【偽りなしの自動車選び】HONDA VEZEL e:HEV 大多数は大満足だがジャジャ馬感が少し欲しい

最近まで輸入車を乗り継ぎ、2023年にはHONDA CIVICの納車を受ける私だが、別にこれからホンダ党になろうというわけではない。なにせ、特定のメーカーに肩入れすれば良い面も悪い面も心に刺さるし、同じメーカーのクルマに乗っているマナーの悪い人を見るたびに、そのクルマを降りろと叫んでしまうのは辛いのだ。

 

そんなことはない?いえいえ、私は、そんな人間だ(笑)

 

それでも、なんだか刺さるかもしれないと感じてしまったのは、HONDA のスモールSUV、VEZEL。視界の良さを売りにしているホンダにしてはウインドウは狭く、その分スポーティな出で立ちは他にはないスタイルだ。聞けば、納期は1年を超えたらしい(2023年1月時点)そこで、HONDA VEZEL がどれほど良いクルマなのか、カーシェアリングで e:HEV 仕様を借用し体感してきた。

 

ホンダ ヴェゼル e:HEV Cピラー
特徴的なCピラーの印象は先代からうまく引き継がれている。あきらかにボディ強度が高く見えて頼もしい。リアドアのハンドルの位置は、私はどうにも使いにくい。

 
 


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モットーは”コダワリすぎて読みづらさ抜群の家・旅・車メディア”・・・日記とは違う、雑誌とも違う、オリジナルな読み物として、通勤中やお昼のお供に楽しんでいただければ嬉しいです。


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偽りなしの自動車選び HONDA VEZEL e:HEV(X)

簡単に言うと最高に快適なSUV

まず、先に総合的な感想を言っておく。HONDA VEZEL e:HEV は信じられないほど快適なクルマだった。視点が適度に高い・パワーが最適・突き上げが少ない・・・クルマを褒める上で常に出てくる文言が全部盛り。このクルマを手にする人はとても満足するはずだ。信じられないと言ったのは、グレード的に低い VEZEL e:HEV X グレード(265万円!)であるにも関わらず、特にこのクラスでは本来期待薄だろう乗り心地が十分に良かったからである。

 

大きなタイヤを履くクルマは、路面のデコボコを拾いにくいから乗り心地が良い・・・と思われがちだが、車高が高い為にひとつの揺れが大きくなりがちで乗り心地が悪く感じる人も少なくない。ホイールベースもセダンに比べれば短いから、前後方向の揺れ(ピッチング)が起きやすい。実際私は、このような理由でどうしてもSUVに馴染めず、試乗はするけれども買わなかった。

 

ホンダ ヴェゼル e:HEV サイドミラー
数少ない欠点かもしれないが、SUVならもう少し大きいサイドミラーが欲しかった。また、斜め前方の視界確保の為だとわかってはいるものの、随分ミラーも後ろまで下がったものだ。

 

ところが HONDA VEZEL e:HEV は、この揺れを見事に抑えている。少なくとも不快な揺れは感じない。大きなタイヤを路面から叩かれて起こるビリビリは多少あるから、まるで絨毯だ!というような褒め言葉こそ出ないけれど、BCセグメントのSUVとしてはピカイチの乗り心地と言って良いのではないだろうか。

 

それに、リアシートは広いし荷物も沢山積むことができる。少なくとも、同乗者が文句を言うようなクルマではない。子育て中のお父さん、お母さんには、価格も熟れていて最適な選択肢と言えるのではないだろうか。

 

ホンダ ヴェゼル e:HEV メーター
HONDA VEZEL e:HEV のメーターは、スピードメーターはアナログだ。エネルギーモニターを含む7インチマルチインフォメーションディスプレイと、見た目の品質が同じなのは面白い。

 

ホンダ ヴェゼル e:HEV エアコン
ハイブリッドでもシフトレバーがついていて使いやすい。マイナーチェンジで無くなってしまうか?エアコンの操作は扱いやすいダイアル式。少し不格好だが、ハザードスイッチの位置も使いやすく好印象。

 

ホンダ ヴェゼル e:HEV ドアレバーとエアコンアウトレット
間接風を提供する「そよ風アウトレット」。ホンダは独創的なクルマや装備を作るのが上手。さてさて、他メーカーの追従はあるのかな?(私が無知なだけだと悲しいけれど・・・)

 

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人に勧めたくなるSUVと墨をつける

運転感覚は SUV というよりも腰の浮いたセダンに近い。フロントウインドウは「たち気味」かつ手前に寄せるから視界が良く、インテリアに無駄な線が無くクリーンなので、運転するにも疲れないことだろう。トルク 250Nm を誇るモーターによる走行は、エンジンのそれとは違い速度の加減がしやすくて走りやすい。アクセルの踏み込みに対して素早く反応するのはモーター走行の恩恵だ。かといって、過激なほど敏感ではないのも好印象。動力特性で特筆するようなところは無いのだけれど、なにせ優等生的で不満の欠片もでない。

 

同時期に乗った TOYOTA COROLLA CROSS と、とても印象の似ているクルマ。みんなこういうクルマが好きなんだな・・・あたりまえか!と納得してしまうくらい、クルマをすすめるなら(ホンダなら)VEZEL ですよっと言ってしまいたくなる、素晴らしいクルマだった。

 

となると、良い車であるのなら愛しやすいクルマにしたい。動力性能や乗り心地に不満が無い分、コックピットに座ったときに意外とアッサリしているところが気になってくる。エクステリアが個性的な分、インテリアに一捻り欲しくなる。PLaY グレードにツートンカラーを用いているのは、その為だろう。ホンダも上手い商売をするじゃないか。

 

ホンダ ヴェゼル e:HEV フロントマスク
神奈川県川崎市、羽田空港近くにできた TOKYU REI HOTEL。最近、車関係の撮影によく使われている気がする。もちろん私も、このあたりで試乗するのが好きである。

 

優等生過ぎ ちょっとヤンチャして欲しい

いや、インテリアだけじゃない、さらにもう少し捻って欲しい。具体的にはパワーが欲しい。モアパワーが無理であれば、もう少し軽く作って欲しい。なんだか優等生すぎるのだ。せっかく e:HEV の仕組みで作られた大きなトルクを、すべてクルマのコンフォート性能達成の為に使っちゃったのではなかろうか。ホンダのスパイスをもうちょっと振りかけて欲しかった。

 

いやいや、これはワガママを言っているだけだろう。フィットベースのSUVに、そこまで希望しちゃあ駄目だろう。けれど、注文して1年、さらに半年待たされる可能性があるクルマだ。その待ち時間はお金に換算できないのだから、せっかく所有できるのであれば愛しやすいクルマのほうが絶対に良い。

 

いやいやいや・・・VEZEL e:HEV PLaY を選ぶのなら、エンジンが2Lになってスポーツe:HEVに進化する HONDA ZR-V e:HEV X にも手が届く・・・まったく、人気カテゴリーにはライバルが多くて困ってしまうね。

 

ホンダ ヴェゼル e:HEV フロントデザイン
写真では押し出し感の強さを感じるフロントマスク。実車ではそれほど嫌味はなく、うまくクルマに溶け込んでいる。ブルーで縁取られる「H」エンブレムはハイブリッド「e:HEV」の証だ。

 

ホンダ ヴェゼル e:HEV リアコンビネーションランプ
適度にエッジが効いているエクステリア。結構エグいなあと思っていたら、VEZEL以上にエグいクルマも現れた・・・クラウンとかね・・・

 

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ホンダの良いところを味わえるからこそスパイスが少し欲しい

私の個人的な感覚で言うと、ホンダのクルマはフットワークの作り込みのレベルが高い。HONDA FIT でさえもコーナーの沈み込みはわかりやすいし、ブレーキタッチの質感も高い。HONDA VEZEL e:HEV もご多分もれず。街中でのわかり易さで言ってみれば、交差点へのアクセルオフでの惰性侵入〜向けたい方向にヒラリと曲がる・・・ができてる。無駄にエンジンブレーキがかからない、無駄にシフトチェンジがおきない。メーカーの設計思想は、こういうところにも現れる。

 

1,400 kg とCセグメントど真ん中の重量を活かす、というか、味付けをわかっていると言うべきか。なんにせよ、クルマとドライバーの息が合うかのようにスルリと進んでヒラリと曲がる、が味わえる。

 

実は、そういうクルマは中々ない。だからこそ、クルマを愛するに値する「捻り」をもう少しだけ盛って欲しい。全幅 1,800 mm 以下で最高のSUVが欲しいという人に、「VEZELを発注して満足覚悟で納車を待てば?」と言えるような追加のスパイス。男の子はもう少しヤンチャじゃないと・・・そんな昭和な考え方は、もう古いのだろうか?(☆_☆)

 

HONDA VEZELのコックピット
フィットに似たテイスト、かつSUVのタフさも兼ね備えるコックピット。シフトレバーがあるなら走りにも期待してしまうのは、おじさん世代ならではなのだろうか。

 

走りが欲しい・・・は自動車ブロガーとしての参考意見 300万円以下ならベストバイ

実は、この意見は一緒に乗り合わせた自動車ブロガーの統一意見だ(ったと思う 汗)クルマとしての完成度はとても高い、けれどもなんだか、もうひと押し欲しい。その「ひと押し」は、自動車ブロガーであればどうしても「走りの楽しさ」に傾いてしまうのは致し方ない。

 

前項でモアパワーなんて言ったのは、多分自分も自動車ブロガーの端くれとして走りに見出してしまうからだろう。

 

そんなことではなく、静寂性や乗り心地に重点を置くなら最高の選択肢と言えるだろう。走りよりも燃費と言っても良いだろう。そこは各々個人の自由。私の求めるスパイスが不要であれば、胸をはって VEZEL e:HEV を選んで欲しい。1年超えの納車待ちは、全国の人々から支持された証である。

 

300万円以下で、万が一の事故の時にも子供の命を守りやすい車で選ぶならベストバイ。SUVの大ぶりな形には、そんな意味合いを見出すこともできるのだ。

 

HONDA VEZEL e:HEV (X) Spec

ホンダ ヴェゼル e:HEV 川崎にて

紹介車 HONDA VEZEL e:HEV Xグレード


Engine 1,498 cc Line 4 DOHC Engine

Max Power (Engine)106 ps / (Motor)131ps

Max Torque (Engine)127 Nm / (Motor)253 Nm

Width 1,790 mm

Length 4,330 mm

Height 1,580 mm

Weight 1,400 kg

WTLC (FF)25.0 km/L

結びの瞬景

ホンダ ヴェゼル e:HEV エンブレム

 

2022年11月のオフ会に、私の愛車代わりのピンチヒッターとして借りた HONDA VEZEL e:HEV。川崎市の殿町地区で撮影して楽しんだ。ご参加の皆様、お疲れさまでした。また呑みましょう(笑)

 

さて冒頭で言ったとおり、私は実はクルマを選ぶと、そのメーカーまで応援してしまいたくなる人間だ。今、HONDA N-BOXに乗っているが、使う人のことをよく考えたクルマで関心する。隅々に渡る気配り装備の数々にホンダの努力を感じられる。そんな心のみなぎっているクルマが好きで、そのメーカーも当然気に入ってしまう。まったく困った人間である(トホホ)

 

だから、しばらくはホンダに注目してみようと思います。ボルボやプジョーとの違いはどうか、王者トヨタと張り合えるか。これもまた、車好きの道楽の一つだと思うので。