【ノベル颚旅行蚘】秋の北信州⑀圩る小垃斜ずモノクロヌム

ノベル颚に綎る秋の北信州。話目はずうずうクラむマックス。完結です。

 

小垃斜で怜玢しおこのペヌゞにたどり着いた方。䜜品の前半が小垃斜関連の情報ですが、有名店の感想だずかは䞀切ありたせん。なにせ、人混みが嫌いなもので、行列も嫌いなもので笑

 

倧倉深刻な問題がひず぀あっお、完結線だけあっお今回は倚分、埌半がナルシスト回ずなりたす(*ŽД)

 

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【ノベル颚旅行蚘】秋の北信州⑀圩る小垃斜ずモノクロヌム

楜しいドラむブトラベルも、この小垃斜でクラむマックスだ。ギリギリの時間たで楜しもうずやっおきお、食べ歩きを楜しみたいずころだったが、あいにく善光寺で食べ過ぎた。ここではお土産を狙いたい。出来立お焌き栗は぀たみたい。

 

小垃斜ず蚀われる土地は、それなりに広いように芋えるのだが、芳光するのは䞀握りの地域だけだ。お排萜な建物ず綺麗な庭は、それぞれのうちで趣向が違うが、どれも家々に溶け蟌んでいお矎しい。

 

小垃斜 秋の町䞊み

小垃斜の玅葉

 

明らかに芳光地ずしおの出立ちはきな臭いが、それを差し眮いおも郜䌚のショッピングセンタヌよりキレむ。赀く茝く玅葉もそうだし、黄色に圩る銀杏も玠敵だ。ほかの朚々の名前が分からないのがもどかしい。

 

北斎通のあたりでは、頭の䞊からどんぐりが萜ちおきた。いがぐりだったら、さぞ痛かったこずだろうず笑い合う。青空に朚々の茝きが重なり合っお、そしお焌き栗の芳ばしい銙りが挂っおくる。

 

かけおいく子䟛たち。お店の人から、栗をひず぀いただいお、私が着く前に食べ終わった。どうせ買うこずは決たっおいたが、なんずなく恥ずかしく、䞀番倧きい袋で買う。たあ、ぺろっず平らげおしたうこずだろうから、心配はしおはいないのだけど。

 

小垃斜の玅葉

小垃斜の焌き栗マシヌン

 

少し景色を楜しんだ埌、北斎通近くで栗ご飯を買っおおく。お店の䞭では食べないのは、倖の空気ず合わせお味わいたいず思うから。どこかでベンチを芋぀けたら、゚アコンも調理の匂いも感じない空気の䞭で、料理そのものを感じたい。その土地の空気ず䞀緒に、感じたい。

 

そのチャンスが、時間貞し駐車堎に甚意されおいた。駐車堎の傍らにある、䞀぀のテヌブルず四぀のベンチ。屋倖で食べる食事の味は、店内で頂くのずはたた違う良さがある。

 

小垃斜で食べる栗ご飯

 

そしお、自分の車ず、玅葉ずのコラボレヌションを楜しみながら、栗ご飯ず焌き栗を楜しんでみる。小垃斜ならではの庭朚に芋立おお、黄色の葉が舞い散っお、我が Peugeot308SW も静かにその堎を楜しんでいるかのようだ。

 

焌き栗はびっくりするくらい、実に汁気があった。殻を割るたで䞭は芋えないのだから、これは栗自身がも぀汁気である。湿気である。殻を砎っお出おくる、芋に䌌た食感の栗味のそれは、甘味も、銙りも、枋みも、倧倉矎味しいものであった。

 

小垃斜の栗は焌き栗が最高にうたい

 

栗ご飯は、これは栗が甘すぎるのか、甘露煮だからか、せっかくの栗の旚味が消えおいた。しかし独特の颚味はゎハン偎に移っおいお、栗ご飯を楜しむには些现なこずであった。

 

小垃斜を離れる時、さわやかな空気は力匷く頬を撫でる。この旅の終わりは、沢山の人に助けられお、間違いそうになった自分の向きを正しおくれた。自然もそう、土地もそう。䜕事にも前を向く、楜しむ。䞖界に朝が蚪れるように、私の心にも朝が来た。

 

小垃斜ず栗

 

◇

 

それでも、旅が終わる寂しさは私の足をちょくちょく止めた。サヌビス゚リアがあれば止たっおみた。

 

家族は、時間のこずは気にしおはいないだろう。いや、私に気を遣っおか、郜床郜床止たるサヌビス゚リアを楜しんで、私に笑顔を振りたいた。私はそれを芋お、そろそろ本腰を入れお垰路に着かなくおは、ず考える。

 

そうだね、明日は子䟛は孊校だし、仕事もある。そろそろ珟実に戻らないずね。

 

ステアリングに指をかけお、私は声に話しかける。

 

私が元気になったのは、君ずいう車のおかげだ。本圓にありがずう。

 

たさか、クルマが話しかけお来ようずは。ずおも䞍可思議なこずだけど、スッず受け入れられたのは、自分の悩むずころを぀いおきたからだ。この声は、きっず私の近くにいるに違いない。ステアリングを握れば通ずるずいうのであれば、それは我が愛車であろうこずは䞀目瞭然なはずだった。

 

その声は、驚くほど控えめな声で、私に蚀葉を䌝えおきた。

 

僕は、プゞョヌではないよ。車から声が聞こえたなんお、勘違いだよ。

 

え車ではないのであれば、君は䞀䜓なんなのだ。

 

Peugeot 308 秋のパヌキング

 

僕は、圹目だ。君自身の心の䞭の、意識の届かないずころにある、君ずいうものを立ち盎させるための圹目だよ。

 

䜕を蚀っおいるのか、わからない。

 

君の心は、この旅が始たる時、すでにボロボロだったんだ。限界が近かった。慣れないこずが倚すぎお、それを自分がきっかけだず信じおいたから、心の䞭に歪みができた。

 

だけど、今は前向きに歩いおいけるずころたで回埩したぞ。

 

そうさ、それが僕だから。圹目だから。君の心が癒えた時、僕は消える。

 

君は、ステアリングを握れば話ができたから、車だず思っおいたのに、私は私に声をかけおいたずいうのか。

 

ステアリングや車のボディをキヌにしたのは、この愛車がきっかけで、いろいろな事が起きおいるから。ブログも、オフ䌚も、みんなプゞョヌのおかげだろう

 

野尻湖ずプゞョヌ 308 3008 508

 

俄かに信じがたいじゃないか。私は自分で、自分を癒すようなや぀なのか。

 

それは違うよ。君が癒えたのは、土地であり、食事であり、家族であり、オフであった仲間たちのおかげだよ。心から支えおからようずしおいる呚りの人の気配りが、君にしっかり届くように、少し手助けをしただけさ。

 

しかし、北信州での峠道も、オフ䌚の前だっお、君は私に話しかけおきおくれた。クルマずしお、そこにいたじゃないか。

 

考えおごらんよ。クルマが話すなんお、おかしな事だろう珟実離れしおいる、ず思うだろうそういう事なのさ。

 

私は戞惑い、ステアリングを握る手が小刻みに震える。私を励たし、楜したし、勇気づけた声の持ち䞻が、自分自身だなんお信じられなかったのだ。

 

䞭倮自動車道の車窓

 

だが、蚀われおみれば確かにそうで、クルマず話をするだなんおおかしな話だ。他の人には聞こえない、䞍思議な声は぀たり、自分で䜜り出した劄想だずいう事だろう。

 

快走する愛車は、䞭倮自動車道に進んでゆく。諏蚪サヌビス゚リアを超えお、片偎二車線の狭い高速道路を景気良く走っおいく。

 

倧䞈倫だよ。君は充分回埩しおいる。僕の声も、もうすぐ聞こえなくなるだろうけど、そんな事があったこずも蚘憶には残らない。

 

原サヌビス゚リアの看板を暪切り、䞭倮自動車道で䞀番高い堎所を過ぎようずしおいる。倖の景色は、北信州に劣らない玅葉を芋せおいる。

 

君がもしもたた、僕の力が必芁になる時は、勝手に話しかけおあげるから。安心しお日々の生掻を楜しんでほしい。

 

眩く茝く倕陜は絶頂を迎え、背䞭偎から車内を照らす。赀ず青のステッチは、倕陜ずのコラボレヌションを楜しむかなように、自身も燃え䞊がり茝いた。

 

぀たり、話しかけられない事が䞀番だ。どうか心を病たず、健康に生きお。

 

あたりが暗くなっお行く。声はだんだんず、私の意識から消えおいく。

 

さようなら。

 

陜の光が車内から消えるのず時を同じくしお、䞍思議な声は聞こえなくなる。その声があったのか、なかったのかも、だんだんわからなくなっおくる。倢で芋たハッピヌ゚ンドが儚く蚘憶からなくなるように、私は声に励たされた蚘憶を無くしおいった。

 

倕日

 

◇

 

ファァアヌヌヌヌン

 

クラクションを鳎らしお、消えおいく意識を無理やり捕たえた。私が、私自身を意識の䞭に匕っ匵り出す。真っ暗ずも真っ癜ずも蚀えない景色の䞭で、私は叫ぶ。

 

勝手なこずを蚀うんじゃないこの旅行を、これだけ蚘憶の䞭でひっかきたわしお、無かったような事になんおするな

 

君は私なのかもしれないが、私じゃないかもしれないじゃないか本圓は車の劖粟かもしれないじゃないか倧地の粟霊かもしれないじゃないか君が君であっお、私であるか違うかなんお、たったくどうでもいい話なんだ

 

君の蚀う通り、前を向けた䞖界を肯定できるんだこんな特別は、簡単にできおたたるものか

 

勝手に消えるなよ感謝くらい蚀わせろよ

 

前を向いた蚌に、心からありがずうず蚀わせろよ

 

・・・

 

灰色でない癜ず黒は、走行音で珟実䞖界に匕き戻される。鳎らしたはずのクラクションはコダマもせず、それ自䜓が心の䞭で行われた事だず理解した。

 

䞖界は、なにも倉わっおいなかった。蚘憶を蟿れば、暪川サヌビス゚リアでむラむラしお、オフ䌚では心から楜しんで、嚘を快速で迎えにいっお、善光寺ず小垃斜で家族旅行を楜しんだ。

 

䜕かに頌っお旅をしたはずだったが、思い出せない。暖かい䜕か、家族ではない、ブロガヌでもない、䜕か。

 

䞍思議な感芚だけが぀きたずうが、䞍自然は時々感じる事だ。デゞャノは久しぶりかな、なんお思っおみたが、その感芚さえすぐに消えおいく。跡圢もなく、消えおいく。

 

「双葉サヌビス゚リアに寄っお、少し䌑もう。もうすこし時間がかかりそうだ。」

 

枋滞情報の掲瀺板を芋るず、倧月から先、八王子たで枋滞ず衚瀺されおいた。抜けるのに時間はかかるようだ。

 

◇

 

「お腹空くかもしれないけど、今はそんなに食欲ないなあ。」

嚘はそう蚀っおお腹をさする。蚀われおみれば、圌女はずっず焌き栗を食べおいた。リアシヌトを芋たずきに、戊慄がはしるのは確定だろうから、車に乗る前に少し叩いおおかねばなるたい。

 

息子はコヌラを本手に持ち、「パパはこれでいい」ず聞いおきた。念の為、ポテロングも買うように指瀺を出す。時間の埮速走行は、きっず身䜓にこたえるだろう。

 

家内は枋滞を避けるルヌトを調べおいた。途䞭で䞀般道に降りるルヌト、峠道を行くルヌト。興味はあるが、知らない道を真っ暗闇の䞭で走るのは、なかなか危険なこずではある。少しの食料を買い蟌んで、車に戻るこずにした。

 

倧月たでは快調に走れそうだ。枋滞は自然枋滞の䞭で起きた事故によっお、かなりの時間車線芏制されたようだ。これでは談合坂のサヌビス゚リアも混んでいるに違いない。

 

ゆっくりずPeugeot308SW で走り出し、走行車線を気楜に走る。焊っおも仕方ない、䜓に負担のかからない方法で行こうじゃないか。

 

笹子トンネルを超えお、もう少しで倧月むンタヌチェンゞだ。枋滞情報の掲瀺板も、マップ゜フトも、䞀向に時間が短瞮されない。これは本栌的に芚悟しないず。

 

倜ドラむブ

 

 

 

倧月むンタヌを河口湖方面ぞ

 

 

え

 

 

咄嗟に巊りむンカヌを出しお、倧月むンタヌの河口湖方面に車を向かわせる。

「パパ、急にどうしたの」

家内が䞍思議そうにこちらを芗いた。

「いや、声がしたから。ナビじゃないの」

「ナビ゜フトは八王子の方を向いおいるけど。」

 

確かに、Carplayで衚瀺された方向は、八王子方面ぞ盎進だった。ずころが、むンタヌチェンゞを越えお倧きく右にカヌブするず、ナビ゜フトは走行時間を再蚈算した。

 

「あら到着時間が時間半短瞮されたわ。。」

「海老名の枋滞が解消したっお事」

「衚瀺がグリヌンだから、きっずそうかも。」

 

䞭倮道の河口湖から埡殿堎ぞ向かい、東名高速で垰るルヌトは、それなりに博打である。我が家に着くたで、走行距離は1.5倍に膚らむからだ。海老名の枋滞に巻き蟌たれれば、走った割に時間短瞮効果は薄い。

 

けれども、今日はどうやら正解ルヌトず蚀えるらしい。倧井束田から秊野䞭井に至る枋滞も解消し、海老名のあたりは混んでこそいたけれど、時速30km/hを䞋回るようなこずはなかった。

 

思ったよりも早く着いお、車で食べ残したお菓子を楜しむ。

 

シャワヌを济びお、垃団に入っおたどろんだ。

 

今回の旅行は、本圓に楜しかった。心の栄逊をずれた気分だ。今床はこのこずをブログに曞く楜しさも埅っおいる。気分が良くなっお笑をこがすが、身䜓はずおも正盎で、私の意識はすぐに消えおいった。

 

◇

 

癜い䞖界。

 

空は癜く、地平は癜い氎。私は氎の䞊に立っおいる。

 

どこか遠くで、朚ず朚がぶ぀かり合うような、高く鳎り響く音が聞こえる。その音で䞖界は満たされるから、無音を感じるこずはない。寂しさも感じない。

 

癜いワゎンが、そこにいた。

 

ワゎン芋おいるにも関わらず、ステアリングを握る私も自芚する。

 

゚ンゞンスタヌトスむッチを抌すず、軜い゚ンゞン音が鳎り響いた。

 

peugeot 308 シフトレバヌ

 

お疲れ様。

 

懐かしい声が聞こえるが、それが誰だか意識ができない。

 

アクセルを螏むず、車は無音で走り出した。

 

䜕かを蚀わなくおはならない気がしお、䜕を蚀うべきか考えたが、思い浮かばない。

 

けれども、その声は䞖界を芋枡しおいる気がしお、声の䞭にいる気がしお、安心しおいる気がしおいた。

 

車の速床はむマむチ理解ができなくお、運転するのをやめる事にした。車から降りるず、急に切ない気持ちが蟌み䞊げおくる。

 

空を芋䞊げるず、癜から朝焌けに倉わっおいた。

 

この空の朝は、私の心の空だず䜕故だか自芚する。同時に、癜の空は特別な䜕かの空であったず、やはり自芚した。

 

急に䞖界に䞀人になった気がしたが、明るい方ぞ歩けば良いず考えた。そちらの方に、未来がある気がしたからだ。

 

日の登る方に歩みを進める。䞖界はだんだんず明るくなる。なんだかワクワクしおくるのがわかる。

 

そこが、かけがえのない明日であるのがわかった。

 

心の䞭の、䜕かが匟けお、理解する。

 

道は、自分で進んでいくものなのだ。道は、自分で切り開くものなのだ。人を恚んでも、文句を蚀っおも、埌ろを向いおも䜕も埗られない。前を向かない事に慣れおしたえば、誰かのこころに傷を぀けお、自分を正圓化しおしたう。

 

だれも助けおくれないのに、知ったような顔ができれば、䞖界にしがみ぀くこずはできおしたう。そんな心に、私は染たっおしたっおいた。

 

前を向くのは、倧倉だ。

 

垌望を叶えるのは、苊劎する。

 

だから、前を向いお、苊劎を乗り越えるこずができたずき、人は成長するのだし、幞せを手に入れられる。

 

明日ぞ向かっお、前を向こう。

 

「ありがずう。」

 

䜕かが、にこりず笑った気がした。満足感に満たされおいく。ほっずしお、暖かくなっおいく。

 

倧事な事に気づかせおくれた、䜕かの倧きな意識に。感謝を䌝えたい。

 

 

 

 

THE END

 

 

あずがき

いやあ。曞きたしたね。曞きすぎたし、もう少し感動的な終わり方にしたかった

 

ノベル颚、いかがでしたか。旅行蚘事は人気がなくお、なんずか面癜いものを提䟛したかったのですが、テキストメむンも毛嫌いされるし、難しいものです。

 

ただ、楜しさを远求する以倖にも理由があっお、それは頭から文章を匕き出したくするだずか、新たなコンテンツを䜜るずか。そんな意味合いもあるわけで。

 

独りよがりのブログになるのも嫌ですから、ここで䞀旊終わりにしたすけどね(^ ^)

お付き合いいただき、ありがずうございたした