ボルボV40で行く信州(ビーナスライン〜アザレアライン)絶景紅葉ドライブ

コンパクトカーの醍醐味は、軽さだ。クルマを左右へと降る時には、どうしても回転軸の外側に力がかかる。どんなにキビキビ走れても、クルマの重さは精神的に辛くなるものだ。

 

ボルボV40はコンパクトカーの部類だが、車重は1500kgを超える(ディーゼル仕様のみ)。おかげで高速道路はどっしりしていて楽に走れる。

 

なら、山道ツーリングはどうだろう?

 

季節は秋。紅葉とクルマの写真を撮りたいぞ。という欲望を隠して、家族を紅葉狩り旅行だよと誘う。都心から信州は大町まで、ドライブを決行することにしたのだ。

(この記事は、about VOLVO内で公開していたものを再編集したものです。)

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ボルボV40で楽しむ紅葉ドライブ

ドライブは、日頃見ない景色を楽しみ、その楽しさがいつまでも続く様が良い。車の揺れも加速減速も、移動するだけの時間という贅沢に与えられたエッセンス。何度出かけても楽しみは尽きない。

 

最近は色々な自動車ブロガーに影響をうけて、試乗に行くようになった。他社はしっかりと進化しているなあ。ボルボはというと、芯が強くブレないなと感じることが多い。

 

どっしりと、淡々と。この乗り味が好きな人は、ボルボから離れられないだろう。私も離れられずに2台目だ。次はどうかな?

 

2019も暮れが近づいて、木々は最後の華を燃やす。紅葉。春は桜が楽しいが、場所が限られるだけあってドライブコースにするのは難しい。しかし紅葉は沢山の木々が揃ってカラフルをどこまでも奏でてくれる。

 

中央道方面は夜中発がおすすめ

東京都心は木々はまだまだ緑。中央自動車道を疾走すれば、八王子の渋滞も怖くはない。でも暗い割には交通量が多く、慣れていないと怖そうだ。

 

私は慣れているが!

 

ボルボのヘッドライトは無理なく遠くを見渡す事ができるが、その安心の中にはボルボの先進安全機能に守られているという気持ちも含まれている。あらゆる電子デバイスが周囲の状況を確認し、適切なインフォメーションで促してくれる。

 

ボルボの安全機能にケチをつける部分はない。強いて言えば、その装備の分重くなるだけか。微々たるものかな。

 

辺りが明るくなり、八ヶ岳を過ぎる頃には辺りは黄色。夜のドライブから空けていくと、清々しさもそうだが「ホッ」と気持ちが安らぐのもいい。あたりの木々が色づいている。なかなか期待させるじゃん!

 

ボルボV40で紅葉ドライブ 八ヶ岳が見えてきた
パーキングエリアで一休み。多少の色づきが確認できれば、この後には紅葉絶景を楽しむ事ができる。

 

今回のコースは、通い慣れた中央道を諏訪南インターでおり、原村を通過してビーナスラインへ向かう。途中寄り道で女神湖に寄る予定だ。さらに今回は諏訪に泊まるのではなく、松本へ降りて大町へ向かう。テレビで見た、高瀬渓谷へ向かうのだ。

 

長野県原村の紅葉絶景写真

原村に来ると、そこにはなだからな斜面と、農地が広がっている。八ヶ岳エコーラインを行けば、見通しの良いエリアと森林に囲まれるエリアとのハーモニーを楽しむ事ができる。所々に宿があるようで、今度はこのあたりに泊まりに来るのも悪くないなと思った。

 

紅葉ドライブといいながら、かっこいいボルボを撮影したいという願望も捨てきれず、車を何度も止めて写真を撮る。紅葉と混ざる農地や空が美しい。早朝だから交通量も少ない。早起きは三文の得とは、この事かな。

 

いや、一文足りないかな・・・

 

ボルボV40で紅葉ドライブ 原村は私の理想の土地である

ボルボV40で紅葉ドライブ 原村は空が広い!

ボルボV40で紅葉ドライブ 原村から見る南アルプス

ボルボV40で紅葉ドライブ 原村と青空をローアングルで

ボルボV40で紅葉ドライブ 原村は曇り空も美しく見える

 

女神湖で紅葉写真撮影 一際寒く感じる

原村からは山道を走り、白樺湖まで一気に駆け上がる。

 

ボルボV40 D4は、トルクフルなエンジンが持ち味だが、フロントの重さが災いしてか、坂道では若干楽しい走りをスポイルされる。フロントタイヤの荷重が抜けるときと入る時の差が激しいのだ。

 

R-DesignなどのスポーツセッティングがされていないD4 Momentumでは、どうしてもフットワークが悪い。快適に登り続けることはできない。

 

強引に速度を上げていくと、ディーゼルエンジンの重みも手伝って外に膨らみそうになる。

 

もちろんそこからステアリングを切り込んでいっても、まだまだ余力は残されている、と感じる。けれども、同乗する家族の快適さを考えれば上限は自ずと見えると言うもの。

 

様々な評論の中に、「ノーズが軽い」というキーワードがある。エンジンの重さとは、快適性には意外と響くものなんだね。

 

白樺湖を越えれば、急なカーブからは開放される。紅葉に囲まれた道を進み、標高の高い場所ならではのキリッとした空気を感じながら、女神湖の駐車場にたどりついた。

 

ボルボV40で紅葉ドライブ 女神湖駐車場にて

ボルボV40で紅葉ドライブ 女神湖のほとり

ボルボV40で紅葉ドライブ Aピラーと女神湖のツーショット

 

調べると、女神湖は人造湖だという。農業用に作られたこの池は、沼を整備したものなそうだ。以前は河童の伝承があったらしい。白樺湖に遅れながら、沼はリゾート地になりました。

 

自然がゆたかで垢抜けないのが逆にいい。河童は今でも人の目のつかないところで、沼を守っているのかもしれないね。

 

ドライブの1つの目標地点としてはいい場所で、ここから上信越自動車道の佐久平インターまで、おおよそ諏訪南インターまでと同じ距離を走れば良い。そこから首都圏へもどれば、日帰りロングドライブコースの出来上がりだ。

 

機嫌の良いビーナスライン

ビーナスの名に恥じない紅葉ライン

しかし私は、白樺湖方面へ戻り、ビーナスラインへ向かう。天空ドライブが大好きだから。

 

細めの道をハイスピードで(時速50km/h)で走れるビーナスラインは、ドライブにもってこいだ。停車できる場所がいくつもあるので、景色のいい所でとめてシャッターを切る。今日のビーナスラインは機嫌が良さそう。

 

ボルボV40でビーナスラインを紅葉ドライブ

ボルボV40でビーナスラインを紅葉ドライブ

ボルボV40でビーナスラインを紅葉ドライブ

ボルボV40でビーナスラインを紅葉ドライブ

ボルボV40でビーナスラインを紅葉ドライブ

霧ヶ峰を抜けてビーナスラインをひた走る。その後松本方面へと車をすすませる為、「アザレアライン」という道に入る。この辺りはずいぶんと紅葉が進んでいるようだ。目の前に広がる紅や黄に、家族揃って声を上げる。そしてふと気づく、「松本への近道」の看板。ナビで見るとかなり道が険しそうだが・・・・

 

交通量は少なそうだし、何より残りの一文を頂かなくては!(がめつい)

 

アザレアラインはマイナー。抜け道はもっとマイナー。

その選択は、ビンゴ。

 

雲の一切ない真の青空に、黄色い葉は光の輝きを一層美しく反射する。目に飛び込むのは蒼と黄金色。草木はアスファルトを自然に返すべく覆うとしているが、それがアーチ状になって人々を逆に楽しませてしまう。

 

罪は人間。美しさを求める為に、人の住む場所のない山々に灰色の筋をつけてしまった。しかしこの道がなければ、紅葉を楽しむドライブもできまい。同じく罪を背負い、せめて自然にとって良い事ができるように自らを戒めよう。

 

ボルボV40でビーナスラインを紅葉ドライブ

ボルボV40でビーナスラインを紅葉ドライブ

ボルボV40でビーナスラインを紅葉ドライブ