っ越しのお話です。

 

引っ越し?は?車関係ないじゃん?と思ったそこのあなた!残念ながら車大好きマンの私が、そんな簡単に引っ越すわけないじゃないですか!!(笑)

 

何はともあれ、移住先が決まり、その段取りは一月中にと急いで電話した私達。シーンはそこから始まります。

 

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長野県への引越し代は40万円!?

古民家の一部屋の天井

 

分かってはいましたが、私たちが移住を決め込んでいた3月末は、引っ越しのハイシーズン。転勤やら入学やらで引越し屋は「言い値」の世界。どんなに車売却に慣れていた私でも、引っ越し家の値切りは難しかった。

 

アートさん 長野までは40万円です♩

まこまち  高すぎる!WEBでは28万円って出ましたよ!?

アートさん シーズンオフの価格じゃないですかね〜?

 

それでも人とトラックを押さえてやるんだ感謝しろよバリの引越し業者、強気すぎ。しかしやはり、競合させなきゃなるまいて。

 

サカイさん え?アートさんは40万円?ウチはもっと頑張ります!

まこまち  ええで!ええで!!

サカイさん はい!30万円です!

まこまち  うう‥WEBでは23万円と出てたんですけど‥

サカイさん 頑張って28万円です。これでOKなら、今すぐ手配とりますよ?まあ、ダメならこの話は無かったことに、ね!

 

嫁さまと話し合う。

 

サカイさん いえいえ、決めなくて良いですよ。ただ、他も含めてこの価格はもう出ないかもしれません!

 

ぐ…つけ込んでくるな…嫁さまと話して、引っ越しの苦労は個人で負えるものではないと、28万円でしぶしぶ了承。

 

まこまち  えぇい!28万円でよろしく!

サカイさん では、すぐに手配しますね…もしもし…はい、ええ、え?

 

電話の先の怒鳴り声が聞こえる…

 

サカイさん そうなんですが…はい、わかりました…

 

電話を切った引っ越しセールスさんは、バツが悪そうな顔で。

 

サカイさん 上司のOKが出ませんでした…

まこまち  貴方…あれだけ煽っておいて…

サカイさん ご、ごめんなさい!

 

私は速攻でスマホを操作。3月の休日2回に、2tショートのトラックをレンタカーで借りたのでした。まさかまさかの、そのまさか。長野までの引っ越しまで自力引越しになろうとは…

 

襲いかかる移住トラブル「リフォーム終わりません」

梁の見える天井にご満悦

 

とはいえ、引っ越し代は40万円。対して、レンタカーは2回分で16万円。家電がいくつも買えるレベルで安いのです。余ったお金はエアコンだと、意気揚々で引っ越しの準備を開始。そういえば、マンションからの引っ越しはほとんど全て自分でやったんだっけ。

 

忙しい仕事の最中、夜な夜なダンボールへ使わない荷物を入れる日々。忙しさの余りにブログもSNSも休む始末だけれど、今回ばかりは仕方がない!

 

さて、引っ越し屋の裏切り(?)を乗り越えて、私の引っ越し計画はこんな感じに。

 

  • 3月2週土曜日 2tショートを借りて引っ越し開始
  • 3月3週土曜日 2tショートを借りて生活に欠かせないものを引っ越し 家族はここで移住
  • 冷蔵庫だけは重たいので 家財引越し便で別手配
  • 3月最終週 賃貸を引き渡し シビックで長野行き

 

うんうん、結構かたい計画だぜ。

 

ところが、3月1週目、不吉な連絡がはいります。ほらほら、一筋縄には行かないのが我が人生(笑)

 

まこまち ええ!?リフォームが終わらない!?もう賃貸の解約申し込み済んでるんですよ!?

工務店  すいません、しばらく、ウチのモデルルーム使ってください…

 

そんな…引っ越しして生活基盤を整えようと気張るところを、綺麗なモデルルームとはいえ仮住まいに(綺麗なのも落ち着かないし…)。買い直した家電関係も、一旦全てモデルルームに宛先変更。荷物を詰めている場合ではなくなった!

 

しかし、引っ越しの日はしっかりやってくるのです。

 

デュトロでのお引っ越しは「二度と乗らない」

2tショートレンタカー 日野デュトロ

 

2tショートは、日野のデュトロ。形は確かにトラックだけど、サイズ的にはプジョー508SWだと思えば、それほど大きくない。ただ、久々のディーゼル音は疲れが溜まる。プジョーのディーゼルのようにはいかないのが、トラックのディーゼルか。

 

朝早くから借りに行き、荷物を満タンにし終わったのは夕方4時。結構たくさん詰めた印象で、2回目も2tショートで引っ越し終わりだね、なんて話をしてホッとしての中央道。ところが…

 

息子くん お尻の下が熱いね

まこまち エンジンが真下にあるからね

嫁さま  私 足が届かない…

まこまち えぇ…

 

日野デュトロで引っ越し!

 

見ると、嫁さまの座る真ん中の席は、少し足を前に投げ出す形になっていて、基本的に座ることをあまり想定していない印象だった。それでもめげずに、長野県までの道のりを進んで行きます。

 

時間がかかる事を考えて、当日は引越し先近くのホテルに宿泊。あまりにも大きなディーゼル音に疲れ果て、私たち夫婦はの意見は「二度と乗らない」に。次の引っ越しは違う車にしようと和気あいあい。

 

まこまち 来週の引っ越し、だいぶ荷物なくなったし、ハイエースで良くない?

嫁さま  賛成!それでも無理なら、シビックに載せれば良いもんね。

 

いいのか?そんな判断でいいのか…??

 

ハイエースに元気をくれる娘の声

ハイエースと すみっコぐらしのトカゲ人形

 

翌週の引っ越しはハイエース。荷物をドンドン載せていく。予定では4人乗車で、悠々と長野入りを決め込んでいた。ところが…

 

まこまち あれ、荷物積みきれないんじゃ…

 

原因は、目算間違いだけでない。シビック用の冬用タイヤのアルミを買っていたのが大きかった。仕方がない、アルミはシビックに載せてしまおうと言ったところで、荷物はまったく載せきれない。

 

まこまち ママさん!2人は高速バスだわ!

嫁さま  う、うん、すぐ予約するね!

娘ちゃん 私はどうすれば!?

まこまち パパと一緒に引っ越し整理!息子くんは向こうで荷下ろし係だから、高速バスで移動して!

 

半べそかきそうな私は、リアの椅子を潰して荷物を載せる。嫁さまは息子くんと、高速バスを目指して新宿へ向かった。居残り組みの私と娘ちゃんは、ハイエースが膨れ上がりそうになるくらいパンパンになるまで荷物を載せ、真っ暗になってから旅立った。

 

荷物を載せまくったハイエースは、なんだかとても乗り心地の良い車。荷物満載が運転しやすい、乗りやすい。ああ、我が家にもハイエースがあったらなあ、いや、あの時カングー 買っておけば、308SWを手放しておかなければと、後悔の波が襲いかかる。

 

ルノーカングー(2代目)

 

あの時、カングーを選んでいたら…

 

伊那で撮影の308SW

 

308SWを手放していなければ…

 

と良からぬ事を考えていたその時!

 

娘ちゃん ハイエース、楽しい!前が見えすぎる!!

娘ちゃん あの高速バスにママ達乗ってるって!抜かしちゃえ!

娘ちゃん うわっ霧こわっ前見えない!!

 

キャブオーバーワゴンに初めて乗る娘ちゃんが大はしゃぎ!おかげで、疲労困憊妄想嫌悪のナイトドライブは、娘ちゃんの声援により大成功を納めたのでした(^^)

 

史上最悪な納車の日

日産サクラのリア

 

翌日、荷物をモデルルームに降ろし、仮住まい用に整えていく。同じ頃、神奈川県のディーラーから嫁さま用の日産サクラが納車された。これで、ひとまず移住先での生活は困らない。

 

ちょうど4年前。長野県への移住を決意し、それぞれが頑張った。嫁さまはパートに勤しみ、娘ちゃんは狙いの大学をターゲットに猛勉強。息子くんも、変わる環境に辛い思いをしながら、今回の転校を受け入れた。

 

私は、何も変わらなかった。仕事を辞めることもできず、目の前の収入に頼らざるを得なかった。だから、この日は東京に残る私と家族とが離れる日。

 

まこまち 仕事、頑張るからね。

嫁さま  うん。

まこまち 電話するから、LINEするから。

嫁さま  うん、うん。

 

子供が居るにも関わらず、涙ぐんで慰め合う私たち。30年弱、二人三脚で歩んできた夫婦の道が、一旦別れてしまう時。でも、これが、移住生活のスタート地点。いつかの笑顔を手に入れる為、それぞれの道を、さらに頑張る。そう決めたんだ。

 

だから、私たちは出来る限りの作り笑顔でバイバイした。

また一歩、本当の夢を叶える為に。

 

残った荷物のその後の顛末

引き渡し前の借家

 

ここからは、残りの荷物に話を戻す。仕事帰り、電気契約の切れた借家に戻っては、暗闇の中で荷物を整理する最終週。シビックには乗り切れないことがわかったところで、ライトエースを借りることに。ハイエース、ライトエースと立て続けにレンタルしたが、月末に貸してくれたトヨタには感謝しかありません。まあ、散財だが…引っ越し代よりは、だいぶ安い!

 

賃貸の引き渡しの前日には、嫁さまが高速バスで駆けつけての最後の掃除。たった四日離れただけで寂しがる、仲睦まじい我々夫婦は、ライトエースで仲良く長野へバン車ドライブ。小型の箱バンは視点の高さも適度で運転しやすく、スイッチ式のウインカーに違和感あれど、長距離をしっかり走り切った。

 

疲れ切りつつ、何かを成し遂げた自力引っ越し。きっとこれが最後の引っ越し。無事私たちは、憧れの長野県へ生活の拠点を移したのでした。

 

移住の終止符と新生活

アルピコ交通松本行き

 

それからは、生活は一変。私は週末、木曜日や金曜日に長野へ帰る2拠点生活。できるだげコストを下げようと、高速バスの回数券でお得に行き来を繰り返す。

 

嫁さまは日産サクラで、今日も縦横無尽に子供達の送迎に勤しみながら、畑の手入れを頑張ってます。一月で1500kmを走るサクラは、きっと乗り潰し確定です(笑)

 

日産サクラが高速道路の脇をいく

 

私のシビックはというと、すっかり出番が無くなってしまいました(笑)ロングドライブ兼土日の買い物専用車となったシビックさんだが、花見に走りに家族の相棒として大活躍!

 

愛車 CIVIC e:HEV と 桜の木

 

辛い想いも、家族と愛車とともにゆけば、怖いものはありません。離れ離れの苦しさは、私たち家族の絆をさらに強いものにしてくれるはず。土日限定になったけれど、まこまち一家の笑い声は絶えません。

 

新しい私達の根城、長野県の山間にある、とある古民家の物語は、これからも続くのです。

 

結びの旬景

移住先は美しい

 

あ、シビックは結局引っ越しには使われず、4月の一週目をコインパーキングで過ごした後に、私が長野へ連れ帰りました。

 

この後、野菜の初収穫やら耕運機の購入やらで楽しく暮らしているのですが、移住録は一旦、区切りを迎えました。今後書くかどうかは、ちょっと情勢を見て考えます。

 

移住しきっていないんですが、やっぱり移住は大変だなと言わざるを得ません。住む場所によって文化が違うのは当然のこと、寒さ暑さの環境も意外と身体にくるもの。ガソリン代も…一筋縄ではいきませんね。

 

そして、車に対する価値観も変わってきます。この辺り…今後の私の車選びに影響を与えそうで怖いです(笑)