【車好きの移住体験:古民家改装編】寒くて?怖くて眠れない!

トイレ問題が解決すると、前の晩に1時間しか寝ていない私は順調に眠くなる。家族四人分の寝袋を履いて、一度仮眠をとろうとするが。。寒い。やたら寒い。ゴールデンウィークでこの寒さって何!?と言いたくなる、気温5度。

 

このまま寝るとやばい気がする。まるで、雪山に遭難するような。ミスったのは、電気の開通を朝10時にしていたこと。

 

でも、ちょっとくらいフライングしてブレーカーあげちゃっても、良いよね?しっかりとお支払いはしますので!!

 

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古民家の(だけじゃない?)電気は時間指定で開通できる

古民家の古い配線

 

というのは、モンブランのように甘い考えでした。ブレーカーを上げたところで通電される気配なし。そんな馬鹿な、賃貸住宅はブレーカーあげれば電気がすぐにつくじゃないか。もしや電気設備が壊れているのか?残った体力を捻り出し、家中のコンセントを調べまわるが、ダメだった。

 

と、私の横で子供がスヤスヤ。おいおい、身体の大きさは同じだろうに、なぜあやつらはホカホカしているのだ?我々夫婦はなぜ凍えているのだ?これが歳というものかと必死に屈伸運動をしてみるが、寒いものは寒いのです。

 

この日のために購入した電気ケトルも、ホットカーペットもまさに宝の持ち腐れ。寝袋の中でジタバタしながら、スマホでマンガを読んでやり過ごす。

 

嫁ちゃん  8時半だ!

 

ガバッと起き上がる嫁ちゃんの勢いに、私もつられてガバッと起きる。なになに?8時半に何かあるの?

 

嫁ちゃん  電力会社さんに連絡してみるね。

 

おお、そうだね、何かの間違いで電気流し忘れたのかもしれないしね。嫁ちゃんはオペレーターに住所を伝え、電気は通るのか伝えていた。すると。

 

オペレータ はい、確かに本日10時で予定しています。

嫁ちゃん  あのう、少し早く通電できないですか?

オペレータ 誠に残念なのですが、システム上で予約されているので当日の変更はできません。

 

おあほほ!なんてハイテク!スゲー(^o^)とか叫びつつ、こんな田舎(失礼)でそんなハイテク要らんだろうとかもついでに叫ぶ私はたぶん、勝手マンだ。よく考えれば誰でもわかる、リモートで電気の量を変えらる素晴らしい仕組みも、寒さに凍えた私達はレベル5デスを喰らったかのように心が凍りつく思いなのでした。

 

【電気の開通】中部電力だけの話かもしれないが、申込時に伝える開通日時はきっちりと守られます。誰が来るでもない、リモートで電力供給をコントロール。申し込みの時は、住所をしっかり伝えましょう。

 

古民家宿泊 憧れの大地で爽快ドライブ

信州 大きな畑と CIVIC e::HEV

 

10時。電気がついて、カーペットが暖かくなる。安堵の睡眠を、と思ったが、煌めく緑の中を買い物に走り回る。HONDA CIVIC e:HEV で走り回る期待の居住地は信号が少なく、軽いアップダウンが気持ちいい。

 

信州の景色

 

遠くの山、田畑、青い空に白い雲。ポンキッキーのテーマ曲のようで、爽快シビックのアザナをなぞるようでご機嫌になる。いつのまにか眠気というキーワードがすっとんで、楽しく家族でホームセンターでお買い物。

 

そう、クルマが大好きで、スピードを出さなくても楽しく走れる地方への移住がしたかった。そんな希望が叶う道筋が見えたことが嬉しくて。口に出さなくっても、たぶん家族はわかってる。ステアリングを握り、ニコニコしている私の心を。

 

アクセルを踏み込む右足に力が入る。軽やかに、爽快に。

 

古民家宿泊 人気の無さと暗さが怖くて眠れない

古民家の居間

 

気付けば夜。移住先での初晩御飯は、インスタントラーメンやコンビニご飯。再び寝袋を身にまとい、興奮しながらもとうとう眠れると睡眠ポジションを探し出します。

 

外は真っ暗闇。

 

谷間にある新居は、なだらかに付近の田畑を見下ろすロケーション。だからわかる闇の色。ふと周りの民家を見れば、どうやら空き家が多い事に気がついた。

 

日中の挨拶回り。誰とも逢うことが出来なかった。限界集落なのかと言えば、きっとそうなのだろう。日中は家の前を結構な頻度で車が走るが、谷の奥にある観光スポットの影響なのか、結局夜は人気を感じることがなくなった。

 

なかなか、心細い。

 

【田舎の暗闇】田畑が近くにある為、カエルの大合唱が聞こえます。別の生命があるだけでもなんとなくホッとする不思議。しかし、物音がかき消されて人が近づく音も聞こえません。ということで、防犯用にカメラをセットする予定です。

 

古民家宿泊 聞こえなかった人の声が怖さを助長する

キャンプ、コテージ、誰かが必ず管理しているところとは違う、本当の夜。幽霊だの妖怪だのが怖いわけではなく、ただ単に目の前にある闇が怖い。その漆黒の中には何がいる?人であったら、どのように応戦すれば良いのだろう。

 

そんなモヤモヤの追い打ちは、意外なところから湧き上がった。

 

娘ちゃん  なんか、男の人の声がしない?

 

田舎の夜空

 

嫁ちゃん  そう?特に聞こえなかったけれど。

まこまち  ええ。。。ちょっと外を見てくるよ。

 

眠いはずなのに眠気が消える。自分の五感が研ぎ澄まされることがわかる。静かな谷間の草や木々のざわめきの隙間にある、自然ではないものを探し出そうとする、本能が巻き起こすドーピング。

 

家の周りに何かいないか確認して、取り越し苦労だと言い聞かせて、貧弱なドアの戸締りを入念にこなす。

 

そして寝床に戻ってみると。

 

娘ちゃん  ぐうぐうーー

息子    ヌヌヌヌヌヌ

嫁ちゃん  スピースピー

 

おおおお・・おぉおぉおおおお・・・・

 

 

みんな、寝ているじゃないか!(TдT)

 

 

ホットカーペットという文明の利器、弱々しくも明るく光る蛍光灯。家族みんな、少しの安心で眠りについてしまったのだ。どこまでも広い家を掃除して、知らない土地の緊張で積み重なった疲れだろう。これは仕方のない事だった。(私が見回りに行っている間というのが解せないが

 

それにしても、人は警戒モードに入ると眠れなくなるらしい。身体も脳も疲れているのに、眠気はまったく現れない。一人暖かいお茶を飲み、スマートフォンで気になっていたウェブを読む。

 

そうだ。明るくなるまで起きていよう。

 

もう寝まいと決めつけた私は、空が白やみ鳥が鳴き、嫁ちゃんが起きるのと同時に、深い眠りに落ちたのでした。

 

古民家の寒さ対策 TOYOTOMIストーブで幸せあったかライフ!

後日談。

 

寒い 広い 暗いの体温略奪三拍子にかなうもの、何かないかなあ?その答えはストーブ!灯油の暖かさ、炎の明るさは人を安心させるのに必要不可欠。できるだけ石油を使わずに決めていたポリシーは、打ちのめされるような寒さの前ではコロリ!と方針転換。いやいや、送電ロスより直火ですよね!?

 

ちょっと高くてもレトロ感のあるストーブにしたくって、アラジンブルーフレームを通販で探すも、季節外れのストーブ購入は転売ヤーの格好のターゲット。そんなものには目を向けず、次点で欲しかったトヨトミの石油ストーブをポチポチ。

 

TOYOTOMIのストーブ

 

あったか〜い(^-^)

 

木造でも17畳が暖められる高出力は、久々に体験する「身体のストーブ側が熱ちち」で私も嫁ちゃんも懐かしむ。間違いなく身体に悪いストーブの香りが懐かしくて、やっぱり古民家買ってよかったねと家族みんなで笑いあうのでした。

 

結びの瞬景

TOYOTOMI ストーブと古民家

 

寒い家が暖かくなり、心の安心が増えてきます。人は道具を使う動物。建物ももちろんの事ですが、道具が増えていくのが堪らなく楽しく、幸せです。

 

ところで、灯油ってガソリンスタンド以外でも買えるんですね?私はホント20年ぶりに灯油を買いました。冬の光熱費、バカにならなそうですね〜