Peugeot 308SW サスペンションとアンダーステア

先週は、近所にある園芸店に行った。

 

コロナの影響とは、人をここまで変えるのか。家の中にとりあえず緑色のものを置きたくて、ならば良い香りのするものが良いとなりまして。

 

そこで、家族全員で仮初めのマイナスイオンを買いに行ったわけ。おかげで我が308SWは、1600kmを走り終えました。

 

ハーブの鉢植え

 

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猫足は現れない

求めていたサスペンションは手に入ったか?

未だプジョーの猫足の出現率は低く、なんとなくだが、毎日乗らないと足が「しぶく」なるような気がしている。そして気温も関係している?

 

ここのところ連日買い物に出かけているけど、程よくマッサージされて気分が良さそう。んなアホな!(笑)

 

ところで、車を買うなら試乗してからなのは当然ですが、どういう乗り心地が良いのかは、しっかり組み立てておくと良いですね。

 

おおよそ、硬めがいいとか揺れないほうが良いとか、セールスさんに投げかける意思を明確にしておかないと、伝わらないし買い物を失敗しがちだし。

 

で、慣らし運転中の自分に問いかけてみる。どんな足回りが良かったの?

 

ボルボV40は中々良い足の持ち主だったけれど、フロントの限界が低い気がしていた。205 50R17タイヤは、ディーゼルの重さで随分キャパシティを使っていそうな印象だった。

 

強アンダー特性のV40 D4からの乗り換えプラン。カーブはもっと楽したい。さらに、高速道路の継ぎ目のショックを和らげたい。路面のザラつきやロードノイズを軽減したい。(ベニヤ板を載せたい^^)

 

308SWの試乗車は、17インチのGTLine。舗装の継ぎ目は軽くこなす良脚に惚れて、買ったんだった。

 

なら、アンダーはどうだったかな?しっかり試した記憶、なかったかな。

 

人に試乗をするようにススメておいて、自分はしっかりできていなかった? なんて考えながら、モノは試しとボルボで定番の試乗コースを308SWで走ってみました。

 

アンダーステアをテストする

このコース、舗装されているとはいえ、旧道を走る。途中に下り坂のカーブがあって、時速30km/hくらいでないと辛いところ。

 

傾斜が強いワケではないが、2つのカーブが交差点でつながっていて、それぞれ傾斜が違う。だからクルマはバウンドするような挙動をおこして、車によっては外に流される。

 

途中が交差点になっているから、道路の筋道が読みづらい。

 

私が子供の頃、このカーブで曲がりきれなかったトラックがいましたね。ガードレールにぶつかっていた。そして私も、自転車で止まらなくなって転んだ記憶。あぁ、ヒザに大きな怪我をしたんだ。

 

まさに、魔のカーブです。

 

猫足は現れた

308SWで走ってみる。下り坂でしっかり速度を落とします。

 

プジョーの美点。下り坂ではシフトアップをしないように制御する。シフトアップしてしまうと、速度も上がってしまうから。そこを我慢してくれるから走りやすい。エンジンブレーキもよくかかる。嬉しい制御だね。

 

 

ステアリングを切り込んでいく〜

 

 

ノーズは何の悲鳴もあげず、すーっと望んだラインをトレースしてくれる!おお。軽々だ。アンダーステアの強いクルマは、この交差点ポイントで少しカーブの外側に流されるが・・・

 

 

はい、まったく問題なくカーブを曲がり切りました。

 

基本的には、プジョー308SWの足回りは柔らかめだと思います。それでも、コーナーリングでは何の不安も感じずにスルリと曲がってくれる。とても心地よい。

 

ステアリングを切れば曲がるじゃんって?いえいえ。曲がらないクルマは存在する。ステアリングを直進に戻そうとしてくるし、速度を下げると曲がりだす。「ドライバーが曲がるように操作しているな」って感じるクルマ。これ、私の中で曲がらないクルマです。

 

プジョーはコーナーリング速度を変えても、ステアリングに反力を受けるわけではなく、かといって路面の状況を感じなくなるようなプアな感じでも無い。うわぁ、このあたりがプジョーなのかなぁ。

 

※分かりづらいカーブなので、逆方向からも撮影しておきました。

カーブの途中で傾斜が変わるので、クルマが揺れる。そこでクルマが外に膨らむ。アンダーステアがわかりやすく出てくれる面白いテストコース。

 

曲がり方も含めての猫脚か

プジョーは基本的に、弱アンダーを目指してセッティングしているそうです。Le Club Peugeotから引用します。

 

「プジョーはハンドル操作に呼応して、ロールしながらスルッとノーズがイン方向に向いていく特性を持っています。その秘密は、じつはリアサスペンションにあるのです。」

 

クルマのホイールアライメントは、直進性を保つため、ややトーインに設定されている(上から見たとき、わずかに“ハの字”になっている)のが一般的だ。しかしプジョーでは、サスペンションが縮んだときにこの“ハの字”が強くなるというのだ。

 

「FF車では前輪が駆動と舵取りの両方をつかさどるため、“後輪はぶら下がっているだけ”と考えるメーカーもあるようです。しかしプジョーはその後輪が乗り味にどう影響するか、深く考察しているというわけです」

出典:Le Club Peugeot

 

後輪がしなる時、前輪とは逆位相になるような動きをするという。なるほど、そうすればクルマの動きに弧を描くような形が出るから、積極的に曲がる特性になるんだね。

 

ボルボはたぶん、積極的にアンダーステアをドライバーに伝達する特性だったと思う。速度の出しすぎだよ、危ないよ。ストロークするフロントサスペンションから、そんなインフォメーションを感じては、さらに速度を落としていた。不快じゃないところがボルボの良いところだけれど。

 

プジョーに求められるのは、安全性が一番ではない。クルマはある程度、自分で操作するものだろ?なら、好きなだけ動かしなさい。そう言われているような気がします。

 

そして、カーブを試した今日は、ずいぶん調子よく足を動かしている気がした。慣らし運転 3,000 km。その折り返し地点を迎えたときの、サスペンションの印象でした。