Peugeot に乗るなら 慣らし運転しよう

今回は「慣らし運転」について、プジョーに限ってお話します。

 

輸入車は性能で選ぶ人がいる一方、スタイルで乗る人もいるわけです。そこは日本車も同じだろうけど、より拘りをもって選ぶのが輸入車と言えるでしょう。

 

そうでなければ、比較的メンテナンス費が高くつく輸入車を選ぶわけないのです。ある一定の「こだわり屋さん」が選ぶのが輸入車であり、「モノ好き」という事も言えるわけで。

 

となれば、当然新車で納車されれば「慣らし運転」をするべきか悩みます。Peugeot で言えば、慣らし運転は必要?不要?

 

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Peugeot は 慣らし運転しよう

ディーラーも推奨している

結果から言うと、プジョーディーラーとしては慣らし運転は推奨の立場のよう。ブログ仲間のUUさんの、3008納車記事に、ディーラーから慣らし運転をして欲しい旨を書いた説明資料を渡された事が書いてあります。→ Wonderful-Car-Life (UUさんのサイトは、新型車の試乗体験がたっぷりですよ!)

 

そして体感的にも、慣らし運転は行ったほうが良いといえるでしょう。

 

慣らし運転とは、新品の部品同士が何度も作用しあうことで馴染んで、車全体での質感が上がる効果を期待する運転のことを言います。最近は慣らし運転不要をうたうメーカーも増えたけれど、新車で納品されたなら、意識したほうが吉のようで。

 

まあそもそも?ハイブリッドカーとかになっちゃうと暖機運転とかできないわけで、旧来の方法の慣らし運転を推奨しちゃうと、”ハイブリッドカーは慣らし運転ができないから寿命が短い” なんて言われかねない。世の中いろいろな人がいるから、ディーラーもメーカーも大変でしょうね。

 

それでも、エンジンは兎も角として(一番大事にしたいところだけどね!)急加速や急ハンドルという、「急」のつく運転は控えたほうが良いよねっていう話し。バリのついている部品同士が強い力で擦れあったら、傷がついちゃうかもよ、なんて考えれば、急のつく運転なんて皆しなくなるかも。

 

話は戻して、Peugeot は慣らし運転したほうが良いという話は、どの信頼できるソースから得られる情報なのだろうか?となります。はい、情報ソースは私です(笑)

プジョーDV5RCエンジンのイラスト

エンジンの慣らし運転の印象

私の Peugeot 308SW はおおよそ 3000 km までを目処に、慣らし運転モードで走行していました。エンジンは 2,000 rpm くらいでのシフトチェンジを意識以下して、急ハンドル、急ブレーキは行わない。とは言いつつ、クリーンディーゼルは最大トルクが 2,000 rpm以下から得られるので、加速には不満を持つことはありませんでした。

 

エンジンのフィーリングが変わったのは、2,000 km を走行したくらい。エンジンが急に吠えるような音にかわって、明らかに軽やかに回るような雰囲気に! 実際アクセルを少し踏み増して 2,500 rpm でシフトチェンジするように走ってみると、気持ちの良いエンジンサウンドに包まれるように変わりました。

 

おかげでちょっとしたスポーツカーに乗っているような気分に♪ コォォというサウンドはとっても美味しくて、日本車のようなブーンという感覚とは一味ちがう。これよこれ、フランス車はこうでなくっちゃね!という、期待を裏切らないあたり流石なんです。

 

ちなみに、慣らし運転中にわざと回転数を上げる、という手法をとるクルマもあるとか。私の308SWは低回転型エンジンですから、高回転まで回すのは慣らしを終えてからで良いかなと考えています。

 

エンジンは慣らし運転をすると気持ちいいエンジン音が聞けるようになる

 

プジョー308SW タイヤ

 

サスペンションの慣らし運転の印象

サスペンションは、3,000 rpm を超えたあたりから突き上げの角が取れてきた感じ。ものすごく良くできたエアサス車に乗っているような感覚は、3,500 rpm くらいからか。

 

ホント、良い足回りになってきた!という印象。乗れば乗るほど、良い車になっていく印象なんです。

 

当初、このブログでも 2,000 km くらいの走行時は「チーター脚」とか言っていたけど、最近になってからは「やっぱり猫脚」って思うようになってきた。明らかに乗り心地がいい!

 

実は 3,000 km 走行付近では、「お引越し」を体験した 308SW くん。夜な夜な荷物運びにつきあわされて、さぞかし大変だったことだろう。そして引っ越し明けには、角のとれた上質なサスペンションに生まれ変わっておりました。

 

この変化を楽しむために、ゆったりした慣らし運転を行うというのも良いだろう。いやむしろ、プジョーだから慣らし運転のありがたみが分かるのかもしれないね。なにせ、「エンジン」と「サスペンション」という2つの武器を持つのだから。

 

サスペンションの印象は変わっていく 変化を楽しむのも良し

 

Peugeot 308SW Cockpit Photo

 

人が慣れる為の期間でもある

結構重要な事かもしれない。

 

雑誌の記事だか、ブログだかで読んだことがあるのだけれど、慣らし運転というのはオーナーがクルマに慣れるためのものでもあるらしいです。

 

これは確かに言えていて、今まで地面べったりの ボルボ V40 から、パノラマサンルーフ搭載の Peugeot 308SW への乗り換えで、クルマの揺れ方がずいぶん変わってしまいました。

 

パノラマガラスサンルーフは、 20kg の重量をもっています。この 20kg 、けっこうクルマの乗り味に影響があって、重心から離れている分かなりクルマを揺らしてしまう。

 

詳しく言えば、高さ 1,500 mm にある 20kg の重量は、高さ 500 mm にある 60kg の重さと等しい。つまり、20 kg のガラスサンルーフの影響を打ち消すには、座席あたりで 60 kgの力を逆方向にかけてあげる必要がある、という事になります。モーメントというやつですね。

 

その大きな揺れに、約 3,000 km 走行時点で「慣れた」のか、はたまたサスペンションが匠に仕事をこなすようになったのか・・・その両方かな?定かではありませんが、揺れが気にならなくなったのは事実です。

 

人も慣れる必要あり パノラマルーフの揺れも慣れるぞ

 

機械の初期故障期

もう一つ、わかりやすい説明があったので紹介しましょう。

 

Wikipedia によれば、そもそも慣らし運転というのは、機器類の故障率曲線の「初期故障期」にあたる時期において、故障しやすい時期であるために行うものだとしています。

故障率曲線 出典:Wikipedia

 

機械類はさまざまな試験がされてから世の中にでてきますが、実際に運用してみないと発見できない緩み、歪みがあるのだとか。こいつをみつける為に、慣らし運転を推奨して、ディーラーに入庫できる仕組みにしているらしいです。

 

プジョー ライオンエンブレム

 

あとがき

ということで、慣らし運転を推奨するお話でした。

 

各部緩んだのか、Bピラーまわりから異音も発生しだしたのはちょっとした悩みです(笑)ディーラーで直してもらおう。

 

慣らし運転はするもの、人も慣れないといけないものと考えていれば、試乗車との感覚の違いに戸惑うこともないでしょう。試乗車においても、走行距離を見て本来の実力かどうかを判断できるはずです。

 

できれば 3,000 km、 4,000 km くらいは走り終えた試乗車で実力を試したいところですね。