ボルボ2021年発売の新型車を仄めかす2つの噂

久々に、ボルボネタです。噂をもとにした想像記事です。

 

日本では、ボルボの話と言えばVCJの社長が10月1日より新しくかわり、いままで顧問だった日本人社長が退任、だとか、年内にすべてのラインナップが電動化エンジン(マイルドハイブリッド化)するだとか、ここに来て勢いを感じ始めています。

 

しかし、VOLVO XC40 より大きなクルマしかないラインナップに、日本のユーザーもボルボディーラーたちも、もちろんボルボ・カー・ジャパンにしても、待ちに待っているNew Carがあるはずです。

 

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ボルボの新型車は2021年発売か

大胆なボルボの戦略

それはもちろん、VOLVO V40の後継車。ボルボの中では最量販モデルになるだろう、2019年冬に生産・販売を終えた V40 のサイズ感を継承したクルマです。もっと簡単に言えば、Cセグメントのクルマ。フォルクスワーゲンのゴルフサイズのクルマは、世界でも人気のジャンルです。

 

その重要なポストを敢えて XC40 だけを取り残し、一旦販売終了した。この考え方は、SUV人気で納車待ちが起き続けている XC40 や VOLVO XC60 があったからこそできた事。それでも、V40 サイズのクルマが欲しい人は多く、ボルボ離れが発生していることはボルボ自身もわかっているはずです。

 

私は過去に、「Polestar2 は本来ならば S40 として販売されるはずのクルマだった」と書いたことがあります。当然勝手な想像ではあるのですが、もともとは 40.2 というコンセプトカーであり、XC40 へ化けた 40.1 とともに、Cセグメントに投入されるはずだった 40 シリーズの一員だったと考えるほうが飲み込みやすいものでした。

 

しかし、ボルボは 40.1 を Polestar2 として販売。この判断は、EV化に向かっての市場の牽引役になる事、これを達成できれば、少量販売メーカーとしてもプレミアムブランドと成れること、このあたりを優先しての結果だったと考えるのが妥当でしょう。

 

そして、本当の S40 / V40 は、再開発を実施・・・この辺が、2019年に考えられたシナリオでした。

 

それでは、ボルボは2021年に何を発表してくるのか?

 

海外サイトで面白い噂話を見ましたので、紹介いたします。

 

駐車場に止まるボルボV40

 

C40はやっぱり来るがEVかもしれない

1つは、今まで通り噂されていた「ボルボのSUVクーペ」。2019年の初め、ボルボの開発者の一人が語ったとされる話がありました。l’auto journalによると、この続報がアメリカAutomotiveNewsに伝えられたとするしています。

 

Les noms en “C” sont traditionnellement employés pour les coupés de la marque. Avec ce modèle, la firme scandinave chercherait à conquérir une nouvelle clientèle, jeune.

出典:l’auto journal

翻訳:”C”という名前は、伝統的にブランドのクーデターに使われています。スカンジナビアの会社は、若い顧客を開拓しようとしています。

 

その名はやはり「VOLVO C40」。ターゲットは、裕福な若い人たち。とてもニッチなターゲットですが、ここを取り込むことにより、将来子供が生まれた際には大型のボルボへの乗り換えが期待できる、としています。

 

そして、C40 がなぜ、裕福な若い人たちをターゲットとするのかと言えば、「100 % ピュアEVであること」であり、「価格が高いこと」が決まっているから。Polestar2 と同じ趣向ではあるのだが、モダンなセダン(挑戦的なセダンだけど!)よりはSUVクーペのほうが売れるだろう、という戦略に見て取れますね。

 

ちなみに、VOLVO C40 は年間 8,000 台の生産規模なそう・・・少なすぎる。メインストリームになる企画ではなさそうだけど、また半年待ちだとかにならないと、いいけどね。

 

もうひとつの情報もお伝えします。

 

 

吉利汽車の新プラットフォーム SEA ベースの小型車か?

吉利汽車は新たに「SEA」というEV専用プラットフォームを開発しました。当然、ボルボが開発に加わっているのですが、CMAプラットフォームがあるのになぜ、新規開発をしたのでしょう。

 

本来ならば同じプラットフォームを使い回した方が、量産効果で安くできる。そうしない理由は、何なのだろうか?

 

Geely also describes SEA as “open source,” hinting that it plans to supply the platform to other automakers.

出典:GREEN CAR REPOT

翻訳:ジーリーはまた、SEAを”オープンソース”と表現し、他の自動車会社にプラットフォームを提供することを示唆しています。

 

想像するに、ボルボの開発したプラットフォームは中国にとって大きい可能性がある。CMAプラットフォームで作られた VOLVO XC40 や、Geely Link&Go。など少なくとも 1850 mm の横幅を持つこれらは、日本でも少し持て余す幅。だからこそ、ゆったりとした室内を持つのだけれど、もっと小さなマーケットはどうだろう?

 

吉利汽車にしてみれば、世界販売台数で上を狙い、自動車業界の中核を狙いたい。その為には、もう少し小さなクルマも必要になってきます。実際、「SEAプラットフォーム」はサブコンパクトをメインに考えられているそうです。

 

例えば、Peugeot 2008 のような、全幅 1700 mm 前後のコンパクトSUV。お金さえ注ぎ込めば工場の拡張なんて簡単な吉利汽車であるのだから、どんどん売れる車を作りたい。最終的にはフルラインナップメーカーになり、欧州プレミアムブランドに挑もうという心構えかもしれません。

 

smart foufour

 

フルラインナップカーへの道筋

この考え方、私の独自考察ではありますが、うなずける理由もあります。それは、ダイムラーの株式の 10%弱を、吉利汽車が取得したという事実です。

 

そして、この2社は次期スマートの開発を共同で行うことが決まっています。つまり、吉利汽車にとっては、スモールカーを埋められるスマートベースのコンパクトカーを作るベースが整った事になる。

 

残るBセグメント。量販の見込める車を作るために、新しいプラットフォームを作った。そこへ逆乗り込みとしてボルボのコンパクトを作る。ありえない話ではありません。

 

なら、CMAプラットフォームは効果が薄かったのか?となりますが、そんな事はありません。吉利汽車のLink&Goで3車種、ボルボはXC40とPolestar 2。これで充分なんです。

 

そして、新プラットフォームで作られるEVボルボの名前は、「VOLVO S40」も濃厚。中国の要求に相応しい、小型セダンです。

 

もしも2021年に発売ならば、もう少しで発表されるかもしれません。マイルドハイブリッドの開発が終わった途端、どんどんエンジンを入れ替えていくボルボの行動力であれば、EV市場という新境地への積極的な展開も、成功する道筋が見えているのかもしれませんね。

 

ボルボV50

 

あとがき

帰ってきて!V50サイズのエステート!!(笑)

 

という事で、想像記事でした。ボルボは情報が見えてこないので、どうしてもこんな記事になる。スパイショットが見たいところ!

 

でも、あれよこれよと考えるの、面白いでしょ?

 

さて、転勤初日を迎えた私は、あまりにも違う仕事な事にビックリ。ブログの更新に手が回らない時も出てきそうで、少し怖いです。

 

それでも、monogress になってまもなく、200記事到達です。記念に何をしようか考えながら、次のネタを仕込もうと思います(^^)