輸入車奮闘記。VOLVO V50からV40、Peugeot308SW まで続く予定。その先は買えるかな?(笑)
前回はV50をゲットしたお話でしたが、クルマを買うと色々なところに行きたくなるもの。子供の宿泊費がかからない幼少期、平日を選んで格安旅行に行ったものです。なにせ、休日の半額はザラですからね!
VOLVO V50を手に入れたあとの最初の夏、初めて行った長野県安曇野市は素敵なところで。これが我が家が信州暮らしを目標にしたくなった、最初の思い出。
長野県へは上越道〜長野道から軽井沢経由で佐久方面へ。適当に丸子地区に入った後に、松本へ抜けて安曇野に。眼球が癒される緑の世界は都会育ちには羨ましい。その辺の蕎麦屋も十分美味いものでした。
松本〜安曇野に続く、なだらかな丘陵地帯のまばらな家々も羨ましい。ホテルでは、カミさんの手料理よりもまずい飯(笑)が出てきたものだから、もしやウチらって商売できるんじゃないかしら? などと二人揃って言い始める。移住したくてたまらない。
ただし、すでに買ってしまっていたマンションが足枷になってしまい、夢の実現は10年以上お預けになるのですが・・・
それはそれとして、VOLVOに乗り出して気付いたのは、高速道路の移動が楽なこと。これが欧州車の実力です。高い速度域を想定したボディ設計が功を奏し、時速 80km/h 制限の中央道などお茶の子さいさい。徐行みたいなものなんです。スピード違反に気をつけないといけなくなるのが危なっかしいのですけどね(笑)
日本車は安い、燃費が良いともてはやされていたけれど、色々な部分が華奢(ちゃち)なだけ。なにせ、自分たちで欧州基準カー作りましたなんて言っちゃうくらいなんだから・・・
他にも気づくことがあります。例えばグレード。
クルマって、トップグレードがいいって思うじゃないですか。私もセリカに乗ってた時は、トップグレードを選びました。レガシィはNAに乗りたくなったから、Rというグレードになったけれども、これも一応NAエンジンのトップグレード。基本は一番上思考。
ところが、VOLVOになって気づいたんです。装備が豪華な必要はなく、クルマの素性の良さを噛み締められるベースグレードは悪くない。
高速道路の基本性能の他にも、日本車では感じられない匂いの濃い直列5気筒エンジンとか、ザックリしたさわり心地で大振りなシートとか、本物の木を使ったナチュラルの融合したインテリアとか。たまたまかもしれないけれど、自分の満足できる装備がベースグレードで揃ってしまう。
そもそも、日本に輸入される輸入車って、本国では上の方のグレードだったりするんですよね。だから装備の質はベースグレードでも結構良いし、快適性能で劣ることも特にない。V50は「Aktiv」というベースグレードだったのですが、シートヒーターがついていました。いまの豪華絢爛ボルボに比べて装備は質素ではあるけれど、不満なところは一切ありませんでした。
クルマというのは新しければ良いというものではなくて、豪華が正義でもなくて。自分のインスピレーションに響くクルマこそが自分にぴったりに合うもので。自分が豪華仕様に勝手に憧れていただけで、クルマへのお金のかけ方は色々ある・・・そんなことに気づかせてくれたのが、世界の文化の出発地点、欧州車だっんですね。
Cセグメントの最高グレードとDセグメントのベースグレード、どちらが良いかと言われたら、私はDセグメントのベースグレードを選びたいです。人それぞれ様々な考え方があるから、それぞれ否定はしませんけど。装備の豪華さよりもクルマのベースの良さで決めたいな。
あ、ただし際立って欲しいモノがあるのなら、そいつを選びますけどね。Peugeot なら1.5Lディーゼルとか、VOLVO だったら T-TEC/テキスタイルコンビネーションシートとか。
ところが、怖いところもある。維持であります。
ロングドライブが楽しくなる一方で、旅先での故障の不安はどうしてもつきまといます。トヨタやホンダなら沢山ディーラーがあるから安心ですが、欧州車となってくると話が違う。自動車保険の競争のおかげで、旅先でのトラブルは随分リスクは減りましたけど。(ボルボに乗るまでは車両保険入ってなかったんですよ・・・)
しかもVOLVO V50はエンジンをかけた直後、走り出した時点で必ず”ガコーン!”と大きな音を一度だけ鳴らすんです。これがまた、仕様らしくって(笑)
ということで、次回はボルボで起きたトラブルのお話です。