うーん、プジョーは不思議。車の挙動はまだまだ変わるのだろうか?(2回め)
実走行 1,200 kmを迎え、いよいよ慣らし運転に拍車をかけたいところだけれど、コロナショックでそれもできず・・・けれども、幹線道路を走ってみればやはり、308SWは良い車だなとますます感じるようになってきた。
走行距離何kmかに一度、308SWのレビューをしようと考えていて。別に、308SWを皆が買えばいいじゃない!といいたいわけではなく、プジョーのクルマは安心して買えることを伝えたい。という事で、前回 600km 走行時からの追記レビューとしてみた。
1,200km走行のプジョー 308SW インプレッション
噛み締めるほど味が出る 1.5L ディーゼル
1.5リッターディーゼルエンジン搭載の プジョー308SW。トータル燃費は、現在17.7km/L(JC08 21.6km/L)。ボルボV40では14km/Lくらい(JC08 20.0km/L)だったから、本気で燃費がいい。
排気量が下がるのだから、燃費は上がって当然、と言えばそうなのだが、燃費は空力や車重とのバランスもあるのでエンジン選びは悩ましく。しかし、将来的には自動車税が2.0Lよりも安くなる、という利点は、裏を返せば2.0Lの400Nmが手に入らないというビハインドにもなり得る。やはり大トルクは欲しくなる・・・
とならないのが、1.5リッター BlueHDi ディーゼルエンジンの良いところ。
60km/h 制限の上り坂。ぐいっとアクセルを踏み込むと、回転数がグインと上がる。もう何度も同じことを書いている気がするけれど、この感動だけは2.0Lディーゼルには負けないぞ。オーディオを止めて走ってみれば、エンジンサウンドのスイートスポットも見えてきた。
1,700 rpm 〜 3,000 rpm。心地いいメカニカルサウンドで、静かだけど賑やかに、上り坂を駆け上る!
回転数をあげないで、トルクだけで駆け上がる400Nm 勢も悪くないが、少しエンジンを回して楽しむディーゼルエンジン、存在価値はここにある。
これが猫足!と喜ぶのは私だけ
足回りも良くなってきた。行く気満々でアクセル踏んで、足が突っ張ってしまっては気分はスポイルまっしぐら、だ。プジョー 308SW はトタトントトンと、つま先で軽く飛び越えた。
乗り心地は確実に良くなってきていて、私はサスペンションは三層構造なのではないかと勝手に決めつける。微弱振動を消し去るクッション、小中段差を柔らかく受け持つマットレス、大入力にコシをどっしり使って跳ね返すスプリング。
乗っている私達が揺れ方に、プジョーの乗り味に慣れてきたのも事実かも。頭の方からゆっくり大きく揺れて、けれどもあくまで体勢を変えるだけ。
足回りの位置が変わるわけではないのだから、自然と不安感は無くなってくる。クルマを信じて、行く先を見てステアリングを握り続ける。
これがプジョーの乗り味か・・・これがプジョーか!猫足か!
と、大興奮しているのはドライバーである私だけ(笑)。
でも、それでいい。みんなお喋りを楽しんでいる。ぽっかり空いた天の窓。街頭の明かりが車内の明るさを一層豊かにしてくれる。いい車で出会ったなあ。
ちなみに、Aピラーは写真で見るよりもアーチを描いている。お気に入りポイントのひとつだ。
ステアリングのクセ
さて、褒めるだけでは普通のブログ。ちょっとうちの308SWの事を聞いて欲しい。
ステアリングの動きだけれど、遠くでコツコツ感触がする。これが電動パワステというやつか?車速が乗っていないとよく分かる。慣れないとなんだか気持ち悪い。たぶんこいつは改善しない。508SWも含めて、ジックリ触るとわかると思う。
けれども、別の使いみちも思いついた。
どうせコツコツ感触がするのなら、「ひとメモリだけステアリングをきろう」という使い方ができる。苦肉の策のようではあるが、高速走行では役に立つ。半分管理されている気分になるので、精神的に少し楽。
508SWのような、ステアリングサポートがついていれば、なお良かったのだけれど・・・(笑)
良きも悪きも受け入れよう
プジョー308SW。ゴルフヴァリアントが直接ライバルと言えるけれど、細かく見ていけば価格差分だけ質感が変わるのは当然のこと。
ステアフィールもクルコンも、ゴルフには敵わない。それでもプジョー独特の車に対するベクトルは、歓迎できるところも多く、それ故にゴルフがライバルと言われるのだろう。
完璧を目指さない自動車選びもまた、クルマ選びの楽しさの1つ。何かが突出している。秀でている。楽しいよね。
無い物ねだりしても駄目。良きも悪きも受け入れて、プジョーと、308SW と付き合っていこうじゃないか。