【車好きの移住録 プロローグ】思い切りは突然に

空は狭かった。

 

山へ向かい、トンネルを抜けて現れた、谷間のとある小さな集落。明らかに若者は居ない、明らかに街から遠い、明らかに行きづらい。

 

しかし、懸念を吹き飛ばすような山の景色、広い土地、そして沢山の想い出が染み込んだ、ひとつの古民家。目にする人の少ないそれらは、私の目にキラキラと輝いた。

 

山と川

 

 

こんにちは。自動車ブロガー(笑)まこまちです。

 

いつもはクルマのことばかり書いている monogress ですが、今回から移住話も取り入れていきます。「車好きの集まるカフェ」をつくることは、私の人生の目標の一つでした。どうして私が、カフェをつくりたいのか。その夢は達成されるのか。

 

まだまだ道半ばですが、ようやく居住地の購入が決まりそう。ここまでの居住地探しをカフェつくりの第一章として、綴っていきたいと思います。

 

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移住決意の事件その1 学校が遠くて辛い

パソコンとパソコンデスク

 

車のブログを書いている私の横に、娘が座ってポツリと言った。

 

   高校はトップ校に進学したいんだけど。

 

娘の表明には度肝を抜かれた。確かに小学校から塾通いだったけれど、あくまでも標準ちょい下の成績から抜け出すため。中学に入ってからも続けていたのは感心したが、カエルの子はカエルだぞ。

 

いや、嫁ちゃんは自分よりも頭良かったか。それにしたって・・・トンビから鷹が生まれる系?

 

まこまち 素晴らしい目標だね。すると塾以外で支援が欲しいのかな?

娘    うーん

 

首を傾げる様子が微笑ましい14歳だが、支援できる事とできない事がある。毎日一眼レフで写真を撮るくらいならお安い御用だが、そんな事は望んでいないのは我が娘のことだ、楽勝でわかる(誰にでもわかる)。

 

娘    学校と家が遠いのが辛いなあ。

 

いちばん解決できないところキター!

 

紅葉と学校

 

我が家は分譲マンション。結婚直後に購入した、四人家族にちょうど良い2LDK。子供の頃、団地住まいだった私たち夫婦は、リビングというものに憧れた。私の実家から嫁ちゃんの実家へ向かう途中の新築マンションを見つけた時、すぐに購入を決心したのだ。

 

かれこれ 20 年も前の話である。

 

そのマイホームはなかなかの住み心地だったが、中学校までは早足で歩いても30分を超えてしまう。もったいない、勉強に充てられれば良いのにと、娘は嫁ちゃんに話していたそうだ。

 

だが・・・

 

まこまち 住み替えは簡単じゃないなあ。

嫁ちゃん そうねえ。

    マンションっていくらなの?

嫁ちゃん ◯千万円よ。

    ふぇっっ 高ぁ・・・

 

モヤモヤと思い出す。一度、販売に失敗した事があったっけ。もう少し空気の良いところに移りたくて、売却を試してみた。売れなかったけど。

 

生意気を言うようになってきた娘は、産まれて半年後にアナフィラキシーショックを起こしている。食物アレルギーだ。夫婦で原因を色々考えた。嫁ちゃんの身体が弱い?私の不健康?パソコンの電磁波?子供の頃にカップラーメンを食べ過ぎたせい、なんていうのも本気で考えて、結果は「幹線道路沿いに住んでいるから排気ガスなのではないか?」と結論づけた。

 

ならばと移住を考えたが、7年目のマンションを買おうという声は閑古鳥。それ以来、不動産は簡単には売れないものと私達夫婦は認識したのだ。

 

ビーナスラインとスバルレガシィB4

 

夏のビーナスライン、娘を連れて、アレルギー対策を万全にしてのドライブ旅行。いつか、除去食(アレルギー物質を除去した食事)を提供するカフェを作りたいね、嫁ちゃんとそんな事を話してたっけ。

 

そんなわけで、通学距離を縮める策は保留(寛大!)となったのだが。

 

Tips 不動産はいつ頃が高く売れる?

新築マンションの場合、最初の5年は購入時より高い価値がつくと言われます。内装も設備も新品同様かつ、実際に分譲された後に立地の便利さがわかるからです。

 

築浅マンションを探す側は築年数と立地で検索するし、子育ても含めて将来設計を叶えたいので、売主と買主とがうまくマッチすれば多少高くとも売れるそうです。

 

6年目以降はなだらかに値下がります。私が売出した7年目は、使用感だけあって値下がりが少ない、購入する側としてはメリットのない、マンションを売りにくい時期だったわけですね。トホホ・・・

 

移住決意の事件その2 ブログが潰される!?

コロナウイルスに感染した大型客船の話でもちきりだった2019年の年の瀬。我が家に衝撃が走った。

 

嫁ちゃん 某自動車インポーターから封書が来ているよ。

まこまち なんだろう、車検通したばかりだから、何かのお礼の手紙かな。

 

ビリビリと破いた中から現れたのは、「通告書」。そこには、インポーターの地位を下げる発信をやめるように書いてあった。

 

マジ、逆上。

 

まこまち なんで!?ユーザーとして改めて欲しいって書いただけなのに!

嫁ちゃん すぐに電話してみたら?

電話   『年末年始はお休みを頂いておりますーーー』

まこまち 電話のアナウンスに喧嘩売りたくなるなこれ・・・

嫁ちゃん わからなくもないけれど、まあまあ・・・

まこまち 他のユーザーのブログで読んだわ。連絡できない時期を狙って送ってくるって。

嫁ちゃん 12年もユーザーなのに、一度も連絡しないでいきなり通告なの?

 

すぐに弁護士相談所で相談。記事を読む限り問題はないけれど、実際に裁判にされたらお金がかかる。個人で企業を相手にするのは大変だからと、記事を消すのが無難という助言だった。

 

ボルボの赤いボディは買取価格が高いらしい

 

まるで異次元から毒電波が飛ばされてきたような、思いもよらぬ顛末に私はクタクタ。しかし・・・

 

嫁ちゃん もう、あの車乗りたくないよ。

 

少しでも「通告した人達」にお金がまわると考えるだけで、辛いのだという。私のせいではないと思っていても、結果的には私が書いたブログで嫁ちゃんが辛い目にあってしまった。これはとても悲しい出来事だった。

 

・・・何か、変えるときなのかもしれない。

 

娘の進学の支援、空気の良いところへの住み替え、除去食カフェ、車ブロガー。すべてを合わせて、大きな一つの流れは見えないか。やりたい事を始めるのは、もしかしたら今このタイミングじゃないか?

 

そうだ、きっと今が変わる時。芸術家は、基礎をしっかり磨いてから自分の世界に入っていく。私はここまで、真面目にサラリーマンを続けてきた。マンションだって手に入れた。子供も二人もうけたんだ。己の世界を作っていく土俵にたったと言えるのではないか?

 

カフェ経営者を目指そう。

マンションを売ろう。

娘や息子の将来を支援しよう。

 

車を買うなら、格好良い輸入車に乗り換えるぞ。逆風になんて負けるもんか。カフェの夢もひっくるめて、全ての願いを叶えてやるんだ。

 

私の人生の計画は、「車好きを諦めない」+「除去食カフェ」+「空気の良いところへ住み替える」=「車好きの集まる田舎カフェをつくりたい」に確定した。我が家が変化する計画が、今始まるのだ。

 

結びの瞬景

松本の村と山

 

人の暮らし方は様々です。高級マンションでリッチに暮らす、住宅地で身の丈にあった幸せを噛み締める、借家を転々と回って住まいの切り替えをいつまでも楽しむ。どれを選んでも、楽じゃないことは皆さんもご存知でしょう。家は一生物の買い物だから、一度買えば二度と買わない人も多いし、買えない人も多い。仕事が充実し成功し、初めて自分の家が買える。ヤドカリのようにホイホイ住み替えるのは難しいのです。

 

私はそのいずれでもない、地方移住を目指しました。「田舎で車好きの集まるカフェを作りたい」と言い続け、とうとうその第一章が叶いそう。けれども、乗り越えなくてはならない壁も多かった!相変わらず monogress っぽく、オムニバス形式で進める移住話。同じ目標を目指したい方々へ伝えたいことが沢山できました。ところどころに後に続く人へのヒントを添えて。気軽に読んでくれたら幸いです。

 

ところで・・・松本の不動産屋さんが、「山は見飽きた(笑)」と言っていました。え、ほんとう?私は海を見飽きましたが(笑)

 

(以前書きました「まこまち 家を売る」は気分を新たにする為、削除しております。一番重複する内容がある事をご承知おきください。)