例えば、SUVがスポーツから大衆車になる時代である。
例えば、プリウスが大衆車から車好きのモノになる時代である。
例えば、車好きすべてがスポーツカーを追い求めない時代である。
そうであるなら、HONDA CIVIC の進む道もまた、今までにとらわれる必要のない時代がやって来たのだ。
こんにちは、まこまちです。
2023年3月4日、HONDA CIVIC e:HEV が私のもとへやって来ました。動力性能184ps 315Nm と 燃費24.2 km/Lの高次元バランス、TOYOTA LEVIN 以来のブルーボディ、クーペルックかつ6ライトの佇まい。スポーティCセグメントが(結果的に)大好物スポーツな私のハートを貫いた!
今回は、今後 monogress でも多く扱っていくことになるでしょう、HONDA CIVIC の自己紹介を兼ねて、”Flying” Impressionをお届け。なぜそんな変な名前かって? それは、私が嬉しくてフワフワ浮き気味だからです!( ;∀;)ゲフー
フライング・インプレッション HONDA CIVIC e:HEV
しっかりした理由を・・・
納車された直後ですので、慣らし運転が終わっていません。クルマの本当の性格を、正しく伝えられないのが明白です。でもインプレは書きたいしな・・・ということで、ちょいとフライング気味のインプレッションという意味を込めてみました。
モーター駆動のハイブリッドカーには慣らし運転なんて必要ないんじゃって?そんな事はノンノン!車の各部品を気持ちよくなじませる為には、急のつく運転は避けるが吉。残念ながらエンジンの稼働はシステムにまかせるしかないけれど、アクセルガンガン踏まなければ、エンジンがガバガバ稼働することもありません。
長い時間良いコンディションでいられるよう、My CIVIC も丁寧に走ってあげたい。そういう理由なのでございます。それでは、いつも通りの堅い口調でインプレッションとまいりましょう!
新車での帰宅時 いつものアイツが襲ってきた
エンジン音を轟かせることもなく、ディーラーから幹線道路へ出て数分。今更だけど、納車式無かったな?とか考えながら、ひとまず HONDA CIVIC e:HEV で家路に着く。ドライビング・ポジションを調整しながら、渋滞の中をゆっくり走る。
・・・いや、なんだか乗り心地が硬い?
今までサスペンション・エンジェルのプジョーや、THE 高級ファミリーケー N-BOX に乗っていた影響だろうが、思っていたよりも硬いと感じる。試乗の時はこんなだったっけ?ちょっとビックリ。思ったよりもスポーティな車を買っちゃった(〃ω〃) そういえば BOSE の音質も(汗)・・・という印象は久しぶりで、”慣らし運転”や”オーディオ設定”が必要なことに気がついた。
「新車に乗ったら思っていたよりも違うぞアルアル」を笑みに変え、私の CIVIC 生活は幕を開ける。スポーツモードは控えうよう、音源はしばらくはクラシックにしよう、道がいつもよりも狭く感じる・・・気持ちのいいストレスと付き合いながら、家族を新車へといざなった。
HONDA CIVIC e:HEV アスリートのようにしなやかなボディ剛性
サスペンションは確かに硬いが、路面の状況がわかりやすくて走りやすい。ステアリングは適度に重いが、強引に奪われない。スポーツというよりは明らかにスポーティ。快適性を犠牲にしすぎると疲れ切ってしまう 40代 には丁度良い塩梅だ。
不意に踏んでしまった、路面の窪みの中のマンホール。片足だけにかかる比較的大きな入力は、なんのダルみもなく一発で収束した。ボディの緊張を感じずに精巧に衝撃をストロークしたことに、ちょっと感動。プラスチックパーツがメキっと音を発することもなく、揺れた時に僅かに左右にずれる感覚もなかった。試しにもう一度”くぼみマンホール”にタイヤを向ける。
嫁ちゃん 試すなら運転席側にして
・・・そりゃそうだよね・・・気を取り直して、再び神経を研ぎ澄ます。サスペンションの剛性はなかなか、ボディ剛性は硬いけれどもしなりがあるようで、柔軟なアスリートのようなよい塊感を感じられた。
そして、微々たる量だけど路面との接地感に柔らかさが出始めてきた。徐々に身体が車の揺れるタイミングを覚えてきたからかもしれないし、大人サイズ4人が乗っているからかもしれない。
息子 僕は大丈夫だよ
と、いつもの定位置リアシート左側に座る息子。身長 173 cm に届いた息子の頭は、幸い天井にはつかなかった(かなり心配していた 笑)。そして足元の広さも、Peugeot 308SW よりも広そうでなによりだ。
娘 ううっ 乗り降りするときに何かを乗り越える感じがする・・・
娘は N-BOX を相当気に入っていたようで、「悪い車なんて一切思ってないけれど」と気を使った前置きをしながらも、やれ天井が低いとかサンルーフが無いだとかウダウダ文句(仮)を言っている。
フロントシートよりも快適? HONDA CIVIC e:HEV のリアシート
私も改めて座ってみた。着座位置が 308 よりも少し低いが、閉じ込められるような視界の窮屈は無いように設計されて良い感じだ。背もたれはもう少し立っても良いかもしれないが、ヘッドレストに頭をあずければヘッドアップ感なく姿勢も許容範囲内。サポートのあるように見えるシート座面・側面側は実はフニャフニャ(笑)けれども、乗り降りのしやすさを優先するなら、これでなくてはと思える細工だ。
それにしても、全高 1415 mm でよくもまあ4人を快適に座らせるパッケージングを組み立てたものだ。リアシートは窮屈になりがちだが、「爽快シビック」の名前のとおり、リアからの視界もしっかり確保。若干のシアターレイアウトまで組み込んでいる。大したものだ・・・
意外だったのは座面の柔らかさ。フロントシートよりも明らかにクッション性が高く快適。リアに人を乗せるときはクルージングモードだろう?と言われればそうである。なんだか若干悔しい、フロントシートにも欲しい柔らかさ。
ホクホクの高性能ハイブリッド e:HEV は CIVIC を昇華する
さて、クルマはやっぱりエンジンである。ここは e:HEV に惚れた私、期待大マックスで納車を受けたが、思った以上に素晴らしいパワートレーンで感激だ。
アクセルに力を込めると、間髪入れずに大きなトルクが立ち上がる。今までいくつかのハイブリッドカーや EV を体験したが、全てを上回るウルトラスムースなレスポンス! 315 Nm のトルクが物足りないという人には不向きだが、私にとっては十分だ。高速道路も走ってみたが、ポテンシャルを使い切る前に 100 km/h に到達してしまう。
エンジン車のように、最高速度にたどり着くまでのドラマは無い。けれどもドラマが無いのがまた、ドラマチックで新鮮だ。
右足で自由自在に操れる、背中を押し出す加速G。速度が増すごとにフラットライドに近づいていく車内空間。エンジン音はほとんど聞こえず、けれども時々顔をだす直噴NAエンジンの澄み切ったサウンドは、口で表せば「ラララ」である。日本の制限速度よりも先の世界が見たくなる、すばらしいクルマに仕上がっている HONDA CIVIC e:HEV。ドライバーズシートに居て、ついついホクホクしてしまう。
嫁ちゃん パパ 嬉しそうだね
まこまち 嬉しそうじゃない顔していたら 嫌でしょう?
嫁ちゃん え 嬉しくないの?
まこまち 嬉しさしかありませんが!?
娘&息子 めんどくせーーー!
とにもかくにも、蒼色の HONDA CIVIC e:HEV は走り出した。結婚前に彼女(=嫁ちゃん)と決めた、想い出のLEVIN のカラーと一緒である。不思議なもので、フロントウインドウから見えるボンネットの青を見ていると、若き日のワクワクが蘇ってくる。これは嬉しい誤算だった。
数々の嬉しい・楽しい・辛い・悲しいを家族とともに乗り越えてきた。愛車と共に走ってきた。 HONDA CIVIC e:HEV もきっと、Peugeot 308SW のように、VOLVO V40 のように、私達の歴史の支えになってくれるに違いない。
ピリッとした高揚感と少しの寂しさをまといながら、右脚に力を込めてアクセルを踏み込んでいく。移住カフェ計画第二章の始まりに合わせるように納車された HONDA CIVIC e:HEV と綴る、新しい世界、新しい出会への旅が今、スタートしたのだ。
結びの瞬景
浮かれていますなあ(・∀・)
ちなみに、新鮮さを感じる要素のひとつが、e:HEV での車速管理が「耳」ではなく「目」に変わったことです。
私は今まで、車速管理は「変速が終わった後の低回転数のエンジン音」で行っていました。ところが、エンジン音と車速がリンクしない世界かつ、トランスミッションの変速の無い世界に。慣れで解消するとは思うものの、いまこそヘッドアップディスプレイが欲しいと思う瞬間(笑)
今回の CIVIC、かなり良いクルマなんだけれど、細かい装備にはちょっと不満がありますね(笑)まあ、気長に検討される方はマイナーチェンジに期待でしょうけど、私は爽快さが優先かなあ!?
ということで、自動車(シビック多め)ネタと移住ネタの両輪となります monogress。今後もよろしくおねがいします (^_-)-☆