ドアの話しです。
プジョー308SWに乗り換えたあとの悩みのひとつなんだけど、我がファミリーはプジョーのドアを閉める強さが強すぎる!あきらかに強く押すので、クルマの中にいる私は「バン!」という大きな音に悩まされている。
何度か、もっと軽く閉めても良いのだよと説明するのだが、どうしても強く押してしまうそうだ。軽く閉めても充分密閉感たっぷりの閉め味を楽しめるというのに。なんたることだろう。
道具をできるだけ大事に使いたい私としては、もっと気遣って欲しいと願うばかりなのであるが・・・
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原因はわかっている。ボルボだ。
ボルボの扉は、重かった(笑)もう本当に重かった。ボルボに乗っている時は気づかなかったけれど、ボルボって本当に重い車。むしろ、重さ自慢っていう感じ。
えーと、悪口ではありませんよ(笑)ボルボってそれだけ、安全性能に気をつかってた。必要な強度、ドアの中に仕込まれた部品の数々。立派であり、かつ衝撃を吸収するドアの内装材。色々含めて、ボルボのドアの重さというのはボルボの自慢でもあったわけ。
ただ、子供達には相当重かったらしく、軽さを極めたプジョー308SWのドアを勢いよく閉めてしまうようなのである。
Photo by UU (Wonderful Car Life)Thanks !!
では、この状態をどのように改善していこうか?早めに手を打たないと、MyPeugeot308SWのドアは死んでしまうかもしれないぞ。
例えば「声掛け」。扉は軽く閉まるんだよって、クルマから降りる時に毎度声掛けをする。なんだか、できない社員への指導みたいだけど、効果はあるかもしれない。 →→ 効果はあるが、声掛けしなくなったらまた、強くドアを閉めるようになってしまった。
例えば「ステッカー」。扉は軽く閉めてね!って萌キャラを添えたステッカーを、ドアに貼る。いいかもしれない。タクシーみたいだしかっこいい。イラストも描けることだしね! →→ かっこ悪いことにすぐに気づいた。
例えば「自動ドア」。動かすのはもちろん私。ドアを閉める業務はすべて、わたくめにお任せください、とタキシードに白手袋のジェントルマンを思い起こさせる仕草で、ね。 →→ めんどくせ。
とうわけで、まったく気分の優れない、家族のプジョー君のドア閉めなのでした。
GT-Line と TECH PACK EDITION。結構ディティールが違いますね・・・
ところで、プジョー308SWのドアは確かに軽くて、ところが密閉性もしっかりしているときたもんだ。
308からはじまったプジョー「EMP2」プラットフォームの恩恵で、少なくともボルボに比べれば100kgも軽い。横幅 1805 mm x 長さ 4600 mm x 全高 1475 mm という立派なサイズの 1.5L Allure BlueHDi でも、わずか 1380 kg しかないのだ。
ドアにしても、剛性感はしっかりありつつ、軽めに作られているわけである。エライ。
(ちなみに、ライバルであるゴルフヴァリアントも同じくらい。同じ2Lディーゼルモデルでは、20kg ゴルフのほうが軽い・・・ごにょごにょ。1.5Lディーゼルはプジョーにしか無いラインナップだぞ)
物入れもゴッソリ大きいので、ついつい色々なものをいれてしまう。私はインテリアを拭き上げる布を置きっぱなしにしているが、ペットボトルが平気に入るのでカップホルダーが使いづらい308では重宝するね!
ただ、サイドシルがとても大きくて、乗り降りが若干つらめなのが痛いところ。シートもスポーツシートでサイドが高いので、よっこいしょって脚を下ろす感じになってしまう。おかげでボディの剛性感があるのかな・・・なんて、気晴らしになることを信じている自分がいるのが、ちょっと寂しい(笑)
考えてみれば、欧州はディーゼル文化が花開いていたわけで、独特のカラカラ音を車内に入れない為には、徹底的に遮音対策を施す必要がある。ドアの隙間なんてもってのほかだ。
クルマの速度も相当速いから、しっかり頑丈に空中分解しないように、作られているのだろう。日本車と比べればやはり、輸入車のドアは重いと感じることは多い。
でも、輸入車を選ぶのであれば是非、ボルボにもプジョーにも触って欲しい。
それぞれ良い面、悪い面があるけれど、モフって感じのいい音はどちらも聞くことができる。昔、トヨタのアベンシスが「欧州基準」なんて言って笑わせてくれたのを思い出した。
やっぱり本物の輸入車は良いよ!それが痛感できる、ドアの音。みんなで楽しもう!