ゴールド・ライン。
私がボルボV40を送り出す上でつける言葉。
我が愛車V40は私の手元を離れるが、その類稀な才能があれば、まだまだ現役で生き続けることができる。
いくつかのエピソードとともに綴るこのコーナーは、これからボルボに乗る人、ボルボを考えている人、ボルボの所有者、ボルボを手放そうとする人すべてに送る、ラスト・ラブソングである。
作り込まれたボルボV40のリアシート
ボルボV40は小さい車ながら、家族4人が過ごすには「まあまあ」快適に過ごすことができる。それは、リアシートの作りがとても良いからだ。
娘は小学5年生、息子は小学3年生の時に購入したボルボV40。当時はまだまだ広いリアシートだったが、たった3年で狭くなった。それでもある程度快適に過ごせるのがボルボの良いところ。
たっぷりサイズのリアシート
写真を見ていただければわかる通り、ボルボV40のリアシートはしっかりと身体をサポートするように作られている。具体的には、左右の揺れを受け止めてくれる形状になっているのだ。
また、フロントシートと同じようなステッチが入っていて、結構素敵。デザインセンスは”抜群”だ!
座面長が結構あるので、子供には若干座りにくいかもしれない。しかし大人サイズになれば、座り心地は最高である。
座面長はおよそ46cm。小柄の人は、お尻の位置を前よりにする必要があるかも。
視界に気を使ったシート配置
ボルボV40は座面の高さを意識的にフロントシートより高くしている。この効果は足の置き方を多少楽にする効果があるとともに、フロントウインドウが見やすくなり、開放感が生まれるのだ。
そして座ってみるとわかるが、リアシートは若干中央にオフセット。
おかげで5名乗車の時は狭く感じるだろう。けれども、これもまたフロントウインドウを見やすくする効果がある。このシート配列を組んでいるのはボルボの中でもV40だけ。ちなみに、2ドアのC30から受け継いだもの、だと私は勝手に思っているぞ。
安全性も考えられている
ボルボは自動車の安全性について、飛び抜けた考え方をすることが有名。ボルボV40のリアシートにもしっかりと安全性を高める考え方が折り込まれている。
それが、先ほどあげたシート中央よりに配置することである。こうするとドアからの距離を離す事ができるのだが、側面衝突が起きた時、身体への被害を最小限に抑える効果がある。
衝突時、カーテンエアバッグは頭部とドアガラスとの間に入り込む必要があるが、その余裕を与える為には数センチでも空いているほうが良い。(だから、私はドアに頭をつけて寝ないように言っている)
シート素材
シート素材 Momentumの場合
ボルボのシート素材は、グレードによって変わる。KineticやMomentumでは、シートはファブリックとなる。Momentumの場合、ステッチや革素材をつかってセンスあるデザインに仕立てられるのが良い。ボディ色によっては、「シティウィーブ」というハイセンスなものを選ぶ事ができる。
シート素材 Inscriptionの場合
ハイクラスのグレードを指すInscriptionの場合、シートは本革になる。色は様々で、V40選びを悩ませる原因のひとつになる。それが楽しいといえば楽しいのだが、ボディの色と組み合わされているので好みの配色にならない場合がある。
ここはスウェーデン人のセンスに任せるしか無い・・・と思いきや、たぶん日本からのオーダーの為に固定しているのだろう。オーダーして半年待ってもいい人は、好きな配色が選べるようである。
シート素材 R-Designの場合
写真がなくて恐縮だが、R-Designには特別なシートが用意されている。中古で見つける事ができたら、是非触って欲しい。本革とバーフォレーテッドレザーの組み合わせで実にスポーティなシートがおごられている。
子供の感想
ところで、子供は大人の使っているものには興味が絶えない。それは何歳になっても、である。
塾に送る娘をフロントシートに乗せた事がある。
娘 なにこれ!前の席ってこんなに座り心地がいいんだ!
まこまち 後ろよりいい?
娘 後ろの席も悪く無いけれど、前の席は体がすっぽり入って気持ちいいよ。
ボルボであったとしても、座り心地はフロントシートが一番良いようだ。
ーーーつづくーーー
雑記
それにしても、成長期の子供ほど恐ろしく金のかかる存在はないのではないか、と思う。
いやいや、もっと先になればもっとお金がかかるんだよ、と言われるかもしれないが、教育費は想定内だとしても、もっとかかるものがある。
それは「食費」だ。
我が子はもともと、他の子供に比べても随分と食事をとる。太らないのが不思議なくらい、食べる。その結果、伸びる伸びる・・・息子はもう少しで私を超えるのではないだろうか。小学生なのに。
子供が大きくなるのは結構だが、代わりに小さくなるのが「リアシートスペース」だ。リアシートが小さくなるわけではないが、子供と比べて相対的に小さくなってしまった。
こういう場面だと、やはり日本のミニバンなどは実用的だなと感じる。私は乗る気は無いけれど。