時々、自分の最後の車は何にするだろうかと悩む時があります。現在私は40代で、まだまだ先はあるのですが、人生は急に終わる時があります。終わりではないかと想像してしまうことがあります。色々な印象がごちゃ混ぜになって、自分の人生の終わりの車を考えてしまうのです。
最後の車のコメントに心を寄せて
長いこと車ブロガーをやっていると、時より「最後の車として選びました」というコメントが寄せられる時があります。最後に良い車を選びましたね、ラストの贅沢にはちょうど良いですね、などなど、一度きりのやりとりを楽しみます。
コメントを書き込む皆さんは、どんな気持ちなのでしょうね。
人生の終焉の計画をたてて、その余裕を使って選ぶのかな。
ローンを組める最後の機会で、世の中との別れを予期して選ぶのかな。
免許返納を計画して、楽しみきると誓うのかな。
スッキリする方も、複雑な心境の方も、ラストと決めて車を選べたなら、それはきっと幸せでしょう。人生という長い旅路の終焉を、自らの意思で決められる。己の好きに幕を下ろす。ちょっとセンチになりそうですが、見方を変えれば素晴らしい車選びの文化のひとつと言えるでしょう。
最後の車の選び方
独身最後の車の選び方
思い出してみましょう。そして、今悩んでいる若者に伝えましょう。独身最後に選んだ車は、なんだったかな?私は結果的に、人生最初に選んだ車が、独身最後に選んだ車になりました。
もしも彼女が居なかったら、もっと違う車にも乗りたかったかも。実家住まいは、車にかけられるお金は多い。たぶん、今よりもずっと。生活を考える必要がなければ、毎月十何万のお金がお小遣い状態です。
RX-7にも乗りたかったかも。
S-MXにも乗りたかったかも。(デートカーだったけれども)
フェアレディZにも乗りたかったかも。
この時期の車選びは、自分の好きなジャンルを絞っていく時間です。家族持ちになると、自分の好きな車を選ぶことが出来なくなります。若い頃に色々な車に乗って、様々な車との相性の可能性を見出しておきたいですね。
中古でも良い 好きな車を選ぼう
若い時は保険が高い 車両保険が安く済む車にしよう
同乗者への気遣いで大人になるのも◯
家族で過ごす最後の車の選び方
家族と過ごす最後の日が明確であれば、このような車選びができそうですね。大きくなった子供達や、年老いた父母を乗せるためにミニバンに乗らなからばならない人、それが自分の趣味に合わない車であるのなら、”最後の我慢の車選び”になるのでしょう。
そう、車好きにとってみれば、我慢。だからこそ、そこから先にある一瞬、つまり稼ぎがあって子供が巣立ったあとの自由な車選びが、より幸せなものになるのです。
特殊な事情もあるでしょう。移住前提で田舎に家を買い、リフォームの上で家族の一部が移り住むようなシチュエーションとか。実は私、今まさにコレです。まだまだサラリーマンは辞められない。
だから、都心から田舎へ通うための車に乗り換えたのですが・・・紆余曲折、もしかしたらCIVICは、嫁さまや娘ちゃんの足車になってしまうかもしれない。
でも、それでも良いんです。安全な車に乗って欲しい。自分の命よりも家族の命を大事に思うのは、当然じゃありませんか。
人生の先輩方は、単身赴任や子供の巣立ちの直前は、どんな車選びをしたのでしょう。
まだまだ我慢の車選び
自分の将来像に合わせやすい車を選ぼう
リセールを意識 家計への影響を考慮しよう
サラリーマン最後の車の選び方
あと数年で定年退職となった時、ここは自分へのご褒美になる車に乗りたいものですよね。ご褒美だらけになってしまわないように、綿密な計画をたてましょう。車好きなら、定年後も見据えて長く乗れて、飽きずに誇れる車を選んでおきたいですよね。
目線を変えれば、旦那の収入を当てにできる最後のタイミング。奥さんの皆様も、旦那を支えてきたんです。好きな車を主張するべきだと思いますよ。
私のブログにコメントを寄せてくれた皆様は、このタイミングの方が多いんじゃないかな。
VOLVO V60、Peugeot 508という輸入車も良いですね。ドイツ車ならメルセデスにBMW、VolkswagenやAudiも玄人っぽくて良いかも。日本車なら、レクサスでもいいし、クラウンでもいい。ロードスターもアリかもですね!
人生で一番にお金をかけられるタイミング。大好きな車をじっくりと選び、悩む幸せを噛み締めたいですね。
とにかく好きな車を選ぶべき
最後の日以降も楽しめる車
維持費は要考慮 収入減を加味しよう
人生最後の車の選び方
進む老化、減る収入。運転免許証返納も視野に入り、いよいよ人生の終着地点を考える時期。正直言えば40代の私には想像のつかない世界です。車が欲しいという欲求は、果たして続いているのでしょうか。
寂しがりやの私は、嫁さまが横にいてくれているか、子供達は遊びに来てくれているか。肉親との繋がりが大事であり、自分の車にお金をかけるなら子供の車の補助をしてあげたい、なんて言っているかもしれません。
もしも車を選ぶ経済的な余力があるなら、速度よりも車自体を楽しみたい。移動できればそれで良い、より、趣味性を確保したい。いつまでも格好つけたいじゃないか。
車好きの人生を歩んだのだ。その時代ごとに一番に考えたものは様々だけど、二番目は車だった。ガソリンを喰らい全国津々浦々走り回り、得られたものは想い出だけかもしれなくて、世の中に貢献できたとは到底言えない、かもしれない。
けれども、その一見無駄かもしれないことの一つ一つが寄り集まり、経済がまわり、文化になり、次の時代のモビリティに繋がっていく。
車好きの終止符をうつ、その手前。後輩達から羨まれ、讃えられ、目指されるような車が選べるのなら、最後に一台選んでみるのも良いかもしれませんね。
しかし、選ばないことも選択の一つです。人生最後の何かについて、正解を求めることほど野暮なことはありません。沢山ある人生の全ての終焉が、一つであって良いはずがない。
車を選ぶ格好良さがある一方で、車を降りる格好良さもあるんです。そのどちらも大切なことであり、誇るべきことではありませんか。
文化の国に生まれた恩恵を 車選びに捧げよう
人生最後の車、なんていうものを選べること自体、幸せなこと。令和に入り、世界は混沌へと向かっています。ロシアウクライナ戦争、パレスチナ紛争、終わりの見えない戦いを対岸の火事として見られるのは、豊かな日本に生まれたから。先輩方が必死になって作り上げたこの時代の恩恵は、感謝を持って味わい、次の世代に繋ぎたいものですね。
同時に、平和な日本に住むからこそ、モビリティという文化をしっかりと育み、新たに平和になる国々に伝えるべきです。世界的自動車メーカーが沢山ある、特異な日本の人であるからこそ、文化を残す担い手になりましょう。
車選びは幸せです。価格やオプションに嘆くこともありますが、幸せの中の些細なトラブルでしかありません。納車の時、笑わずにいることなんてないでしょう。
私の記憶も、幸せが繋いでいきます。
愛車と走る幸せな予感
パートナーと造る新たな時間
家族と育む次の世界
人生の終焉への道標
人生は幸せなだけでなく、苦しみ、悲しみもがくこともあります。望んだことばかりが起きるわけではありません。だからこそ、人は賢者となり過ちを後世に伝えていく。
車好きの節目、それが、各々最後の車選びです。決して妥協することなく、その時に選べる最高の車を見つける努力を、怠ることのないように。
貴方の最後の車選びは、誰かの未来を創るのです。
結びの瞬景
ちょっと、くさかったかな?(笑)
今回のアイキャッチ画像は、VOLVO 850のコックピット。代車で借りた 850 はとってもボルボらしく、現在の高級志向ボルボとは一味違う無骨さで惚れ惚れしていました。いい時代だったなあ。
さて、先月の破壊的労働のおかげで、先週はお休みをいただきました。今回も少し軽めの記事ですが、またコンディションを整えながら今年最後に向けてブログの更新に励みたいと思います。