雨の日の写真は、なんとなく冴えない。その理由は、太陽光が雲や雨で反射されて、コントラストが冴えないからである。
ならば、あとから加工でコントラストをあげると、どうなるの?答えはずばり、かっこよくなる、だ。
雨の日は写真なんて撮らない。それを積極的に撮るに変えたのは、私の中ではこの写真からである。
ボディの陰影はソフトウェアで修正され、地面の濡れでボディは鏡のように映し出される。こんなに良い写真になるのなら、撮れるときには撮っておこう、という心構えにかわった写真は、Peugeot 3008 だったのだ。
それからは、雨の日もしっかり愛車を見るようになった。滴り落ちる雨滴がカッコいいじゃないか。なぜ今までのクルマでは気づかなかったのだろう。これから天気を問わず、いつでも写真をとるように皆さんへもお薦めします。
ということで、今回は他愛もない「写真紹介」記事でございます。
前回の環境問題への提言っぽいお話は、本当はフリートークだったものが、熱くなりすぎてボリュームが増えてしまった。初心にもどって、今回はライトにいくぜ。
雨の日の写真をキレイにかっこよく見せるには、技術なんて不要です。程よいカメラと、画像加工ソフトの入ったパソコンがあればそれでよい。ブログの画像が羨ましいな〜なんて思うあなたも、きっと美しいクルマの写真をつくれるよ。
今回は雨の日の写真を紹介しながら、どんな加工をしたのかをチョコチョコ紹介していきます。
雨の日のクルマの写真はカッコいい
モノクロ+雨 Peugeot 308SW
いきなりモノクロで恐縮。この写真は iPhone SE2 で撮影したものを加工している。
遠くには晴れ間があって、夕日のきれいな写真だったが、背景はきれいなもののクルマは駐車場の明かりのおかげでコントラストがはっきりしない写真だった。真上の雲も真っ白け。
そこで雲の模様が出るように、コントラストを上げながら露光を下げる。それでも iPhone SE2 のカメラ性能の影響もあり、画像にカラーのノイズが出ていたから、モノクロへと彩度を落とした。
一番出したかったのは、地面にうつったアルミの映り込み。なかなかシックな写真になったんじゃない?
屋内駐車場+雨 Peugeot 308SW
雨の日の屋内駐車場は、湿気でどんよりしているもの。路面は中途半端に濡れているから、クルマの映り込みはもちろん無し。けれど、さまざまな明かりに対して反射がおきて、すこし面白い写真になった。
この写真はベース写真に対して「リニアライト」というレイヤーフィルターを通し、ビビッドに変えたあとにカラーを調整。赤色が目立つようにして、多少の異世界感を盛り込みました。
ベースの写真は、やはり iPhone SE2 。スマホのカメラは限界があり、色の境目が浮き出てきてしまう。だからこそ、加工のセンスが試される(笑)
雨上がりの空と Peugeot 308SW
雨上がりは澄んだ空もあいまって、移りが冴える。この写真は、すでに10年はつかったであろう Nikon D3000 という安価な一眼レフカメラ。1年あたり 3000 円くらいのコストパフォーマンス。壊れないし色味が素敵。素晴らしい。
この写真は光の加減で陰影はもともとついていたけど、光の当たらない影側のボディに抑揚がなくって、ならばボンネットの雨粒と美しい青空の共演する写真にしようと加工した。
露光をしぼって、コントラストをぐいっと上げて、さらに加工済みの写真をコピーしたあと、乗算という処理で色の深度を加算する。今回の記事の自信作(^^)
天気雨 Peugeot 308
一眼レフはカラーの深みがつよいから、それだけでキレイにきまります。上の写真は、彩度をすこし上げただけ。十分すぎるぜ。
撮ったときの写真そのままが良いんだって言う人もいます。腕に自身があればそれでもいいけど、私は優先するのはブログの見栄え。結構加工しちゃいます。
ワインで言えば、ボルドーかブルゴーニュか好きなのはどちらって話。ボルドーワインは様々なワインを混ぜて味を整える。ブルゴーニュは、一発勝負。優劣はつけません。どちらも大好きなのだから。
写真も同じ。見る人が良いと思えるのなら、加工したっていいじゃない?
プジョー・ブロガー・ミーティングより
2020年のブログ業界の、輸入車業界の、プジョーという(すっげー狭い)ジャンルの中での大事件だったんじゃなかろうか、プジョーブロガーの集まりの中から雨に濡れていてカッコいい写真を数枚。
すでに公開している写真も少しだけ再掲載いたしますよ。
水のしたたる3ピース Peugeot 508 / 3008 / 308
じっくり見ると、Peugeot 3008 ってホント、508 と 308 の間のデザイン。ヘッドライトは 308 似で、ボンネットフード端の処理は 508 似。3車種揃うと、本当にカッコいいよねぇ。
この写真も一眼レフで撮影。加工は最低限だけど、ポイントは奥の山。霞んで見えない山の陰を、コントラストと露光調整であぶり出す。
一時的に雨がやみ、日差しがさしたタイミングだったから、ボンネットへの映り込みがキレイにきまった。UU様、ナイス被写体をお買い上げいただき、ありがとうございます(笑)
水のしたたるフランス・シャドウ Peugeot 508 / 3008 / 308
Peugeot 508 はマッチョ感が良いですよね。GT Lineのエンブレムあたりは、折り目を少なくラウンドで処理している。うらやましいぞ、くるすぺさん!(笑)
写真はやはり一眼レフ。彩度を少し演出しただけ。ホイールアーチもキレイに出てるし、雨粒もしっかりしている(くるスペカーのワックスの仕上げのお陰ですがw)加工する必要もありませんねぇ。
ちょっと見て欲しいのはAピラー。Peugeot 308 と 508 とで、少し処理が違うのね。508 のボンネットが大きく見えるのは、こういうところの細かい処理もあるんですね。
ビビットすぎるぜ Peugeot 308
一眼レフの写真を、パラメータが振り切れるくらいに色々やると、こんな写真ができあがります。
空の色もボディの色もウソだらけ。けれども、たまにはこんなカラーの写真も良いんじゃない?微かに感じるボディの雨滴もグッドだね。まあ、見た目が煩いんで多様はしないようにしていますが。写真加工していて、楽しなって思うことのひとつでもありますね。
雨と空のグラデーション Peugeot 508 / 3008 / 308
でも、パラメータをいじったおかげで、こんなカッコいい写真もできる。影はできるだけ影にして、明かりは派手すぎず、けれども存在を主張させる。コントラストをいじりつつ、シャドウと露光をさげてボディを潰す。さらに彩度をあげて調整。
夕暮れの色を無駄にせず、雲にうつして青色とのグラデーションを際立たせる。地球という大自然のドラマチックな時間帯は、意外なほどに短い時間で、シャッターを切る度に移り方が変わっていく。
でも、この瞬間はたまらなく好き。自分の予想しなかった写真が撮れるから。何度も何度も、暗くなるまでシャッターを切っていたいですね。
PC は MacbookPro、加工ソフトは Adobe Photoshop。だれのご自宅にもあるでしょ?とは言えないだろうとは思います。
けど、一段上の(自画自賛w)加工写真を作りたいなら、PCとPhotohsopはあるといいよね。もしすでにパソコンを持っているなら、サブスクリプションで月額払いも悪くない。
そう、これもひとつの、カーライフを楽しむ方法です(^^)できることはなんでも、楽しんでしまいましょう!