輸入車買うならマイナーチェンジ後!と背中を支える応援記事はこちら

自動車の買いどきというのは難しい。クルマというのは日進月歩。今日のクルマよりも明日のクルマがカッコよくて性能が良い。そう考える人が多いのは当然だし、実際それは真実だ。

 

自動車を開発するすべての人は、我々消費者が考えているよりも先のことにトライしていて、それぞれの新しいピースを絶えず市販車に反映させる。消費者受けのいい機能、オカマイナシに縁の下に徹する機能。どれをとっても、改悪になろうはずがない。

 

だが人は車選びに悩んでしまう。性能上昇のトータルバランスが乗り味に直結するのは判りつつも、いつでも気に入った新型車がある訳じゃないし、そもそも技術の進歩は知識が追いつけないほどのスピード感。それに憧れやコダワリだってある。街中ですれ違ったクルマのAピラーに一目惚れ、なんて事あるよね?

 

マイナーチェンジ後に買うという人は全体の23%

2022年3月、ツイッターのアンケート機能を使って、ちょっと面白そうな意見収集をしてみた。みんな、自動車を買うタイミングはどんな時期なのかなと。個人的には、新車発表時にクルマを買う人って少ないんじゃないかと思っていた。

 

選択項目 結果
新型車発表時に買う 31%
マイナーチェンジ後に買う 23%
モデル末期に買う 9%
意識していない 37%

※ 2022年3月15日に12時間の期限付きでアンケートを実施。合計 339票。

 

皆さま、ご協力ありがとうございます。

 

三者三様(アンケートは四者)さまざまな意見がある。私はマイナーチェンジ後に買うに一票ですが、この結果は興味深い。自分の考えと同じ考えの人が23%も居てくれることに嬉しさを噛み締めつつ、新型車購入は全体の3割だし、狙ってモデル末期を選ぶ人が9%もいるなんて、正直、意外。

 

そこで、浅はかな予想をしてしまったことへの反省の念を込めて、三者三様になりきって別々の応援記事を書くことにした。(今回はマイナーチェンジ後にクルマを買おうという同胞の為ということで。)

 

春だし、クルマを買いたい皆さんの背中を少しでも押せるように、人の心に残るブロガーとしての輝きを右腕にこめて書き綴ります。自画自賛ばかりでごめんね!

 

マイナーチェンジ後に車を買おう

Peugeot 新型308
ツヤツヤの新型車は大きな魅力だが、ティザーキャンペーンで頻繁に目にする輸入車は、日本発売時点で新車効果が薄れているように感じなくもない。

新型車というキーワードは邪念

インスタ映えとかツイッターで「いいね!」を集めたい人は、新型車を買うのが手っ取り早い。お目当てのクルマの性能がどうなのか、買っても後悔しないか悩むのが人間だから。世の中には車をポンポン買うようなブロガーさんもいらっしゃるが(実際とっても羨ましい)ほとんどの人は数年に一度のお買い物。失敗なんてしたくない、よ〜しならば新型車を買った人をフォローしようってことになる。「オレも明日から有名人」とトキメクのは愉快だろう。

 

でも、本当にそれで良いのかな?

 

私は今ハッキリと宣言します。輸入車において新型車などというキーワードは邪念でしかない。一般ピープルが自らの人気取りの為にクルマを選ぶのは、車選びの本質を否定しかねないからだ。「トラブルだってカーライフ」というフロンティア精神であれば良いのだが、軽い気持ちで新型車を買うと後悔するんじゃねん?

 

スポンサーリンク

新型車発表タイミングでの車選びはモデルライフの中で最も危険である

フルモデルチェンジに合わせてクルマを選ぶと、どうなるだろう?

 

例えば、Peugeot 308SW。このクルマは今年の中盤にフルモデルチェンジをするけれど、「パノラミックガラスルーフ」が無くなってしまうことが確定している。幅が広くなることも残念だ。せっかくのフルモデルチェンジでも、改悪になることはシバシバある。

 

ならばモデル末期の現行型を買おうと思いきや、すでに在庫の中からの限られたボディカラー、限られたグレードから選ばなくてはならない。もう少し早くわかっていれば・・・という後悔までも付いてきてしまうのだ。

 

つまり、新型車を選ぼうかモデル末期を選ぼうか悩んだ時に、自分の好みにあったグレードが見つからない事があるということ。悩むタイミングとしてベストじゃないのは明白だろう。

 

Peugeot 308SW パノラミックガラスルーフ
プジョー・ガラスルーフ族にとって最後の選択肢となってしまった、Peugeot 308SW T9 のパノラミックガラスルーフ。花粉症のわたしにとって「開かない大窓」はとても嬉しい装備だった。

 

新型車には車両トラブルがつきもの(かもしれない)

ではやっぱり新型を狙おうかと言いたいところだけれど、輸入車であり、そしてトラブル上等のフランス車。壊れるのが心配と言いたいのではなく、車両トラブルの意見が本国に届くのに時間がかかり、そのフィードバックが来るのが遅い。メーカーやディーラーだって必死に改善しようと試みているとは信じているが、勤勉すぎる日本人に比べれば・・・イライラすることもあるだろう。これは輸入車ライフでは覚悟しなくてはならないことだが、新型車では顕著だろう。

 

以前、ボルボのディーゼルのO2センサー不良という致命傷があったのだが、巷で情報が出始めてから実際の対応まで半年かかった。特に今はインターネット時代だから、車両の不具合情報は海外から先行して入る事もある。そのヤキモキは心の負担。

 

そして、そうこうしているうちにネガ潰しされた年次改良車が現れるのだ。安定を望む人には、輸入車の新型車の敷居が高いのがおわかりいただけただろうか。

 

マイナーチェンジ車をお薦めする理由 キーワードは「熟成」だ

VOLVO XC60
どうせ長く乗り続けるのなら、マイナーチェンジで熟成の進んだモデルを選ぶのはどうだろう。(ボルボはモデル末期に人気があるのは、別の機会でお話します。)

そこで、マイナーチェンジ後の車選びだ。

 

人間は、現状よりも2歩も3歩も先を行く開拓者が居る一方、現在のネガを鋭く理解し補正する人もいる。どちらが優れているかではなく、どちらも必要な人材だ。だからクルマも然り、悪いところは直しちゃおうという「改善」は年次改良やマイナーチェンジに色濃く反映されていくもの。

 

それを車好きは「熟成」と言う。酒やチーズのようにイガイガしたものがマロヤカになるように、新型車は熟成を重ねてガサツさが消えていく。発売までに間に合わなかった要素の構築、搭載も進んでいく。結果、クルマが最良の状態になるのは発売されてしばらく経ったあとになるし、それは旨味が増えた状態と言えるだろう。まさに食べごろ、マイナーチェンジ車いただきまーす、だ。

 

新鮮味の無いマイナーチェンジ車は暴言 気にすることはない

さて、例えば道行く美女に声をかけた時。「あぁー、Cクラスねぇ〜随分前に出たやつじゃない、カッコいいけれど見慣れちゃったよね〜」なんて毒づかれてしまうかも、と不安に思う人もいるかもしれない。

 

しかし戸惑いは不要である。何故かといえば、輸入車ライフに突入すると新型かどうかなんて結構どうでも良くなるもの。自分の意思で自分の好きを貫き通す結果が大事なのだと理解する大人な人間へと貴方を昇華してくれるのが輸入車ライフだ。

 

周りの目なんて気にしないぜ、俺はこのエンジンが好きなんだ、ドアパネルのクビレ撮影に心を燃やす!!・・・様々な意見があるだろうけど、輸入車道なんて自己満足と自己肯定。自分の五感にだけ響く性能を愛する、車選びの玄人のようでいいじゃない。

 

だから「いやあ、車選びの本質ってのはね、いきなり飛びつくことじゃないんだよ、助手席に乗ってみればわかるって。」と誘い込めば良いのである。またはチョイと貴方のプライドが高いのであれば、「マイナーチェンジしたらか同じモデルに買い替えてしまったんだ。」くらい言ってしまおう。過去なんてわからねーぜ。

 

それに輸入車なんて、そもそも街中で目にする機会が少ないのだ。実際のところ、新型車でなくったって新鮮味があって面白いぞ。

Peugeot 3008 2021年モデルのフロントマスク
マイナーチェンジで新デザインになって精進さに磨きのかかった Peugeot 3008 の新グリル。さらに洗車が大変になったが、唯一無二のプジョー・新フロントマスクを楽しめるのも魅力である。

 

マイナーチェンジならではの追加装備や特別仕様を楽しもう

さらに初期モデルになかった、新しいモデルが誕生していたりもするのもマイナーチェンジの魅力。Peugeot 308SW で言えば、1.5L ディーゼルエンジンの搭載が大きかった。前の愛車、VOLVO V40 もD4というディーゼルエンジンの追加があった。私は新エンジンに飛びつくところはあるかもしれない・・・

 

VOLVO V50では黒モールを使用した安くて上品なグレード追加も驚いた。インテリアにも人気のウッドがあしらわれていてハイセンス。新車効果が切れたあとのテコ入れ目的だとはいえ、結構新鮮で目玉商品になったりするから結果的にお得な買い物ができるチャンスが広がる、と言えるだろう。

 

Peugeot 3008 のフェイスリフト変更も刺激的で、目が馴れてくるとコイツがなかなか格好良い!自動車のデザイナーって、凡人の一歩も二歩も先を行っている証拠です。それに、デザイン変更ってモデルサイクルで一度だけが通例だ。長く乗るならリフレッシュされたデザインのほうがキマっていて良い。

 

特別仕様車の設定も期待できる。人気のあるオプション装備をお手頃感を増やして販売したり、そもそも通常は設定されない装備が付いていたりである。特別なレザーシートでムフムフしながら、ツイッターを眺めて優越感に浸る、これもこれで楽しいじゃない。

 

VOLVO V40 Inscription リア
新型車として発表されたときには設定されていなかった、ボルボのディーゼルエンジン搭載グレート「D4」。燃費 20km/L、最大トルク 400Nm の実力は病みつきだ。次期型が発表されなかったので、スモールディーゼルボルボはこのクルマ一択になった。

 

車選びは人生選びだ

一日の時間には限りがある。だからできるだけ車両トラブルは無い方がいい。こんな事を言っていると、なんだか保身的だよねって言われるかもしれない。しかしそれは否定する必要は一切ない。野心なんか無くたって良いのだ。

 

車両トラブルが起きてしまうと、せっかく立てた計画は台無しになり、修理という無価値な時間が過ぎ去っていく。代車に乗るのが楽しいという気持ちはあるけど、失う時間に比べれば余興にもなりはしないじゃないか。

 

人生の残り時間がどれほどか数えてみよう。80歳まで生きるとしても、今50歳なら30年x365日=10950日だ。愛車がもしも7日間入院したら、0.06%も離れてしまう時間になる。クルマを3年に一度乗り換えるなら、0.6%も愛車に触れ合う機会が減るのだ。あぁ、オフ会車で行きたかったなあ。

 

愛車がヘッドライトに涙を浮かべながら「ごめんよ」って言うのなんて耐えられない。私はできるだけ心地よく、優しく愛車に乗っていたいんだ。

 

Peugeot 308 TECHPACKEDITION ステアリング
Peugeot 308 の TECHPACKEDITION専用赤青ステッチ。商品力維持の為に投入される特別仕様車を狙うのも楽しい。

 

輸入車のマイナーチェンジ車に乗る人というのは、新型車という魅力よりも自動車としての完成度を見極めたい人なのだと思う。新しいもの・世界を見渡す視野を持ちつつも、石橋を叩くことも忘れない。

 

良い商品が更に良くなるのを待ち、より良い商品を長く愛する。素晴らしい。

 

他の人が切り開いてくれたネガ潰しの恩恵をしっかり享受し、大事に使う。素晴らしい。

 

そこに生まれる、有意義な輸入車ライフという時間を楽しむ。ここにどれだけの価値を見出だせるかは個人によって変わってくるけど、マイナーチェンジ車を狙う人なら、見栄やプライドから離れた本当の輸入車ライフを楽しんでいるんじゃないか・・・そう私は感じています。