アクセルオンでキャンセル?過信が危険な自動ブレーキ

この記事は、about VOLVO からの再録記事です。基本的に内容の編集は最小限に済ませていますので、monogressとは若干ニュアンスの違うところも出てきます。ご了承ください。

注意:この記事は、2019年7月に書かれたものです。実際の安全性能については、各社の最新情報を伺うようにしましょう。

以前aboutVOLVOでは、池袋暴走事故を指して、先進安全装備がついていれば防げたかもしれない、といった内容の記事を書きました。しかし今手元にある情報だけでは、この事故をボルボに乗っていれば防げた可能性が高い、とは言えません。

 

それは、記事を書いた後に生まれたひとつの疑念が始まりでした。

自動ブレーキ作動中にアクセルを踏むとどうなるのか

 

池袋事故の原因とされているなかに、踏み間違えがあります。ブレーキを踏んだつもりが、アクセルを踏んでいた。これをボルボお客様センターへ聞いてみました。自動ブレーキとアクセル、どちらが優先か?

 

答えは簡単にでました。アクセル操作をしている時は、意思を持って操作しているとみなして自動ブレーキはキャンセルされます。

 

これは。。。気づかず記事にしていた私の盲点。反省しなくては。そう考えて記事化していましたが、もう1つの疑問が生まれます。

 

アクセルをある程度踏んでいる定速走行中に、自動ブレーキは起きるのか?

 

ドライバーが意識を失ったり、よそ見をしていたりするシチュエーションといえば、前方を見ずにアクセルを踏んでいる状態です。この状態では、自動ブレーキはかかるでしょ?

ここからはMeetingに譲ります。

 

Meeting!!定速走行時の自動ブレーキは作動するのか

都内某所の会議室。

テーブルの真ん中には電話機が1つ。周りに3人の、いつものメンバーが座っていた。

 

マコ   こんにちは。今日お集まりいただいたのば他でもありません。ボルボの自動ブレーキが世界一かどうか確認します。

エイジ  唐突ですね。。。先に情報は伺っていましたが、突拍子もなく世界一かどうか、だなんて(笑)

シンゴ  ボルボの安全性能は世界一だと思い込んでいるからね。そもそもボルボ自身が安全性を売りのひとつにしている。他社に負けることは、なるべくなら無いほうがいいよね。

マコ   はい。今の所とりあえず、ボルボをもってしても踏み間違い事故は無くならない、という結論に私の中では変わっています。加えて、シティセーフティの動作についてとても興味が湧いてきました。全てを考察するには時間がかかるのですが、今回は徹底的に自動ブレーキについて調べます。

シンゴ  どうやって?

マコ   電話です!

 

 

マコ   ボルボお客様センターへ電話して、定速走行時にはどうなるのか?アクセルの踏み間違いはどうなるのかを確認します。

シンゴ  簡単に終わるじゃない(笑)

マコ   いえ!終わりませんよ。ボルボの自動ブレーキは安全だという概念を消し去るため、別のメーカーのお客様センターへ電話します。もしかしたら、ボルボより進化しているかもしれません。

エイジ  そういう事でしたか。それで電話が。

マコ   はい。数社の自動車メーカーへ問い合わせして、自動ブレーキの動作について聞いてみます。最後にボルボへ、それまでの数社の機能から確認したい質問を厳選して、質問します。

シンゴ  うまくいくかな。ただ、他社メーカーの自動ブレーキも気になるし、踏み間違いも気になる。お客様センターへの電話、楽しんでいこうじゃないか。

 

スバル アイサイト搭載車の自動ブレーキ

ステレオカメラが常に前方を監視、先行する車両や二輪車のブレーキランプ、横断中の歩行者、自転車のはみ出しをいち早く検知して、ドライバーに注意を喚起します。ドライバーによる回避操作がない場合はブレーキ制御を行い、自動的に減速または停止し、衝突の回避もしくは被害の軽減を図ります。

出典:SUBARU 予防安全(アイサイト)

マコ   それではまず、スバルお客様センターへかけます。スバルは「アイサイト」という、ステレオカメラを使用した安全装置が装着されています。

エイジ  日本ではスバルが安全性能で評価が高いですし、いいチョイスですね。

シンゴ  前はオプション装着だったけれど、今は全車標準なんだっけ?

マコ   一応、バージョンの違いこそあれ全車標準装備になっているように見えますね。

エイジ  じゃあお客様センターへかけてみましょう。誰がかける?

シンゴ  言い出しっぺからでしょ。

マコ   え?わかりました。では”SUBARUお客様センター 0120-052215”へかけますね。

出典:スバル https://www.subaru.jp/ 搭載されるアイサイトは次期レヴォーグも左右する

プルルル かちゃ

スバル  はい、スバルお客様センターです。

マコ   すいません、御社のアイサイトの機能で伺いたいんですが。(女性の受付さんだ)

スバル  どのような事でしょうか。

マコ   昨今、踏み間違い事故が報道されていますが、スバルのアイサイトでは自動ブレーキが作動したとき、アクセルを踏んでいたらどうなりますか?」

スバル  えーと。。。それは発進時という事でしょうか。発進時でしたら、AT誤発進抑制制御でアクセルの操作を緩やかにしますが。

マコ   いいえ、一定速度で走行している時に、回避しなくてはならないとシステムが判断したとき、ドライバーが何も反応せずアクセルを踏みっぱなしにしていたり、またはアクセルに対する誤操作、つまりブレーキと間違えてアクセルを強く踏んだ時はどうなるのか。

スバル  かしこまりました、調べてまいりますので少々お待ちください。

 

 

マコ   調べますって。

シンゴ  まあ、そのシチュエーションってカタログに記載がないから、難しいよね。

エイジ  衝突の危険がある場合、っていう表記はどこのメーカーもしていますけどね。アクセルを踏んでいる時というのは、聞きません。でも、そのパターンは多いはずですね。

マコ   私もそう考えたんです。アクセルから足を話すシチュエーションのほうが少ないよねって。

シンゴ  でなければ、回生システムを搭載していないと燃費が悪くなるばかりだよ(笑)

 

 

スバル  お待たせいたしました。

マコ   はい

スバル  スバルの予防安全機能の”プリクラッシュブレーキ”ですが、完全に自動で止まるわけではありません。あくまでドライバーの操作が間に合わない時の為の機能だとご理解ください。そして、完全に衝突が回避できるわけでもありません。

マコ   そこは理解しているつもりです。あくまで補助機能です。でもお年寄りのドライバーがいる家では、できるだけ安全機能の多いクルマに乗りたいのです。

スバル  ありがとうございます。それで、このブレーキ機能ですが、まずはドライバーへ警告を発信します。そして警告に反応が無いようであればブレーキがかかります。

マコ   アクセルから足を離さない場合はどうでしょうか?

スバル  その場合でも、車が一定速度で走っている場合は、警告への反応がなければブレーキがかかります。

マコ   まあ!すごいですね!

スバル  ありがとうございます。そしてアクセルの誤操作ですが。

マコ   はい、はい。

スバル  一応いろいろな判断基準があるそうなので、いつでもというわけでは無いのですが。アクセルを強く踏む操作は”誤操作”と判断して、自動ブレーキが継続する仕組みです。

マコ   す、すごい。スバルさんのアイサイトは進化していますね。。。

スバル  ありがとうございます。

 

カチャ

マコ   がんばるお姉さんっぽい人にあたりました。これは当たりましたね。予防安全の話ではありますが。

シンゴ  これは驚いたね。いや、親父ギャグにではないからね?定速アクセルに対応するばかりでなく、アクセルの誤操作にも対応しているなんてスゴイね。

エイジ  日本のメーカーもあなどれませんね。

マコ   やっぱり、定速アクセルって加味されているんですよねきっと。ボルボもそうに違いありません。

シンゴ  だといいね(笑)じゃあ、次はどこに電話する?

マコ   次は、輸入車ではボルボに次ぐ安全機能搭載のフォルクスワーゲンにしましょう。

 

フォルクスワーゲン オールインセーフティの自動ブレーキ

全速度域においてレーダーで前方の車両との距離を探知。衝突の危険を感知するとブレーキシステムをスタンバイし、警告音と警告灯でドライバーに注意喚起を促します。第二段階ではステアリングを振動させて警告。それでもドライバーが回避操作を行わない場合やドライバーによるブレーキングが不十分な場合、システムが介入し自動で車両を減速させて衝突の被害を軽減します。

出典:フォルクスワーゲン 予防安全

エイジ  じゃあ今回は、私が電話してみます。だいじょうぶ、マコさんのを聞いたから、聞きたい事はわかります。

マコ   よろしくお願いします。”フォルクスワーゲンカスタマーセンター 0120-9930199″ へ電話をかけますね。

プルルル かちゃ

VW   はい。フォルクスワーゲンカスタマーセンターです。

エイジ すいません、御社の自動ブレーキで伺いたくて。ティグアンとか、おおよその車には自動ブレーキが搭載されていますよね?

VW   プリクラッシュブレーキシステム“の事ですね。搭載されていますよ。

エイジ  その自動ブレーキ、アクセルを踏んだままでも動作しますか?気を失ったり、居眠り運転している時は、アクセルから足を離さないですよね。

VW   資料にありませんので、少々お時間ください。

出典:フォルクスワーゲン https://www.volkswagen.co.jp/ 安全性能はボルボに勝るとも劣らない

エイジ  まっててって。男の人だったよ。

マコ   どこも一発では答えられませんね。

シンゴ  どこのコールセンターが一番自社の製品に詳しいか選手権とか、楽しそうじゃない?

エイジ  ワーゲンとトヨタは可哀想ですよ、車種が多いんだし(笑)

 

VW   おまたせ致しました。アクセルを踏んでいても、自動ブレーキはかかります。もちろん、衝突を軽減する目的ですので完全に衝突しないわけではありません。

エイジ  例えば、ボルボではアクセルを踏むと自動ブレーキがキャンセルになるんです。フォルクスワーゲンは大丈夫でしょうか?

VW   ええっと。。。アクセルを深く踏み込むとキャンセルされるようですね。ドライバーが動かそうとしている場合、自動ブレーキはかかりません。

エイジ  そうですか、わかりました。ちなみにスバルではアクセルの誤操作防止があったのですが、御社のにはありますか?

VW   残念ですが、そのような機能はありません

エイジ  お答えいただいて、ありがとうございます。ところで、WEBページに書いてあるのですが、24時間受付って本当ですか?

VW   あー(笑)本当です。365日24時間、お待ちしています。

エイジ  こんな質問にも答えてくれるんです?

VW   もちろんです。フォルクスワーゲンをよろしくお願いします。

 

エイジ  ハキハキした男性で印象がよかったです。機能はだいたい予想どおり。スバルのアクセル誤操作防止が先をいっているって事ですかね?

マコ   どうでしょう、まだ2社目ですし。でもアクセルを踏んでいても大丈夫、というのは共通のようですね。

シンゴ  海外では踏み間違え事故なんて起こらないのかも?または優先度が低いか、どちらかかな。

エイジ  次はシンゴさん、電話してみますか。

シンゴ  次はどこだい?(笑)

マコ   メルセデスベンツにしましょう!

 

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メルセデスベンツのアクティブブレーキアシストでの自動ブレーキ

衝突事故の回避または被害の軽減をサポートするシステムです。先行車両と衝突する可能性がある場合には、警告灯と警告音で知らせると同時に必要な制動力をアシストします。
そのうえ、ドライバーが警告に反応しない場合は、自動で緊急ブレーキを作動させます。

出典:ヤナセ(メルセデスベンツ)安全性

シンゴ  外資はすごいね。メルセデスベンツも24時間問い合わせ受付だよ。働きすぎは事故のもとだよ?

マコ   メルセデス・コール 0120-190-610″へかけます。シンゴさん、オペレーターに注意しちゃだめよ?

シンゴ  しないよ(笑)

 

プルルル かちゃ

「はい、メルセデス・コールです。メルセデスは、個人情報保護法に則り、お客様の情報は。。。」

 

シンゴ  音声ガイダンス、長いんだけど(笑)

エイジ  フリーダイヤルだから付き合いましょう(笑)

 

「。。。ご同意の場合、車に対するお問い合わせは1を、ファイナンスサー。。」

ピッ

シンゴ  早くオペレータを出して欲しい(笑)

MB   はい、メルセデス・コールです。

シンゴ  よろしくお願いします。御社の、例えば最近でたAクラスでいいんだけど、自動ブレーキは標準で搭載されている?

MB   調べてまいりますので少々お待ちください。

シンゴ  えぇ!?ちょっとまった!調べるんだったら、自動ブレーキでアクセルを踏んでいる時に、しっかりブレーキがかかるのかも知りたいんだけど。

MB   かしこまりました。他にございますか?

出典:メルセデスベンツ https://www.mercedes-benz.co.jp/ レーダーセーフティはオプション装備

シンゴ  元気そうなオバちゃんの声がするんだけど(笑)

マコ   在宅ワークなのでしょうか。

エイジ  それよりも、製品知識0じゃないですかこれ(笑)自動ブレーキの標準装備とかは押さえておいて欲しいです!

 

MB   お待たせいたしました。自動ブレーキのお問い合わせですが、アクセルを踏んでいても速度が一定でしたら、自動ブレーキは作動するそうです。

シンゴ  そうですか。踏み間違いには対応していますか?

MB   それは試験結果に乗っていないのでわかりません。手元の資料には無い情報ですね。

シンゴ  (いや、全部試験結果なのかい、メルセデスは(笑))自動ブレーキのかかりかたは、どのようでしょうか?

MB   はい、まずはドライバーへ警告します。その後一定の弱いブレーキをかけ始めます。最終的に回避に転じないとき、急ブレーキをかけるようにできています。

シンゴ  なるほど。弱いブレーキを先にかける事で、制動距離を稼げるってことか。

MB   その通りでございます。

 

シンゴ  メルセデスベンツも、アクセルを踏んでいても大丈夫なようだよ。アクセルの誤操作対応は無いようだけど。なんだ、みんな頑張っているじゃないか。

エイジ  地味な話ではありますけどね、自動ブレーキって。でも技術的に、ドライバーも介入するし時間はないし、微妙な駆け引きがものを言う機能ですね。

シンゴ  アセアセしながら話すおばちゃんが、なんだか親近感が湧くわ(笑)

マコ   マンネリしてきましたね。そろそろボルボに電話したいところですが、日本車をもう1つ聞きたいですね。

シンゴ  レクサスはどう?輸入車と日本車の間の子じゃない?(笑)

 

レクサス SAFETY SYSTEMの自動ブレーキ

進路上の車両や歩行者をミリ波レーダーと単眼カメラで検出し、衝突する可能性が高いと判断した場合に警報やブレーキの制御により衝突回避、あるいは衝突被害の軽減を支援します。万が一、車両や歩行者と衝突しそうな場面に遭遇した場合には、警報の後、ドライバーがブレーキを踏むと、プリクラッシュブレーキアシストがブレーキ力を強力にアシストし、ドライバーの回避行動をサポートします。また、仮にドライバーがブレーキを踏めなかった場合でも、プリクラッシュブレーキが作動します。

出典:LUXUS SAFETY SYSTEM

マコ   では、”レクサスインフォメーションデスク 0800-500-5577″にかけてみます。

シンゴ  なにこの、0800って?

マコ   新手のフリーダイヤルですよ。携帯電話に似ているので、間違える人が多いらしいです。

 

プルルル かちゃ

LEXUS はい、レクサスインフォメーションデスクです。

マコ  すいません、レクサスには自動ブレーキが当然搭載されていると思いますが、自動ブレーキが作動するときにアクセルを踏んでいたらどうなりますか?

LEXUS 弊社のプリクラッシュセーフティ機能ですね。アクセルを踏んでいても作動します。具体的には、アクセルの踏み量ではなく様々な条件のもと、たとえば、車がぶつかりそうになっていて、ドライバーへの警告音を発しても回避行動に出ないときに作動するようになっています。

出典:https://lexus.jp/ レクサスも安全装備は一通り揃っている

マコ   すごく綺麗なお姉さんの声がします!このお姉さん、きっとロン毛美人です!

シンゴ  やるなレクサス、声だけで満足させるとは。。。

エイジ  電話!電話中ですよ!

 

マコ   すいません、ありがとうございました。ちなみに、御社と遠いつながりになるスバルには、アクセルの誤操作防止機能が付いていました。天下のレクサスには同様の機能はありますか?

LEXUS  いいえ、そのような機能はありません。

マコ   いえ、いいんです、ありがとうございました!

 

 

シンゴ  なぜちょっと嫌味を入れたの(笑)

マコ   あんまりにも受け答えがいいんだもん!すべて待たずに答えがでましたよ!

エイジ  だからって(笑)

※注意 嫌味はフィクションですが、回答は本当に待ちませんでした。

シンゴ  業界標準なのかな?自動ブレーキはアクセルを踏んでいても機能するようだね。

マコ   ですねー。普通に考えてそうだし、ボルボが言っているアクセルでキャンセルというのは、踏み込む量を増やした時の事かもしれませんね?

シンゴ  なら、聞くことはきまったね。定速走行中の自動ブレーキの作動条件。これを聞いてみよう。

 

ボルボ シティセーフティの自動ブレーキ

City Safetyは、潜在的な危険性を見分けて回避するよう支援し、車内および車外の人を保護する安全システムです。ボルボが初めて導入したこの安全システムは、すべてのボルボ車に標準装備されています。City Safetyは、レーダーとカメラによる技術を使用して、他の車両、サイクリスト、歩行者、大型動物(ヘラジカ、エルク、馬など)を昼夜関係なく特定します。衝突が差し迫っていることを検知した場合や、規定時間内にドライバーが反応していない場合、警告を発して自動(被害軽減)ブレーキをかけ、衝突を回避または軽減することを支援します。

出典:ボルボ IntelliSafe Standard

マコ   では、”ボルボ・カスタマーセンター 0120-922-662″へかけてみます。昨日もかけましたが、アクセルオンでのキャンセルは即答でした。

シンゴ  ボルボは大型動物にも対応するのがスゴイよね。

エイジ  ヘラジカに衝突すると大変らしいです。足が細いのでボンネットの上に跳ね上がりやすく、窓ガラスに突っ込んでくるのでエアバッグが効かない。なので、衝突する前に止まる機能が必要なんですね。

 

プルルル かちゃ

VOLVO  はい、ボルボ・カスタマーセンターです。

マコ   あのぅ、昨日も電話で伺ったんですが、ボルボの自動ブレーキはアクセルを踏んでいると機能がキャンセルされるんですよね?

VOLVO  はい、そうですね。警告音が鳴った後、アクセルを踏み続けている場合はドライバーの意思として認識して、自動ブレーキはキャンセルされます。

マコ   それって、おかしく無いですか?普通クルマって、アクセルに足を置いておくことの方が多いですよね。

VOLVO  えぇ、しかし、アクセルを踏んでいたらキャンセルされます。

マコ   一般道での定速走行、高速道路での走行で、どれだけ足をアクセルから離して走行しますか?アクセルを踏んでいない時しか、自動ブレーキは効かないっていうんですか!?

VOLVO  ええと、すいません、調べますので少々お待ちください。

マコ   なんなのこの人。なかなか調べようとしないから、少し興奮しちゃうじゃない。

シンゴ  アクセルを踏んだらキャンセルっていうのは即答できるのにね。

エイジ  でも安全性が売りのボルボが、安全機能について保留にして調べるって、お粗末じゃないですか?

 

VOLVO  すいません、お待たせいたしました。やはり衝突の危険があっても、アクセルに足を乗せているとキャンセルになるそうです。

マコ   ほ、ほんとうなの。。。?それって役に立つの?他のメーカーはアクセルオンでもブレーキ効くんですよ?

VOLVO  はい、どうもすいません。。。

 

 

マコ   ちょっと。。。ショック大きいんですけど。

エイジ  そうですね、まさかボルボの自動ブレーキの進化が止まっているなんて。

シンゴ  オペレーターが間違っているんじゃないの?

マコ   その可能性もありますが、でもオペレーターのミスだとしても、それも困った問題です。明日、ディーラーに電話して詳しく聞いてみることにしますね。

 

ボルボも(当然)アクセルオンで自動ブレーキはかかる

マコ   お二人ともすみません、ディーラーから答えをいただき、ボルボの自動ブレーキもアクセルを踏んでいる最中でも自動ブレーキがかかることがわかりました。

エイジ  本当によかったです。ボルボの安全性能にケチがつくことはやはり、許されることではありませんからね。

シンゴ  ということはオペレータのミスになるのか。しっかり定速走行中と伝えているのにね。

マコ   私も調べが足りなかったのは事実です。そこは反省しなくてはなりません。実は、取扱説明書を読んでいると、確かにアクセルを踏み込むことでキャンセルになる旨は記載があるんです。

シンゴ  え?そうなの?やっぱりキャンセルになるの?

マコ   いえ、ただしくは、”自動ブレーキが作動している際にアクセルを踏み込むと、自動ブレーキをキャンセルする”というものでした。

エイジ  つまり、それまでの運転の延長線の操作では自動ブレーキがかかります。けれども、ドライバーが意識してアクセルを踏み込めば、ブレーキはキャンセルされる。

マコ   はい。ボルボコールセンターは私の質問が、自動ブレーキがかかったあとのアクセルオンじゃないか、と考えたのかもしれませんね。

シンゴ  いやぁ(笑)定速走行って言っているんだから、汲み取るのがプロの仕事でしょう。

マコ   ボルボの自動ブレーキについては、次の記事で再度説明しています。是非ご覧ください。

 

 

ボルボの衝突回避システム「City Safety」

ボルボのセーフティ
出典:ボルボ セーフティページ

ボルボの自動ブレーキは次のように動作することがわかりました。

  • 走行時に事故に遭う可能性がある場合、警告音を鳴らして危険を促します。
  • ドライバーに危険を避ける意思が無いと判断した場合、緊急ブレーキをかけます。この場合、アクセルに足が乗っていようがブレーキに足が乗っていようが関係なく作動します。
  • ただし、アクセルを強く踏み込んだ場合など、あきらかに自分の意思でクルマを動かそうとしている場合は、自動ブレーキはキャンセルします。

一見他社と同じ動きに見えますが、各々にはボルボならではの様々な機能が搭載されています。

City Safetyは、潜在的な危険性を見分けて回避するよう支援し、車内および車外の人を保護する安全システムです。ボルボが初めて導入したこの安全システムは、すべてのボルボ車に標準装備されています。

City Safetyは、レーダーとカメラによる技術を使用して、他の車両、サイクリスト、歩行者、大型動物(ヘラジカ、エルク、馬など)を昼夜関係なく特定します。

衝突が差し迫っていることを検知した場合や、規定時間内にドライバーが反応していない場合、警告を発して自動(被害軽減)ブレーキをかけ、衝突を回避または軽減することを支援します。

前方車両との速度差が50 km/h以下の場合、ドライバーが反応しない状態でも衝突回避を支援します。速度差が50 km/hを超える場合、衝突を軽減することが可能です。一部のモデルのCity Safetyには、できるだけ効果的かつ安全に危険を避けるのに役立つステアリング・サポートも含まれます。

出典:ボルボ(IntelliSafe Standard)

 

City Safetyの作動速度範囲は車速4〜200km/h(歩行者・サイクリスト検知機能は4〜70km/h)です。

前走車や歩行者・サイクリストとの衝突の危険 が迫り、ドライバーがブレーキ操作を行わない場合、最大の制動力で被害軽減ブレーキが作動します。自車と前走車との速度差が50km/h以下(歩行者 は45km/h以下、サイクリストは50km/h以下)の場合、衝突の回避をアシストし、速度差がそれよりも大きい場合は、衝突被害の軽減をサポートします。

* 大型動物検知機能は支援機能であり、状況によっては大型動物を検知できない場合があります。たとえば、体の一部が隠れている大型動物、真正面または真後ろにいる大型動物、動きが早い大型動物、犬やイノシシ・シカなど小型の動物の場合は検知できません。検知可能な最小の動物の大きさは、体高、体格および輪郭により異なります。

出典:ボルボXC40 MY2020カタログ

レーダーとカメラによる技術を用いて 障害物を昼夜関係なく特定できます

大型動物にも対応するボルボCitySafety
出典:ボルボ セーフティページ

例えば、駐車している車の間から人が出てきた時、脇道から自転車が飛び出てきた時、右折した車の奥から、直進車が現れた時、ボルボは自動ブレーキを作動させます。

 

当然、人だけでなく車も検知しますから、前方車の急ブレーキ、ぶつかる可能性のある対向車にも自動ブレーキは作動します。これらは昼夜関係なく検知することができます(他社は結構、昼夜についてはアヤフヤで言い切らないんですよね)。

 

スウェーデンは自然が多く、道路を横切る大型動物との衝突事故は多いといいます。特にヘラジカは体が大きく、万が一ぶつかってしまうと大きな体がフロントウインドウの上から襲ってきますので、エアバッグの効果が出ません。そこで、ボルボのCity Safetyは人間だけでなく大型動物も検知できるようになっています。

 

検知機能の開発は今も続けられており、ルミナー社と提携して開発が続けられているパルスレーザー信号を用いたライダー技術により、将来は250m以内のすべての物体、そこにいる人間の腕や足、そして姿勢までもを”認知”することができるようになるそうです。楽しみですね。

 

警告を発して自動ブレーキをかけます

衝突が迫っていると判断した場合、ボルボは警告を発しながらブレーキをかけ、衝突の回避や軽減することを支援します。

 

支援の方法は様々で、基本的にはフルブレーキで衝突を回避できると判断した場合は4輪フルブレーキをかけます。人間がアクセルを離してからブレーキを踏み込むまでの数ミリ秒をCity Safetyが先回りし、ブレーキを作動。

 

もしも脇見や居眠り、また突然の病気などで足が動かない状態、つまりアクセルに足が乗っている状態でも、City Safetyは適切なブレーキ操作を支援します。

 

フルブレーキでは間に合わず、ステアリング操作で避けなければならない時は、ドライバーの意思に沿ってステアリングを切った方向に片側ブレーキかけ、回頭性を上げます。一部モデルではステアリングの操舵を促すサポート機能も搭載されています。(ステアリングサポート

 

正面から来る対向車を、ステアリング操作で回避できない場合(避ける場所がない場合)はフルブレーキをかけ、衝突被害を最小限にするよう努めます。(対向車対応

 

CitySafetyのモデルごとの機能差

各モデルが発表されるたびにバージョンがあがっていくCitySafety。現在の搭載状況は以下の通りです。

V40 XC40 S60 V60 XC60 V90 XC90
歩行者検知
自転車検知
大型動物検知
右折時対向車検知
対向車対応
ステアリングサポート

※2019年7月13日時点

一部わかりにくいのですが、「ステアリングサポート(衝突回避支援機能)」と、City Safetyを含めたボルボの安全機能IntelliSafeの一部の機能「オンカミング・レーン・ミディケーション(対向車衝突回避支援機能)」は異なる機能で、ステアリング・サポートが後から追加された機能。

 

オンカミング・レーン・ミディケーションは、自車がレーンからはみ出た場合、対向車と衝突する恐れがあると判断された場合に自動的にステアリングを制御し、元のレーンに戻す機能です。

 

ステアリング・サポートは、自車の衝突がステアリング操作がなくては難しい場合、ドライバーの回避行動を支援する機能で、ステアリングを切った方向へのアシストを行います。切り方が足りない場合、より多くのアシストを行います。

 

表をご覧の通り、モデルによってバラツキがあります。基本的には最新モデルになればなるほど、新しい機能が備わります。V40やS60などの1つ前の世代では、機能が制限されていることに注意してください。

 

各社の自動ブレーキ機能

出典:メルセデスベンツ https://www.mercedes-benz.co.jp/

今回様々な自動車会社へ問い合わせしましたが、各社共通で必ず伝えてくるのは、自動ブレーキに頼らないでほしいという事でした。自動運転が普及しているわけではなく、運転の責任はドライバーにあります。車に任せて事故にあっても、メーカーは補償はできません。

 

ボルボドライバーは優良でありますから、当然自動ブレーキを過信した運転などはしないはずですが、念のため。

 

次に自動ブレーキのシステム起動ですが、こちらも各社共通。巡行している時のアクセルワークは織り込み済みで、自動ブレーキは動作します。

 

アクセルを踏み込んだ場合はどうなるか。これもほぼ共通で、ドライバーの意思だとシステムが判断して、自動ブレーキはキャンセルされます。ここで強みを見せたのがスバル。自動ブレーキや緊急回避では間違ってアクセルを踏み込むケースが考えられるため、強いアクセルは急ブレーキに置き換えるそうです。

 

という事で、各社ほぼ同様の動きを見せる事がわかります。すると自動ブレーキの優位点は、どのくらいの精度で障害物を見分けるか、付随する機能はどれほどか、という事になります。

VOLVO SUBARU VW Mercedes LEXUS
歩行者検知
自転車検知
大型動物検知
対向車対応
ステアリングサポート
昼夜対応

※車両は特定していません

各社のWEBサイトで調査した結果です。

 

ボルボのように自信をもって文言を記載しているメーカーはほとんどありません。フォルクスワーゲンは昼夜対応については、個人ブログへの記載に留まります。

 

このように調べれば、ボルボの自動ブレーキを含むセーフティ機能がいかに優秀かがわかりますね。

 

自動ブレーキの体験談

V60のエンジンスタートボタン
今までとは違う操作も必要になる最新自動車達

今回の件で、ツイッターでは「自分はアクセルを踏んだ状態でブレーキがかかったよ?」というコメントを頂きました。(ありがとうございました!)

(アカウントの紹介は、ご了解をいただいていませんので記載しません。)

XC60に搭載されたシティセーフティをDラーで試した時、15kmの試験走行でしたがアクセルONでした。頑張ってアクセルから足を放しませんでしたよ??物凄い衝撃が来てちゃんと停まりました。(S様)
左折時、横断歩道を横断中の歩行者を徐行でしのげるかと思いゆっくりとアクセルを踏んで進んでいたら、自動ブレーキが効き停まりました。(S様)
XC60のシティセーフティは結構早く介入します。アクセル踏んでるとABSを介入させたシティセーフティの第一回目の作動があります。かなり減速します。例えば前走車が左折で停止、こちらは直進走行という場面でブレーキ遅れても介入します。それより先はまだ経験してませんが、旧型より素早く反応します。(M様)

私は自動ブレーキにはまだ、介入されたことはありません。警告音は何度かありますが、たぶん適切に回避行動をしているのでしょう、自動ブレーキは踏まれたことはありませんでした。

 

基本的には人がシステムに勝ることは無いでしょう。このコメントを下さった方々も、もちろんボルボ乗りです。コメントの通りだとすれば、すでに2つの事故を回避できていると言えます。ボルボの安全装備は、やはり優秀なのです。

 

アクセルオンでキャンセル!その理由は?

レーンキーピングエイド

自動ブレーキはやはり、街中では大きな効果があるようです。しかしその機能をキャンセルすることができます。それが「アクセルを強く踏み込む」というものでした。

 

ボルボ側はどうやら、私の言う「アクセルを踏んでいた場合」をこの事だと考えたらしく、コールセンターでもディーラーでも「キャンセルされます」の回答しか得られなかったわけです。セールスさんがいるディーラーで根気よく話をすることで、ようやく正しい答えを得ることができました。

 

ボルボは巡行状態で障害を検知した場合、アクセルを踏もうがブレーキを踏もうが、自動ブレーキは作動します。

 

しかし、アクセルを強く踏み込むという「メッセージ」を送ると、自動ブレーキはキャンセルされます。

 

これには理由があります。

 

ディーラー様いわく、「ボルボは世界で販売される自動車ですので、止まってはいけないシチュエーションに遭遇する事もある。」と言います。

 

それは簡単に説明すれば、強盗などの犯罪者に囲まれた場合です。目の前にいる犯罪者を「歩行者」として検知すると、自動車が動けなくなり逃げられなくなります。そこでボルボでは、自動ブレーキを解除する機構が入っているそうです。

 

この場合、先のスバルの誤操作防止装置は確かに障害になる可能性もあります。ところがこいういった「止めるシステム」は、日本車メーカーもしっかり考えているとの事。つまり、国内用の自動車は「積極的に止める」、輸出用は「ドライバーに任せる」という考えの棲み分けをしているそうです。

 

もうひとつ、これは取扱説明書へ記載がありましたが、自動ブレーキがかかった時に後続車に追突される恐れがあり、自分で操作できると判断した場合に、アクセルを踏み込むことでキャンセルできるように作られている、ということでした。

 

とても為になる回答を得られて、私の心もスッキリしました。

自動ブレーキは過信ではなく良い付き合いを

V40の運転風景

それでは最後に、今回のきっかけである「池袋事故」でボルボを乗っていたら、事故は起きなかったのか?を考察します。

もしもドライバーが、居眠りや病気などで体が動かない状態になっていたのなら、City Safetyで事故を未然に防ぐことができた可能性が高いです。あきらかに人に向かって走っていき、他の自動車に当たらないのであれば死角になる障害物はなかったはず。警告音でドライバーへ危険を促し、反応がなければブレーキをかける。これなら事故にはなりませんね。

 

ドライバーに意思があったならば?ブレーキペダルと間違えてアクセルペダルを踏み込んでしまったら?ボルボは止まりません。自動ブレーキはキャンセルされ、悲惨な結果は変わらなかったことになります。

 

つまり、ボルボに乗っていたとしても、事故が起きる可能性はあるのです。最新の自動ブレーキシステムを搭載している各メーカーの車も同様です。

 

踏み間違えはきっと、誰もが犯してしまう可能性があります。システムの誤作動、認知不可だってあります。ですので、自動ブレーキがあるからと言って、事故が回避できる絶対の方法はありません。

 

交通安全に常に気を配る事、余裕をもって判断すること、そして心を落ち着かせて運転する事。自動ブレーキに厄介になる前に、事故の可能性を未然に防ぐ事はドライバーにはできるのです。

 

正しい運転をしていても起こる危険性。この時こそCity Safetyによる危険回避に頼りましょう。

 

そして、ボルボユーザーは日本での死亡事故0をユーザー視点から実施する。私たちボルボユーザーは、この考えをきっと目指すことができるのです。

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