他人の愛車歴というものに、興味が湧くかどうかは、まあ、沸かない人ほうが多いんじゃないかなと思います。だって、他人の趣味とか結構興味ないし、自分の世界に浸っているときが一番楽しいですからね。
クルマ選びにしても、自分の憧れだとか趣味だとか、そういうもので決まっていくもの。ならばば、他人の車なんてどうでもよいものと考えてもいいでしょう?
ところが、愛車歴というのは結構被ったりするもののようで、ツイッターでお世話になっている某ドイツワゴン乗りさんは、セリカとかV40とか共通点があったりする。
ん!もしかしたら、同じような車を持つ人、つまり愛車が似たような人って、趣味が会うんじゃない?とか考えれば、他人の愛車にも興味が沸くっていうものです。
だから、まこまちの少ない愛車歴をさらそうかと思い立ちました。ほら、同じ趣味の人たちなら、カフェでおしゃべりしたら楽しいじゃないさ。
セリカ・クラシカルインプレッション
マニュアルトランスミッションの良さは、ダイレクト感だけではない。私は半クラからエンジンを繋いだ時の、あの静かさが好きである。
シフトレバーを左奥に押し込んで、アクセルを少し煽ったところで半クラッチをミートする。柔らかくクルマは前に進み、どれほど進みたいかと問いかけてくる。
ジワッとジェントルに踏み込んで。
その後に訪れる重力の変化を予想しながら、クルマと一体になる気分で身構える。
シフトレバーを2速に入れる。手前に引っ張り、ククンと鳴る気持ちよさ。
少し強めにアクセルを踏むが、まだまだ耐える。最新エンジンの乾いた轟が車内に響く。FFならではのステアリングの揺れを、強引に押し潰しながら前を向く。
シフトレバーをニュートラルへ。軽く緩めて、真ん中奥へ押し込んだ。3速ポジションだ。
今度は好きなだけアクセルを踏み込んだ。
エンジンの回転数に合わせて、身体にかかる加速度は至福!ギィンと鳴り響くサウンドは、どんなオーディオよりも気持ちが良かった。
1.8L、トヨタの最新スポーツエンジン2ZZ-GEは、190psの実力を持ち、これを6MTで操るのだ。シンクロしている2-3-4速はエンジンの旨味を味わえる。
ステアリングを強引に切ってみれば、クルマはほとんど傾かず、くるりと向きを変えて見せた。スーパーストラットサスペンションは、スポーツ性能を上げるというより、快適性を上げてくれるように思える。
しかし、その回答性を持つにもかかわらず、快適性を損なわないサスペンションは、さすがトヨタのデートカー。キメの最後の一押しに、セリカで街へ繰り出せば、告白の成功率は確かなものだろう、か?
※以降の写真は、セリカカタログより抜粋
愛車歴:トヨタ・セリカ
今回はセリカのお話。
私の所有していたセリカは、ZZT231という最終型。リアがハッチゲートになっている、とても美人な車でした。
VVTiだとかスーパーストラットサスペンションだとか6MTだとか、走る要素たっぷりではあったものの、乗り心地の良いスペシャリティーカー。あ、今私の欲しい要素がしっかりと入っていますね(^^)
ちなみに、ナンパはしたことありませんよ。すでに結婚していましたから(笑)
購入の動機
トヨタ・セリカの購入の動機は、実はレビンを廃車にしたから。峠道で遊んでいて廃車にしたわけではありません!交差点から出てきたベンツにあたって、ぐしゃぐしゃになったからです・・・
ローンは相手側の保険でペイにできて、頭金も少なからず手に入れたのですが、購入後1年半しか乗れなかったレビンの影響は強く、やっぱり走る車が良いとなりました。
当時悩んだのは、トヨタ・セリカの他、トヨタ・アルテッツアも欲しかったし、ホンダ・インテグラも良いなと思っていました。ただ、事故車をカローラ店に引き取ってもらっていたので、取り扱っていたセリカに落ち着きました。完全に好きで選んだわけじゃなかったんですね。
けれども、VVT搭載のスポーツエンジンだし、6MTだし、かなりカッコいいし、意外とリアシートも広かったので、まあいいやという具合でセリカに決まった次第です。
グレード「SS-2 スーパーストラット」の選択基準
その時、最高グレード病にもかかっていて。
レビンはXZという上から3番目のグレードを選んだのですが、走っていると圧倒的にBZ-RだとかBZ-Gだとか、上のグレードが多いんです。4A-G・Twincam20という名機を載せているというのもあったのでしょう。
私のXZといえば、4A-Fという高効率エンジン。だから燃費がよかったけれど、エンジンを楽しむ車ではなかった。内装も貧相。だから、次の車は必ず上のグレードにしようと決めていたんですね。
で、セリカは3グレード展開。SS1、SS2、SS2スーパーストラット。エンジンだけならSS2でも良かったけれど、この際だからスーパーストラット付きにしようということに。
スーパーストラットとは、トヨタが独自に開発したと言われる、ストラットサスペンションを改良したもの。コーナーリングの姿勢が最適化される為、峠道が楽しくてしかたなくなりました(^^)
自慢ポイント
一番の自慢は、美しくペラペラだったことです(笑)
車高 1400 mm に満たない姿に、今のレクサスに通ずる、トヨタの今後を占うような姿のカッコいいこと。それでいて(比較的)ロングホイールベースだったこともあり、素晴らしい直進安定性。ロングドライブは楽でしたね〜
フロントガラスはものすごく寝かされていて、リアのハッチゲートも寝かされていて、近未来感溢れるスタイルは所有していて嬉しかった。街なかで出会うことも少なくて、目立つ目立つ(笑)
インテリアも今までの車とは一線を画すダッシュボードに惚れ惚れ。フロントガラスあたりからシフトまで、一体型でつくられたそれは、オヤジグルマでは無理な表現。若々しくって、今は乗れませんね!
悪いところ
6MTは楽しかった!けれども、だんだんとシフトチェンジが億劫になってくる(笑)山道では良いのですけど、街なかでは1速-3速-6速という運用でした。6MTの意味がなくなってくる〜
カミさんは背が低いので、クラッチまで脚が届かずに運転できなくなってしまったのも、あとの車選びに影響します。
スポーツツインカムは6000rpm付近でVVTにより切り替わり、パワーが増えて気持ちいいんですが、トルクがクイッと増えるタイミングでハンドルを取られるのでFFだと使いづらい。高速道路の料金所からのダッシュで遊びましたが、カムの切り替わりのタイミングで左右どちらかにハンドルがぶれる。
峠道では高回転を維持するのも難しく・・・・
つまり、高い性能を手に入れた割に、使いきれなかったというのが正直なところ。私の腕が追いつかなかったとも言えます(笑)
以降のクルマ選びへの影響
結局、6MT車もスポーツツインカムも選ばなくなりました。家内も運転できるAT車が前提の車選びに変わります。まあ、MT車なんて少ないけどね(笑)
そして2ドアも選ばなくなります。子供を乗せるため、セリカにチャイルドシートは無理な話ですから笑
また、この頃からジグザグゲート式ATがカッコよく見えるようになってきます。流行りだったかな?ATは当時5段くらいがMAXでしたが、MTモードが付いたんよね。
神戸までロングドライブに行った相棒も、乗る人の年齢の進行には敵わず、僅か3年で乗り換えとなるのでした。そのお話は、また今度。