こんにちわ。クルマが無いと夜中のドライブに行けない!と今更マイカーのありがたみを感じているブロガー、まこまちです。わたくし渾身の「ウォーキング・サイクリング・ドライブコース」を紹介するコーナー「Going Anywhere」、今回は信州のドライブコースといえばこの道と言えるほど有名な「ビーナスライン」をお届け。
無料化されて嬉しいビーナスライン。周辺には様々な観光スポットがあり、紹介するのがとても難しい。そこで、おすすめドライブコース仕立てでいくつかに分割してお届けいたします(*^^*)
ビーナスラインの基本情報
ビーナスラインはどんなところ?
ビーナスラインは、長野県茅野市から上田市にある美ヶ原高原美術館に至る、76 km の高原道路。今回はそのうち、美しい人造湖として有名な「女神湖」を起点として、ビーナスラインから少し外れて諏訪市「蓼の海」経由、名勝地「立石公園」までをご紹介。
今回のコースの楽しさは
ウォーキング | |
サイクリング | |
ドライブ |
自転車でビーナスラインを走る!というウェブ記事を見かけるけれど、ハイペースで走る自動車やバイクが居るのであまりオススメはできない。アップダウンも激しいから、よほど自信があって速度が出せる方じゃないと?
徒歩も同様。ただ、今回のコースには入れていないけれど車山高原や八島湿原、霧ヶ峰周辺など、徒歩でなくては楽しめないスポットもしっかりあります。
ビーナスライン 女神湖〜立石公園「湖めぐり」コース概要
- 女神湖駐車場(🚻🍝)
- ビーナスライン
- 蓼科牧場交差点右折
- ビーナスライン
- 白樺湖
- ビーナスライン
- 伊那丸富士見台駐車場
- ビーナスライン
- 霧ヶ峰無料駐車場(🚻🍝)
- 県道40号
- 諏訪市 蓼ノ海公園
- 県道40号
- 立石公園駐車場
霧ヶ峰無料駐車場には、おみやげ屋や飲食スペースがある為、大変混雑。まこまちのオススメは、今回は「スルー」(笑)ただし、数少ないお手洗いスポットなので場所だけはおさえておきたい。
ビーナスライン 女神湖〜蓼の海「湖めぐり」コース 快走案内
秋に行くなら外せない女神湖
中央自動車道諏訪南インターからおよそ45分、上信越自動車道小諸インターからも、およそ45分。標高 1540 m にある人造湖が女神湖だ。今回はここを起点としてスタートだ。近くにソフトクリームスポットもあるのだが、それはまた別の機会に。
広い駐車場で周りを眺めると、高く伸びた木々の向こうに蓼科山を一望できる。ヒョコッと顔を出した蓼科山は、むしろ此方側を覗いているかのよう。山神「ビジンサマ」の伝承のある山に覗かれる気分は複雑だが、そんな気分になれるのも面白いと言えるかも。
オフ会会場にはうってつけの広い駐車場。女神湖隣接の駐車場は停められる台数は少ないが、ドライブ・デートならこちらがオススメ。お手洗いをここで済ませておこう。
冷涼なので夏に人気のスポットだが、沢山の森林に囲まれる紅葉スポット。11月には氷点下!寒いから来る人も少なくなりがち。意外と穴場だと思います。
白樺湖方面へ走り出す。アップダウンに急カーブを楽しみながら、5分くらいで白樺湖。私は基本的には立ち寄らない(観光客が多いから)けれど、昭和レトロを楽しみたいならアリ。定番は白鳥ボート?
人気のない伊那丸富士見台駐車場で撮影まつり
ビーナスラインに入り、霧ヶ峰方面へ走っていく。森林限界を超えた草原は、夏は緑で眩しく、秋は枯れ草がいい味出している。春夏秋冬は人の人生を思わせる。春は青春、夏は現役。秋は老衰、冬は・・・。そんな事を考えつつ進むビーナスライン。途中、車山高原スキー場の駐車場が右手に現れるけれど、湖めぐりの今回はスルー。
というか、ここは混む。人が多いところって、クルマとか自転車とかの写真を大変撮りづらいから苦手である。「あの人、自分のクルマが大好きなのね!」とヒソヒソされるのは全く、問題ない。周りに沢山クルマがあって、キュウキュウ言いながら写真を撮ることが辛いのだ。旅の写真は、どれだけ人の居ないスポット・時間を見つけられるかにかかっているのだ。
いっぽう、今回(湖が無いにも関わらず)寄ってほしい伊那丸富士見台駐車場は、知らずに行くと即通過という目立たない駐車場。おかげで、ブンブンクルマが通過していく。眺めも良いし大変私好みの気分よろしい駐車場だ。
ビーナスラインのハイライト!白樺湖〜霧ヶ峰
伊那丸富士見台駐車場を後にすると、いよいよビーナスラインの1番美味しいエリアに入る。道が狭く路面の状態が悪いから、クルマや自転車、バイクの性能を見るにはモッテコイ。速度が低くても充分楽しむことができるはず。
もちろん、ビーナスラインは走りを試すところではない。遠くまで見渡せる、美しく広がる景色はやっぱり絶品。旅行雑誌に必ず掲載される、大きな2つのヘアピンカーブは「車山肩」と言われる、レストハウスのある駐車場からすぐの場所。
そこから見えるのは、中央アルプスの山並み。馬や羊が走ってきそうな大草原。ヘアピンの手前では身体が宙に浮いたように大きな景色が飛び込んでくる。ビーナスラインに恋する人は、皆この景色が大好きだ。
夏と秋の前景を同じところから。まったく雰囲気の違う景色。これが大自然のなせる技・・・何度も往復したくなる。その場合、先の霧ヶ峰無料駐車場で折り返し、伊那丸富士見台駐車場に戻るのも良いだろう。
湖が目前! 諏訪市蓼ノ海公園
さて、湖めぐりは忙しい。霧ヶ峰ビーナスライン無料駐車場のある交差点は、諏訪市街地方面へ。ビーナスラインとはここでお別れ。県道40号を進んでいく。ここからは少し車の台数も減ってくる。
ブレーキを効かせながら、ゆったりと下り坂を楽しもう。道幅は広いとは言えないから、スピードの出しすぎには要注意。なぜかと言えば、スキーの滑空のような下り坂の連続もそうであるが、「蓼ノ海公園 →」の看板が予告なしに急に現れるからだ。(もちろん、安全運転第一が1番の理由なのだが!)
「蓼ノ海」の良いところは、湖面ギリギリに道路があり、交通量が極めて少ないこと。湖の水面と愛車とのツーショットという「自然物」と「無機物」のハーモニーが、こんなところで撮れるとは・・・! 道路沿いにある駐車場から写真が取りやすいのもグッドポイント。
しかし、彼女と(彼氏と)二人で来るには、ちょっと感動の少ない場所だ。どちらかと言えば子供向け+釣り人向けなところがあり、ムード作りには難しい。ここまで来てどうしてくれるんだ!と憤慨する贅沢な貴方の為に、ここは大御所のちからを借りてみよう。
ドライブのエンディングにピッタリ 聖地 立石公園
蓼ノ海公園から県道40号に戻り、さらに坂道を下っていく。時々見える諏訪湖はだんだん近くなり、もう目前!というところで、ナビゲーションの指示とおりに右折する。(目標が無いから、必ずナビを使うように!)
狭い道、民家と民家の間を抜ければ、そこには聖地「立石公園」。
眼下に広がる諏訪湖のサンセットは、世の中の色をオレンジへ、そして紫へと変えてゆく。表情豊かで、ちっぽけな人間では到底コントロールできない色の変化。これは誰の仕業か?と聞かれれば、神の力と言ってしまう昔の人の気持ちもわかる。
ビーナスラインは日中を楽しむドライブコース。立石公園は夕暮れの一瞬を楽しむ湖。今日は快晴だ!と思ったら、迷わず立石公園へ向かうべき。「君の名は」の公開後数年が経とうとしているけれど、立石公園は土日の夕暮れには今も沢山の観光客が訪れる。駐車場がいっぱいになることが極めて多いので、オニギリやお菓子を携えて夕暮れ1時間前には到着しておきたいスポットだ。
ビーナスラインは私の心を鷲掴みにして離さない
神奈川に住みながら、何度も通うビーナスライン。伊豆箱根スカイラインやら箱根ターンパイクやら、クルマで走るには楽しいところは関東近郊にもしっかりあります。それでもビーナスラインに通うのは、あの独特の景色が魅了するから。
雲ひとつない大きな空と、木々の生えない草原の景色。誤解を恐れず正直に言えば「あの世」の景色。映画「風立ちぬ」のエンディングもそうだったが、このイメージは万人が持つと言われる深層心理にある景色だそうだ。一度は夢で見たこと、皆さんもあるんじゃない?
もちろん、だから生きたい、死にたいということではなく、単純に心の底から美しいと思える景色がここにあって、他に見つからないだけ。人の心を引きつける景色がある、オススメのエリアです。
さて、ビーナスライン関係はまだまだネタあり!どんどん記事にしていきます!